29 / 82
カインの修行
しおりを挟む
「カイン、カインちょっと来てちょうだい」
カインはガロンとの訓練の手を止めて部屋に入ってくる。
「エイシャ様、どうかしました?」
カインは不思議そうにお茶を用意しながら聞いてくる。
「この間の依頼の件でお祖母様に会ったでしょう? 死者の谷へ行きなさいと言われなかったかしら?」
私はカインが淹れてくれたお茶を飲みながら聞いてみた。ガロンは頷いているわ。
「はい。死者の谷にスペシャルコースで修行をしてくるように言われました。死者の谷はどんな所なのですか?」
スペシャルコースねぇ。お祖母様も中々に酷な事をさせるわ。
「死者の谷はその名の通りよ? 深い谷の底に数多のアンデッドが溢れているの。
偶に谷から這い出てくるから聖獣たちが谷から出さないように掃除をしているのよ。スペシャルコースの修行は簡単に説明すると、谷の端から端まで行って折り返して帰ってくるの。
もちろん掃除をしながらね。試しに行ってみる? 上手くいかなくても何度もチャレンジすれば良いのだし」
カインはよく分かっていないようでお使いに行くような感じね。ガロンは口こそ挟まないけれど、渋い顔をしているわ。
それもそうね。修行という意味で谷に入ると、どれだけ早くてもひと月は帰って来られないもの。
「まぁ、最初だからカインは入り口付近で一週間谷で生活して帰ってくるといいわ。そのうち三日間はガロンが付いてちょうだい」
ガロンは『エイシャ様の優しさに感謝しろ』とカインの周りを飛び回っている。
死者の谷は奥に行けば行くほど敵も強くなり、休みなく襲ってくる。もちろん物理攻撃や魔法攻撃などもあり、奥に行けば精神魔法も使う敵も出てくる。
谷の底は光も通さず、闇の中を敵が襲いかかってくる。強くなるにはもってこいなのだが、常に死と隣り合わせなのだ。
私は祖母に言われるだろうと前もって準備しておいた薬、食料、装備品をカインに持たせる。
「さぁ、カイン。行くわよ」
そうして死者の谷の入口へと私たちは転移した。
聖獣たちがたまに出てくるアンデッドを倒して広がらないようにしているとはいえ、やはり入口には十体近くがうろついていた。
「カイン、あれがアンデッドよ。谷の中にはああいったものが沢山いるから気を付けなさい」
私はそう言って外に出ているアンデッドを魔法で焼いていく。
カインはこれからのことを思い浮かべているのか緊張しているのか表情は硬い。
「ここが死の谷と呼ばれる修行場所よ。駄目だと思えば転移ですぐに帰ってきなさい。一週間後、ここに迎えにくるわね。じゃあ、ガロン後は頼んだわよ」
「わかりました」
「お嬢様、童が一人で過ごせるようしっかりと教えておきますぞ」
私は二人を置いて一足先に家に帰る。
まあ、カインは魔人だから入口程度では死ぬ事はないでしょう。
― 一週間後 ―
一週間前と同じ場所に転移し、辺りの様子を窺う。魔物は出てきていないわね。しっかりと討伐が出来ているようだ。
「カイン、迎えに来たわ」
少し大きな声で呼ぶとカインが気づいたのかほっと安堵したような表情で駆け寄ってきた。
「エイシャ様!」
ふふっ、元気そうね。カインを連れて家に戻ると、カインはすぐに風呂場に直行したわ。
魔法を使えばいいのに。
私は風呂上がりのカインに食事を用意すると、カインは勢いよく食事を摂り始めた。余程お腹が空いていたのね。カインは食べた後、力尽きたのか子供のように眠ってしまったわ。いつもと違う事をしたから疲れたのね。
私はベッドにカインを移動させた後、ガロンと話を少しする。
「エイシャ様は優しいですな。こんな童のために装備品やテント、薬まで用意するとは。童が甘え、独り立ちするには時間がかかりそうですな」
「そう? 私は甘いかしら? お祖母様は突然の思いつきで動いているから仕方がないわよね。でも、お祖母様がカインに言うくらいだから修行はこなせるのだと思うわ」
「そうですぞ。エキドナ様は適当なことを言っているように見えますが、あのお方が間違うようなことはないですからな」
「お祖母様はきっとカインを気に入ったわ。これからもっと厳しい修行になるでしょうからこれくらいしても大丈夫よ」
「そうですな」
翌日、カインは起きて朝食を準備していた。
