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第一章 ヴァルキリーの巫女
第三劇 絶世の美女! 萌雛くるみに変身よ!!!
しおりを挟むそして、凜(りん)は選考書類を期日までに投函していた。
凜が今日、郵便ポストに結果の知らせが書かれた封筒が届いていないか見にいくと、その書類選考の審査結果が郵送されてきていたのだ。
凜はバサッと郵便受けから封筒を勢いよくとり、一目散に部屋に帰っていった。
凜はハサミを持ち、封筒をあけた。審査結果をみてみると、合格とかかれていた。
「よかったわ。書類審査とおって。通らなかったら受けられなかったし」
「それは、まずだいじょうぶだ。絶世の美女に変身してから、証明写真とって送ったじゃないか」
「そうよね。完璧なんだもん。あたし、明日、オーディション、グランプリまちがいなしね」
「で、名前は本名にしたのか?」
「ううん、ちがうよ、萌(もえ)雛(ひな)くるみよ。かわいいでしょ。オートコントロールっていう推理ドラマ見てて、この名前になりたかったの。そのやってる女優さんがめちゃくちゃキレイでかわいいの」
「ほう、推理ドラマからか。まぁ、かわいい名前だな。いけたらいいな」
「だいじょうぶよ、変身したら、絶世の美女だもん。キレさレベルマックスよ」
「優勝よ。賞金100万円よ、やったー」
「まだ、決まったわけじゃないじゃないか。強敵もいるかもしれないし」
「ルシファーでしょ。あたし、おぼえてるよ。もしかしたら、なにか悪巧みをしてくるかもしれないって、いいたいんでしょ」
「そうだ。わかっていたようだな。考えられるのは、ルシファー自身がくるか、ルシファーの魔力で生まれた、悪魔の刺客だ。だが、わたしがいる限り、凜(りん)を死なせはしない」
「刺客? 死なせないなんて、えいッ、このぉ! まーたまた、カッコいいこというね。この白ネコさん」
凜はいいながら、ミカエルの額を何回も指で突っついた。
「って、おい、突っつくな。いたいじゃないか」
「あのねぇ、ネコのカッコでいっても説得力ゼロよ」
凜は手のひらを返して、ふぅと嘆息をついた。
ミカエルは突っつかれて機嫌を損ねたのか、旋毛を曲げて終始ふてくされた顔だった。
そう言う談話がしばらく凜の部屋では続いていた。
☆☆
第四劇へつづく。
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