現代最強生徒会長、転生し魔術を極め最強の魔女になる~百合の世界でお姉様と甘々な姉妹生活を目指します~

勇者れべる1

文字の大きさ
9 / 47

第9話「魔女達のお使いpart1」

しおりを挟む

「お使い?私とシルフィーヌとですか?」

 詩音はアリス裏生徒会長の部屋に呼び出されていた。
 普通の生徒の自室とは違う、まるで個人オフィスの様な一室である。

「そうなの~。紅茶の葉でね、貴重な物で王都じゃないと売ってないのよ。シルフィーヌはそこのお得意様だから手に入るって訳」

「しかしシルフィーヌも魔女なのだから私がいなくても大丈夫だと思いますけど」

「実はお使いはついででね、シオンちゃん、シルフィーヌちゃん、あなた達の正式な魔女認定を王都で行いたいのよ」

「魔女ってそういう物なんですか」

「そういう物なのよ」

 どうやらアリス裏生徒会長の話によると魔女とはこの学園限定の存在ではなく、
 世界各国に存在する超級の女性魔術師の事であるとか。
 そしてこの学園は王都に強いコネがあるらしく、
 実力と教養さえ備えていれば学園の推薦と言う形で王都公認の魔女になれるらしい。
 (教養と言う点の合格ラインはエリシアを見てると怪しい物だが・・・)
 他の学園の魔女達は既にこの認定を受けてるらしく、魔女として国からの特別な任務を受ける事もあるとか。
 それだけではない、国中の研究機関を自由に扱えるので戦闘面以外でも魔術を極めたい詩音にとっては願ってもない話だった。

「分かりました。行くわよシルフィーヌ」

「行ってまいります、アリス様」

「いってらっしゃ~い」

 詩音とシルフィーヌはアリスに深々とお辞儀をすると、部屋から出た。

 ―

「ふふふ、楽しみですわね、シオン様」

「ええ、この大陸中の研究機関やその施設が使えるんですものね。楽しみだわ」

「(そういう意味で言ったのではないのですが・・・)」

 ガァアアアアアアアアアアア!!!

 微妙に噛み合ってない二人に割り込む様にモンスターの咆哮が聞こえて来る。
 この声はオークであろう。
 それも一匹や二匹ではない、数十体の大群だ。
 どうやら商人の馬車を襲っている様である。

「行きましょう!シオンさん!」

「はぁ…仕方が無いわねぇ」

 詩音はシルフィーヌに手を引かれオークの群れの前に出た。
 そして馬車に向かってシルフィーヌが叫んだ。

「皆さん、馬車に乗って下さい!馬車と馬は私が避難させます!」

 突然の事に驚いた商人だったが、藁にも縋る思いでその指示に従った。

「風よ!」

 シルフィーヌが叫ぶと馬車と馬が天高く上昇していく。
 やがてオークの手の届かない所にまで浮遊しそれを維持していた。

「後はシオンさん、お願いします!」

「戦闘担当は私って訳ね・・・でもこの数相手に骨が折れるわ。仕方ない、ブック!」

 詩音がそう叫ぶと古びた魔術書が現れる。
 そう、転生時に授かったあのチートな魔術書だ。
 本来は貰い物の魔術書の力なので使いたくは無いのだが、それを解読して扱うのも実力の内、と割り切る事にした。

「じゃあ私も風魔法で・・・風よ、荒れ狂え!」

 突如発生した暴風は周囲の木々を薙ぎ倒し地形を変え、オーク達の巨体を軽々と吹き飛ばした。
 あの高さから落ちるのだ、無事では済まないだろう。
 無論後方にいた商人達の馬車は避けて攻撃したのでそちらに被害は無い。

「凄い・・・私なんて相手にもなりませんわ」

「そんな事ないわよ、シルフィーヌ。あなたの浮遊魔法も十分高等魔法じゃない」

 謙遜しあう二人。
 一方で馬車の中にいた商人はいつ下ろして貰えるのかそれだけが気がかりだった。

 ―

「申し訳ありません、お話に夢中になってしまいつい・・・」

 助けた商人に何度も頭を下げるシルフィーヌ。
 商人は笑顔でそれに問題無いですよと返答した。
 そして詩音が早く王都に行こうと進言したら商人が割って入り―

「私の店がちょうど王都にありましてな。洋服店を営んでおるのですが、お二方の服、作らせてはくれませぬか?もちろん無料で」

「え!?そんな・・・悪いですわ」

「いいじゃない、制服で王都に行くのも場違いだしドレス位着ても」

 最終的に詩音が押し切る形で商人の店に寄る事になった二人。
 果たして無事王都に着くことができるのか?


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~

eggy
ファンタジー
 もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。  村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。  ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。  しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。  まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。  幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。 「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~

きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。 前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜

みっちゃん
ファンタジー
俺こと「天城剣介」は22歳の日に交通事故で死んでしまった。 …しかし目を覚ますと、俺は知らない女性に抱っこされていた! 「元気に育ってねぇクロウ」 (…クロウ…ってまさか!?) そうここは自分がやっていた恋愛RPGゲーム 「ラグナロク•オリジン」と言う学園と世界を舞台にした超大型シナリオゲームだ そんな世界に転生して真っ先に気がついたのは"クロウ"と言う名前、そう彼こそ主人公の攻略対象の女性を付け狙う、ゲーム史上最も嫌われている悪役貴族、それが 「クロウ•チューリア」だ ありとあらゆる人々のヘイトを貯める行動をして最後には全てに裏切られてザマァをされ、辺境に捨てられて惨めな日々を送る羽目になる、そう言う運命なのだが、彼は思う 運命を変えて仕舞えば物語は大きく変わる "バタフライ効果"と言う事を思い出し彼は誓う 「ザマァされた後にのんびりスローライフを送ろう!」と! その為に彼がまず行うのはこのゲーム唯一の「バグ技」…"剣ぺろ"だ 剣ぺろと言う「バグ技」は "剣を舐めるとステータスのどれかが1上がるバグ"だ この物語は 剣ぺろバグを使い優雅なスローライフを目指そうと奮闘する悪役貴族の物語 (自分は学園編のみ登場してそこからは全く登場しない、ならそれ以降はのんびりと暮らせば良いんだ!) しかしこれがフラグになる事を彼はまだ知らない

異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』

チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。 日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。 両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日―― 「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」 女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。 目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。 作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。 けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。 ――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。 誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。 そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。 ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。 癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

処理中です...