クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました

髙橋ルイ

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第4章:奈落の影、揺るがぬ誓い

第128話:激闘の果てに

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「はぁっ……!」
俺の黒鎖が唸りを上げ、兵士を薙ぎ払った。
石畳を砕き、血と影が飛び散る。

「ぐっ……こいつ……っ!」
兵士たちは怯みながらも、次々と刃を振るってくる。
だがその動きには焦りが混じっていた。



「悠斗!」
リーネが横から氷の槍を撃ち込み、二人の兵を倒す。
「まだ来るわ!」

「任せろ……!」
剣を構え直し、迫る兵を叩き伏せる。



だが、数の優勢は揺るがなかった。
三人を囲むように広がる黒衣の輪。
美咲は背後で必死に祈るように両手を握り締めていた。

「悠斗くん……どうか、無事で……」



「……退け」
突然、号令が響いた。

兵士たちが一斉に動きを止め、後方へ跳び退く。

「なに……?」
リーネが警戒の声を上げる。

闇の中から、一人の影が姿を現した。
先ほどの術者とは違う。
漆黒の外套に身を包み、背には異様な双剣を背負っていた。



「……あれは」
リーネが息を呑む。
「影誓機関の“執行官”……」

「執行官……?」
俺は睨み据える。
兵士たちの指揮官を超え、直接任務の遂行を担う存在――最も危険な役割。

「……やはり“力”は健在か」
執行官は低い声で呟いた。
「今日はただの確認だ。これ以上は必要ない」

「逃げる気か……!」
俺が一歩踏み出す。

しかし、執行官は不敵に笑った。
「いずれまた会う。次は“仲間”を護りきれるか、見せてもらおう」

次の瞬間、闇に溶けるように姿を消した。



「……っ」
残された兵たちも霧のように散り、夜の静寂が戻る。

「終わった……の?」
美咲が震える声で呟いた。

「いや」
剣を収めながら、俺は息を吐いた。
「終わっちゃいねぇ。むしろ……これからが本番だ」



リーネは険しい表情で頷く。
「執行官が出てきた以上、次は本格的に仕掛けてくるでしょう」

「……っ」
美咲は拳を握り締め、俺を見つめる。
「それでも……私は、悠斗くんと一緒に戦う」

その真っ直ぐな視線に、胸の奥が熱くなる。



(……もう後戻りはできない。
この力をどう思われても、俺は……守るために振るう)

決意を新たに、俺は夜明けを見据えた。



__________________

後書き

ここまで読んでくださりありがとうございます!

第128話では影誓機関との激闘が終息し、ついに“執行官”が姿を現しました。

悠斗と仲間の奮闘で兵士たちは退却

しかし、影誓機関の上位存在である“執行官”が登場

「次は仲間を護れるか」という不穏な言葉を残し、戦いはさらに激化する予兆へ

次回129話は「戦いの爪痕と決意」。
一時の休息と共に、仲間との絆を確かめ直すエピソードになります。
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