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第八話「私に従いなさい(真のドS、真の女王様、腹黒令嬢ネル√)」
しおりを挟む僕は記憶をロードした。
場面はモリガン達が部屋から出て行きセレーヌとメイドが入って来た直後だった。
セレーヌの欲望に対する受け身の姿勢は正直捨てがたいが、まだ理性が残っていた僕は頭の中の煩悩を振り払った。
「セレーヌ!帰ってくれ!」
僕は意を決して言う。
この婚約騒動に乗り気じゃない彼女ははっきり言えばそれに応えてくれるはずだ。
「分かった───。帰る───」
「セレーヌ様!?」
セレーヌは枕を抱えたまま部屋から退出していった。
メイドは最初は戸惑っていたが、文句を言わずセレーヌについていった。
これで脅威は去ったのである。
僕は一安心するとエリナに別れを告げて自分の部屋に帰る事にした。
僕が部屋に帰る途中にある人影が見えた。
「お、ユーリじゃねーか」
「げぇー!?レイア!」
「なんだよその態度は?せっかく良い事を教えてやろうと思ったのによぉ」
「良い事?」
僕は胸を躍らせる。
ユリアの事だろうと思っていたからである。
しかし予想は完全に裏切られた。
「後残っているのはネルさんとモリガンさんだよなぁ」
「そ、そうだけど」
あのレイアがさんを付けるほどの存在、モリガンさんはともかくネルとは何者なのか?
僕は少し興味を持ってしまった。
「ネルさんは正直私でさえ恐ろしい。なにせ―」
「なにせ、なにかしら、レイア?」
「げぇー!?ネルさん!」
レイアがその続きを言う前に黒いポニーテールの淑女がそれを遮った。
それはネルと名乗った女王様気質の女性であった。
彼女は髪を止めていたゴム紐を取ると美しい長髪をたなびかせた。
その糸目は優し気な瞳から恐ろしい眼光に変わり僕の方を見つめている。
「な、何をするつもりですか?」
「ふふふ、私を拒否した代償は重いわよ」
ネルは僕の口にハンカチを被せた。
薬品でも染みこませていたのだろうか、僕の意識は遠のいていった。
「う、羽毛……!」
僕は口をもごもごさせながら最後の抵抗を続ける。
「暴れてはいけませんわよ」
「ネルさん、まずいですよ!」
「何がまずいというのかしら?全て私の計画通りよ。レイア、見てないでこっちに来なさい」
「は、はい」
そして完全に意識を失った僕はネルとレイアにネルの部屋に運ばれた。
目を覚めると手足に冷たい感触がある。
どうやら手には手錠を掛けられ、足はベッドに鎖で繋がれていた。
まるで捕まった奴隷の様である。
「僕をどうするつもりですか、ネルさん!」
「あなたが従順になるまで調教してあげる。私があなたを芸術品に仕立て上げてあげるわ」
「僕の婚約者になりたくないんですか?こんな事して僕が喜ぶとでも―」
「いずれ喜ぶ様になるわ」
「そ、そんな訳が……」
「ふふふ、生意気な子程調教しがいがあるわ」
ネルはそういうと自室から出て行った。
扉は少し開いておりそこには人の気配がする。
僕はその気配の主に話しかけた。
「レイアさん、僕が襲われてた時ちらちら見てたでしょ。さっきからもずーっと視線を感じてました」
「ちっ、バレてんならしょうがねーな」
レイアは扉を開けネルの部屋に入って来た。
その姿は真紅のネグリジェで、場合が場合でなければ興奮していた所だ。
だが今はそんな時ではない。
僕はレイアに助けを求める事にした。
「レイアさん、君がネルさんに逆らえないのは知っている。でも権力は僕の方が上だ。助けてくれたら今回の件で君の事は不問にすると約束する」
しかしレイアは顔を曇らせ拒否反応を見せた。
「あのお局令嬢はそんな次元じゃねーんだよ。モリガンさん以外は誰も逆らえない恐怖の化身だからな」
「あら、随分と高評価してくれるじゃないレイア。所でお局令嬢って誰の事かしら?」
レイアの背後には腕を組んでいるネルがいた。
「カ、カサンドラの事ですよ!いやー粘着質で性格悪いですよねー」
「そう……。私はユーリ君とお話があるの。出て行ってくれるかしら」
「わ、分かりました!」
レイアはネルに敬礼するとそそくさと出て行った。
そしてネルが僕の方に近付いて来る。
ネルは黒い長手袋を取り出すとそれを装着した。
そして僕の下半身を足の指先からさすっていった。
ネルの艶めかしい手つきは段々と上に上がっていく。
僕はその感触にドキドキしていた。
その手つきは太股の付け根の辺りで止まる。
「10、9、8、7……」
突然僕の耳元でカウントダウンを囁くネル。
僕の耳に甘い吐息が当たる。
そしてカウントダウンの度に僕の足を揉む力が強くなる。
「3、2―」
カウントダウンが良い所で止まる。
足へのマッサージもそこで止まった。
寸止めされたのだ。
「そ、そんな!生殺しです!」
「ふふふ、続きをして欲しかったら私の下僕になりなさい」
「そ、それは嫌です……」
「じゃあお預けね」
ネルはそう言うと足のガーターベルトを外して僕の顔に結び目隠しをした。
先程までネルの美しい太ももを包んでいた事を考えると僕は少し興奮した。
僕の近くから人の気配が離れて行き、女性の靴音がコツコツと響き離れて行く。
そして扉が閉まる音がして完全に僕以外の音が消えた。
―数時間後
あれから何時間経っただろう。
トイレに行きたくないのが幸いだったが、それ以上に寸止めされたのが厳しかった。
キィ……
扉のゆっくり開く音がする。
女性の靴の足音が近づいて来る。
ネルか?レイアか?それとも別の令嬢か?