「昨日はよく眠っていたわね。この一週間どうだったかしら」
私が尋ねると、カインは死んだような目をしている。
「エイシャ様。最初の三日間はガロンが居たとはいえ、今までに体験した事のないほど過酷な修行でした」
「ふふっ、頑張ったのね。私から見ても一週間でかなり逞しくなったと思うわ。でも、お祖母様は慣らしなしのスペシャルコースを希望なんだもの。酷よね」
「あの一週間はこれからの修行に向けた慣らしなのですか? 俺は一週間あの場にいたけれど、少し移動しただけで敵の強さが全然違いました。谷の奥まで行って戻ってくるまでにどれくらいの期間が必要なのか見当もつかないです」
「まあ、そうねぇ。奥まで行って戻ってくるまで最短でひと月くらい掛かるかしら? 遅い子なら一年はかかるかも知れないわね」
私の答えにカインの顔には絶望の色が浮かんでいるわ。
「まあ、カインは魔人だから大丈夫よ。きっと死なないわ。あそこで修行すれば相当強くなって帰ってくることは間違いないわよ。昔、人間達が魔王なんて呼んでいた魔人もあそこで修行したのだし。私も昔、行ったのよ。ふふっ、ね? ガロン」
さっきまでどこかに行っていたのか姿が見えなかったガロンが、ひょっこりと現れ頷きながら宙を飛んでいる。
「そうだぞ。エイシャ様はカインより厳しい修行をされたのだぞ」
ガロンの話を聞くカインは幾分やる気が出たような気がするわ。
「エイシャ様はどのような修行だったのですか?」
「んー、そうねぇ。朝起きたら目の前にお祖母様が立っていて、『エイシャ! いい事を思いついたわっ! 修行に行きましょう!』と言って何の準備も装備も無いままに谷の中間付近に放り込まれたわ。
朝ご飯も食べていなかったのよ? そして『ここで三年ほど生活しなさいね』ってお祖母様は私をそのまま放置して消えてしまったもの。
今考えても酷いと思わない? ふふっ、カインの行うスペシャルコースはまだまだ可愛いわよ。大丈夫。慣れてしまえば問題ないわ。さあ、今度はしっかりと修行の準備をするわよ」
私はガロンにカインの装備を用意させて、小さいながらもアイテムボックスを渡す。
「カイン、この袋の中には最低限の食べ物と傷薬、結界杭を入れてあるわ。後はどうにか頑張りなさいね。無理せずに一旦帰ってきても良いのよ?」
カインの準備が出来たようなので死者の谷入り口に転移する。
「では、いってらっしゃいな」
カインは気を引き締めて谷に入っていった。
「エイシャ様、カインが戻るのはいつ頃になるでしょうな」
「そうね、まだ人間から抜け出せていないでしょうから半年はかかるかも知れないわね」
カインはガロンとの訓練の手を止めて部屋に入ってくる。
「エイシャ様、どうかしました?」
カインは不思議そうにお茶を用意しながら聞いてくる。
「この間の依頼の件でお祖母様に会ったでしょう? 死者の谷へ行きなさいと言われなかったかしら?」
私はカインが淹れてくれたお茶を飲みながら聞いてみた。ガロンは頷いているわ。
「はい。死者の谷にスペシャルコースで修行をしてくるように言われました。死者の谷はどんな所なのですか?」
スペシャルコースねぇ。お祖母様も中々に酷な事をさせるわ。
「死者の谷はその名の通りよ? 深い谷の底に数多のアンデッドが溢れているの。
偶に谷から這い出てくるから聖獣たちが谷から出さないように掃除をしているのよ。スペシャルコースの修行は簡単に説明すると、谷の端から端まで行って折り返して帰ってくるの。
もちろん掃除をしながらね。試しに行ってみる? 上手くいかなくても何度もチャレンジすれば良いのだし」
カインはよく分かっていないようでお使いに行くような感じね。ガロンは口こそ挟まないけれど、渋い顔をしているわ。
それもそうね。修行という意味で谷に入ると、どれだけ早くてもひと月は帰って来られないもの。
「まぁ、最初だからカインは入り口付近で一週間谷で生活して帰ってくるといいわ。そのうち三日間はガロンが付いてちょうだい」
ガロンは『エイシャ様の優しさに感謝しろ』とカインの周りを飛び回っている。
死者の谷は奥に行けば行くほど敵も強くなり、休みなく襲ってくる。もちろん物理攻撃や魔法攻撃などもあり、奥に行けば精神魔法も使う敵も出てくる。
