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47 マティアスSide2
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そんなある時、親父から
「マティアス。今度、モア嬢の護衛騎士の選抜がある。受ける気はあるか?」
「モア嬢?誰だ?」
「お前、そうか。名前を教えていなかったな。お前が気に掛けている女の子はモア・コルネイユ男爵令嬢だ」
俺は雷に打たれた気分だった。彼女の名前はモアと言うのか。
「親父!俺、選抜試験を受ける。絶対に護衛になってみせる」
俺はモアの護衛騎士に即座に立候補した。
これは後で知った事だが、護衛騎士の選抜試験では無く、王太后自らモアの婿候補を選ぶためのものだったらしい。親父はニヤニヤしながら最後まで黙っていたのだ。
その辺は今もまだ悔しいが、結果的にモアの夫になることが出来たので良しとする。もちろん試験は熾烈な戦いだった。
会場には三十人はくだらないであろう人数。
モアを掛けた男の戦い。
皆、視察でモアを見ていた。名前も知らない彼女に憧れ近づこうとしていた。
試験はトーナメント形式で剣技を争い、試験で賢さを競う。
彼女は男爵家だが、コルネイユ男爵はこの国一番の財力を誇る。後ろ盾としても滅多にいない。
モアの近くに居たい、その想いだけで必死に護衛騎士の座を賭けて戦った。
コルネイユ男爵は以前、モアの夫となる者は平民であっても貴族であってもいい。ただ、一途にモアだけを愛し、モアを守り、モアに命を捧げる事の出来る男を夫とすると告げていた。
まさに俺の事だ!!と思ったのは間違いないと思っていたんだ。単純馬鹿だな、俺は。
そうしてモアの護衛騎士の資格を勝ち取った俺は学院の登下校やお昼を共に過ごしていく。
モアは王太后の掌中の珠だけあって美しいだけでなく知識やマナーは一国の王女、いやそれ以上だと思った。
その半面、邸から一歩も出たことがなかった生粋の姫のようで平民の生活は知識としてはあっても実際に体験してみると驚きに満ち溢れていたようだ。
モアが喜ぶだけで俺は嬉しくなったし、もっともっと喜ばせてあげたいとも思うようになった。
そして親父にモアと婚約したいと何度も直談判したんだ。もちろんコルネイユ男爵やクラウディア様にも手紙を出し、時には会いに行って何度も婚約したいと。
ある日、王太后クラウディア様から呼び出された。
「マティアス・レフト。久しぶりね。元気にしていたかしら?」
王太后様は微笑みながらサロンでお茶を飲んでいる。一見とても優しい笑顔に見えるが、これは少しでも俺に悪い所があればすぐに陥れてやろうと思っている感じがヒシヒシと伝わってくる。
言葉一つに失敗は許されない。
「お久しぶりです。クラウディア様」
俺はきっちりと礼を執る。
「あらあら、そんなに恐縮しなくて大丈夫よ?今日、貴方を呼んだ理由はね、単刀直入に言うわ。モアの婚約者にしてあげてもいいわ」
俺は王太后様の言葉に驚きを隠せず、固まってしまった。
「あら、そんなに驚く事かしら?まぁ、でも、婚約者にするには少し仕事をして欲しいのよ」
「……仕事、ですか?」
「ええ。何故、男爵令嬢であるモアがここまで保護対象になっているか分かるかしら?」
「父から隣国ラオワーダがモア嬢を狙っていると聞いています」
「あら、騎士団長はそんな話しかしていないのね。モアはね、あの美貌でしょう?本人は顔に傷があるから生涯結婚できないと思い込んでいるけれど、あんな引っ掻き傷程度の傷、気にする男の方が少ないわよ」
王太后様の言葉に俺は同意する。彼女の傷など全然気にもならないほどだ。
「あの美貌だから様々な令嬢、令息達からやっかみを受けるのよ。この間も誘拐や脅迫を唆す手紙が送られて来たわ。困ったものね。あと、ラオワーダの情報をモアが知っている。モアが知っているとバレてしまえばただでは済まないのはわかるわよね?」
王太后様は急に真面目な顔で俺の目をジッと見つめている。隣国の情報を知っているとなれば確かに保護に動くのは間違いない。王太后の下で侍女として過ごしていたのはそういう理由だったのか。
「……それでね、マティアスにお願いがあるのよ。手始めに学院内でモアを陥れようとする者を叩き潰して頂戴」
……叩き潰す。
王族からの言葉。とんでもなく重い言葉だと知っている。
「……畏まりました。王太后クラウディア様の仰せのままに」
