【完結】召喚されましたが、失敗だったようです。恋愛も縁遠く、一人で生きて行こうと思います。

まるねこ

文字の大きさ
23 / 32

23

しおりを挟む
「ダンジョン内、時間が分からない。適当に寝たら起こす。じゃ」

私はテントの中に入り布団に潜った。すぐさま夢の中に入ったせいか何時間経ったか分からないけれど、しっかり寝たと思う。自身に目覚めの【クリーン】を掛けて綺麗さっぱり。

テントから出てみるとルシアンはまだ寝ている様子。魔法が使えないと寝るのも一苦労なのかもね。私は寝ているルシアンをそのままにして静かに食事の準備をする。野宿では身体が冷えてしまう事もよくある。冷えた身体にスープは身体が温まるから好きなんだよね。食用キノコと野菜、肉と麦を入れて煮込む。リゾットに近いスープを作ってみた。

 食事が出来上がる頃、スープの香りでルシアンは起きたようだ。

「おはよう」

「おはよう。【クリーン】」

「おぉ、さっぱりで気持ちいい。ありがとう」

私とルシアンはスープとパンを食べる。ルシアンは昨日一杯食べたおかげか今日は普通に食事をしている。どうやら私の料理にとても満足してくれたようだ。

「テントを畳むのを手伝うからそのままにしといて。オリーブの作る飯は美味いな。今日は何処へ狩に行くんだ?」

「ここを拠点として15階前後で狩る予定。」

「やっぱりあそこに行くんだ」

「これ。剣に付ける」

聖水を渡す。

「こんな物まで持ってるのか。これで俺もヤれるな」

えぇ。先程テントで私が作った物ですが。さて、準備をして11階へと進む。11階では砂漠のような地形になっている。不思議。敵はサンドワームやサソリなどがいる。

 PTで戦っていると自然と役割が決まるのね。私が魔法で足止めし、ルシアンが息の根を止めていくスタイルが一番しっくりくる感じ。

小粒のエメラルドや魔石、サソリ毒などドロップできた。12階はアリ地獄のように下から敵を待ち構えているサンドロウ達の巣だった。ここは面倒なので魔法を打ち込んでいく。

この階は楽なので今日はここで過ごした。やっほー魔石やレッドスピネルが一杯取れた。

 ある程度集まったし、休憩も必要。早めのテント設営をする。基本的にサンドロウは自分から攻撃してくるタイプでは無いらしく、テリトリーに入らなければ共存可能なのだとか。共存しないけどね。一応、結界を張る。今日は干し肉のトマトスープを作った。

「今日は一杯稼げたな。やっぱり、魔法使いのオリーブと一緒なら早いな。ありがとう」

確かにルシアンと一緒なら効率はいい。

「三日後、一度ギルドに戻り精算する」

「そうだな。ところで、オリーブは料理が上手だな。彼氏でもいるのか?」

「いない。家族もいない」

「そうか」

「ルシアンは?」

「俺は故郷に家族を置いて冒険者になった。お前となら付き合ってもいいぞ」

「は?」

「冗談だ。忘れろ。あまり無理するな。悩みがあればいつでも俺に言ってくれ」

「寝る。じゃ」

 私はテントに入り、ルシアンは隣の結界内でゴロ寝。

 2日目はこのまま15階まで一気に進む。このダンジョンは30階まであるらしいけれど、私は踏破したいとか、ランクアップ目指している訳ではないからね。欲しい素材があったら頑張っちゃうかもしれないけれど。

 15階にいました!ゴースト。ルシアンはやはり苦手意識がある様子。よし、一気に倒すか。

「ルシアン、聖水投げて」

「おう」

聖水に向かって風魔法を打ち込む。スプリンクラーの要領で拡散させてみたのだが、これが良かったらしい。一気に殲滅出来た。

「おぉー。すげーよ!オリーブすげーよ!」

 魔石とアクアマリンが落ちている。すかさず拾う。走り回ってゴースト達を引きつけては殲滅。もちろん、走るのはルシアン。ゴーストの沸き待ち中にふと思った。

「16階は何がいる?」

「あー。16階は一面広場だよ。人も来ないから好きに暴れる事が出来るんだ。この階と次の階はみんなが避けて通る階だからな」

 16階へ足を運んでみる。うわー。一面ゾンビだ。そりゃ誰もが嫌がるはずだわ。ルシアンは平気なんだ。よし。

「ルシアン、15階で待ってて」

「オリーブはどうするんだ?」

「考えがある」

ゾンビの大群に火を付け風魔法で一気に燃やす!!なんとか燃えてはくれたみたい。

「ルシアン、敵、燃やした」

「本当か!?行ってくるわ。オリーブはそこで無理せず待ってろ。俺が素材を取ってくるわ」

ゾンビは嫌よねー。素早くルシアンが戻ってきた。

「これだけ取れたよ」

タンザナイトや魔石が36個程取れたようだ。一面のゾンビでこの数。少ないきもするが、楽なのでここで粘るのが良いかもしれない。

「30分後またやる。ルシアン拾って」

「おう!分かった!楽でいいな」

待ってる間にゴーストと戯れ、ゾンビを燃やす。これを3回繰り返したわ。
考えてみれば火をつけて風を起こしてるのに酸素は無くならないの?って思った。ダンジョンって摩訶不思議な場所なのね。

