9 / 49
第8話 「正直者は馬鹿を見る」ので、馬鹿を見ないようにした
しおりを挟む
王都での特殊初心者に対する優遇措置は筆舌に尽くしがたいものだった。
宿舎として屋敷の一室が提供されるのだが、これが前世でいうところの3LDKの倍はあるんじゃないかと思うくらいに広い。そして、そこでは朝昼晩の3食が提供されるのだ。
「国の宝庫から1つ武器を持って行って良い」という措置は......正直、魔神の武器を際限なく作り出せる身としてはあまりお得感の無いものだったが、代わりに刺青を彫るための注射針を特注できたのは良かったと思う。
魔王妃にも一応勝ったわけだし、武勲が広まれば本業に戻れる日も近いかもしれないな。
逆に1番嬉しかったのは、王立図書館への自由な出入りが認められたことだ。この許可が出て以来、俺は図書館に篭り切ってリンネル神話に関する情報を読み漁っている。
今は魔神の紋章に甘んじているが、いつかは破壊天使の紋章を手に入れたいからな。
「破壊天使リンネル......いつ見ても美しいお方だ。待ってろよ、必ず俺が迎えに行ってやるからな」
1つ問題があるとすれば・・・下手したら、この生活が今日で終わってしまうことだな。
そう、今までの俺はあくまで「特殊初心者候補」。今日、正式に特殊初心者を決める試験が行われる。そこで不合格になろうもんなら、ここでこの生活とはおさらばってわけだ。
王立図書館から試験場へ向かう道中。カワサキのハンドルを握る手に、自然と力が入った。
☆ ☆ ☆
試験場に集まった特殊初心者は約50人いた。
皆が皆、どこどなく異彩を放っているような気がする。
そんな中、フェルトハットを深めに被った、外ハネのセミロングが特徴的な美女がアナウンスを始めた。
「私がこの国の聖女にして関白、サフシヨ・フワジーラ」
言いながら、収納から青龍偃月刀のような武器を取り出す。
「今回の試験は私が行うわ。試験内容は、私との模擬戦よ。合格条件は、『4秒間負けないこと』。私に戦闘不能にされたり、急所手前で寸止めされたりすることなく4秒が経過すれば、特殊初心者として正式に認められるわ」
計時係の紹介や試験番号の説明など、細かい説明がなされていく。
その説明が全て終わった時のことだった。
「なあんだ、楽勝じゃん」
前方にいたとある特殊初心者の余裕ぶった独り言が、試験場にいた全員の耳に入った。
☆ ☆ ☆
結論から言うと、聖女兼関白のサフシヨは相当な手練れだった。
残りの受験者は自分を含めあと5人なのだが、この時点での合格者はたった12人しかいない。
大半は2秒以内に首筋や目元に青龍偃月刀を突きつけられ、即不合格となってしまった。
中でもアナウンス終了直後に余裕発言をした特殊初心者の試合は酷く、たったの0.1秒で決着がついてしまった。
その時は明らかにサフシヨの動きがほかの受験者相手の時とは違ったことから、おそらくは「試験のための手加減をせず本気でブチのめしに行った」といったところなのだろう。
要するに、「試験官を怒らせるとマズい」ということだ。
「次、試験番号281番!」
・・・とうとう俺の番が来たか。
俺の作戦は既に決まっている。それは、「ルールを最大限に活用して試験に合格する」だ。
「......武器は持ってないの?」
サフシヨが、もっともな疑問を口にした。
「はい、武器は使いません」
「たまにいるのよね、試験のルールをいいことに『4秒間逃げ切ってやろう』と考える受験者が。参考までに言っておくと、その手で合格したのは過去1人だけだけど、いいの?」
「過去がどうであれ、得意な戦法で挑むのが1番勝機があるという思いは変わりませんので」
この発言はサフシヨに本気を出させないための方便に過ぎない。というか正直、そもそもまだ「自分の得意な戦法」なんて分かっていない。
「じゃあ、始めるわよ!」
サフシヨの言葉とともに試合開始のゴングが鳴る。
それと同時に、俺は時空魔法でサフシヨの時間を止めた。
4秒後。
サフシヨは再び動き出し、棒立ち状態の俺の首元に青龍偃月刀の刃を突きつけた。
「はい、不合格」
そう言ってサフシヨは計時係の方をみる。
だが当然、計時係の判定はサフシヨのそれとは正反対だ。
「いえ......一体何が起きたのかは分かりませんが、サフシヨ様は試合開始直後から4秒間一切動きませんでした。勝負がついたのはその後の事なので......その......試験番号281番は、合格です」
「......え?」
驚きのあまり手の力が抜けたのか、カラン、と音がして青龍偃月刀が地面に落ちた。
