炎奏するルールブレイカー〜追放されたからソロプレイで無双する〜

くらげさん

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思わぬ収穫

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 女の人にリードされるまま服やアクセサリーを見て回る。

 男の俺としては見慣れない物ばかりだ。

 アリサさんとミリアさんは趣味が合うようで元々仲も良いのか買い物を楽しんでいた。

 それを遠目で見ていた俺は思ったりもする。

 俺いる?

 街を歩けば美女二人に挟まれた幸運な男に成り上がる。

 ミリアさんは横で「ログで何度も確認したけどあの戦いの時スキルのタイミング間違えたでしょ」と他国戦の薄らとそんな記憶がある俺のミスをチクチクとつついてくる。

 頑張ったから努力したから必死だったから言い訳は湯水の様に溢れ出るがミスをつついてくるのはミリアさんの優しさだと思い受け入れる。

 誰もが頑張ったと言う中ミリアさんだけは俺を責めてくれる。それがありがたいという感情しか俺にはなかった。

 アリサさんはそれを「シンさんだってあの時相手がスキルをミスしなげればタイミングは完璧だったんだよ」と反論してくれる。

 なんで二人は俺より俺の戦いを熟知しているのか。

 見守ってくれてたとしたら嬉しい限りだ。

 休憩がてらにミリアさんの行き付けのカフェに入る。

 コーヒー牛乳を頼むとすぐに持って来た。

「可愛いの飲むんだね」

 とミリアさんが煽ってくるが俺はコーヒー牛乳が好きだ。

 カップではなく瓶で持ってくるとはここの店員は分かっている。

 この機会に俺はずっと疑問に思ってた事を言ってみる。

「略奪戦でヒカリさんが欲しかった物ってなんですか?」

 略奪戦はいわば国を掛けたギャンブルだ。

 ヒカリさんがこの国を危険に晒しても良いとは考えづらく何が引き金になったのかは知りたかった。

「シン君には教えて置いた方がいいよね?」

「はい」

 ミリアさんはアリサさんに尋ねるとコクンと首を縦に振った。


『他の国の保管されたレアスキルの情報。これは他国戦を有利に進めるために最上位クランで独占したかったのと一番はラクリガルドのみ攻略している未開の地の攻略情報ですね』


 レアスキルはロマンがあるからな! っと未開の地攻略情報?

「ラクリガルドが攻略しているんですか?」

 俺以外にあの国で魔物を狩ってる人なんて見た事ないのに何時の間に攻略なんかしてたんだ!

「ReLIFEが開始して一度たりともスタンピードが発生してない国はラクリガルドだけなんですよ」

 確かにスタンピードは起きていなかった。

 ここに来て初めてその驚異を知ったぐらいだ。

 その為に略奪戦に参加したのか。

 それなら早く俺に。


『言ってくれれば未開の地の攻略方法ぐらい教えますよ?』


 ピキンとクールタイムが発生した様に時間が止まった。

 アリサさんとミリアさんの動きが止まり困惑する。

 キョロキョロと見渡しているとゆっくりとミリアさんが口を動かした。

「シン君未開の地に行ったことあるの?」

「はい。ラクリガルドに居た時は毎日の様に狩りに行ってましたがミースティアに来てからは色々忙しくて樹海の最奥までですね」


 俺の物言いを聞き押し黙るミリアさん。


 次はアリサさんが口を開いた。


「それじゃあまず最初の敵を教えてくれる?」


 まず最初の敵は最近口にした魔物だ。

「ジョーカーという人型の魔物ですね。こっちの国ではラクリガルドと魔物の種類が違ったのでもしかしたら違うかもしれません」


 順序よくアリサさんとミリアさんが交互に未開の地の聞きたい情報を口にする。

 俺はその都度丁寧に答えて行った。

「彼女はいる?」

「まぁ、一応」

 途中から変な質問も混じり始めた所で質問を切った。

 気づけば夜も暗くなり長い間付き合ったなと思う。

「じゃあね! シン君」

「シンさんのこの情報があればヒカリも喜ぶと思います!」

 カフェから出ると二人は満足気な様子で俺を置いて行ってしまった。

 貴重な情報らしいので早く報告やらしたいのだろう。


『役に立てたかな』


 少し肌寒くなる街並み。

 独り言を呟く。

 このデートは俺を気づかってわざわざ用意してくれたのだろう。

 最後に有益な情報を与えてあげられたのは良かった。

 もう見えない二人の背中を見送りながら俺はセーブポイントの宿に向かった。





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