最強と言われてたのに蓋を開けたら超難度不遇職

鎌霧

文字の大きさ
585 / 625
20章

551話 撃たなきゃ当たらないでしょ

しおりを挟む
 ウラン高騰からの核開発競争に発展、ワールド全体、そこら銃で核を撃ちまくり、どこもかしこも放射能汚染、地形は変わり、モンスターは吹き飛び、荒廃した世界には肩パッドに棘を付け、食料一つで戦争になる上に、T2Wのゲームが完全にどこぞの暗殺拳を使って悪党をぶちのめし、歩く死体と緑色のミュータントが闊歩するとんでもない世界に。

「なるわけないんだよなあ」

 材料が高騰して、作れるのも私とアオメの所にいる開発部の連中だけ。しかも後者は別に爆発物を作るのには興味が無いので戯れに作った奴だから特にこれと言った事はなし。そもそも劣化ウラン弾を作るために使ったものだから行程としては完全に逆。そしてあの後、もう1発作って物好きな商人相手に核爆弾を売りつけてみたのだが、流石にやばいレベルの金額で購入って訳もなく、2発で効果が実証できないと価格が決められないと言われたのであんまり稼ぎにならなかった。どこぞのゲームじゃぼんぼん核のスイッチ押しまくって効率重視になるってのになあ。

「博打な商品に金掛けるわけにもいかんからなあ」

 そんな事を思いつつウサ銃に弾を込めつつ、自分の視線の先にいる連中を見て一息。こういう膠着状態の時にこそ爆発物が良いんだけど、最近は爆発物ばっかり使うのもワンパターンだし、コスト的にもあんまりよろしくない。いい加減グレネードランチャーの開発でもしようかな。

「ちょっと、雇った分は仕事してください!」
「はいはい、分かってます分かってます」

 ウサ銃の装填を終えたら遮蔽物から横に移動を開始する。雇われってのは仕方ない事だな。飛んでくる魔法を遮蔽で受け止めながらちらちらと向こうの出方を見つつタイミングを計る。

「魔法使いってのはどうも苦手なんだよなあ……距離をとっても詰めてもそこそこ厄介だし」

 飛んでくる火の玉が一つ。咄嗟に伏せて回避すると着弾した所に火柱上がる。こういうのが多いから厄介なんだよなあ……気軽に派手で強いって言うんだから人気になるものもわかる。そういえば火球系が多いんだよな。雷、氷、風、土、光、闇、後何だったかな……それぞれタイプ別であったと思うんだけど、対策がそれぞれあるってのもなあ。

『全員攻撃!左右からの弾幕厚く!』

 ああ、もうわかってる分かってるっての……気軽に対人戦の助っ人なんて受けるんじゃなかったよ。とりあえず一通りの攻撃が収まったのを確認したらウサ銃で射撃。2、3度響く銃声からやけに高音が響いて阻まれる。魔法使いってのはこういうのもあるから嫌なんだよなあ。どっちかって言うとヒーラー系の職が多いんだけど。

「障壁か、あれもガンナーの敵なんだよな」

 ウサ銃は3発しか入れられないので撃ち切ったらさっさと引っ込んでガンベルトから銃弾を抜いてじゃきじゃきと入れながらどうするかを考える。こういうのは大体正方形か長方形の形をしたものが多いから、障壁外から撃ち込んで銃弾をどうにか直撃させなきゃならん。この辺も連続攻撃できる武器じゃないと相性悪すぎよね。

「やるかな」

 さっきまで爆発物がどうとか言っていたが、結局こういう時に頼りになるのはグレネードになるのよね。まあ、やっぱり持っていないから、どうにか視界を防いで、そこから射撃を入れて……。

『そこの!攻撃が手ぬるいぞ!』
『はいはい、分かってますって』

 こうやってこき使われるのも結構新鮮。難儀なもんだよね、そこそこ有名なせいもあって期待されるし、火力も出さないといけない。団体戦の闘技場なんてまったくもって触ってなかったコンテンツをこんな事で触る羽目になるとは。
しおりを挟む
感想 43

あなたにおすすめの小説

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ

karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。 しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。

国外追放だ!と言われたので従ってみた

れぷ
ファンタジー
 良いの?君達死ぬよ?

〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。

江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。 了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。 テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。 それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。 やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには? 100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。 200話で完結しました。 今回はあとがきは無しです。

「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます

七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。 「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」 そう言われて、ミュゼは城を追い出された。 しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。 そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

獣舎の全魔獣を管理していた私を、無能呼ばわりで解雇ですか?じゃあ好き勝手に旅をします。困っても知りません。

藤 ゆみ子
ファンタジー
光属性の魔力を持つフィーナは聖女の一人として王宮に就職するが、一向に治癒魔法を使うことができなかった。聖女として働けないと解雇されるが、帰る家なんてない。  そんな時、日々の癒しのためにこっそり行っていた獣舎の魔獣たちが騎士団長グランディに頼み、獣舎の掃除婦として働くことに。  実はフィーナの持つ魔力は人ではなく、魔獣や魔物に使えるものだった。  無自覚に使い魔たちを癒していたフィーナだったが、グランディに気に入られていることに不満を持つ王女に解雇されてしまう。  フィーナは王女の命令なら仕方ないと王宮を出る。  今だ見たこともない魔獣と出会うため、かつての親友だった魔獣のキュウと再会するために旅に出ることにするが、思わぬ事件や問題に巻き込まれていく。  一方でグランディや魔獣たちはフィーナを取り戻すため奮闘する。

勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?

猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」 「え?なんて?」 私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。 彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。 私が聖女であることが、どれほど重要なことか。 聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。 ―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。 前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。

処理中です...