「私よ。お漏らししてなくてよかったわ」
「その声はネルさんですね!いい加減にして下さい!」
「足をもじもじさせながら言っても説得力ありませんよ?」
「ううう……」
僕はぐうの音も出なかった。
本当なら続きをして貰いたいと懇願したい所だ。
しかし僕の男としてのプライドがそれを許さなかった。
「じゃあ今度は上を攻めてあげる」
僕の服がはだける感触がし、生暖かい感触が胸板に走る。
ネルが舌先でチロチロと僕の乳首を舐めているのだ。
「はぁはぁはぁ、もうだめです……最後まで―」
「じゃあやめるわね」
「え!?」
また良い所での寸止めである。
そして彼女は僕を置いて再び出て行った。
―数時間後
僕は暗闇の恐怖と度重なる寸止めの高揚感、そして孤独感からネルに屈服しようとしていた。
そしてまた絶望の扉が開く音がする。
「ふぅ、ユーリ君意地を張るのはもうやめましょう?私の下僕になれば最後まで気持ちよくしてあげるわ」
「い、嫌です……」
僕は残った気力で最後の抵抗をした。
ネルは目隠しのガーターベルトをはずすと僕を押し倒して仰向けにした。
そしてその艶めかしい黒タイツの足で下から絞り上げる様に僕の全身を擦り上げる。
「10,9、8、7、……」
地獄の、いや天国へのカウントダウンが始まった。
黒タイツと足の裏のさらさらとした感触が僕の身体に伝わって来る。
これはカサンドラがやった物よりも広範囲で興奮させる物だった。
「3、2―」
カウントダウンが止まる。
僕の欲望のダムは決壊寸前だった。
そしてついに僕は屈してしまった。
「もう限界だ!なんでもするから最後までやってくれ!」
「今なんでもするって言ったわよよね?じゃあこれから私の下僕として一生仕えてくれるかしら?」
「はい!婚約でも服従でもなんでもします!だから―」
「良い子ね」
ネルはくすっと笑うと足で僕の股間を強く擦り上げた。
3擦りした所で僕の欲望のダムは決壊した。
僕のズボンにシミが広がる。
この瞬間服従と言う名の鎖が僕の首に繋がれた。
「じゃあワンちゃんにはご褒美を上げないとね」
ネルはドレスを脱ぎ黒のネグリジェ姿になると、僕のズボンとパンツを脱がしちんこを握った。
黒い長手袋のひんやりとした感触と手の平の柔らかさが伝わって来る。
そしてネルはもう片方の手の手の平で亀頭を包み込みぐりぐりと刺激し始めた。
その強すぎる刺激に僕の僕は射精してしまい黒い手袋を白く汚した。
ネルの攻めは終わらない。
「大人のキス、してあげる」
彼女は僕の首と頭に手を回し甘い口づけをした。
彼女の甘い香りと味が口全体に広がる。
そして彼女は自身の舌を僕の舌に絡め舐め始めた。
俗に言う舌を入れたキスである。
僕はその何とも言えない刺激に勃起し彼女のお腹に押し当てた。
息継ぎの為に何度か口を放したがキスは終わらない。
僕はキスだけで射精してしまった。
「あら、勝手に射精しちゃ駄目でしょ?悪い子にはおしおきしなきゃね」
おしおき……なんて甘美な響きだろう。僕はネルに期待した。
彼女は黒タイツの片方を脱ぎ僕の口の中に詰めた。
女性のかぐわしい香りと黒タイツの蒸れたいい匂いが口の中に広がる。
そして残ったタイツの片足で僕の股間を丹念にこねくり回した。
亀頭をカリを裏筋をさらさらのタイツでちんこのあらゆる所を擦った。
最後は素足と黒タイツで両足で挟んでの足コキ。
二つの異なる感触が僕のちんこを刺激し、根元から絞り上げる様に上下に激しく擦っていく。
「うっ!で、出る!!!」
「いいわよ、許可するわ。出しなさい」
僕は彼女の黒タイツを足を白く汚した。
「変態君にはおしおきにならなかったみたいね……」
僕はネルの魅力に憑りつかれ服従した。
―数ヶ月後
あれから数ヶ月、ネルは妊娠した。
世継ぎが誕生するかもと父は大喜びだ。
そして僕は用済みと言わんばかりに自室に幽閉された。
たまに気まぐれでネルがやってきてくれる事はある。
今日がその日だった。
「ふふふ、鎖に繋がれた子犬ちゃん。わんと鳴きなさい」
「わん、わん、わん!」
「犬は二本足で立たないでしょ?犬らしく四つん這いになるのよ」
「は、はい!」
「犬は人の言葉を喋らないわ」
「わ、わん!」
「良い子ね。じゃあご褒美に撫でてあげるわね」
彼女がそう言うと僕は仰向けになり服従のポーズを取った。
僕の胸やお腹、足まで丹念に撫でていくネル。
そして最後には僕のパンツに手をつっこむと射精するまでちんこを揉みしだいてくれた。
僕はユリアを忘れ至福の悦びを味わっていた。
BADENDその7、ネルEND
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