「予想より取れた。そろそろ帰る」

「そうだね。10階に戻るか」

私達は来た道を戻る。

「このままギルドで大丈夫?」

「お試しはあと1日あるが、ギルドで一度精算した方がいい」
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

黒木 楓
恋愛
 隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。  どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。  巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。  転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。  そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。

水魔法しか使えない私と婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた前世の知識をこれから使います

黒木 楓
恋愛
 伯爵令嬢のリリカは、婚約者である侯爵令息ラルフに「水魔法しか使えないお前との婚約を破棄する」と言われてしまう。  異世界に転生したリリカは前世の知識があり、それにより普通とは違う水魔法が使える。  そのことは婚約前に話していたけど、ラルフは隠すよう命令していた。 「立場が下のお前が、俺よりも優秀であるわけがない。普通の水魔法だけ使っていろ」  そう言われ続けてきたけど、これから命令を聞く必要もない。 「婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた力をこれから使います」  飲んだ人を強くしたり回復する聖水を作ることができるけど、命令により家族以外は誰も知らない。  これは前世の知識がある私だけが出せる特殊な水で、婚約破棄された後は何も気にせず使えそうだ。

妹と違って無能な姉だと蔑まれてきましたが、実際は逆でした

黒木 楓
恋愛
 魔力が優れていた公爵令嬢の姉妹は、どちらかが次の聖女になることが決まっていた。  新たな聖女に妹のセローナが選ばれ、私シャロンは無能な姉だと貴族や王子達に蔑まれている。  傍に私が居たからこそセローナは活躍できているも、セローナは全て自分の手柄にしていた。  私の力によるものだとバレないよう、セローナは婚約者となった王子を利用して私を貶めてくる。  その結果――私は幽閉されることとなっていた。  幽閉されて数日後、ある魔道具が完成して、それによって真実が発覚する。  セローナが聖女に相応しくないと発覚するも、聖女の力を継承したから手遅れらしい。  幽閉しておいてセローナに協力して欲しいと私に貴族達が頼み始めるけど、協力する気は一切なかった。

見た目が地味で聖女に相応しくないと言われ追放された私は、本来の見た目に戻り隣国の聖女となりました

黒木 楓
恋愛
 モルドーラ国には2人の聖女が居て、聖女の私シーファは先輩聖女サリナによって地味な見た目のままでいるよう命令されていた。  先輩に合わせるべきだと言われた私は力を抑えながら聖女活動をしていると、ある日国王に呼び出しを受けてしまう。  国王から「聖女は2人も必要ないようだ」と言われ、モルドーラ国は私を追い出すことに決めたらしい。   どうやらこれはサリナの計画通りのようで、私は国を出て住む場所を探そうとしていると、ゼスタと名乗る人に出会う。  ゼスタの提案を受けて聖女が居ない隣国の聖女になることを決めた私は、本来の見た目で本来の力を使うことを決意した。  その後、どうやら聖女を2人用意したのはモルドーラ国に危機が迫っていたからだと知るも、それに関しては残ったサリナがなんとかするでしょう。

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます

時岡継美
ファンタジー
 初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。  侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。  しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?  他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。  誤字脱字報告ありがとうございます!

結婚前夜に婚約破棄されたけど、おかげでポイントがたまって溺愛されて最高に幸せです❤

凪子
恋愛
私はローラ・クイーンズ、16歳。前世は喪女、現世はクイーンズ公爵家の公爵令嬢です。 幼いころからの婚約者・アレックス様との結婚間近……だったのだけど、従妹のアンナにあの手この手で奪われてしまい、婚約破棄になってしまいました。 でも、大丈夫。私には秘密の『ポイント帳』があるのです! ポイントがたまると、『いいこと』がたくさん起こって……?

編み物好き地味令嬢はお荷物として幼女化されましたが、えっ?これ魔法陣なんですか?

灯息めてら
恋愛
編み物しか芸がないと言われた地味令嬢ニニィアネは、家族から冷遇された挙句、幼女化されて魔族の公爵に売り飛ばされてしまう。 しかし、彼女の編み物が複雑な魔法陣だと発見した公爵によって、ニニィアネの生活は一変する。しかもなんだか……溺愛されてる!?

処理中です...