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想の章【紅い蝶に恋をした】
聖夜の宴会 其の二
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部屋の外では既にクリスマスパーティーという名の宴会の準備が始まっているようだ。
妖怪の癖に朝から大はしゃぎでご苦労なことだねぇ、とそれらを横目に彼女は玄関から外へ出て急ぎ足で現世への門を目指す。
「よぉー、ベニコ! 今日もあいつんとこか?」
「おやおや? デートのお誘いだね? そうなんだね? 是非とも私にもお話を聞かせてほしいね! 恋文が必要なときはきちんと〝 れくちゃあ 〟するから教えてもらえるかな?」
通り過ぎざま、亡霊の魔女ペチュニアと文車妖妃のよもぎに出会い、彼女は苦笑をこぼす。
「必要になるときは永遠に来ないから安心してくれていいよ? やるなら紙切れに託すのではなくて、自分でやるだろうからねぇ。いや、ありえないけれど」
「むう、恋文に残すのは良いことなのだよ? 先の世にも語り継がれるのだから」
「語り継がれたりなんてしたらとんだ恥だよ…… 少なくともアタシはね。キミを否定するわけではないけれど、アタシはそういうの好きじゃないんだよ」
気まずくなる前にと足早に立ち去る。
終始仲の良い亡霊魔女と付喪神はその様子を微笑ましげに見送って互いに顔を合わせた。
長く退屈な生の中で、人外というものは刺激を求める。
それは他人の色恋沙汰でも同様のことなのだ。滅多にない〝 イベント 〟が喜劇に終わるか悲劇に終わるか。そんな予測を立てながら下世話に楽しむのが常である。
短い生を生き肉体を主体とした人間とは違い、人でないものは精神に重きを置いて生きる者達である。
人外にとっての〝 長い退屈 〟は致死毒にもなり得る恐ろしい概念なのだ。
「…… あれ、アルフォードさん…… が、2人?」
そうして門へ向かっている途中で、飛びながら樹木の飾り付けをする影が2つあることに気づく。
それも、その影はどちらも赤く長い髪を揺らし、頭上に突き出た大きなアホ毛がくるりと揺れるアルフォードのものである。
ただし、片方は本来のアルフォードよりもかなり小さい。
分霊でも出して協力して飾り付けているのだろうか…… と紅子が疑問に思って近づくとその会話が漏れ聴こえてくる。防音用の結界すら張られていないので、特に聞かれても困る内容ではないのだろう。
そう判断して聞き耳を立てると…… 小さいほうが随分と幼気な話し方をしているのが分かった。
「そっかぁ、お前が楽しくやってるみたいでよかったよ。いじめられでもしてたらオレが令一ちゃんを捌きに行くところだった」
「れーちゃんはそんなことしないからだいじょうぶだよ」
…… 捌く? いや、お兄さんの話なのか?
そう思って紅子が近づいていくとぱきりと小枝を踏み、一斉に2人の爬虫類のような黄色い瞳が向けられ、背筋を駆け抜けるような怖気に襲われた。
隠れたり足音を抑えて幽霊のように気配を消すことが得意な彼女ではあったが、今回ばかりは少し動揺していたらしい。
けれど、彼女はまるで動じていないというように振る舞いながら、いつもと同じように薄く笑みを浮かべて彼らに向かい合う。
「アルフォードさん、なにをしてるのかな? それと、そっちのアルフォードさんは…… ?」
一瞬の沈黙。しかし、彼らは相手が紅子だと分かると途端にその顔をふにゃりと笑みに変えて何事もなかったように 「なんだー、紅子ちゃんか! えっと、こっちの小さいオレのこと? 紅子ちゃんもいつも見てるはずだよ、分からない?」 と明るい声で応える。
「べにちゃん、わかんない? たしかに、いつもはあんまりかおをあわせたりしないかもだけど……」
そこまで言われて紅子は 「もしかして」 と呟く。
「赤竜刀…… リン、なのかな?」
