天使がくれた259日の時間

野々さくら

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27話 夫婦の馴れ初め(2)

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樹の母は父同様に突然亡くなった。

朝起きて来ない母を心配し、様子を見に行ったら布団で冷たくなっていた。

死因は心筋梗塞。長年の無理が災いしたのだろうと言われた。樹は十八歳で天涯孤独になった。

しかし悲しんではいられない。葬儀を手配し、多くの手続きを行い、母を送り出す。

……その横には当たり前のように小春が側に居て親族のように手伝ってくれた。

樹の母は忙しい人だったが、夜の仕事がない日は小春を家に招待して食事をご馳走してくれ、小春は樹の母と関わりがあった。

だからこそ小春は当たり前のように樹の側におり、葬儀の手伝いをして、ずっと泣いていた。


一方、樹は気丈を振る舞っていた。喪主を立派に務め、泣いている小春の手を強く握り締めていた。

火葬場にも二人で行き、樹は小春の手を握った。その姿は本物の夫婦のようだった。


その後の樹は、母が居なくなった穴を埋めるかのようにひたすら働いた。しかしその一方で酒や煙草を吸うようになってしまった。

未成年の樹には当然酒も煙草も違法だが、当時は規制が緩く未成年でも安易に入手出来た。不規則な食事に飲酒に煙草。体に良いはずなかった。

しかし小春はそんな樹を放っておかなかった。毎日家に通って食事を作り、二十歳になるまで酒も煙草もだめだと取り上げたのだ。

樹は取り返そうとするが、小春は一度言い出したら聞かない性格。買って来る度に容赦なく回収され、小春の父親の元に持って行かれてしまうのだ。

樹はその姿に怒りより、ただ笑ってしまった。どれほど上手く隠したつもりでも小春は簡単に見つけてしまう。自分をよく知っている幼馴染には敵わない。だから大人しく二十歳まで我慢した。



そして月日が経ち、樹の母が亡くなり二年。二人は二十歳になった。共に成人式に出て、また同級生に揶揄われるがもう大人。二人は気にしなかった。

同級生達は十八歳で大学進学や県外に出て就職する人が多く、二人の友人達も夢を追って羽ばたいて行った。当時は気軽にメールなどで連絡が取れない時代。淋しいが二人は友人達を送り出していた。

それが二人の関係をより親密にしていった。



そしてその頃から、樹が急に寝込むようになった。仕事が終わると脱力し、無気力になってしまったのだ。

亡くなった当初は、葬儀や手続きや相続について税理士に相談などの雑務を仕事の合間にこなし目まぐるしい毎日だった。

落ち着いた頃も、樹は母のように全てに絶望し寝込んではいけないと立ち止まる事はなかった。時が来れば母の事を忘れられる。父の事は忘れられなかったから苦しかった。そう思い仕事に打ち込んでいた。


しかし二年経っても樹は母を忘れられず、死が受け入れらなかった。今度は寝込むようになり、酒と煙草の量は一層増え休みの日は一日飲み煙草を吸っていた。まるで亡くなった両親の後を追うかのように……。

そして小春はやはり樹から離れなかった。酒と煙草の量を決め、寝煙草の危険があるからと喫煙は台所の換気扇の前と決め、酒の瓶を黙々と片付け、食事を作り一緒に食べるようにした。

樹からしたら酒や煙草に難癖をつけ、面倒くさい決まりを押し付けてくる鬱陶しい存在だが、小春の出入りを許し合鍵まで渡し、家事が終わったからと帰ろうとする小春を呼び止め何も話さずただ一緒に居る事もあった。



