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第二話 村の救世主
3-10 襲撃の結末
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勢いづいた村の皆が、次々にゾンビを叩き伏せていく。そこに、動きの良い二つの影が混ざり、ゾンビの群れを薙ぎ払う。あれが勇者の仲間、ということだろう。
形勢は、一気に逆転した。そう確信するには十分すぎる状況だった。
そんな中で、スフマートは芝居がかった大声を張り上げた。
「お目にかかれるとは光栄だ、勇者レイヴ・ストリーブ!」
親しみすら感じられる場違いな声色。両手を広げるその姿は滑稽にすら見える。
「一つ質問だが、君はここへ来るまでの間に、燕尾服に金髪のガキには会ったかね?」
意図の読めない問いかけ。キアロスクーロのことだろう。
「そんな奴は知らねぇな」
「なんと!」
嬌声。裏返ったその声は、喜びに悶えるようだった。
「これは、なんと素晴らしい! 魔王軍幹部のうち、勇者に初めて相対するのがこの儂だとは! 新たに語られる勇者伝説の、その最初にこのスフマートの名が刻まれるとは!」
「訳わかんねえが、その通りだ。魔王を倒した暁には、村を襲ったカスを倒したってのが序章に載るだろうよ」
「それは僥倖だ」
スフマートが静かに言い終わるや、突如としてレイヴの周りに複数体のゾンビが姿を現した。レイヴが横薙ぎに剣を振り回すのを、ゾンビたちは素早く後ろ跳びに躱す。先ほどの大型ゾンビとはまた別の精鋭ということだろうか。
自然と、身体が動いていた。精鋭ゾンビは四体。見たところ、他のゾンビたちとそれほど体格差はない。大型のやつと違って、僕でも有効打を与えられる――そんな気がする。
「レイヴ、手を貸させてくれ」
後ろ跳びに斬撃を避けた直後でわずかに姿勢を崩していた一体に拳を叩き込む。ぐずりと肉の潰れる感触があり、オークに比べれば遥かに華奢なそのゾンビは吹っ飛んで石畳に叩きつけられた。
僕が駆け寄って隣に立つと、レイヴは懐かしい笑みを見せた。
「待ってたぜ、ワキヤ」
勇者ごっこに行く前の待ち合わせみたいな、軽い口ぶり。
「――あと、待たせたな、親友」
そして、静かで、重い声。僕は感極まって、何も気の利いたことを言えなかった。
雄たけびをあげ、レイヴが精鋭の一体に向かって走り出す。僕も続いて、そのゾンビに殴り掛かった。先制の拳を顔面に食らったゾンビを、レイヴの剣が鮮やかに撫で斬りにする。
「やるな!」
弾むように言いながら、レイヴは踊るように石畳を駆けると僕が先ほど殴り飛ばしたゾンビにとどめを刺した。その間に僕は他の一体と格闘し、打撃を弾かれたゾンビの隙を突いてレイヴがそれを切り捨てた。
「残り、一体!」
どちらからともなく、僕とレイヴの声が重なる。最後の一体の頭部に叩き込まれた僕の拳は、しかし予想よりも硬い頭蓋に受け止められ、反撃に蹴り飛ばされた。
石畳に転がりながら、僕は、レイヴが反撃直後のゾンビを叩き切るのを見た。
ああ、やっぱり、レイヴには、
「やったな、ワキヤ!」
レイヴには、並べないのか。
「次はてめぇの番だぜ、ゾンビ使いめ」
――がんばれ、レイヴ。
切っ先を向ける勇者と、精鋭を失った屍術師。両者、口元には笑み。
「そうか、まだ名乗っていなかったよ、勇者レイヴ・ストリーブ。儂は屍術師のスフマートだ。以後、お見知りおきを」
「魔王を倒した後にでも思い出してやるよ」
じりじりと、靴底を擦るようにして距離を詰める勇者の姿。
ああ、レイヴ。
レイヴ。
レイヴ。
蹴りを受けた時の痛みで、声が、出ない。
レイヴ――。
あぶない。
レイヴの背後には、新たなゾンビが迫っていた。他のゾンビとは違い、短剣を持ち、それを突き刺そうと音もなく駆け寄る、小柄な姿。グレイプと知り合ったばかりだから分かる。あれはゴブリンのゾンビだ。
「レイっ――!」
絞り出した声は小さく、届きそうもない。無常に迫る凶刃。気づかない背中。
「えっ――?」
気の抜けたような声。レイヴのものだった。
レイヴを狙っていた短刀は、その前に立ち塞がった男の腹に突き刺さっていた。
「おやじ?」