谷の底は光も通さず、闇の中を敵が襲いかかってくる。強くなるにはもってこいなのだが、常に死と隣り合わせなのだ。
私は祖母に言われるだろうと前もって準備しておいた薬、食料、装備品をカインに持たせる。
「さぁ、カイン。行くわよ」
そうして死者の谷の入口へと私たちは転移した。
聖獣たちがたまに出てくるアンデッドを倒して広がらないようにしているとはいえ、やはり入口には十体近くがうろついていた。
「カイン、あれがアンデッドよ。谷の中にはああいったものが沢山いるから気を付けなさい」
私はそう言って外に出ているアンデッドを魔法で焼いていく。
カインはこれからのことを思い浮かべているのか緊張しているのか表情は硬い。
「ここが死の谷と呼ばれる修行場所よ。駄目だと思えば転移ですぐに帰ってきなさい。一週間後、ここに迎えにくるわね。じゃあ、ガロン後は頼んだわよ」
「わかりました」
「お嬢様、童が一人で過ごせるようしっかりと教えておきますぞ」
私は二人を置いて一足先に家に帰る。
まあ、カインは魔人だから入口程度では死ぬ事はないでしょう。
― 一週間後 ―
一週間前と同じ場所に転移し、辺りの様子を窺う。魔物は出てきていないわね。しっかりと討伐が出来ているようだ。
「カイン、迎えに来たわ」
少し大きな声で呼ぶとカインが気づいたのかほっと安堵したような表情で駆け寄ってきた。
「エイシャ様!」
ふふっ、元気そうね。カインを連れて家に戻ると、カインはすぐに風呂場に直行したわ。
魔法を使えばいいのに。
私は風呂上がりのカインに食事を用意すると、カインは勢いよく食事を摂り始めた。余程お腹が空いていたのね。カインは食べた後、力尽きたのか子供のように眠ってしまったわ。いつもと違う事をしたから疲れたのね。
私はベッドにカインを移動させた後、ガロンと話を少しする。
「エイシャ様は優しいですな。こんな童のために装備品やテント、薬まで用意するとは。童が甘え、独り立ちするには時間がかかりそうですな」
「そう? 私は甘いかしら? お祖母様は突然の思いつきで動いているから仕方がないわよね。でも、お祖母様がカインに言うくらいだから修行はこなせるのだと思うわ」
「そうですぞ。エキドナ様は適当なことを言っているように見えますが、あのお方が間違うようなことはないですからな」
「お祖母様はきっとカインを気に入ったわ。これからもっと厳しい修行になるでしょうからこれくらいしても大丈夫よ」
「そうですな」
翌日、カインは起きて朝食を準備していた。
「昨日はよく眠っていたわね。この一週間どうだったかしら」
私が尋ねると、カインは死んだような目をしている。
「エイシャ様。最初の三日間はガロンが居たとはいえ、今までに体験した事のないほど過酷な修行でした」
「ふふっ、頑張ったのね。私から見ても一週間でかなり逞しくなったと思うわ。でも、お祖母様は慣らしなしのスペシャルコースを希望なんだもの。酷よね」
「あの一週間はこれからの修行に向けた慣らしなのですか? 俺は一週間あの場にいたけれど、少し移動しただけで敵の強さが全然違いました。谷の奥まで行って戻ってくるまでにどれくらいの期間が必要なのか見当もつかないです」
「まあ、そうねぇ。奥まで行って戻ってくるまで最短でひと月くらい掛かるかしら? 遅い子なら一年はかかるかも知れないわね」
私の答えにカインの顔には絶望の色が浮かんでいるわ。
「まあ、カインは魔人だから大丈夫よ。きっと死なないわ。あそこで修行すれば相当強くなって帰ってくることは間違いないわよ。昔、人間達が魔王なんて呼んでいた魔人もあそこで修行したのだし。私も昔、行ったのよ。ふふっ、ね? ガロン」
さっきまでどこかに行っていたのか姿が見えなかったガロンが、ひょっこりと現れ頷きながら宙を飛んでいる。
「そうだぞ。エイシャ様はカインより厳しい修行をされたのだぞ」
ガロンの話を聞くカインは幾分やる気が出たような気がするわ。
「エイシャ様はどのような修行だったのですか?」
「んー、そうねぇ。朝起きたら目の前にお祖母様が立っていて、『エイシャ! いい事を思いついたわっ! 修行に行きましょう!』と言って何の準備も装備も無いままに谷の中間付近に放り込まれたわ。
