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第一章
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間一髪……、よけれたぁぁぁ……。
地面に突き刺さった木刀の切っ先すれすれの位置に、私は手をついた。
大きく後ろに跳躍したせいで、勢い余って膝をついたまま、上体が後ろにのけぞるが堪える。
つかの間、静寂。
顔を地面に向けた赤茶髪の下から、チッという舌打ちが聞こえた。
緊張でぶわっと汗が吹き出し、足から頭にかけて震えが走った。
「よしっ! そこまでっ! ほら、次の奴、前へ出てこいっ! ガイとルーンは早く下がれっ! 日が暮れるぞ!」
ウォルフ先生の声がわんわんと頭に響く。
まだ息を整えきれておらず、肩を激しく上下させながら、私は重たい体をゆっくりと起こした。
お腹が痙攣して、うまく空気が吸えない。酸欠になりそう。
クラクラする頭で、木刀を杖代わりに、どうにか一歩足を前に出すと、赤く擦り切れ、血がにじんでいる膝が目に入った。
げっ、ジェーンに怒られるかも……。
「ルーン君っ!」
子どもたちが囲む輪の外まで行くと、すぐにアリーが駆け寄ってきてくれた。
心配そうに眉根を寄せ、近くにある巨木の傍まで肩を支えてくれる。
「膝、大丈夫? 手も真っ赤っ!」
木の根元に腰を下ろすと、一気に全身の力が抜けた。
アドレナリンが出てるせいか、体の痛みは一切感じられない。
ガイとの実践稽古は、日に日にひどくなっている気がする。
出会った初日から私を毛嫌いしており、いくら私が歩み寄ろうとしてもガイは頑なに私を拒んだままだった。
私が狩ってきたイノシシも、もちろん食べてくれない。
「水飲む? 今日、一人で帰れる?」
アリーが心配そうに私の周りをおろおろと挙動不審に動き回る。
いつもの事なのに、毎回アリーは私のことを心配してくれて、本当に申し訳ない。
もっと、私が強ければなあ。
「大丈夫。ちょっと休めば平気」
呼吸もだいぶ落ち着いた私は、アリーを安心させたくて、にこりと笑った。
果たしてうまく笑えているか分からないけど、アリーは一瞬驚いたように目をぱちくりさせ、にぱあと満面の笑みを浮かべた。
「ルーン君、避けるのと受けるの上手いよね!」
私の横に座ったアリーは、私を励ましてくれているのか、グーにした両手を胸に、急に褒めてきた。
避けと受けがうまいと言われてもあまり嬉しくないような……。
「攻撃ができればいいんだけどね……。剣が重くて間に合わないんだよ……」
イノシシ狩りと毎日の稽古、だいぶ筋肉もついてきたのに、なかなか木刀を振り回すことができなかった。
私が知っている剣って、日本刀みたいな、ほっそい刀身でスラっとしたものなんだけど、ここの世界って、面が広くてやたらゴツいんだよね。
私みたいに腕力がない人間は、細い刀を使ったほうがいいんだろうけど、あのゴツい剣には勝てない気がする。
絶対ボキッて折れるよね。一瞬で。
「細くて強い剣があればいいんだけどなあ……」
「あるよ?」
私が何気なく呟いた言葉に、アリーがなんてことのないように答える。
な、なんですと……?