それから10秒間ほどは誰も一言も発さず、アリ1匹が動く音さえ聞こえそうな静寂が続いた。
「......ええっと、もしよろしかったら、どんな手を使ったのか教えてもらっても大丈夫かしら?」
「この試験の合格条件は、『4秒間負けないこと』。ですので、負けるのを4秒間先延ばしにしました。......時空魔法で」
「......はい?......いやそんな、だって時空魔法って、あの伝説の......?」
「今までの試験の様子を見ていて感じましたが、サフシヨ様の武芸の極まりは並大抵のものではなく、とても才能があるだけの初心者が太刀打ちできる代物ではないと思いました。特に、試験番号224番の試合の時の動きは人間のものとは思えないものでした」
試験番号224番とは、某余裕発言の奴だ。
「俺も一応方天画戟を扱うことはできますが」言いながら、方天画戟を収納から取り出す。「試合形式の試験だから、と愚直にこれで戦っていようもんなら俺は不合格になったかもしれません。」
ここで一息入れ、話の核心に迫る。
サフシヨはと言えば「方天画戟?......何で......私の魔神装備より格上のを......!」とか呟いているが、俺的にはそこは話の本筋じゃない。
「『正直者は馬鹿を見る』。これだけは避けたかったんですよ。汚い勝利には、綺麗な敗北以上の価値があるのです」
俺が演説を終えると、周囲からどっと歓声が上がる。
歓声の大半が「方天画戟ってあの魔神の最上級の槍だよな?」「あれ扱えるとかマジのバケモンじゃん」などと方天画戟関連なのが少し残念だが、中には「綺麗な敗北より汚い勝利!その通りだ!」と共感してくれている人もいるのでプレゼンは一応成功したといえるだろう。
「いやだからそれ説明になってないというか......時空魔法を使えるって時点で常軌を逸してるのよ。......まあとにかく、今回の試験は合格よ。試験番号281番、試合場を降りてよし」
サフシヨの指示に従い試合場を降りたところで、試験が続行された。しかしサフシヨは気が動転しっぱなしだったらしく、残り4人の受験者を全員合格させてしまっていた。
全員の試験が終了すると、サフシヨが再びアナウンスに入る。
「試験を突破した17人のみんな、合格おめでとう。それではこれから──ヒッ!?」
宿舎として屋敷の一室が提供されるのだが、これが前世でいうところの3LDKの倍はあるんじゃないかと思うくらいに広い。そして、そこでは朝昼晩の3食が提供されるのだ。
「国の宝庫から1つ武器を持って行って良い」という措置は......正直、魔神の武器を際限なく作り出せる身としてはあまりお得感の無いものだったが、代わりに刺青を彫るための注射針を特注できたのは良かったと思う。
魔王妃にも一応勝ったわけだし、武勲が広まれば本業に戻れる日も近いかもしれないな。
逆に1番嬉しかったのは、王立図書館への自由な出入りが認められたことだ。この許可が出て以来、俺は図書館に篭り切ってリンネル神話に関する情報を読み漁っている。
今は魔神の紋章に甘んじているが、いつかは破壊天使の紋章を手に入れたいからな。
「破壊天使リンネル......いつ見ても美しいお方だ。待ってろよ、必ず俺が迎えに行ってやるからな」
1つ問題があるとすれば・・・下手したら、この生活が今日で終わってしまうことだな。
そう、今までの俺はあくまで「特殊初心者候補」。今日、正式に特殊初心者を決める試験が行われる。そこで不合格になろうもんなら、ここでこの生活とはおさらばってわけだ。
王立図書館から試験場へ向かう道中。カワサキのハンドルを握る手に、自然と力が入った。
☆ ☆ ☆
試験場に集まった特殊初心者は約50人いた。
皆が皆、どこどなく異彩を放っているような気がする。
そんな中、フェルトハットを深めに被った、外ハネのセミロングが特徴的な美女がアナウンスを始めた。
「私がこの国の聖女にして関白、サフシヨ・フワジーラ」
言いながら、収納から青龍偃月刀のような武器を取り出す。
「今回の試験は私が行うわ。試験内容は、私との模擬戦よ。合格条件は、『4秒間負けないこと』。私に戦闘不能にされたり、急所手前で寸止めされたりすることなく4秒が経過すれば、特殊初心者として正式に認められるわ」
計時係の紹介や試験番号の説明など、細かい説明がなされていく。
その説明が全て終わった時のことだった。
「なあんだ、楽勝じゃん」
前方にいたとある特殊初心者の余裕ぶった独り言が、試験場にいた全員の耳に入った。
☆ ☆ ☆
