クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました

髙橋ルイ

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第4章:奈落の影、揺るがぬ誓い

第127話:急襲、守るべきもの

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「――行け!」
兵士の号令と共に、闇の中から影が飛び出した。
複数の黒装束が屋根から、塀の向こうから、一斉に襲いかかる。

「悠斗くん!」
美咲が悲鳴を上げ、リーネが即座に彼女を背に庇う。

「……やっぱり、狙いはお前らか!」
俺は黒鎖を振り上げ、迫る刃を叩き落とした。



「《アイス・ランス》!」
リーネが氷槍を放ち、前に出た敵を一掃する。
だが後方から回り込む兵士が、美咲に向けて刃を突き出した。

「美咲ッ!」
咄嗟に黒鎖を伸ばし、兵士の腕を絡め取る。
そのまま地面に叩きつけ、動きを止めた。

「……っ」
美咲は震える手で胸を押さえ、俺を見つめる。
「悠斗くん……!」



「数が多いな」
リーネが息を切らしながら言う。
影誓機関の兵は訓練されているだけあり、ただの盗賊や兵士とは動きが違う。
統率された動きで、確実に“隙”を狙っていた。

「従属スキルで抑え込めばいいんじゃないのか?」
兵の一人が嘲るように叫んだ。
「だがどうだ? 仲間を守りながらそんな余裕はないだろう!」

「……試してみろ」
俺は低く吐き捨てた。



刹那。
美咲の背後から影が伸びる。

「――もらった!」

「させるかァァァ!」
怒号と共に、黒鎖が閃光のように走る。
瞬間、兵士の身体を鎖が貫き、足元に叩きつけた。

「ぐあっ……!?」



「……聞け、影誓機関の連中!」
俺は鎖を振るい、周囲を一掃しながら叫んだ。
「俺の力は誰のためでもねぇ……“仲間を守るため”にある!
もしお前らがこいつらに指一本でも触れようとするなら……容赦しねぇ!」

声は怒りに震えていた。
恐怖でも憎悪でもなく、ただ“守りたい”という想いだけが背中を押していた。



「悠斗……」
リーネが驚きと安堵を混ぜた表情を見せる。
美咲は涙ぐみながらも、強く頷いた。

「……悠斗くんは、私たちを絶対に守ってくれる」



影の兵たちは一瞬たじろいだが、すぐに再び隊列を組む。
「退けるな! 仲間を奪えば、必ず心は折れる!」

「来るなら来い」
俺は剣を構え、鎖を唸らせた。

夜の村に、再び金属の衝突音と怒号が響き渡った。



__________________

後書き

ここまで読んでくださりありがとうございます!

第127話では、影誓機関がついに美咲とリーネを直接狙って急襲してきました。

悠斗が従属を使う余裕を与えられない中、必死に仲間を守り抜く

美咲は悠斗の強い意思を改めて確信

悠斗自身も「仲間を守るための力」という決意を言葉にする

次回128話は「激闘の果て」。
影誓機関との戦いの結末、そして新たな脅威の影が姿を現します。
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