不幸と幸せ～毒親に育てられた私～

二度目の養護施設

自分の意思で家を飛び出し学校に助けを求めた日から、
3年が経ち中学生になった。

施設に来たばかりの頃は、精神的に不安定だった。
父が私を探しているという情報が施設に入り、
安全が確保されるまで、学校に行くことも、
外出することも出来ないのが、半年近く続いた。

学校に行けるようになってからも、
父に似た男の人を見ると、恐怖で動けなくなることも度々あった。

少しずつ精神的にも落ち着いてきた頃、
同じ施設の年上のお姉さんたちからのいじめが始まった。

何が気に入らなかったのかは今になっても、分からない。
只の、ストレス発散の対象だったんだと思う。

元々私は活発なタイプではなく、
人見知りで物静かなタイプだった。

ある日お姉さん3人から部屋に来るよう呼び出された。
何をされるかわからないまま部屋に行った。

部屋に行くなり、私は目隠しをされクローゼットの前に
立たされた。
すると突然、私は後ろから突き飛ばされた。
クローゼットの中にいたお姉さんが、扉を開いたのだ。

背中に痛みが走り飛ばされた衝撃で
立てずにいた私は怖さで泣くことも出来なかった。

ゲラゲラ笑うお姉さんたち。
無理矢理私を立たせ、同じことを何度も繰り返した。

気が済んだのか、最後にお姉さんは私にこう言った。

「この事をチクったらどうなるか知らないよ？笑笑」
そう言って私を解放した。

その夜、私は気づかれないよう布団の中で泣いた。