「わー、すごい! だいせいかい! いつも、あるじちゃんがおせわになってまぁす!」
「リン…… ってキミの分霊だろう? なんでこんなに違うのかな」
困惑しつつも確認のために紅子がアルフォードに問うと、彼は 「名前をつけてもらったからだよ」 と非常に嬉しそうに答える。
「名前…… リン、だね。鱗だからリン、なんて聞いてるけれど…… そんな単純なものでもいいのかな?」
「そりゃあね! オレ達にとっては名前ってとても大事だからさ。元はオレの分霊。でも、今は赤竜刀になって名付けもされた。だから今のこの子は分霊としての意識と刀剣としての意識が半分ずつくらいなんだよね。ねー?」
「ねー?」
大きなアルフォードと小さなリンが目を合わせながら 「ねー?」 と言って笑い合う。まったく同じ顔のようで、少しだけ凛々しいような気もするリンは心底嬉しそうにしている。紅子も令一と仲良くしている姿を見ていたが、神の分け御霊のカケラとはいえ、ここまで慕っているとはと驚いた。
(…… 案外お兄さんってすごいのかねぇ)
神妖に好かれるのはその優しさ故か。
それとも、彼がどうしようもなく愚かで人間らしい傲慢さを持つからか。
…… 紅子には、神妖の言う 「愚かしく醜いからこそ愛おしい」 という感覚が理解できない。嫌いなものは嫌いだし、苦手なのだ。
「あ、でもオレのことはれーちゃんにはないしょにしてほしいんだよね!」
「ううんと、どうしてか聴いてもいいかな?」
身長120㎝程しかないリンが紅子を見上げる。口元に人差し指を立て、ご丁寧に 「しいー」 のポーズだ。その仕草のひとつひとつがどことなく幼いように見えるが、中身はアルフォードと同じ年齢のはずだ。刀剣のほうの意識に体が引っ張られているのかもしれない。
「だってさ、れーちゃんはオレがひとがたになれることしったら…… いままでみたいにかわいがってくれなくなっちゃうでしょ?」
少なくとも令一は人型になれることを知ったくらいで態度を変えたり邪険にするような人間ではない。
紅子が訝しんでいると、リンは 「ぺっとかんかくでさ、なでなでしてくれなくなっちゃわない?」 と弁解する。言い方が悪かったのだと思ったのだろうか。
思い返してみれば確かに、令一はリンのことを四六時中鞄の中に娯楽用品やおやつまで入れて連れ歩き、顎の下を撫で回したり頭をこちょこちょとくすぐったりと猫可愛がりしている。
その小さな小さなドラゴンが人型になれる上にアルフォードと同一の知識を持つ存在であることを自覚すれば、子供扱いやペット扱いはしなくなるのかもしれない。そういう意味であれば、確かに対応が変わってしまうだろう。
「べにちゃんはあるじちゃんにこのこと、いう?」
蛇が睨むような、そんな目をしなくとも当然そんなことはしない。
紅子は困ったように微笑みリンの頭に手を乗せる。
「言わないよ、誓ってね。アタシは嘘なんてつかないよ。知ってるだろう?」
「うん、 しってるよ! ありがと、べにちゃん!」
幼い笑顔に釣られて彼女もにっこりと笑みを浮かべる。
クールぶってる彼女も子供の笑顔には弱いのだ。
「っと、そうだ。アルフォードさん、今回の宴会って人間の参加はありなのかな」
「れーちゃんつれてきてくれるの!?」
「ありだよ。好きにしていい…… あ、そうだ。令一ちゃんって料理できるんだよね? なら、参加費ってことで令一ちゃんに料理かお菓子作ってきてもらってよ。紅子ちゃんはこっちのメンバーだからなくてもいいけど、夜まで時間はあるし…… ……ゆっくりしてきたらいいよ」
「下世話だよねぇ……」
嫌そうな顔をしながら言う紅子を見て 「ごめんごめん、でもほら…… 色恋沙汰は最高の娯楽だから」 とアルフォードが笑う。
他人の感情の浮き沈みを娯楽と言い切るところはやはり人外なのだなぁ、などと改めて認識して紅子は溜め息をついた。
これはさっさと退散したほうがいいらしい。ずっと会話を続けていたらもっと気疲れしそうだと歩みを再開する。
