1 / 19
1 プロローグ
しおりを挟む
はじめてサスペンスを書きました!
サスペンス風程度かもしれませんが…宜しくお願いします。
____________________
「キャーーー」
「誰か、誰か!!」
先ほどまで会場は熱狂に包まれていたが、今は動くライトと曲だけが大音量で流れている状態になった。
「ねえ、あそこ。なんか変だよ」
「え?ほんとだ。あれ、変だよね?」
会場を見下ろせる位置にいた観客達は中央の席を見ている。
声援は止み、ざわめきが起こり始めた。
「あれ、なんか振り回してるよ。やばい。どうなるの。こっちに来たらどうしよう」
「折角のコンサートが。マジで最悪」
「危ないし、逃げようよ」
「こっちまで来るわけないじゃん」
「今会場入り口は混雑しているし、逆に危ないよ。待機してたほうがいいんじゃない?」
中央席の観客は蜘蛛の子を散らすように会場の外へ逃げ出しているが、二階席、三階席の観客は混乱し、動けずにいた。
警備員は会場の中央へと向かっているが、逃げ惑う人々の波に押し返され思うように動けないでいるようだ。
ぽっかりと開いた空間の中心ににはナイフを持った血まみれの女が立っている。
彼女の周りには女性が倒れており、他にも数名の女性が手や顔を抑えながら血まみれの女から距離を置こうと必死に動いているのが見て取れた。
返り血を浴びた女は興奮し、ナイフを振り上げて逃げようとする観衆に向かって威嚇をする。
女は足元の人間を踏みつけ、座席を乗り越えようとした時、駆けつけた警備員達が彼女の死角から警棒を叩きつけた。
彼らが女を引き倒した後、上から数人掛かりで押さえつける。女は何かを喚き散らしているが言葉になっていない。
女は奇声をあげながら必死にナイフを持っている手を動かそうとしている。
警備員の一人が押さえつけていたが、女は抵抗するように体を捻じらせた。
別の警備員は女が持っているナイフを警棒で手首を叩き、女はナイフを落した。
「動くな!」
三人がかりで抑えていても女は奇声を上げ暴れ、警備員は必死に押さえつけているようだ。
「チッ。こいつはリミッターが外れているのか?」
「そのまま抑えていろ! さっき警察に連絡したからすぐに来る」
警備主任が声を張り上げ取り押さえている警備員達に伝える。集まった他の警備員は怪我人を犯人から遠ざけようとしている。
観客の中には、看護師も数名いたようで声を掛け合い怪我人の救護に当たりはじめた。
「A班は観客を安全に誘導しろ。B班は通路を確保だ」
警備主任が他の警備員にマイクで指示をした後、拡声器を使い、観客達の誘導を始める。
騒然とした客達は警備員の素早い行動に落ち着きを取り戻しはじめ、誘導に従ってゆっくりと会場を後にしていく。
「怪我人は何名ですか?」
「軽傷者は六名です。重傷者は三名、うち二人は意識が無い状態です」
駆けつけた救急隊員が対応に当たってくれている看護師に現場の状況を聞き取り、怪我人を担架に乗せて運び出す。
「こっちだ! 早く来てくれ」
ちょうど警察官も駆けつけ、警備員と交代しようとしていた。
「邪魔するなーーー!!!!」
女はそう叫び、押さえつけていた警察官が女の力に負け、よろけた。
顔を真っ赤にして叫びながら立ち上がろうとしている。
女を抑えるように周りにいた警備員も加わり、暴れる女を拘束し、担がれるように警察署へと向かった。
この事件は大々的に各種機関に報道され、誰もが知る事件となった。
サスペンス風程度かもしれませんが…宜しくお願いします。
____________________
「キャーーー」
「誰か、誰か!!」
先ほどまで会場は熱狂に包まれていたが、今は動くライトと曲だけが大音量で流れている状態になった。
「ねえ、あそこ。なんか変だよ」
「え?ほんとだ。あれ、変だよね?」
会場を見下ろせる位置にいた観客達は中央の席を見ている。
声援は止み、ざわめきが起こり始めた。
「あれ、なんか振り回してるよ。やばい。どうなるの。こっちに来たらどうしよう」
「折角のコンサートが。マジで最悪」
「危ないし、逃げようよ」
「こっちまで来るわけないじゃん」
「今会場入り口は混雑しているし、逆に危ないよ。待機してたほうがいいんじゃない?」
中央席の観客は蜘蛛の子を散らすように会場の外へ逃げ出しているが、二階席、三階席の観客は混乱し、動けずにいた。
警備員は会場の中央へと向かっているが、逃げ惑う人々の波に押し返され思うように動けないでいるようだ。
ぽっかりと開いた空間の中心ににはナイフを持った血まみれの女が立っている。
彼女の周りには女性が倒れており、他にも数名の女性が手や顔を抑えながら血まみれの女から距離を置こうと必死に動いているのが見て取れた。
返り血を浴びた女は興奮し、ナイフを振り上げて逃げようとする観衆に向かって威嚇をする。
女は足元の人間を踏みつけ、座席を乗り越えようとした時、駆けつけた警備員達が彼女の死角から警棒を叩きつけた。
彼らが女を引き倒した後、上から数人掛かりで押さえつける。女は何かを喚き散らしているが言葉になっていない。
女は奇声をあげながら必死にナイフを持っている手を動かそうとしている。
警備員の一人が押さえつけていたが、女は抵抗するように体を捻じらせた。
別の警備員は女が持っているナイフを警棒で手首を叩き、女はナイフを落した。
「動くな!」
三人がかりで抑えていても女は奇声を上げ暴れ、警備員は必死に押さえつけているようだ。
「チッ。こいつはリミッターが外れているのか?」
「そのまま抑えていろ! さっき警察に連絡したからすぐに来る」
警備主任が声を張り上げ取り押さえている警備員達に伝える。集まった他の警備員は怪我人を犯人から遠ざけようとしている。
観客の中には、看護師も数名いたようで声を掛け合い怪我人の救護に当たりはじめた。
「A班は観客を安全に誘導しろ。B班は通路を確保だ」
警備主任が他の警備員にマイクで指示をした後、拡声器を使い、観客達の誘導を始める。
騒然とした客達は警備員の素早い行動に落ち着きを取り戻しはじめ、誘導に従ってゆっくりと会場を後にしていく。
「怪我人は何名ですか?」
「軽傷者は六名です。重傷者は三名、うち二人は意識が無い状態です」
駆けつけた救急隊員が対応に当たってくれている看護師に現場の状況を聞き取り、怪我人を担架に乗せて運び出す。
「こっちだ! 早く来てくれ」
ちょうど警察官も駆けつけ、警備員と交代しようとしていた。
「邪魔するなーーー!!!!」
女はそう叫び、押さえつけていた警察官が女の力に負け、よろけた。
顔を真っ赤にして叫びながら立ち上がろうとしている。
女を抑えるように周りにいた警備員も加わり、暴れる女を拘束し、担がれるように警察署へと向かった。
この事件は大々的に各種機関に報道され、誰もが知る事件となった。
3
あなたにおすすめの小説
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる