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声だけで卵巣から卵ポコポコ出てきました
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性に奔放な四年間を過ごした私は社会人になっても変わらずエロく逞しく生きるつもりでした。しかし仕事は残業ばかり、上司からはセクハラまがいの発言を浴びせられ、日々磨り減っていく気力体力自尊心。エロいことが好きだからって面白くもないセクハラジョークで笑いを強要されるのは別。はっきり萎えるんですよね。
社会人になればもっと大人な付き合いが増えると期待していたのに現実はそう上手くいきません。学生時代より真面目に職場と家の往復だけで日々が過ぎていきます。社会とは、学生が思っているより甘くはなかったようです。
そんなストレスも重なってか、いつしか私は性欲がフルスロットルに入った状態がデフォルトになってしまいました。最初は大人しく家でオナニーしてましたよ。素晴らしきは社会人の経済力ですね。毎日FANZAの購入履歴が増えていきます。気になったAVは片っ端からポチッと。
大人のおもちゃも買い揃えて帰宅後はストレス発散のオナニー、週末は週明けの勤務に備え心身を解放するためのオナニー。極太ディルドもクリトリス吸引機能つきバイブもイボイボ付き指サックも使いこなし、すっかりオナニーマイスターになりました。
だけど気づいてしまったんです。
社会人になってから一年間、一本のおちんぽも喰べてないって。
学生時代は三日にあげずおちんぽを喰べていた私には異常事態でした。
だから溜まっちゃったんですね、おちんぽ欲が。
なかなか男性には理解されにくいことなのですが、女性の性欲は大まかに分けて三種類ありまして。
一 おちんぽが欲しい
二 オナニーがしたい
三 エッチなビデオとか漫画で妄想してるだけで満足
この三つの区別が男の人は曖昧というか全部同じものだろと十把一絡げに考えているようです。
人によっても違いあるんでしょうけど私は、おちんぽ欲とオナニー欲は分けて考える性質でして。よく男性向けのエッチな漫画でありますよね。女の人がオナニーしてるところを見てしまい、そんなにセックスしたいなら俺が相手してやるよと襲ったら、女のほうもおちんぽ挿れてもらって悦んじゃう~な展開。
そういう気分だったり、そういう体質だったりする人もいるにはいるんでしょうけど、私はおちんぽ欲とオナニー欲は分けて考える性質でして。ああいうシーンを見ると、オナニーしてるときはオナニーがしたいからしているのであって、おちんぽの代用品とは考えてない、今は全力でオナニーしてるからおちんぽは少し待っててくれないか! と感じてしまいます。
これが終わったら次はおちんぽが欲しいフェイズに入るから。そしたら相手してあげるから! ってね。
切り分け体質な私は、おちんぽとオナニー両方できるうちはどちらの欲も満たせて良かったのですが、おちんぽなしオナニーオンリーな社会人生活で完全におちんぽ欲がオーバーフローしてしまいました。
その結果。
「あっ、ああっ……おちんぽ欲しいぃ」
夜な夜なベッドの上で、ひとり股をおっ広げてクリオナしつつ、おちんぽを連呼する寂しい女になってしまいました。もうおちんぽが恋しいあまり気が変になりそうでした。
こうなったら仕方ないです。私は決断しました。
ある日のことです。有給を取った私は、普段とは違う路線の電車に乗り込みました。この日の格好は胸回りが大きく開いたニットワンピ。デコルテまで見せつける胸元からは、男性に揉まれて大きくなった乳房が深い谷間をアピールしています。体のラインが出るタイトなワンピースはヒザ丈までしかありません。誰かがムラムラして捲り上げたら簡単に脱がされてしまいますね。
脱がされてしまった下には何も身に着けていません。ええ、何もです。下着? おちんぽもらうのに邪魔だから家に置いてきました。
朝のラッシュアワーは今日も殺人的な人混み。お互いの体が無遠慮に密着します。私の体が右から左から前から後ろから男性に挟まれます。彼らは気づいたでしょうね。薄手のワンピースを着ているこの女、下着特有の感触がしないぞ。ブラつけてないのか? と。
私を取り囲んでいた男性のうち、何人かがお尻に触れてきます。でも大丈夫。私は痴漢されたくてこんな破廉恥な格好で出かけてきたのですから。
この路線は痴漢が多いことでとても有名なのです。なにせピーク時間帯の乗車率は二〇〇パーセントに迫る混雑ぶりですから、誰が触ったかを特定するのは困難です。人混みに紛れて物陰から女体を狙う手が私に迫ります。
あはっ、いま私のお尻触りましたね。この少し硬い感触は結婚指輪ですかね。今日も奥さんに行ってらっしゃいと送り出してもらっておいて、通勤電車で若い女をお触りタイムですか?
いいですよー、どんどん触ってください♡ 私もサービスして差し上げますね♡ あなたの手にこちらからお尻を押しつけて……ほらっ……あんっ……やだぁ♡ この人けっこう上手。やっぱり既婚男性は女性慣れしてますねぇ。
もうお分かりだと思いますが、これはわざと痴漢されるシチュエーションに持ち込んだわけです。
昨日のうちに痴漢さんたちが集まるネットの掲示板に書き込んでおいたんです。明日この格好で、この路線の七時~八時の間に走るどれかの電車、どこかの車両にこの写真と同じ格好で乗っています、見つけた人は触られたがりの変態女をお触りし放題ですよって。
もちろん目的はエッチしてもらうことですから最終的には、おちんぽをゲットする腹づもりです。
ただエッチするだけなら、いまはネットでヤリモク男性を探せばいくらでも釣れる時代です。しかし、せっかく一年間溜めに溜めたおちんぽ欲を発散するにしては、ありきたりで普通すぎると思いませんか。もっと刺激的で凝ったシチュエーションでしたいじゃないですか。
「――んっ、んぅん♡」
わざと艶めかしい声を漏らして男性を煽ります。身動き取れない状況で男性に触られて感じちゃってますよ、抵抗しませんよと周りにサインを送るのです。
さすが日本有数の痴漢路線という不名誉な記録を持つ路線だけありますね。近くにいた男性はすぐに何が起きているか気づいたようです。彼は掲示板の住人ではないのでしょう。ひょっとしたら痴漢行為など今日までしたことない普通の乗客かもしれません。
でも、何にだって初めてはあるものです。
性欲に目を血走らせ、若い女の痴漢され顔を見ていた彼に私は、声を出さず唇の動きだけで「いいですよ♡」と囁きかけました。
彼の目がギラリと光り私を上から下までなめ回します。
彼がごくりと喉を鳴らしました。そして――私の尻を揉みはじめました。
(そうそう、それでいいんですよ♡)
心の中で彼を称えながら私も彼の手に合わせて腰を揺すったり、ちゃんとあなたの手で気持ち良くなれてますよ~、お触り上手ですねの視線を送ったりします。
ふたりめの痴漢男性がお尻を入念に揉むようになると、ひとりめの男性は目標を胸に移しました。両手がニットワンピの上から乳輪の縁取りに沿ってなぞるように動きます。時折乳首に当たるたびに「あっ♡」と甘い声が勝手に漏れちゃいます。
「やっぱりノーブラか。下も下着のラインがなかったな」
男が耳元で囁く声には興奮の色が見え隠れしていました。そうです、私は今日ノーパンなんです。おまんこから垂れ落ちる液体の感覚を感じます。
男は執拗に胸を攻め立て、その先端を指先で軽く摘み上げます。
「……ひゃぁうん!」
突然の快感に大きな声を出してしまいました。これで車両の半分くらいの人には、私が痴漢されていると伝わったかも知れません。遠巻きに私たちを見る男性の目が羨望を含んだものに変わります。
近くにいる男の人は自分も参加していいのかと窺うような視線を向けてきます。だから私は、彼らに向かって「どうぞご自由に」と頷きました。
すると四方八方から手が伸びてきて、薄手のワンピースしか身に着けてない私の体は、たちまち見知らぬ男性たちに揉みくちゃにされます。
(すごいっ……こんなにたくさん男の人の手に触れられるなんて……)
彼らの手はみな個性豊かでした。力いっぱい握り潰さんばかりの乱暴な人もいれば、羽のように軽いタッチの人もいるし、指の腹で乳首を転がすように優しく撫でる人もいる。どれもこれも気持ちがいい。ああ、もっと強くしても大丈夫ですから! ああ! そこぉ!