樹の母が亡くなり三年、二十一歳になった二人はそんな関係を続けていた。しかしそれは未来がある話ではなく、ただ一緒に居るだけだった。

いつものように寝ている樹の側に小春が側に居ると、樹がポツリと呟いた。

「……忘れたいのに忘れられない……」


それを聞いた小春も一言呟く。

「……無理に忘れなくて良いじゃない」


小春の言葉に樹は黙り込み布団を被る。母が亡くなり三年、始めて感情を表に出せた。




樹の母が亡くなり四年。二十二歳になった二人は変わらず一緒に居た。しかし二人の関係を変える出来事が起こる。

小春がお見合いをする事になったのだ。

この時代、女性は二十五歳ぐらいまでに結婚するのが一般的であり、交際相手がいない女性にはお見合い話が来る事もあった。小春も、職場の上司からお見合いの話を打診され、同意したのだ。

しかし小春は樹には相談せずに、明日は来れないからと食事を作り溜めするだけだった。

毎日来てくれていた小春が来ない。友達と会うのは年末年始や盆休みなどの大型連休で友人達の帰省時のみだった。そしてそういう時は誰と会うか話してくれる。小春とはずっと一緒だから友人の名前を聞いたら誰か分かる。

だから自分には話せないような知らない人と会うのか?職場の人か?

樹は考える事を止めなかった。


別に一日来ないぐらい普通の事だが、小春に落ち着きが無かった様子から気になって仕方がなかった。

だから樹は小春の家に電話をした。しかし誰も出なかった。

家族で出かけているのか?でも小春は何も言っていなかった。気になって仕方がなかった。それほど小春はいつも樹に自分の事を話していた。

樹は居ても立っても居られず小春の家に走った。家は近所であり、二、三分程で着く。子供の頃からずっと通わせてもらった家。しかしその日はやたら遠く感じた。

辿り着いた家は暗く、車もない。出かけているのだと分かった。

樹は駄目だと分かっていたが、待ち伏せをしてしまった。長い時間を家の前で待ち、小春の父の車が見え咄嗟に隠れた。

出て来たのはスーツを着た小春の父に、同じく女性用スーツを着た母、そして着物を着た小春の姿だった。

それを見た瞬間、鈍い樹でも分かった。小春はお見合いをしたのだと……。

樹は黙ってその場を去り、家に帰って来た。


ずっとこのままでいられると思っていたが、そうではない。小春は結婚を考える年齢。樹はようやく気付いたのだった。


次の日、変わらず来てくれた小春はすっかり落ち着き、いつも通り食事を作ってくれた。

一緒に食事をしている中で樹は小春をじっと見つめる。

小春は視線に驚き、大丈夫か聞くが樹はお見合いの事を聞けずにいた。そのかわりに……。


「お前の職場……、男多いのか……?」

遠回しに聞いた。

小春はその質問の意味など当然分からず、女性は結婚や出産などで退職が多いから男性が多い傾向にあると事実を話した。

その言葉だけで、樹は小春も誰かと結婚しそうなるのだと思い黙り込んでしまった。


樹が黙り込むのはいつもの事。小春の察しが良くなったのは結婚し一緒に暮らすようになってから。よって樹の気持ちに全く気付いていなかった。


幼馴染の女性が別の男と結婚する。そうゆう時、硬派な男はどのような対応をするか?

