ファウスト プリンセス

蒼井一

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第一章 お姫様は退魔錬金術士なんだ。

第九話 胸の谷間にはご注意くださいね??

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 ミレアたちは、仕度を整えて、仕事をもらうためにギルドに来ていた。
 ギルドの受付けのカウンターに綺麗な女性が座っている。
 ミレアたちはその女性がいる方へ歩みを寄せた。
「あ、いたいた、ケイトさーん」
 ミレアはいいながら、明るく手をケイトさんに振った。
 ケイトさんは目をぱちくりさせて驚いている。
 まさかと想ったのだ。ケイトはおもむろに口を開いた。
「あら、貴方は、ダングラスさんのところの見習い生の」
「そうです、ミレアです。お仕事もらいに来ました」
 ミレアは明るい笑顔でいった。
 ケイトは困った顔をし、仕事が書いてあるリストをみた。
「仕事ねぇ、あるかしら」
「ケイトさーん、何でもいいですから、魔法で検索してくださいです。あたしの店、先生が借金抱え込んでたから、今、大変なんです」
「まぁ、借金。いくらぐらいなの?」
「一億プニ」
「一億、凄い額ね。人生、一生、借金地獄ね」
「うぇ~ん、そんなこと言わないでくださいよ。凄く気にしてるんですから」
 言いながら、ケイトさんの言葉にミレアは半べそになっていた。
「ミレア、心配要らないプニ。払えなかったら、腹きりプニ」
「あんた、うるさいの。口引っ張るわよ」
 ミレアはカチンときて、プニロンの口を手当たり次第引っ張った。
「痛いプニ~」
 しばらく、引っ張られておしおきは続いたのだった。
「あらま、そちらのプニプニしてるのは、誰なのかしら?」
 ケイトさんがプニロンに気がついた。城ではモンスターは禁制だが、ギルドでは、請負の仕事であるため、善良なモンスターであれば、入ることができるようになっていた。
 ミレアはそれを知っていたから、人型ゴーレムに入ってこさせなかったのだ。
「あは、あたしの僕、サンダースライム族のプニロンです」
「あらそう。スライム族のプニロンさんね。よろしくね。あたしは、魔法商工局、受付嬢のケイト・フォックスよ」
 ケイトは、ウィンクをプニロンにとばした。
 プニロンはそのウィンクで顔が赤くなった。
 ほんと、このモンスターは同類より、人間がいいのか。
「はい、プニ。美しいプニ、ケイトさん」
「また、何言ってるの、プニロン」
 ミレアが、またかと怒って軽くプニロンをたたいた。
 ケイトさんが大きな胸をプニロンに近づけながら口火をきった。
「あらま、坊や上手ね」
「ケ、ケイトさん、む、胸近づけちゃ駄目プニ。に、肉体関係は」
「捕まえた。可愛い。胸に挟んでむぎゅむぎゅしちゃうのよ。あらま、この感触、何だかプリンみたいね」
 ケイトさんの大きな胸の谷間にプニロンは身体ごと捕まえられて、挟まれてギュウギュウされた。
 窒息死されそうなくらい、息が苦しそうだ。
 ミレアがジト目でもじっていた。
「プニロン、そこでしばらく、お灸すえてもらいなさい」
 いうと同時にムギュムギュはもっと激しくなった。
「むぎゅむぎゅしちゃうんだから」
「助けてプニ、ミレア、ごめんプニ。息が出来ないプニぃ、死ぬプニぃ」
 必死に胸からでようとするが、どうにもならなかった。
 しばらくの間、それは続いた。やっとのことで、プニロンは胸の外にでることができた。
 ケイトさんは、プニロンを離すと、なにやら魔法杖を持ち探し出した。
 どうやら、仕事が書いてあるようだ。
「じゃ、魔法で魔法掲示板に検索かけてみるわ。何かあるかしら」
「(ええい、神様仏様!)」
 ミレアはなぜか、合掌して祈っていた。
 不思議そうにプニロンがみやっていた。




☆☆
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