【完結】召喚されましたが、失敗だったようです。恋愛も縁遠く、一人で生きて行こうと思います。

まるねこ

文字の大きさ
24 / 32

24

しおりを挟む
 私達はダンジョン10階から転移陣を使用してギルドへ戻る。受付にルシアンと会う前のルビー10個、魔石(極小)30個、魔石(中)1個と武器3個精算した。

「合計21万ギルです」

中々シビアな買い取り価格。これを他国へ行って売るともっと高くで買い取ってくれそうなんだけどね。世知辛い。金鉱石や銀鉱石の方が高いよね。次にルシアンと会ってからの物の精算に入る。

「エメラルド20個、魔石(極小)74個、レッドスピネル32個、タンザナイト72個。合計179万1千ギルになります」

ふむ。中々の値段だわ。

「ルシアン、お金。71万6千400ギル」

「おう。サンキュー。これで装備一式買えるわ。オリーブもお疲れ」

「じゃ」

さて、私は宿を取って数日ゴロゴロするかな。クルリと後ろを向き歩き出そうとした所、

「ちょ、ちょっと待って」

ん?ルシアンに呼び止められ手を掴まれる。

「あと1日残ってるし、一緒に装備物買いに行こうぜ」

まぁ、袖擦り合うは多少の縁って言うしね。

「分かった」

 ルシアンと二人で武器屋に到着。私が行った場所とは違って庶民ストリートとも言うべきかな?色々な店が立ち並んでいる。

武器屋のマスターにルシアンが剣を研いでもらうついでに私の剣も見てもらう。

「魔法使いがこのタイプの剣を使うのも珍しいな。こっちの新しい剣は更に使いやすくて良いぞ。」

 武器屋のおじさんが出してきた剣は細身の使っていた剣より軽く、扱いやすかった。どうしようかなぁ。凄く悩む。悩んだ末に買う事にした。予備は何本合ってもいいしね。

「これ買う」

「おう!まいどあり。たまには研ぐんだぞ!」

「オリーブは剣も使うのか。後で手合わせしようぜ!」

「私、弱い。嫌」

 装備屋にも向かった。ルシアンの装備はボロボロだから、買い替えとなる。私の装備、このままでいいな。でも洋服は欲しいのでそこは抜かりなくチェック!

 次はテント屋。テント用品が沢山売られてある。ランプやルシアンもテントを買っていた。

「腹減ったな。飯食おうぜ。俺、一押しのお勧めの店があるんだ。オリーブは絶対、気にいると思うぜ」

 席に着くとルシアンはすぐに店員に声をかけて注文してくれた。店員が持って来たのはルシアンお勧めのドラゴン肉の煮込み。私はドキドキしながら食べてみる。

「美味しい」

「だろ?ここの肉は美味いんだ」

ルシアンは満足気な様子。

「オリーブ、次の「ルシアン!ここに居たの?探したわ」」

ルシアンが何か言おうとしていたが、遮られる。声の主である17、18位の可愛い女の子が駆け寄ってきた。

「ローザ、久しぶりだな。ここ最近はダンジョンに潜っていたからな」

「次は何をくれるの??私、オパールの指輪が欲しいわ」

女は同席している私を無視してルシアンに腕を絡ませイチャつき始めた。

「いや、お土産は無いんだわ」

「残念。ルシアン、そっちの人は?」

「あぁ、彼女はオリーブ。俺がダンジョンで瀕死のところを助けてもらったんだ。手料理も上手いし、気配り上手。今PTを組んでる俺の唯一だ」

「ローブも取らずに食事してるなんて不細工だから人前では脱げないのね。ルシアンを助けてくれた事はお礼を言うわ。だけど、今から私とルシアンの時間になるからあなたはあっちへ行って」

強烈な子だな!まぁ、ルシアンは格好がいいのは理解する。ルシアンは恋人がいたのか。格好がいいし、いてもおかしくはないね。

さて、お邪魔虫はさっさと立ち去るか。さっとドラゴンの煮込みを食べ終え、席を立つ。

「じゃ。ルシアン。有り難う」

「待って、オリーブ。まだ話したい事があるんだ」

そう言ってルシアンに引き留められたが、そこの彼女は私に早く去って欲しいらしい。凄く睨んでくる。

「ルシアン!私も貴方と話したいの!ずっと居ない間待ってたんだから!そんな女の事より、私達のこれからを話そう?」

いやいや、ルシアンが何か言いたそうだけど、ローザだっけ?その子がいて話せる状況じゃないよね?まぁ、今日でPTも無くなるし、いいかな。人の恋路を邪魔する奴はーってやつですね。ハイハイ。退散します、します。

料理の代金を払い、店を後にする。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

料理スキルで完璧な料理が作れるようになったから、異世界を満喫します

黒木 楓
恋愛
 隣の部屋の住人というだけで、女子高生2人が行った異世界転移の儀式に私、アカネは巻き込まれてしまう。  どうやら儀式は成功したみたいで、女子高生2人は聖女や賢者といったスキルを手に入れたらしい。  巻き込まれた私のスキルは「料理」スキルだけど、それは手順を省略して完璧な料理が作れる凄いスキルだった。  転生者で1人だけ立場が悪かった私は、こき使われることを恐れてスキルの力を隠しながら過ごしていた。  そうしていたら「お前は不要だ」と言われて城から追い出されたけど――こうなったらもう、異世界を満喫するしかないでしょう。

水魔法しか使えない私と婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた前世の知識をこれから使います

黒木 楓
恋愛
 伯爵令嬢のリリカは、婚約者である侯爵令息ラルフに「水魔法しか使えないお前との婚約を破棄する」と言われてしまう。  異世界に転生したリリカは前世の知識があり、それにより普通とは違う水魔法が使える。  そのことは婚約前に話していたけど、ラルフは隠すよう命令していた。 「立場が下のお前が、俺よりも優秀であるわけがない。普通の水魔法だけ使っていろ」  そう言われ続けてきたけど、これから命令を聞く必要もない。 「婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた力をこれから使います」  飲んだ人を強くしたり回復する聖水を作ることができるけど、命令により家族以外は誰も知らない。  これは前世の知識がある私だけが出せる特殊な水で、婚約破棄された後は何も気にせず使えそうだ。

妹と違って無能な姉だと蔑まれてきましたが、実際は逆でした

黒木 楓
恋愛
 魔力が優れていた公爵令嬢の姉妹は、どちらかが次の聖女になることが決まっていた。  新たな聖女に妹のセローナが選ばれ、私シャロンは無能な姉だと貴族や王子達に蔑まれている。  傍に私が居たからこそセローナは活躍できているも、セローナは全て自分の手柄にしていた。  私の力によるものだとバレないよう、セローナは婚約者となった王子を利用して私を貶めてくる。  その結果――私は幽閉されることとなっていた。  幽閉されて数日後、ある魔道具が完成して、それによって真実が発覚する。  セローナが聖女に相応しくないと発覚するも、聖女の力を継承したから手遅れらしい。  幽閉しておいてセローナに協力して欲しいと私に貴族達が頼み始めるけど、協力する気は一切なかった。

見た目が地味で聖女に相応しくないと言われ追放された私は、本来の見た目に戻り隣国の聖女となりました

黒木 楓
恋愛
 モルドーラ国には2人の聖女が居て、聖女の私シーファは先輩聖女サリナによって地味な見た目のままでいるよう命令されていた。  先輩に合わせるべきだと言われた私は力を抑えながら聖女活動をしていると、ある日国王に呼び出しを受けてしまう。  国王から「聖女は2人も必要ないようだ」と言われ、モルドーラ国は私を追い出すことに決めたらしい。   どうやらこれはサリナの計画通りのようで、私は国を出て住む場所を探そうとしていると、ゼスタと名乗る人に出会う。  ゼスタの提案を受けて聖女が居ない隣国の聖女になることを決めた私は、本来の見た目で本来の力を使うことを決意した。  その後、どうやら聖女を2人用意したのはモルドーラ国に危機が迫っていたからだと知るも、それに関しては残ったサリナがなんとかするでしょう。

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます

時岡継美
ファンタジー
 初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。  侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。  しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?  他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。  誤字脱字報告ありがとうございます!

結婚前夜に婚約破棄されたけど、おかげでポイントがたまって溺愛されて最高に幸せです❤

凪子
恋愛
私はローラ・クイーンズ、16歳。前世は喪女、現世はクイーンズ公爵家の公爵令嬢です。 幼いころからの婚約者・アレックス様との結婚間近……だったのだけど、従妹のアンナにあの手この手で奪われてしまい、婚約破棄になってしまいました。 でも、大丈夫。私には秘密の『ポイント帳』があるのです! ポイントがたまると、『いいこと』がたくさん起こって……?

編み物好き地味令嬢はお荷物として幼女化されましたが、えっ?これ魔法陣なんですか?

灯息めてら
恋愛
編み物しか芸がないと言われた地味令嬢ニニィアネは、家族から冷遇された挙句、幼女化されて魔族の公爵に売り飛ばされてしまう。 しかし、彼女の編み物が複雑な魔法陣だと発見した公爵によって、ニニィアネの生活は一変する。しかもなんだか……溺愛されてる!?

処理中です...