うっとりした心持ちで痴漢さんたちの手に身を委ねました。
しかし、愉しい時間はあっと言う間に過ぎるものです。三十分ほどで電車は有名なオフィス街のある駅に到着。そこで男性たちもぞろぞろ降りてしまいました。痴漢の手から解放された私は叫びたい気持ちでした。
思ってたのと違う!
私が見た痴漢ものAVでは、男性たちが痴漢に夢中になり車内で本番行為にまで及んだり、手でイカせまくった女をホテルに連れ込んで最後までしてしまったりするのです。
こんな愉しむだけ愉しんだから今日も元気に働きますか~と解散してしまうとは思いませんでした。
皆さん最後までしなくて大丈夫ですか? 仕事中に今朝のことを思いだし、性欲が抑えられなくなるなんてことありませんか? おちんぽ挿れていきませんか?
そんな感想を抱いた直後でした。ひとりの若い男性が私の後ろに立ちました。また痴漢されちゃうんですか! 今度こそ最後までしてくれる人だといいのですが。
期待を込めて目だけで振り向いた私は驚きのあまり言葉を失いました。
そこに立っていたのは二十代前半~半ばくらいの青年です。年齢は私とあまり違わないでしょうか。爽やかなイケメン顔で清潔感があります。長い脚もとても綺麗で思わず見惚れてしまいます。股下なんて私の胸元と変わらない位置です。ファッション雑誌から飛び出してきたかのような人だなと思いました。
「君、さっきまで男の人に触られてたよね」
「あ、あの……もしかして、書き込み……」
「見たよ」
彼の答えはシンプルでした。
「いっぱい触られたいって書いてたね。さっきので満足しちゃった?」
この人、顔だけじゃなくて声もいい。腰に手を添えられながら耳元で囁かれると、なんだか背中がゾクゾクしてきます。この声、腰にクるわぁ……卵巣から卵子がポコポコ出ているのを感じます、いまなら五つ子くらい産めそうです。
おちんぽくれるなら誰でもウェルカムですけど、できれば久しぶりの相手はカッコいい人がいいなーってのも人情じゃないですか。
こんな人が痴漢掲示板の常連ってどんな展開ですか?
「俺でよければ続きをしよっか?」
そう言って彼は私の手を取り、ズボンの上から硬くなっているおちんぽに触れさせました。その瞬間、頭の中で何かがスパークしました。
(この人のおちんぽ、おっきいぃ! イケメンで声も良くて、おちんぽも大きいなんて。えっ? なにこれ死ぬ前に見る都合の良い幻想かなにかですか?)
私は迷わず目の前のイケメンお兄さんのおちんぽを鷲掴みにして上下に激しく扱きました。
「うわっ、ちょっと急に激しすぎ」
「だって。おちんぽ欲しかったから」
「ヤバっ。想像してた以上の痴女じゃん」
彼の中で私はどんな女だと思われていたのでしょう。私相手にどんなことがしたいと想像してくれていたのでしょう。
「全部して。あなたが想像してたこと、全部、私にして」
「本当にいいの?」
「いいっ♡ おちんぽちょうだいっ♡」
「……分かった。じゃあ次の駅で降りようか」
そう言うと彼は電車が停まるなり私の腕を引いて車両から降ろしました。彼の手に肩を抱かれ私たちは歩き出します。朝のラッシュ時だけあって駅の構内は多くの人が行き来しています。その中で彼と腕を組んで歩く私は、周りからはどのように見えるでしょう。まるで仲睦まじいカップルです。これからエッチなことしちゃうカップルです。ああもう早くおちんぽが欲しいです!
