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どんどん変わっていく父
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学校から帰ると、まず一番最初にするようになっていたのは
父の機嫌が良いか悪いかの確認だった。
機嫌が悪いときは、何で怒り出すのか分からないから、
子供部屋に行き宿題をすぐ終わらせ、終わらせたら部屋の掃除、
洗濯物を取り込み畳んで片付けた
毎日のように顔色を伺う生活。
門限を1分でも過ぎると、
鍵を閉められ1時間は家の中にいれて貰えず、やっといれて貰えてもそこから玄関に正座させられ、ホウキで何度も叩かれるので、
遊びに行くこと自体が怖くて出来なかった。
だから、学校がある日は学校に行くことが楽しみだった。
朝は早く起き、誰よりも早く先に学校に到着していた。
常に腕や体にはアザが絶えずあるように
なっていたある日、初めて父に反発したことがあった。
次の日にある遠足のためのおやつを買いにいきたいと
父に言うと、
「おやつなんか買うお金なんかない!」
と言われたから、
「お父さんがパチンコにお金使うから無いんでしょ!」
と言ってしまったのだ。
案の定、父の目つきは鋭くなり、一瞬で私は髪を捕まれそのまま
前後に頭を揺らされ、片方の手で平手打ちをされた。
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
謝っても無駄だった。
プラスチックのハンガーで何度も叩かれた。
また髪を捕まれ、引きずられお風呂場に連れていかれた。
浴槽にたまったお湯にそのまま顔を何度もつけられた。
もう抵抗する力もなくなり、ぐったりした私に父は
「お前が悪いんじゃ!明日の遠足なんか行かんでええ!」
そう言い最後に蹴りをいれて部屋に戻っていった。
1人お風呂場に残された私は、涙が止まらなかった。
母は見て見ぬふりで助けてくれなかった。
「もうこんな家には居たくない!」
そう思った私は、静かにドアを開け、父の様子を確認し
TVに夢中になっている隙にゆっくりと、玄関まで行き、
靴など履かず、静かに外に出て、全速力で走った。
当時の家から、小学校まで徒歩5分の距離だったから、
学校の明かりがついていることを確認し
後ろを振り返らずとりあえず走って学校に助けを求めた。
学校には、校長先生だけがいた。
「校長先生!助けて!お父さんが追いかけてくるかもしれない!」
と言って校長室に入ってきた私を見るなり、
校長先生は抱きしめてくれた。
「よぉ逃げてきた!えらかった!頑張ったな!校長先生が、必ず守ってやるから!」
そう言って私を机の下にとりあえず隠して、校長先生は教頭先生と警察に電話を掛けていた。
教頭先生と警察が来るまでの15分がとてつもなく長く感じた。
教頭先生は来るなり、学校中の鍵を締めに走ってくれた。
その間に警察の人も来て、安全が確保され私は隠れていた机の中から出された。
ビショビショの髪、身体中に出来た赤いみみず腫れ、裸足で走った為に足は何ヵ所か血が出ていた。
どう言うことがあったのかを警察の人に話をし、
警察の人が保護することに対する同意書のようなものだったと思うが、それを貰いに家まで行くことになった。
その間に私は、学校に置いてある予備の洋服に着替え、
教頭先生が買ってきてくれたおでんを食べていた。
警察の人が言うには父も母も、
悪いのは私。躾の一環だと、言ってきたらしい。
父の機嫌が良いか悪いかの確認だった。
機嫌が悪いときは、何で怒り出すのか分からないから、
子供部屋に行き宿題をすぐ終わらせ、終わらせたら部屋の掃除、
洗濯物を取り込み畳んで片付けた
毎日のように顔色を伺う生活。
門限を1分でも過ぎると、
鍵を閉められ1時間は家の中にいれて貰えず、やっといれて貰えてもそこから玄関に正座させられ、ホウキで何度も叩かれるので、
遊びに行くこと自体が怖くて出来なかった。
だから、学校がある日は学校に行くことが楽しみだった。
朝は早く起き、誰よりも早く先に学校に到着していた。
常に腕や体にはアザが絶えずあるように
なっていたある日、初めて父に反発したことがあった。
次の日にある遠足のためのおやつを買いにいきたいと
父に言うと、
「おやつなんか買うお金なんかない!」
と言われたから、
「お父さんがパチンコにお金使うから無いんでしょ!」
と言ってしまったのだ。
案の定、父の目つきは鋭くなり、一瞬で私は髪を捕まれそのまま
前後に頭を揺らされ、片方の手で平手打ちをされた。
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
謝っても無駄だった。
プラスチックのハンガーで何度も叩かれた。
また髪を捕まれ、引きずられお風呂場に連れていかれた。
浴槽にたまったお湯にそのまま顔を何度もつけられた。
もう抵抗する力もなくなり、ぐったりした私に父は
「お前が悪いんじゃ!明日の遠足なんか行かんでええ!」
そう言い最後に蹴りをいれて部屋に戻っていった。
1人お風呂場に残された私は、涙が止まらなかった。
母は見て見ぬふりで助けてくれなかった。
「もうこんな家には居たくない!」
そう思った私は、静かにドアを開け、父の様子を確認し
TVに夢中になっている隙にゆっくりと、玄関まで行き、
靴など履かず、静かに外に出て、全速力で走った。
当時の家から、小学校まで徒歩5分の距離だったから、
学校の明かりがついていることを確認し
後ろを振り返らずとりあえず走って学校に助けを求めた。
学校には、校長先生だけがいた。
「校長先生!助けて!お父さんが追いかけてくるかもしれない!」
と言って校長室に入ってきた私を見るなり、
校長先生は抱きしめてくれた。
「よぉ逃げてきた!えらかった!頑張ったな!校長先生が、必ず守ってやるから!」
そう言って私を机の下にとりあえず隠して、校長先生は教頭先生と警察に電話を掛けていた。
教頭先生と警察が来るまでの15分がとてつもなく長く感じた。
教頭先生は来るなり、学校中の鍵を締めに走ってくれた。
その間に警察の人も来て、安全が確保され私は隠れていた机の中から出された。
ビショビショの髪、身体中に出来た赤いみみず腫れ、裸足で走った為に足は何ヵ所か血が出ていた。
どう言うことがあったのかを警察の人に話をし、
警察の人が保護することに対する同意書のようなものだったと思うが、それを貰いに家まで行くことになった。
その間に私は、学校に置いてある予備の洋服に着替え、
教頭先生が買ってきてくれたおでんを食べていた。
警察の人が言うには父も母も、
悪いのは私。躾の一環だと、言ってきたらしい。
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