俺はまた深く礼を執り、サロンを去ろうとすると、呼び止められた。
「あぁ、そうそう!急いだ方がいいわよ?今度のエリアスの誕生祭にラオワーダの使者が来るわ。使者はモアを欲しているの。無理やりにでも連れて帰るかもしれないわね?その前に貴方には婚約者となって欲しいわ」
ニヤリと笑う王太后様。
……急ぐしかない。
俺はすぐに邸へと戻った。そして父から陛下にお願いして影を一人モアに付けてもらった。モアを陥れようとしているのはすぐに判明したが、間違いが起きてはいけないので影からの報告を待つ事になった。
数日後、影からの情報と照らし合わせてみる。
……対象となったのは二つの家だった。
一つはサヴァン侯爵家。コルネイユ男爵が裕福な事を妬み、様々な所でコルネイユ男爵の品位を下げるような行動をしている。娘のマーナ侯爵令嬢は直接モアに攻撃こそしないが、取り巻きを通じて暴言を吐いていじめを示唆しているようだ。
もう一つはツヴァイル伯爵家。ここは、俺の幼馴染の家。影からの報告では幼馴染のシャロンがモアを陥れようとしていると。正直信じられなかった。
影と協力しながら領地の収支、納税、商会等の購入した物全てに目を通して後ろ暗い物はないか調べ尽くした。
さらに詳しく調べていくうちにサヴァン侯爵は納税額の報告をここ五年程少なく申告し、その浮いた金で違法な薬物を購入している事が分かった。違法な薬物を使用し、敵対している貴族達に少しずつ摂取させているようだった。
被害の程度が俺個人で扱うには大きすぎる。
被害者や薬物の購入日時、使用したと思われるお茶会、協力者など証拠を資料に纏めて国王陛下に渡した。
「マティアス・レフト。母からの依頼か?随分と詳しく調べ上げたな。ここまでしていればすぐに捕まえる事が出来る。褒美をやってもいいほどだ」
陛下はホクホク顔で上機嫌だ。残るのはツヴァイル伯爵家。だが、この家は不正をしていなかった。モアに対する嫌がらせは沢山出てくるのだが。叩き潰すには罪が足りない。
「陛下、相談なのですが、ツヴァイル伯爵家、シャロン・ツヴァイル伯爵令嬢をモア嬢に近づけないためにはどうすれば良いか迷っております」
「あぁ、母上の宿題だよな。それなら公衆の面前で陥れてしまえばいいんじゃないか?これ以上モアに怪我を負わせたくない。失敗は許されんぞ?徹底的にやれ」
「……畏まりました」
「マティアス。今度、モア嬢の護衛騎士の選抜がある。受ける気はあるか?」
「モア嬢?誰だ?」
「お前、そうか。名前を教えていなかったな。お前が気に掛けている女の子はモア・コルネイユ男爵令嬢だ」
俺は雷に打たれた気分だった。彼女の名前はモアと言うのか。
「親父!俺、選抜試験を受ける。絶対に護衛になってみせる」
俺はモアの護衛騎士に即座に立候補した。
これは後で知った事だが、護衛騎士の選抜試験では無く、王太后自らモアの婿候補を選ぶためのものだったらしい。親父はニヤニヤしながら最後まで黙っていたのだ。
その辺は今もまだ悔しいが、結果的にモアの夫になることが出来たので良しとする。もちろん試験は熾烈な戦いだった。
会場には三十人はくだらないであろう人数。
モアを掛けた男の戦い。
皆、視察でモアを見ていた。名前も知らない彼女に憧れ近づこうとしていた。
試験はトーナメント形式で剣技を争い、試験で賢さを競う。
彼女は男爵家だが、コルネイユ男爵はこの国一番の財力を誇る。後ろ盾としても滅多にいない。
モアの近くに居たい、その想いだけで必死に護衛騎士の座を賭けて戦った。
コルネイユ男爵は以前、モアの夫となる者は平民であっても貴族であってもいい。ただ、一途にモアだけを愛し、モアを守り、モアに命を捧げる事の出来る男を夫とすると告げていた。
まさに俺の事だ!!と思ったのは間違いないと思っていたんだ。単純馬鹿だな、俺は。
そうしてモアの護衛騎士の資格を勝ち取った俺は学院の登下校やお昼を共に過ごしていく。
モアは王太后の掌中の珠だけあって美しいだけでなく知識やマナーは一国の王女、いやそれ以上だと思った。
その半面、邸から一歩も出たことがなかった生粋の姫のようで平民の生活は知識としてはあっても実際に体験してみると驚きに満ち溢れていたようだ。
モアが喜ぶだけで俺は嬉しくなったし、もっともっと喜ばせてあげたいとも思うようになった。
そして親父にモアと婚約したいと何度も直談判したんだ。もちろんコルネイユ男爵やクラウディア様にも手紙を出し、時には会いに行って何度も婚約したいと。