結論から言うと、聖女兼関白のサフシヨは相当な手練れだった。
残りの受験者は自分を含めあと5人なのだが、この時点での合格者はたった12人しかいない。
大半は2秒以内に首筋や目元に青龍偃月刀を突きつけられ、即不合格となってしまった。
中でもアナウンス終了直後に余裕発言をした特殊初心者の試合は酷く、たったの0.1秒で決着がついてしまった。
その時は明らかにサフシヨの動きがほかの受験者相手の時とは違ったことから、おそらくは「試験のための手加減をせず本気でブチのめしに行った」といったところなのだろう。
要するに、「試験官を怒らせるとマズい」ということだ。
「次、試験番号281番!」
・・・とうとう俺の番が来たか。
俺の作戦は既に決まっている。それは、「ルールを最大限に活用して試験に合格する」だ。
「......武器は持ってないの?」
サフシヨが、もっともな疑問を口にした。
「はい、武器は使いません」
「たまにいるのよね、試験のルールをいいことに『4秒間逃げ切ってやろう』と考える受験者が。参考までに言っておくと、その手で合格したのは過去1人だけだけど、いいの?」
「過去がどうであれ、得意な戦法で挑むのが1番勝機があるという思いは変わりませんので」
この発言はサフシヨに本気を出させないための方便に過ぎない。というか正直、そもそもまだ「自分の得意な戦法」なんて分かっていない。
「じゃあ、始めるわよ!」
サフシヨの言葉とともに試合開始のゴングが鳴る。
それと同時に、俺は時空魔法でサフシヨの時間を止めた。
4秒後。
サフシヨは再び動き出し、棒立ち状態の俺の首元に青龍偃月刀の刃を突きつけた。
「はい、不合格」
そう言ってサフシヨは計時係の方をみる。
だが当然、計時係の判定はサフシヨのそれとは正反対だ。
「いえ......一体何が起きたのかは分かりませんが、サフシヨ様は試合開始直後から4秒間一切動きませんでした。勝負がついたのはその後の事なので......その......試験番号281番は、合格です」
「......え?」
驚きのあまり手の力が抜けたのか、カラン、と音がして青龍偃月刀が地面に落ちた。
それから10秒間ほどは誰も一言も発さず、アリ1匹が動く音さえ聞こえそうな静寂が続いた。
「......ええっと、もしよろしかったら、どんな手を使ったのか教えてもらっても大丈夫かしら?」
「この試験の合格条件は、『4秒間負けないこと』。ですので、負けるのを4秒間先延ばしにしました。......時空魔法で」
「......はい?......いやそんな、だって時空魔法って、あの伝説の......?」
「今までの試験の様子を見ていて感じましたが、サフシヨ様の武芸の極まりは並大抵のものではなく、とても才能があるだけの初心者が太刀打ちできる代物ではないと思いました。特に、試験番号224番の試合の時の動きは人間のものとは思えないものでした」
試験番号224番とは、某余裕発言の奴だ。
「俺も一応方天画戟を扱うことはできますが」言いながら、方天画戟を収納から取り出す。「試合形式の試験だから、と愚直にこれで戦っていようもんなら俺は不合格になったかもしれません。」
ここで一息入れ、話の核心に迫る。
サフシヨはと言えば「方天画戟?......何で......私の魔神装備より格上のを......!」とか呟いているが、俺的にはそこは話の本筋じゃない。
「『正直者は馬鹿を見る』。これだけは避けたかったんですよ。汚い勝利には、綺麗な敗北以上の価値があるのです」
俺が演説を終えると、周囲からどっと歓声が上がる。
歓声の大半が「方天画戟ってあの魔神の最上級の槍だよな?」「あれ扱えるとかマジのバケモンじゃん」などと方天画戟関連なのが少し残念だが、中には「綺麗な敗北より汚い勝利!その通りだ!」と共感してくれている人もいるのでプレゼンは一応成功したといえるだろう。
「いやだからそれ説明になってないというか......時空魔法を使えるって時点で常軌を逸してるのよ。......まあとにかく、今回の試験は合格よ。試験番号281番、試合場を降りてよし」
サフシヨの指示に従い試合場を降りたところで、試験が続行された。しかしサフシヨは気が動転しっぱなしだったらしく、残り4人の受験者を全員合格させてしまっていた。
全員の試験が終了すると、サフシヨが再びアナウンスに入る。
「試験を突破した17人のみんな、合格おめでとう。それではこれから──ヒッ!?」
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる