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3,通じあう想い
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しおりを挟む真っ白なシーツが敷かれたベッドに髪を広げ、ソラはロワールのキスを受け入れていた。
ベッドサイドに置いたランプの灯りが、なにも身にまとうことなく密着する二人の影を映し出している。
想いが通じ合ったロワールとのキスはこれまで以上に熱く、ロワールも遠慮などなくソラの隅々までを味わうようだった。
「ロワール……」
「ソラ……、好きだよ……」
「私も、ロワールが好き……」
ソラは、ミデルのためではなく、初めて自分のためにロワールの腕のなかにいた。
これまではどこか義務感を伴っていたが、今は純粋にロワールの体温を感じられた。
ロワールの愛撫は、いつになくやさしかった。
唇へのキスから始まり、耳の奥まで舌で愛で、首筋にも跡をつけないように加減しながら吸いついた。
ソラは、ロワールの動きを一つ一つ感じていた。
ロワールは、これまでもやさしかった。けれど、ソラが知らない間にも、ソラへの想いを募らせていたのだ。
そう思うと、ソラは愛しい気持ちが込み上げるのだった。
「もうソラの匂いがしてきた……」
ロワールはソラの乳房の柔らかさを唇で食みながら、彼女の股間へと手を伸ばした。
「あ、……ロワール……っ」
ロワールの指が秘部をなぞると、指の腹はしっとりと濡れた。
「早いね。期待してくれているのかな……」
「あ……っ」
ロワールの指は、ソラのなかへと簡単に一本入ってしまう。
すんなりと出し入れできる指に物足りなさを感じ、ロワールは、
「二本入っちゃいそうだよ……、ほら」
と言って、指を増やした。
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