ある日、王太后クラウディア様から呼び出された。
「マティアス・レフト。久しぶりね。元気にしていたかしら?」
王太后様は微笑みながらサロンでお茶を飲んでいる。一見とても優しい笑顔に見えるが、これは少しでも俺に悪い所があればすぐに陥れてやろうと思っている感じがヒシヒシと伝わってくる。
言葉一つに失敗は許されない。
「お久しぶりです。クラウディア様」
俺はきっちりと礼を執る。
「あらあら、そんなに恐縮しなくて大丈夫よ?今日、貴方を呼んだ理由はね、単刀直入に言うわ。モアの婚約者にしてあげてもいいわ」
俺は王太后様の言葉に驚きを隠せず、固まってしまった。
「あら、そんなに驚く事かしら?まぁ、でも、婚約者にするには少し仕事をして欲しいのよ」
「……仕事、ですか?」
「ええ。何故、男爵令嬢であるモアがここまで保護対象になっているか分かるかしら?」
「父から隣国ラオワーダがモア嬢を狙っていると聞いています」
「あら、騎士団長はそんな話しかしていないのね。モアはね、あの美貌でしょう?本人は顔に傷があるから生涯結婚できないと思い込んでいるけれど、あんな引っ掻き傷程度の傷、気にする男の方が少ないわよ」
王太后様の言葉に俺は同意する。彼女の傷など全然気にもならないほどだ。
「あの美貌だから様々な令嬢、令息達からやっかみを受けるのよ。この間も誘拐や脅迫を唆す手紙が送られて来たわ。困ったものね。あと、ラオワーダの情報をモアが知っている。モアが知っているとバレてしまえばただでは済まないのはわかるわよね?」
王太后様は急に真面目な顔で俺の目をジッと見つめている。隣国の情報を知っているとなれば確かに保護に動くのは間違いない。王太后の下で侍女として過ごしていたのはそういう理由だったのか。
「……それでね、マティアスにお願いがあるのよ。手始めに学院内でモアを陥れようとする者を叩き潰して頂戴」
……叩き潰す。
王族からの言葉。とんでもなく重い言葉だと知っている。
「……畏まりました。王太后クラウディア様の仰せのままに」
俺はまた深く礼を執り、サロンを去ろうとすると、呼び止められた。
「あぁ、そうそう!急いだ方がいいわよ?今度のエリアスの誕生祭にラオワーダの使者が来るわ。使者はモアを欲しているの。無理やりにでも連れて帰るかもしれないわね?その前に貴方には婚約者となって欲しいわ」
ニヤリと笑う王太后様。
……急ぐしかない。
俺はすぐに邸へと戻った。そして父から陛下にお願いして影を一人モアに付けてもらった。モアを陥れようとしているのはすぐに判明したが、間違いが起きてはいけないので影からの報告を待つ事になった。
数日後、影からの情報と照らし合わせてみる。
……対象となったのは二つの家だった。
一つはサヴァン侯爵家。コルネイユ男爵が裕福な事を妬み、様々な所でコルネイユ男爵の品位を下げるような行動をしている。娘のマーナ侯爵令嬢は直接モアに攻撃こそしないが、取り巻きを通じて暴言を吐いていじめを示唆しているようだ。
もう一つはツヴァイル伯爵家。ここは、俺の幼馴染の家。影からの報告では幼馴染のシャロンがモアを陥れようとしていると。正直信じられなかった。
影と協力しながら領地の収支、納税、商会等の購入した物全てに目を通して後ろ暗い物はないか調べ尽くした。
さらに詳しく調べていくうちにサヴァン侯爵は納税額の報告をここ五年程少なく申告し、その浮いた金で違法な薬物を購入している事が分かった。違法な薬物を使用し、敵対している貴族達に少しずつ摂取させているようだった。
被害の程度が俺個人で扱うには大きすぎる。
被害者や薬物の購入日時、使用したと思われるお茶会、協力者など証拠を資料に纏めて国王陛下に渡した。
「マティアス・レフト。母からの依頼か?随分と詳しく調べ上げたな。ここまでしていればすぐに捕まえる事が出来る。褒美をやってもいいほどだ」
陛下はホクホク顔で上機嫌だ。残るのはツヴァイル伯爵家。だが、この家は不正をしていなかった。モアに対する嫌がらせは沢山出てくるのだが。叩き潰すには罪が足りない。
「陛下、相談なのですが、ツヴァイル伯爵家、シャロン・ツヴァイル伯爵令嬢をモア嬢に近づけないためにはどうすれば良いか迷っております」
「あぁ、母上の宿題だよな。それなら公衆の面前で陥れてしまえばいいんじゃないか?これ以上モアに怪我を負わせたくない。失敗は許されんぞ?徹底的にやれ」
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