そう呼ばれた男の肩には、よく見れば確かに見覚えのある、護衛隊長の紋章があった。着込んだ鎧は無残にも貫かれ、膝を着いたその足元には血溜まりができていた。
「おお、なんと……」
呆けたように声を漏らすスフマート。レイヴはそれを気にかけることもなく、倒れそうになる父親を抱き留める。
ゴブリンのゾンビは、庇った直後に護衛隊長が叩き込んだロングソードによって頭を割られ、活動を停止していた。
レイヴが、父親の口元に耳を近づける。
そして、護衛隊長は、力尽きたようだった。
声もなく肩を震わせるレイヴに、屍術師が歩み寄る。レイヴはしかし、それを迎え撃とうとはしない。
「戦意喪失とは。情けないものだな、勇者よ」
レイヴに反応は無い。スフマートにも、既に戦意は無いように見えた。
「こんな結末では、締まらないではないか。せっかく儂が最初の敵になれたというのに、肝心の決着がこんなつまらぬものとは」
手の届く位置。それでもレイヴは動かない。
「まあ、良い。儂が勇者を倒したとなれば、それはそれで素晴らし――」
言い終わるか、終わらないか。スフマートの身体が眩い光に貫かれる。レイヴが掌から魔法を放ったのだった。
電撃――雷の魔法だろうか、直撃したスフマートの身体は一瞬にして黒焦げになり、塵となって消えた。
と、思ったのも束の間。
攻撃を受けたはずのスフマートがレイヴの背後に立ち、彼を蹴り飛ばすと護衛隊長の亡骸を抱え上げた。
「残念だったな勇者よ。あれは身代わりのゾンビだ」
「てめぇ、親父を」
「もらっていくよ、この死体は。生きたまま加工できなかったのは残念だが、それでも勇者の父親ならば物語性としては申し分ない」
「何を言って――」
言葉を詰まらせたレイヴから目を逸らし、スフマートはこちらを一瞥する。
「そういうわけだ。命拾いをしたな、ワキヤくん。これがつまらぬ結果に終わったら、また迎えに来るよ」
そう言い残すと、スフマートはレイヴの父親の姿とともに、霧のようになって消えた。
それから間もなく、遅れて到着した護衛隊たちも加わって残りのゾンビを掃討し、アルトチューリは多くの傷跡を残しながらも平穏を取り戻した。
怪我人を多数出したものの、死者は二名。王宮から派遣されていた通信魔法兵と、護衛隊長。
それは、古の勇者伝説を嗜んでいれば、魔王軍襲撃の結果としては小さすぎるほどの被害だと理解できるはずだった。
形勢は、一気に逆転した。そう確信するには十分すぎる状況だった。
そんな中で、スフマートは芝居がかった大声を張り上げた。
「お目にかかれるとは光栄だ、勇者レイヴ・ストリーブ!」
親しみすら感じられる場違いな声色。両手を広げるその姿は滑稽にすら見える。
「一つ質問だが、君はここへ来るまでの間に、燕尾服に金髪のガキには会ったかね?」
意図の読めない問いかけ。キアロスクーロのことだろう。
「そんな奴は知らねぇな」
「なんと!」
嬌声。裏返ったその声は、喜びに悶えるようだった。
「これは、なんと素晴らしい! 魔王軍幹部のうち、勇者に初めて相対するのがこの儂だとは! 新たに語られる勇者伝説の、その最初にこのスフマートの名が刻まれるとは!」
「訳わかんねえが、その通りだ。魔王を倒した暁には、村を襲ったカスを倒したってのが序章に載るだろうよ」
「それは僥倖だ」
スフマートが静かに言い終わるや、突如としてレイヴの周りに複数体のゾンビが姿を現した。レイヴが横薙ぎに剣を振り回すのを、ゾンビたちは素早く後ろ跳びに躱す。先ほどの大型ゾンビとはまた別の精鋭ということだろうか。
自然と、身体が動いていた。精鋭ゾンビは四体。見たところ、他のゾンビたちとそれほど体格差はない。大型のやつと違って、僕でも有効打を与えられる――そんな気がする。
「レイヴ、手を貸させてくれ」
後ろ跳びに斬撃を避けた直後でわずかに姿勢を崩していた一体に拳を叩き込む。ぐずりと肉の潰れる感触があり、オークに比べれば遥かに華奢なそのゾンビは吹っ飛んで石畳に叩きつけられた。
僕が駆け寄って隣に立つと、レイヴは懐かしい笑みを見せた。
「待ってたぜ、ワキヤ」
勇者ごっこに行く前の待ち合わせみたいな、軽い口ぶり。
「――あと、待たせたな、親友」
そして、静かで、重い声。僕は感極まって、何も気の利いたことを言えなかった。