「ここにしよっか」
彼に促されるままホテルに入ってしまいました。ここに至っても行きずりの相手と、という後悔はありません。私の頭にあったのは電車で鷲づかみした、彼のおちんぽの大きさと硬さだけでした。
社会人になればもっと大人な付き合いが増えると期待していたのに現実はそう上手くいきません。学生時代より真面目に職場と家の往復だけで日々が過ぎていきます。社会とは、学生が思っているより甘くはなかったようです。
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だけど気づいてしまったんです。
社会人になってから一年間、一本のおちんぽも喰べてないって。
学生時代は三日にあげずおちんぽを喰べていた私には異常事態でした。
だから溜まっちゃったんですね、おちんぽ欲が。
なかなか男性には理解されにくいことなのですが、女性の性欲は大まかに分けて三種類ありまして。
一 おちんぽが欲しい
二 オナニーがしたい
三 エッチなビデオとか漫画で妄想してるだけで満足
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人によっても違いあるんでしょうけど私は、おちんぽ欲とオナニー欲は分けて考える性質でして。よく男性向けのエッチな漫画でありますよね。女の人がオナニーしてるところを見てしまい、そんなにセックスしたいなら俺が相手してやるよと襲ったら、女のほうもおちんぽ挿れてもらって悦んじゃう~な展開。
そういう気分だったり、そういう体質だったりする人もいるにはいるんでしょうけど、私はおちんぽ欲とオナニー欲は分けて考える性質でして。ああいうシーンを見ると、オナニーしてるときはオナニーがしたいからしているのであって、おちんぽの代用品とは考えてない、今は全力でオナニーしてるからおちんぽは少し待っててくれないか! と感じてしまいます。
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その結果。
「あっ、ああっ……おちんぽ欲しいぃ」
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私を取り囲んでいた男性のうち、何人かがお尻に触れてきます。でも大丈夫。私は痴漢されたくてこんな破廉恥な格好で出かけてきたのですから。
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あはっ、いま私のお尻触りましたね。この少し硬い感触は結婚指輪ですかね。今日も奥さんに行ってらっしゃいと送り出してもらっておいて、通勤電車で若い女をお触りタイムですか?
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もうお分かりだと思いますが、これはわざと痴漢されるシチュエーションに持ち込んだわけです。
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でも、何にだって初めてはあるものです。
性欲に目を血走らせ、若い女の痴漢され顔を見ていた彼に私は、声を出さず唇の動きだけで「いいですよ♡」と囁きかけました。
彼の目がギラリと光り私を上から下までなめ回します。
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(そうそう、それでいいんですよ♡)
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そこに立っていたのは二十代前半~半ばくらいの青年です。年齢は私とあまり違わないでしょうか。爽やかなイケメン顔で清潔感があります。長い脚もとても綺麗で思わず見惚れてしまいます。股下なんて私の胸元と変わらない位置です。ファッション雑誌から飛び出してきたかのような人だなと思いました。
「君、さっきまで男の人に触られてたよね」
「あ、あの……もしかして、書き込み……」
「見たよ」
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おちんぽくれるなら誰でもウェルカムですけど、できれば久しぶりの相手はカッコいい人がいいなーってのも人情じゃないですか。
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そう言って彼は私の手を取り、ズボンの上から硬くなっているおちんぽに触れさせました。その瞬間、頭の中で何かがスパークしました。
(この人のおちんぽ、おっきいぃ! イケメンで声も良くて、おちんぽも大きいなんて。えっ? なにこれ死ぬ前に見る都合の良い幻想かなにかですか?)
私は迷わず目の前のイケメンお兄さんのおちんぽを鷲掴みにして上下に激しく扱きました。
「うわっ、ちょっと急に激しすぎ」
「だって。おちんぽ欲しかったから」
「ヤバっ。想像してた以上の痴女じゃん」
彼の中で私はどんな女だと思われていたのでしょう。私相手にどんなことがしたいと想像してくれていたのでしょう。
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「本当にいいの?」
「いいっ♡ おちんぽちょうだいっ♡」
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「ここにしよっか」
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