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第三章 錬金術ってできたら便利!?
第四十六話 ええー、代金なし、勘弁してよぉ~ 私たちの生活どうなるのよぉ~ッ!!!
しおりを挟むミレア達が店に戻ってきてから数日が経ったある日のこと。
「たのもー」
アテナだ。アテナが連絡を受け、錬金アイテムを取りに来ていた。
アテナは勢いよくドアを開けて店の中に入っていく。
「いらっしゃいませ」
ヴィルデが人間の容姿でいった。
ヴィルデはちょうど人間でいう八歳くらいの子供の背丈だ。
「店員さんか。頼んでいたものはできてるかな、氷エリクサーていうんだけどな」
「できてるぷによ」
「おお、ひさしぶりだな、ぷにぷに」
アテナがプニロンを上から目線で見下ろしながらいった。
そのとき店の奥から店主がでてきた。ミレアだ。
「アテナさーん、こんにちは、お久しぶりです」
「あ、ミレアおひさ。できてるってきいたんだけど」
「できてますよ、錬金なしで、そのまま使える錬金アイテムです」
ミレアはにこりと笑顔で言いながら小袋に入った瓶をとった。
そのときファイも奥から声を聴いてでてきた。
「よぉ、アテナか、久しぶりだな」
「あんたは、あの時の兄ちゃんか」
アテナは軽快に手でポーズを取りながらファイに切り返した。
ミレアは手に取った紙袋をアテナに渡した。
「氷エリクサー、瓶にいれておきました。塗り薬みたいにペースト状ですから、それを溶いてでも飲ませてあげてく
ださい。効力は出ると思います」
「なるほどな。ジャムみたいなもんだな。よかった、これで不治の病が治る」
アテナの目がきらきら輝いた。
「ありがとよ、また何かあったら頼むぜ」
「お大事に~」
ミレアは店の外まで見送ってアテナに手を振った。
そのときだった。
ファイが唖然としながら口を開いた。
「おいミレア、お大事にはいいけどよ、代金もらったか?」
「あ、」
ミレアは半べそで絶句した。
アテナの姿は見えなくなってる。
「やーん、あ、いけない、アテナさーん、今月の生活費くださーい」
「あーん、まってーえ、ご飯食べれなくなっちゃうー」
ミレアは急いでアテナを追いかけていった。
プニロンがえっへん顔で言葉を紡いだ。
「八方美人ていうのはこういうのいうぷに」
「お前は支離滅裂だ」
ファイは二人を思って笑った。
自分のいた世界とはうってかわって、平和だったからだ。
「よく似てるぜ、お前ら。飼い主が飼い主ならだ」
「だけどよ、ダングラスもいい弟子ができたんじゃないか」
いうと、ファイは店の中に入っていった。
☆☆
遅い時間でも貴重な時間を割いて読んでくださってる方ありがとうございます。
気に入ってもらえたらお気に入りお願いします。
またあしたお会いしましょう
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