「それじゃあ、夜にまた来るよ」
「うんうん、またねー紅子ちゃん」
「あるじちゃんのてりょうり、ちゃんとさいそくしておいてね!」
「はいはい、伝えとくよ」
妖怪の癖に朝から大はしゃぎでご苦労なことだねぇ、とそれらを横目に彼女は玄関から外へ出て急ぎ足で現世への門を目指す。
「よぉー、ベニコ! 今日もあいつんとこか?」
「おやおや? デートのお誘いだね? そうなんだね? 是非とも私にもお話を聞かせてほしいね! 恋文が必要なときはきちんと〝 れくちゃあ 〟するから教えてもらえるかな?」
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「必要になるときは永遠に来ないから安心してくれていいよ? やるなら紙切れに託すのではなくて、自分でやるだろうからねぇ。いや、ありえないけれど」
「むう、恋文に残すのは良いことなのだよ? 先の世にも語り継がれるのだから」
「語り継がれたりなんてしたらとんだ恥だよ…… 少なくともアタシはね。キミを否定するわけではないけれど、アタシはそういうの好きじゃないんだよ」
気まずくなる前にと足早に立ち去る。
終始仲の良い亡霊魔女と付喪神はその様子を微笑ましげに見送って互いに顔を合わせた。
長く退屈な生の中で、人外というものは刺激を求める。
それは他人の色恋沙汰でも同様のことなのだ。滅多にない〝 イベント 〟が喜劇に終わるか悲劇に終わるか。そんな予測を立てながら下世話に楽しむのが常である。
短い生を生き肉体を主体とした人間とは違い、人でないものは精神に重きを置いて生きる者達である。
人外にとっての〝 長い退屈 〟は致死毒にもなり得る恐ろしい概念なのだ。
「…… あれ、アルフォードさん…… が、2人?」
そうして門へ向かっている途中で、飛びながら樹木の飾り付けをする影が2つあることに気づく。
それも、その影はどちらも赤く長い髪を揺らし、頭上に突き出た大きなアホ毛がくるりと揺れるアルフォードのものである。
ただし、片方は本来のアルフォードよりもかなり小さい。
分霊でも出して協力して飾り付けているのだろうか…… と紅子が疑問に思って近づくとその会話が漏れ聴こえてくる。防音用の結界すら張られていないので、特に聞かれても困る内容ではないのだろう。
そう判断して聞き耳を立てると…… 小さいほうが随分と幼気な話し方をしているのが分かった。
「そっかぁ、お前が楽しくやってるみたいでよかったよ。いじめられでもしてたらオレが令一ちゃんを捌きに行くところだった」
「れーちゃんはそんなことしないからだいじょうぶだよ」
…… 捌く? いや、お兄さんの話なのか?
そう思って紅子が近づいていくとぱきりと小枝を踏み、一斉に2人の爬虫類のような黄色い瞳が向けられ、背筋を駆け抜けるような怖気に襲われた。
隠れたり足音を抑えて幽霊のように気配を消すことが得意な彼女ではあったが、今回ばかりは少し動揺していたらしい。
けれど、彼女はまるで動じていないというように振る舞いながら、いつもと同じように薄く笑みを浮かべて彼らに向かい合う。
「アルフォードさん、なにをしてるのかな? それと、そっちのアルフォードさんは…… ?」
一瞬の沈黙。しかし、彼らは相手が紅子だと分かると途端にその顔をふにゃりと笑みに変えて何事もなかったように 「なんだー、紅子ちゃんか! えっと、こっちの小さいオレのこと? 紅子ちゃんもいつも見てるはずだよ、分からない?」 と明るい声で応える。
「べにちゃん、わかんない? たしかに、いつもはあんまりかおをあわせたりしないかもだけど……」
そこまで言われて紅子は 「もしかして」 と呟く。
「赤竜刀…… リン、なのかな?」
「わー、すごい! だいせいかい! いつも、あるじちゃんがおせわになってまぁす!」
「リン…… ってキミの分霊だろう? なんでこんなに違うのかな」