「細いのでしょ? あるよ! 持ってこようか?」
「え? アリー? どこから……?」
私の返事を待つことなく、アリーは肩にかかる金色の髪をふわりと揺らし、そのままどこかへ走り去ってしまった。
本当に細い剣なんてあるのだろうか。
半信半疑のまま、目をつぶり、木に寄りかかって待っていると、ズルズルズルという地面をこする音が聞こえてきた。
うっすら目を開けてみると、アリーが向こうのほうから、こっちにやって来るのが見えた。
身長の3分の2弱はあると思われる細長い剣を、アリーは顔を真っ赤にし、『うんしょうんしょ』と言いながら、両手で引きずっている。
な、なんか、かわいい。
ちなみに、私の身長は130㎝くらいで、少し小さいアリーは120㎝弱。
ということは、全長70㎝くらいの長さだろうか……。
子どもが扱うにはちょっと長めな気がする。
しかも、すごい重そうに見えるんだけど。
さっきまでの疲れがいつの間にか吹き飛んでいた私は、ひょいっと起き上がった。
子どもって新陳代謝がいいからなのか、かなり動き回っても少し休めば、すぐに元気になるんだよね。
この無尽蔵なまでの体力……、若さとはすばらしい。
「ほら、細いのっ!」
「あ、ありがとう……」
切っ先を向けられ、思わずびくっと身体が震える。
『はさみを渡すときは、持ち手を相手のほうに向けましょう』と言っていた小学校の先生の顔がふと頭に浮かんだ。
恐る恐る刃先から刀を受け取る。
木で作られているので痛くない。
アリーから手渡された剣は反りがあり、刀身は鋭い刃の部分と滑らかな峰の部分があった。
日本刀みたいな剣もあったんだ。
持ち上げてみると、意外とそんなに重くない。
「どう?」
「うん、いい感じ。これなら、片手でも持てそう」
「いっぱいあるから持ってっていいよ! たぶん、失敗作だと思うから!」
え? そうなの?
明らかに完成品っぽいような気がするけど……。
いっぱいあるんなら、もらっておこうかな。
ウォルフ先生にきかなきゃいけないとは思うけど。
日本刀に似た剣を手に、私とアリーはウォルフ先生のもとへ行った。
ウォルフ先生にこの剣が欲しいと伝えたところ、快く了承してくれた。
木刀を作ってくれる町の工房にお願いしたところ、オーダーミスで細い剣が作られてしまったらしい。
何かに役立つだろうということで、返品や処分もせずに小屋に置いたままだったという。
「どうせだったら、2本持ってみるのはどうだ?」
冗談めかして言うウォルフ先生に、結構いい案かもと思った私は、2つもらうことにした。
真剣な私に、ウォルフ先生は『大丈夫かあ?』なんて苦笑いをしていたが、相手の剣を受けている隙に、もう片方の剣で攻撃できるのであれば、すごくかっこよさそう。
「じゃあ、僕、ルーン君の練習相手になってあげるねっ!」
華奢で小さいわりに、意外と剣術が得意なアリーも手伝ってくれるというので、私は早速、二刀流の自主練を始めるのであった。
地面に突き刺さった木刀の切っ先すれすれの位置に、私は手をついた。
大きく後ろに跳躍したせいで、勢い余って膝をついたまま、上体が後ろにのけぞるが堪える。
つかの間、静寂。
顔を地面に向けた赤茶髪の下から、チッという舌打ちが聞こえた。
緊張でぶわっと汗が吹き出し、足から頭にかけて震えが走った。
「よしっ! そこまでっ! ほら、次の奴、前へ出てこいっ! ガイとルーンは早く下がれっ! 日が暮れるぞ!」
ウォルフ先生の声がわんわんと頭に響く。
まだ息を整えきれておらず、肩を激しく上下させながら、私は重たい体をゆっくりと起こした。
お腹が痙攣して、うまく空気が吸えない。酸欠になりそう。
クラクラする頭で、木刀を杖代わりに、どうにか一歩足を前に出すと、赤く擦り切れ、血がにじんでいる膝が目に入った。
げっ、ジェーンに怒られるかも……。
「ルーン君っ!」
子どもたちが囲む輪の外まで行くと、すぐにアリーが駆け寄ってきてくれた。
心配そうに眉根を寄せ、近くにある巨木の傍まで肩を支えてくれる。
「膝、大丈夫? 手も真っ赤っ!」
木の根元に腰を下ろすと、一気に全身の力が抜けた。
アドレナリンが出てるせいか、体の痛みは一切感じられない。
ガイとの実践稽古は、日に日にひどくなっている気がする。
出会った初日から私を毛嫌いしており、いくら私が歩み寄ろうとしてもガイは頑なに私を拒んだままだった。
私が狩ってきたイノシシも、もちろん食べてくれない。
「水飲む? 今日、一人で帰れる?」
アリーが心配そうに私の周りをおろおろと挙動不審に動き回る。
いつもの事なのに、毎回アリーは私のことを心配してくれて、本当に申し訳ない。
もっと、私が強ければなあ。
「大丈夫。ちょっと休めば平気」
呼吸もだいぶ落ち着いた私は、アリーを安心させたくて、にこりと笑った。
果たしてうまく笑えているか分からないけど、アリーは一瞬驚いたように目をぱちくりさせ、にぱあと満面の笑みを浮かべた。
「ルーン君、避けるのと受けるの上手いよね!」
私の横に座ったアリーは、私を励ましてくれているのか、グーにした両手を胸に、急に褒めてきた。
避けと受けがうまいと言われてもあまり嬉しくないような……。
「攻撃ができればいいんだけどね……。剣が重くて間に合わないんだよ……」
イノシシ狩りと毎日の稽古、だいぶ筋肉もついてきたのに、なかなか木刀を振り回すことができなかった。
私が知っている剣って、日本刀みたいな、ほっそい刀身でスラっとしたものなんだけど、ここの世界って、面が広くてやたらゴツいんだよね。
私みたいに腕力がない人間は、細い刀を使ったほうがいいんだろうけど、あのゴツい剣には勝てない気がする。
絶対ボキッて折れるよね。一瞬で。
「細くて強い剣があればいいんだけどなあ……」
「あるよ?」
私が何気なく呟いた言葉に、アリーがなんてことのないように答える。
な、なんですと……?
「細いのでしょ? あるよ! 持ってこようか?」
「え? アリー? どこから……?」
私の返事を待つことなく、アリーは肩にかかる金色の髪をふわりと揺らし、そのままどこかへ走り去ってしまった。
本当に細い剣なんてあるのだろうか。
半信半疑のまま、目をつぶり、木に寄りかかって待っていると、ズルズルズルという地面をこする音が聞こえてきた。
うっすら目を開けてみると、アリーが向こうのほうから、こっちにやって来るのが見えた。
身長の3分の2弱はあると思われる細長い剣を、アリーは顔を真っ赤にし、『うんしょうんしょ』と言いながら、両手で引きずっている。
な、なんか、かわいい。
ちなみに、私の身長は130㎝くらいで、少し小さいアリーは120㎝弱。
ということは、全長70㎝くらいの長さだろうか……。
子どもが扱うにはちょっと長めな気がする。
しかも、すごい重そうに見えるんだけど。
さっきまでの疲れがいつの間にか吹き飛んでいた私は、ひょいっと起き上がった。
子どもって新陳代謝がいいからなのか、かなり動き回っても少し休めば、すぐに元気になるんだよね。
この無尽蔵なまでの体力……、若さとはすばらしい。
「ほら、細いのっ!」
「あ、ありがとう……」
切っ先を向けられ、思わずびくっと身体が震える。
『はさみを渡すときは、持ち手を相手のほうに向けましょう』と言っていた小学校の先生の顔がふと頭に浮かんだ。
恐る恐る刃先から刀を受け取る。
木で作られているので痛くない。
アリーから手渡された剣は反りがあり、刀身は鋭い刃の部分と滑らかな峰の部分があった。
日本刀みたいな剣もあったんだ。
持ち上げてみると、意外とそんなに重くない。
「どう?」
「うん、いい感じ。これなら、片手でも持てそう」
「いっぱいあるから持ってっていいよ! たぶん、失敗作だと思うから!」
え? そうなの?
明らかに完成品っぽいような気がするけど……。
いっぱいあるんなら、もらっておこうかな。
ウォルフ先生にきかなきゃいけないとは思うけど。
日本刀に似た剣を手に、私とアリーはウォルフ先生のもとへ行った。
ウォルフ先生にこの剣が欲しいと伝えたところ、快く了承してくれた。
木刀を作ってくれる町の工房にお願いしたところ、オーダーミスで細い剣が作られてしまったらしい。
何かに役立つだろうということで、返品や処分もせずに小屋に置いたままだったという。
「どうせだったら、2本持ってみるのはどうだ?」
冗談めかして言うウォルフ先生に、結構いい案かもと思った私は、2つもらうことにした。
真剣な私に、ウォルフ先生は『大丈夫かあ?』なんて苦笑いをしていたが、相手の剣を受けている隙に、もう片方の剣で攻撃できるのであれば、すごくかっこよさそう。
「じゃあ、僕、ルーン君の練習相手になってあげるねっ!」
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