それは何も言わず、家に入れないようにする事だった。

いつも通りに来た小春を樹は追い出し、合鍵も奪い取った。当然、小春は意味が分からず開けて欲しい、話をしたいと言ったが樹は聞き入れなかった。

相手が離れていくと分かると自分から無理に離れる。

自分を傷付けない為にした事だった。

小春はそれから毎日通い、電話し、手紙を書いたりもしたが樹と話す事は出来なかった。



そんな事が起こり一ヶ月、事態はまた急変する。

なんと樹が急に小春の家を訪ねたのだ。小春は慌てて樹と話をしようとするが、樹は父と母に用事がありお前にはないと言い小春を拒否した。

樹はスーツ姿だった。仕事柄いつも着ているが、いつもと雰囲気が違う事に小春の父母は察した。

小春の父は、小春に自室に戻っているように話し樹を和室に通した。いつも食事をしていた台所ではなく客間である和室にだ。父は樹を、娘の幼馴染ではなく客として対応した。


樹はその思いが分かった。だからこそ覚悟を決めて頭を下げ、「小春さんと結婚させて下さい」と申し込んだ。

樹はあれから考え、今なら間に合うかもしれない。このまま、小春が別の男と結婚してしまったら一生後悔すると玉砕覚悟で家を訪ねてきた。

そうはいえ、小春は毎日樹の家に通っていたが別に交際していた訳ではなかった。それなのにいきなりの結婚の申し込み。やっている事は無謀だった。

しかし小春の父母はこうなる日がいずれ訪れる事が分かっていた。年頃の娘が毎日仕事が終わった後に買い出しをして男性の家に行く。

むしろ小春が見合いの話をした時、二人が交際していない事実に驚いていた。


しかし長年親をやっていたら、小春の本心ぐらい分かる。その気がないなら相手に失礼だから辞退するように話したが、上司にどうしてもと頼まれて断れないとの事だった。

会うだけで良いと言われ、渋々お見合いをしたのだ。当時は上司の顔を立てる為に見合いする事もある話だった。


小春の母は二人の気持ちを分かっており、好き同士が結婚する事に喜んでいた。しかし……。


「今日は遅いし帰りなさい……」

そう言い、樹を追い出したのは父だった。

いつかこうなる。樹は真面目で優しい男。小春を大事にしてくれるだろう。全て分かっている。しかし……、一人娘をやる事を嫌がったのだ。


しかし樹も引かなかった。毎日、小春の両親に会い結婚を申し込んだのだ。その都度、小春は自室に戻され一人蚊帳の外で何をしているのか分からなかった。

小春は知らなかった。現在は自由恋愛で、当人同士で結婚を決めた後に親へ報告する順序で良かったが、小春の親世代はまず一家の長である父親に挨拶に行き承諾を得た後に本人に結婚の申し込みをする事を。

硬派な性格の樹はその順序をしっかり守っていた。


だから小春はただ待つしかなかった。


樹が小春の家に挨拶に行った際、父は話を聞こうとしなかった。樹が話そうとすると、子供の時に一緒に食事をしていた時の話、樹が父に話していた些細な話、樹の両親の話をし出し話を遮っていた。

