ショタが義姉と一緒に飛ばされた異世界は男が貴重な男尊女卑社会 義姉と宛てがい嫁でハーレム作る

猪熊夜離(いのくま よが)

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僕が貴族でお姉ちゃんは奴隷メイド

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 僕――西潟悠にしがたはるかと義姉の西潟優季にしがたゆうきお姉ちゃんは半年前、異世界からこっちの世界へ飛ばされてきた。WEB小説では定番の異世界転移だ。トラックに轢かれたわけでも通り魔に襲われたわけでも若くして病死したわけでもない。

 近所のコンビニまで行こうとふたりで家の玄関を潜った瞬間、なぜか視界いっぱいに見知らぬ光景が広がった。後ろを振り返っても玄関はない。僕たちが住んでいた家だって影も形もあるはずない。僕たちはいつの間にか知らない街のど真ん中へ放り出されていたのだ。

 異世界物で転生や転移する先は現代より文明が遅れてる代わり、魔法や不思議な術が発達してる世界というのが定番だと思う。だけど僕たちが転移した先の世界は、現代日本より少しだけ科学が進んでる近未来っぽいところだった。

 よくあるSF映画のように車が空を飛んでたり、そこら中をロボットが歩いてたりというほど発達してるわけでもない。本当に少し。ちょっとでも歴史がボタンを掛け違えて科学の発展が加速していたら僕たちの住んでいた世界もこうなっていたかもしれないな、と感じる程度のズレだ。

 とはいえここは紛れもない異世界だった。まず違和感を覚えたのは通行人が女の人ばかりだったこと。街中に男の人は見当たらない。

 おまけに街を歩く人はみんな美人ばかり。テレビに出てる芸能人や女優のような綺麗な人しかいない。映画かなにかの撮影のため作られたセットに迷い込んだと言われても納得してしまう。

 僕とお姉ちゃんはこの世界について知るために図書館へ向かった。そこで知ったこの世界の常識は驚くべきものだった。なんとこの世界では、男女比に一千万倍の開きがあり、人類の大多数を占める女性は少数の男性に支配される存在なのだ。

 あらゆる制度を男性が作り女性はそれに従う社会。男尊女卑なんてレベルじゃない。男性の気分次第で女性はどんな目に遭おうと抵抗できない。女の人の人権は皆無に等しい。男の人の悪口を言っただけで男性侮辱罪で逮捕されてしまう。

「人類が人権なんてものを発明する以前の社会だな」

 お姉ちゃんが呆れたように呟いた直後、図書館に警察が乗り込んできた。警察官もみんな女の人だった。この世界で労働は全て女の人がやることらしい。警察も例にもれず全員が巨乳美女ばかりだ。右を向いても左を向いても誰かが歩くたび、たゆんたゆんと聞こえてくる。

 しかも警察官の制服は膝上二十センチはありそうなタイトミニのスカート。歩くだけでも上にずれ上がってパンツが見えそうになる。こんな格好で治安を守ってるなんて信じられないけど、彼女たちにとってはこれが普通なんだそうだ。

 警察が図書館に駆けつけたのは、お姉ちゃんが未登録女性だったからだ。この世界で女の人は生まれると同時に体内にチップを埋め込まれる。その人が何者であるかを証明するための情報が書き込まれたチップは、街中に仕掛けられた無数の監視カメラが常にスキャンしている。

 所有者である男性の許可なく割り当てられた居住エリアから出ようとしたり、その他の違法行為があった場合はすぐに監視カメラが読み取ったチップの個人識別番号で個人が割り出され指名手配される。女の人は自由に旅行することもできない。

 とにかくこの世界において男性は絶対の存在であり、女性に何をしてもいいと思っているようだ。大多数の女性もそれを受け入れている。図書館で読んだ本には、女性の喜びは男性に尽くし、エッチなことをしてもらって精液をお腹のナカに出してもらうことと書いてあった。そのため男の人がエッチな気分になるよう自分磨きに努め、常に美しく健康であることが求められる。

 そんな世界で体内にチップがなく、識別番号も分からない女の人が出歩いているのは重罪らしい。しかもお姉ちゃんの横には、これまた身元不明の男――そう、僕だ――が一緒にいる。

 この世界の常識で考えれば、自力でチップを取り出した犯罪者が、貴族階級の男の子を誘拐して連れ回してるようにしか見えないのだとか。だから警察の人はピリピリしていたんだ。僕とお姉ちゃんの関係を勘違いして。

「それで私たちはこれからどうすればいいんだ?」

 お姉ちゃんが困ったように言う。僕たちの事情は一通り説明し終わった。

 突然なにも知らない世界に連れて来られて僕たちは困惑していた。だけど警察の人たちも同じくらい困っていた。なにせ前例がないことだから。

 中央政府というところの指示があるまで僕たちは保護されることになった。結論が出るまで不安だったけど、なんとか僕たちはこの世界に受け入れてもらうことができた。ただし、姉弟で扱いは違っていた。

 男である僕は貴族階級として中央政府から領地を与えられた。領主という立場になるらしい。僕はまだ子供なのにと驚いたが、実際の仕事は領地経営の教育を受けた専門の人がやってくれるので、僕の仕事は多くないらしい。

 対してユウキお姉ちゃんは僕の専属メイドとして働くことになった。正式には奴隷メイドというらしい。僕の性処理をするのが一番の仕事なんだとか。

 この世界で女の人の身分は参政権がない平民か奴隷の二択。こっちでの戸籍を持たないお姉ちゃんは平民としても認めてもらえず奴隷になるしかないらしい。

「奴隷になったらどうなるんですか?」

「通常であれば競売にかけられ落札した男性が所有者になります。ユウキさんは美人ですから多数の男性が入札するでしょう」中央政府から派遣されてきた女の人は、僕とお姉ちゃんの顔を交互に見ながら説明した。「ユウキさんのように気の強そうなクール系の美女は嗜虐嗜好の殿方から非常に人気があります。性奴隷にして毎日ご奉仕させ、心ゆくまで嬲り尽くしたいと望む方は大勢いるでしょう」

 それを聞いてゾッとした。お姉ちゃんが僕以外の男のモノを咥えて、その口でしゃぶらされて、あの大きなおっぱいを揉まれて……考えただけで吐き気がする。そんなの嫌だ!

「そ、それは絶対にダメです!」

 思わず叫んだ僕に、女の人は優しく微笑んだ。

「心配いりません。我々もあなたたち姉弟の事情を最大限に考慮しました」

 そう言って彼女はポケットから一枚のカードを取り出し、僕に手渡した。そこには『奴隷証明書』と書かれており、所有者の欄には僕の名前があった。

「これは……?」

「あなたがユウキさんの所有者であることを示す証明書のようなものです。これがあればあなたはユウキさんを好きに扱うことができます」

「え!」

 僕は驚いてユウキお姉ちゃんを見た。お姉ちゃんは僕の視線に気づくと小さく頷いた。

「私はハルカの所有物になったのだな。あ~大変だ、私の所有権を持つハルカの命令ならなんでも聞かないわけにいかないぞ~~」

 お姉ちゃんは全然大変そうじゃない棒読みで言った。

「ハルカ様が所有権を放棄することもできますが、その場合は改めて競売にかけられることになります」

 女の人の言葉に僕はドキリとした。お姉ちゃんを誰かに買われるなんて嫌だ。

「悩むことなどない。このまま私をハルカのものにしてくれ。私たちには二択しか残されてないんだ。ハルカがお姉ちゃんを自分の性奴隷にするか、お姉ちゃんが他の男の性奴隷になるのを見るか」

 そんなの選択肢なんて言えるものじゃなかった。
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