困惑しつつも確認のために紅子がアルフォードに問うと、彼は 「名前をつけてもらったからだよ」 と非常に嬉しそうに答える。
「名前…… リン、だね。鱗だからリン、なんて聞いてるけれど…… そんな単純なものでもいいのかな?」
「そりゃあね! オレ達にとっては名前ってとても大事だからさ。元はオレの分霊。でも、今は赤竜刀になって名付けもされた。だから今のこの子は分霊としての意識と刀剣としての意識が半分ずつくらいなんだよね。ねー?」
「ねー?」
大きなアルフォードと小さなリンが目を合わせながら 「ねー?」 と言って笑い合う。まったく同じ顔のようで、少しだけ凛々しいような気もするリンは心底嬉しそうにしている。紅子も令一と仲良くしている姿を見ていたが、神の分け御霊のカケラとはいえ、ここまで慕っているとはと驚いた。
(…… 案外お兄さんってすごいのかねぇ)
神妖に好かれるのはその優しさ故か。
それとも、彼がどうしようもなく愚かで人間らしい傲慢さを持つからか。
…… 紅子には、神妖の言う 「愚かしく醜いからこそ愛おしい」 という感覚が理解できない。嫌いなものは嫌いだし、苦手なのだ。
「あ、でもオレのことはれーちゃんにはないしょにしてほしいんだよね!」
「ううんと、どうしてか聴いてもいいかな?」
身長120㎝程しかないリンが紅子を見上げる。口元に人差し指を立て、ご丁寧に 「しいー」 のポーズだ。その仕草のひとつひとつがどことなく幼いように見えるが、中身はアルフォードと同じ年齢のはずだ。刀剣のほうの意識に体が引っ張られているのかもしれない。
「だってさ、れーちゃんはオレがひとがたになれることしったら…… いままでみたいにかわいがってくれなくなっちゃうでしょ?」
少なくとも令一は人型になれることを知ったくらいで態度を変えたり邪険にするような人間ではない。
紅子が訝しんでいると、リンは 「ぺっとかんかくでさ、なでなでしてくれなくなっちゃわない?」 と弁解する。言い方が悪かったのだと思ったのだろうか。
思い返してみれば確かに、令一はリンのことを四六時中鞄の中に娯楽用品やおやつまで入れて連れ歩き、顎の下を撫で回したり頭をこちょこちょとくすぐったりと猫可愛がりしている。
その小さな小さなドラゴンが人型になれる上にアルフォードと同一の知識を持つ存在であることを自覚すれば、子供扱いやペット扱いはしなくなるのかもしれない。そういう意味であれば、確かに対応が変わってしまうだろう。
「べにちゃんはあるじちゃんにこのこと、いう?」
蛇が睨むような、そんな目をしなくとも当然そんなことはしない。
紅子は困ったように微笑みリンの頭に手を乗せる。
「言わないよ、誓ってね。アタシは嘘なんてつかないよ。知ってるだろう?」
「うん、 しってるよ! ありがと、べにちゃん!」
幼い笑顔に釣られて彼女もにっこりと笑みを浮かべる。
クールぶってる彼女も子供の笑顔には弱いのだ。
「っと、そうだ。アルフォードさん、今回の宴会って人間の参加はありなのかな」
「れーちゃんつれてきてくれるの!?」
「ありだよ。好きにしていい…… あ、そうだ。令一ちゃんって料理できるんだよね? なら、参加費ってことで令一ちゃんに料理かお菓子作ってきてもらってよ。紅子ちゃんはこっちのメンバーだからなくてもいいけど、夜まで時間はあるし…… ……ゆっくりしてきたらいいよ」
「下世話だよねぇ……」
嫌そうな顔をしながら言う紅子を見て 「ごめんごめん、でもほら…… 色恋沙汰は最高の娯楽だから」 とアルフォードが笑う。
他人の感情の浮き沈みを娯楽と言い切るところはやはり人外なのだなぁ、などと改めて認識して紅子は溜め息をついた。
これはさっさと退散したほうがいいらしい。ずっと会話を続けていたらもっと気疲れしそうだと歩みを再開する。
「それじゃあ、夜にまた来るよ」
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