小春の母はいい加減認めないといけないと話したが、父は最後まで話を聞こうとしなかった。



そんな時が一週間続き、とうとう小春の父が折れた。


「……何かあったら殴る。以上!」

そう言い、部屋を出て行った。


父が結婚を認めた。しかし、小春にはまだ何も話していない。


樹は部屋に居る小春の手を引き、自分の家に連れて行った。話をしようとしたのだ。

だが、今まで交際すらしておらず、いきなり結婚を申し込むなんて、いくらなんでも常識外れだという事は充分分かっていた。

その場では話せず、夜遅かった事から小春を初めて家に泊めた。当然、部屋は別々。硬派な男はそこをしっかり守った。


朝になる。小春は当たり前のように朝食を作り二人は共に食事をする。


「……おい!」

「何?」


「……この味噌汁うまいな!」

「え?ありがとう」

小春は驚く。樹が食事を美味しいと言うのは初めてだった。味噌汁もよく作っており、珍しくなかった。



「……おい!」

「何?」


「……この卵焼きうまいな!どうやって作ってる!」

「出汁と胡椒よ。もしかして甘い方が好き?」


「いや!これが良いんだ!」

「そう?じゃあそうするわね」


卵焼きもいつも作っている。何が言いたいのか小春は分からなかった。


結局、一晩をひとつ屋根の下で過ごしたが樹は何も言えなかった。



その日から小春はまた通い家の事をやっていたが、泊まらなかった。やはりケジメをつけないと、一緒には暮らしてくれない。ある物を準備し、樹は話をすると決めた。


ある日曜日。樹は小春の手を引き歩いて行く。そこは琵琶湖が一望出来る浜辺だった。季節は春、桜や野花が美しく咲き、琵琶湖は太陽に照らされ美しく輝いていた。

樹はこの場所が好きだった。……昔、父と母が生きていた頃に連れてきてもらった思い出の場所だからだ。


「朝に味噌汁を作ってくれ……」

「え?」

これがプロポーズの言葉だった。


「味噌汁だ!味噌汁!お前の味噌汁が良い!毎朝作ってくれ!」

「……あ、うん?」

小春は混濁の表情を浮かべる。交際相手なら結婚の申し込みだと分かるが、二人は幼馴染の関係に留まっていた。毎日朝から通って欲しいのか……?本気でそう思い込んでいた。


「ん!」

樹は鞄から紙袋を出し、それを小春に押し付けてきたかと思えば、そっぽ向く。小春は意味が分からず開けると、小さな箱が入っており中には指輪が入っていた。


「え!」

小春は樹を見る。

そっぽ向いている樹の耳は赤かった。その姿に本気だと分かる。


「……毎朝、お味噌汁食べてくれる?」

その言葉に樹は小春を見る。小春は微笑んでいた。


その姿に樹は小春を抱きしめた。そんな事をするのは、何も知らず一緒に遊んでいた幼稚園児の時以来。あれほど長い時間を共にしていても、そうゆう事はなかった。


「ああ!他はたくわんで構わん!だから味噌汁を作ってくれ!」

「卵焼きぐらい作るわよ」

「ああ!出汁と胡椒な!」

「はいはい」

小春は笑う。


しばらくし、樹は慌てて離れる。結婚するとなっても、硬派な男の本質は変わらなかった。


「指輪はめてくれないの?あの時みたいに?」

「幼稚園児じゃないんだ!自分で付けろ!」


二人が幼稚園児だった時、幼稚園でのお祭りでボール当てがあり景品に指輪のおもちゃがあった。小春が欲しがっていた為、樹が挑戦しおもちゃをもらう事が出来た。

その時は男の子が女の子に指輪をあげる意味を知らなかったから、樹は小春におもちゃの指輪をはめた。二人は大人になってもその事を覚えており、小春はいまだにおもちゃの指輪を大事に残している。



小春は指輪を樹に渡す。

「つけてよ、あの頃みたいに」

「はぁー!」

樹は小春から目を逸らす。硬派な男にはそんな事出来るはずもなかった。



「お願い樹くん。ううん、あなた……」

「あな……!分かったよ」


樹は震える手で小春に指輪をはめる。


「ありがとう」

「知らん!」

そう言い小春から離れ、背を向ける。


指輪についたダイヤの指輪は太陽の光が反射してキラキラ輝いていた。

宝石などに興味ない小春でも高価な物だと分かる。そしてサイズはピッタリだった。



「どうしてピッタリなの?おもちゃじゃないのに?」

「たまたまだ!」


「高かったんじゃないの?」

「安物だ!」


「……ありがとう」

小春は背を向けている樹に呟く。


「勘違いするな!また見合いなんてなったら相手に迷惑かかるからだ!」

「え?どうしてお見合いした事知ってるの?」

「……え?あ、知らん知らん!」

知らないフリをしていた事を自ら暴露してしまった。


「……もしかしてそれで?やだ、話せば良かった!あれは部長から頼まれて会うだけで良いからって!断ってるから!」

「……そうなのか……?よ……、別にどうでも良い!」

樹は無関心を装うが明らかに声が弾んでいた。


「はいはい」

小春は笑って聞き流す。恥ずかしいと、思ってもいない事を口走ってしまう。小学生の時に担任に言われた事を覚えており、樹の言葉を真正面に受け取らないと決めていた。

だからこそ亭主関白の夫と、察しの良い妻が上手くいっているのだ。


その後、二人は結婚。この時代に珍しく式を挙げなかった。樹側の親族が居ない事に小春が配慮し、式は挙げなかった。

そして半年後に、小春の父が急に亡くなり母が後を追うように亡くなった。樹が喪主を務め、悲しむ小春を支えた。

身寄りはお互いだけになり、二人は力を合わせて生きて来た。


……しかしこの夫婦は一度だけ離婚危機に陥った事がある。樹が浮気していると小春が勘違いしてしまった事だった。








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