朝ご飯も食べていなかったのよ? そして『ここで三年ほど生活しなさいね』ってお祖母様は私をそのまま放置して消えてしまったもの。
今考えても酷いと思わない? ふふっ、カインの行うスペシャルコースはまだまだ可愛いわよ。大丈夫。慣れてしまえば問題ないわ。さあ、今度はしっかりと修行の準備をするわよ」
私はガロンにカインの装備を用意させて、小さいながらもアイテムボックスを渡す。
「カイン、この袋の中には最低限の食べ物と傷薬、結界杭を入れてあるわ。後はどうにか頑張りなさいね。無理せずに一旦帰ってきても良いのよ?」
カインの準備が出来たようなので死者の谷入り口に転移する。
「では、いってらっしゃいな」
カインは気を引き締めて谷に入っていった。
「エイシャ様、カインが戻るのはいつ頃になるでしょうな」
「そうね、まだ人間から抜け出せていないでしょうから半年はかかるかも知れないわね」
78
あなたにおすすめの小説
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
罠にはめられた公爵令嬢~今度は私が報復する番です
結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売
ファンタジー
【私と私の家族の命を奪ったのは一体誰?】
私には婚約中の王子がいた。
ある夜のこと、内密で王子から城に呼び出されると、彼は見知らぬ女性と共に私を待ち受けていた。
そして突然告げられた一方的な婚約破棄。しかし二人の婚約は政略的なものであり、とてもでは無いが受け入れられるものではなかった。そこで婚約破棄の件は持ち帰らせてもらうことにしたその帰り道。突然馬車が襲われ、逃げる途中で私は滝に落下してしまう。
次に目覚めた場所は粗末な小屋の中で、私を助けたという青年が側にいた。そして彼の話で私は驚愕の事実を知ることになる。
目覚めた世界は10年後であり、家族は反逆罪で全員処刑されていた。更に驚くべきことに蘇った身体は全く別人の女性であった。
名前も素性も分からないこの身体で、自分と家族の命を奪った相手に必ず報復することに私は決めた――。
※他サイトでも投稿中
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語
断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる
葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。
アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。
アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。
市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。
偽りの婚姻
迷い人
ファンタジー
ルーペンス国とその南国に位置する国々との長きに渡る戦争が終わりをつげ、終戦協定が結ばれた祝いの席。
終戦の祝賀会の場で『パーシヴァル・フォン・ヘルムート伯爵』は、10年前に結婚して以来1度も会話をしていない妻『シヴィル』を、祝賀会の会場で探していた。
夫が多大な功績をたてた場で、祝わぬ妻などいるはずがない。
パーシヴァルは妻を探す。
妻の実家から受けた援助を返済し、離婚を申し立てるために。
だが、妻と思っていた相手との間に、婚姻の事実はなかった。
婚姻の事実がないのなら、借金を返す相手がいないのなら、自由になればいいという者もいるが、パーシヴァルは妻と思っていた女性シヴィルを探しそして思いを伝えようとしたのだが……
特技は有効利用しよう。
庭にハニワ
ファンタジー
血の繋がらない義妹が、ボンクラ息子どもとはしゃいでる。
…………。
どうしてくれよう……。
婚約破棄、になるのかイマイチ自信が無いという事実。
この作者に色恋沙汰の話は、どーにもムリっポい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる