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1,地下の楽園

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 次の瞬間、ロワールはソラを抱きしめた。  

「な、なに……?」

 突然正面から抱きしめられ、身動きが取れないままソラは動揺した。
 甘くてさわやかな果実のような香りが、ロワールの首筋から届く。ロワールの匂いだろうか。

「ソラ。ソラを、今ここで気持ちよくしてあげる」

 ロワールは、決意したように言った。

「気持ちよく? どういうこと……?」

「ミデルの空気は、人間にとってはとてもリラックスできる効果があるらしい。その空気をまとった僕達妖精は、人間に触れるだけで癒やしの効果を発揮できるんだ。……ソラは、このままでいてね?」

 ロワールはソラの背後に回ると、座ったままソラを背中からゆるく抱きしめ、肩まであるブラウンの髪に頬を寄せた。

「ソラ、僕に寄りかかって?」

 ロワールはソラの肩に手を置き、背中を預けるように促す。
 ソラが言われるがまま背をもたれると、痩せていると思っていたロワールの胸板は意外と分厚く、ソラの体重をしっかりと受け止めた。

「力を抜いて、僕に任せていいから……」

 ロワールの手は、ソラの肩に触れ、腕をやさしく撫でるように下り、またさするように上り、ソラの悲しみを慰めるようにして触れた。

 ソラは、だんだんと心地よく、とろけるような気分になっていることに気づいた。
 自分の意思とは関係なく体の力が抜けていき、呼吸が穏やかになっていく。

 ソラが落ち着いたことを知ると、ロワールはソラの胸にも手を滑らせた。

「あっ……、ロワール……?」

 服の上からとはいえ、胸の膨らみをなぞり、片方の手は腰にも伸びる。
 ミデルの空気のせいなのか、妖精の力というもののせいなのか、ソラには抵抗する力が湧いてこなかった。

 ロワールの手は、ソラの服のなかへと忍び込む。

「ロワール……、こんなこと……」

 ロワールの両手はキャミソールのなかにまで入り込み、ブラジャーの上から胸を包み込んだ。

「ソラのおっぱい、大きいね……。下着の上からでも、ふわふわでやわらかい……」

 ブラジャー越しでもロワールの手の温度が伝わり、その手がやんわりと膨らみを揉んでいく。

「直接、見てもいい……?」

「え……?」


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