雄たけびをあげ、レイヴが精鋭の一体に向かって走り出す。僕も続いて、そのゾンビに殴り掛かった。先制の拳を顔面に食らったゾンビを、レイヴの剣が鮮やかに撫で斬りにする。
「やるな!」
弾むように言いながら、レイヴは踊るように石畳を駆けると僕が先ほど殴り飛ばしたゾンビにとどめを刺した。その間に僕は他の一体と格闘し、打撃を弾かれたゾンビの隙を突いてレイヴがそれを切り捨てた。
「残り、一体!」
どちらからともなく、僕とレイヴの声が重なる。最後の一体の頭部に叩き込まれた僕の拳は、しかし予想よりも硬い頭蓋に受け止められ、反撃に蹴り飛ばされた。
石畳に転がりながら、僕は、レイヴが反撃直後のゾンビを叩き切るのを見た。
ああ、やっぱり、レイヴには、
「やったな、ワキヤ!」
レイヴには、並べないのか。
「次はてめぇの番だぜ、ゾンビ使いめ」
――がんばれ、レイヴ。
切っ先を向ける勇者と、精鋭を失った屍術師。両者、口元には笑み。
「そうか、まだ名乗っていなかったよ、勇者レイヴ・ストリーブ。儂は屍術師のスフマートだ。以後、お見知りおきを」
「魔王を倒した後にでも思い出してやるよ」
じりじりと、靴底を擦るようにして距離を詰める勇者の姿。
ああ、レイヴ。
レイヴ。
レイヴ。
蹴りを受けた時の痛みで、声が、出ない。
レイヴ――。
あぶない。
レイヴの背後には、新たなゾンビが迫っていた。他のゾンビとは違い、短剣を持ち、それを突き刺そうと音もなく駆け寄る、小柄な姿。グレイプと知り合ったばかりだから分かる。あれはゴブリンのゾンビだ。
「レイっ――!」
絞り出した声は小さく、届きそうもない。無常に迫る凶刃。気づかない背中。
「えっ――?」
気の抜けたような声。レイヴのものだった。
レイヴを狙っていた短刀は、その前に立ち塞がった男の腹に突き刺さっていた。
「おやじ?」
そう呼ばれた男の肩には、よく見れば確かに見覚えのある、護衛隊長の紋章があった。着込んだ鎧は無残にも貫かれ、膝を着いたその足元には血溜まりができていた。
「おお、なんと……」
呆けたように声を漏らすスフマート。レイヴはそれを気にかけることもなく、倒れそうになる父親を抱き留める。
ゴブリンのゾンビは、庇った直後に護衛隊長が叩き込んだロングソードによって頭を割られ、活動を停止していた。
レイヴが、父親の口元に耳を近づける。
そして、護衛隊長は、力尽きたようだった。
声もなく肩を震わせるレイヴに、屍術師が歩み寄る。レイヴはしかし、それを迎え撃とうとはしない。
「戦意喪失とは。情けないものだな、勇者よ」
レイヴに反応は無い。スフマートにも、既に戦意は無いように見えた。
「こんな結末では、締まらないではないか。せっかく儂が最初の敵になれたというのに、肝心の決着がこんなつまらぬものとは」
手の届く位置。それでもレイヴは動かない。
「まあ、良い。儂が勇者を倒したとなれば、それはそれで素晴らし――」
言い終わるか、終わらないか。スフマートの身体が眩い光に貫かれる。レイヴが掌から魔法を放ったのだった。
電撃――雷の魔法だろうか、直撃したスフマートの身体は一瞬にして黒焦げになり、塵となって消えた。
と、思ったのも束の間。
攻撃を受けたはずのスフマートがレイヴの背後に立ち、彼を蹴り飛ばすと護衛隊長の亡骸を抱え上げた。
「残念だったな勇者よ。あれは身代わりのゾンビだ」
「てめぇ、親父を」
「もらっていくよ、この死体は。生きたまま加工できなかったのは残念だが、それでも勇者の父親ならば物語性としては申し分ない」
「何を言って――」
言葉を詰まらせたレイヴから目を逸らし、スフマートはこちらを一瞥する。
「そういうわけだ。命拾いをしたな、ワキヤくん。これがつまらぬ結果に終わったら、また迎えに来るよ」
そう言い残すと、スフマートはレイヴの父親の姿とともに、霧のようになって消えた。
それから間もなく、遅れて到着した護衛隊たちも加わって残りのゾンビを掃討し、アルトチューリは多くの傷跡を残しながらも平穏を取り戻した。
怪我人を多数出したものの、死者は二名。王宮から派遣されていた通信魔法兵と、護衛隊長。
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