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プロローグ
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天つ風 雲の通ひ路吹きとぢよ をとめの姿しばし留めん (古今和歌集 僧正遍照)
夏休み。
蝉がしょわしょわと鳴く7月末のことだった。
自宅の2階にある勉強部屋の窓から差し込む、昼近くの日差しが眩しい。
窓を閉め切った部屋に満ちているはずの冷房の効果は、すっかり相殺されてしまっていた。
これもまた自然の摂理で、たとえ魔法を使ったってどうにかできるものではない。
そのくらい、今年の夏は暑いのだ。
テレビを見ながら古典の宿題テキストをノートに書き写す手を止めた僕が、カーテンを閉めようかと思いながら
立ち上がれないでいると、階下から父が呼んだ。
「クモン、トレセン行くぞ」
魔法技能トレーニングセンター、略してトレセンに通い始めてもう10年以上になる。もう、生活の一部と言っていい。
だから言われなくても行くつもりだったが、僕だってもう高校2年生だ。いちいち親に付き添われるのには正直、うんざりしていた。
とはいえ、物心ついた頃からシゴかれてるので、逆らってもムダだということはよく分かっている。
雨が降ろうが雪が降ろうが、たとえ伝説の「隕石落下《メテオ・ストライク》」で大気圏外から火の雨が降り注ごうと、サボることも、自分ひとりで練習することも許されないだろう。
「はあい、ただ今、参りまあす」
嫌味を込めて大声で叫んだが、たぶん父には通じない。
教科書を閉じると、革表紙には複雑なイラクサの模様で焼き印が押され、厳めしいルーン文字で「古典《エンシェント》B」と書かれている。
普通高校で使う、当たり障りのないデザインとはずいぶんと違うのだということは最近知った。
しぶしぶ夏の制服に着替える。第2学年を示す肩章には、楓の葉に箒のついた独特の校章がついている。
これがないと、いかに中学、高校と国内外の大会でタイトルを荒らしてきた芳賀《はが》公文《くもん》とはいえども、日本魔法協会のトレーニングセンターには入れないのだ。
日本魔法協会は、日本に住む魔法使いが人間たちの中で暮らす上でトラブルが起こらないようにサポートする団体だ。
世界中に魔法使いはたくさんいるし、普通の人間たちに混じって、ごく当たり前の生活を送っている。
昔は魔女狩りなんかで弾圧されたってことは小学校の頃から歴史の授業で習った。でも、今はごく当たり前の近所づきあいなんかして、子どもの頃は一緒に遊んだりしたものだ。
もっとも、小学生のうちに家や学校で教えてもらえるのはせいぜい、おまじないや手品くらいだったから、他の子どもとそんなに変わらない。むしろ、不思議な出来事を起こしてみせられたから、けっこう人気者でいられた。
とはいえ、中学校に上がる頃になると、法律的にも行政的にも経済的にもきっちり区別されていることが分かってくる。
たとえば、僕たちには国籍がない。魔法使いは魔法使いとして扱われる。だから選挙権がないし、日本国民としての保護は受けられない。お金だって一応、日本の通貨を使っているけど、それは魔法銀行の為替窓口で「買う」のだ。
そんなわけで、僕たちは「日本人」とは別の世界で生きている。そんなにしょっちゅうじゃないけど、差別や偏見、ときには暴力にさらされることもある。
だから、管理する施設に入る際のチェックはすごく厳しい。
まず、服装。偽物でないか、本人のものか、手練れの魔法使いが「顕示」の呪文で確認する。
少しでもウソがあれば、その箇所が光り輝くのだ。
ちょっと見ると異世界ファンタジーの軍人みたいな魔法高校の制服のデザインは、コスプレでも人気があるらしい。卒業生の中にも不届きものがいて、ときどき本物が流出したりもするけど、そんなのが使われた場合には、着ている本人の服が光り輝く。
その光は一昼夜の間は消えないので、侵入者は大恥をかくことになるらしい。
さて、僕が通うのは、楓ヶ谷学園高等部。魔法対抗戦の数ある分野での名門校だ。
中等部はないわけではないが、学費はものすごく高い。だから僕は公立の中学校から推薦で入学した。
中3のとき、高校生と一緒に出場した全日本U-18応用魔法コンテストでの団体優勝が合格を決めたんだろうと思っている。
なんとなくつけていたテレビからは、「結界の少女」CMが流れている。
やはり魔法使いであるところの、魔法使いたちの間で人気のユニットが歌うテーマソングが聞こえた。
それをバックに、水平線に並ぶ白帆の船影に向かって「私は、逃げない!」という可愛らしい声が叫ぶ。
この映画の「お約束」である眩いオーロラがゆらめき、そのカーテンを船団が抜けてくる……。
そこへ正午前のニュースが流れる。
海の上を漂流しているのを保護された、身元不明の少女の報道だった。
「また魔法使い関係かよ」
テレビ画面の中で、ニュースのインタビューを受けたオッサンがぼやいている。
ごくまれではあるが、魔法使いは互いの「夢」に引かれ、時空を超えて現れたり、突然消えたりするのだ。
遠い昔には、魔法使いでない遠くの人が死ぬ間際に思うことと共感することで、呼び寄せることもできたらしい。
そんな魔法使いは、現代の魔法使いが身元を保証して面倒を見ることになっているし、いなくなっても魔法使い同士で探し出さなければならない。
特に、時代を超えて現れた者は、失われた記録や未来の危機を知っているうえに、言語の違いを越えて意思疎通ができるらしい。
ある者は頼りにされ、ある者は気味悪がられている。だが、どちらも例外なく、魔法使いでない人々も含めた「国家権力」や「富裕層」に保護されるという。
先行ってて、と父に告げる。
トレセンで待つ母は、ほっとけばいい。
父が去るのを見届けてから、僕は玄関を出た。
タクシーを呼び止めて、「身元不明者確認センター」に向かう。
夢に引かれて現れた魔法使いで、どこの誰だか本人が覚えていない、あるいは調べても分からない者は、ここで寝泊まりさせられたり、聞き取り調査をされたりする。
身元が分かったり、あるいは心当たりのある者が申し出たりした場合には、関係者がここに呼ばれて引受人としての最終確認を受けなければならない。
運転手が話しかけてきた。
「面会ですか? 魔法使いさんなら狭間隠しで……」
うるさい!
空間を捻じ曲げて遠い場所を引き寄せる、瞬間移動の魔法が「狭間隠し」だ。使うのにたいへんな気力と体力を消耗するだけではない。使い方によっては魔法使いだけではなく、そうではない人たちも巻き込んだ騒乱をもたらしかねない。
こうした呪文は上級の魔法使いたちによって厳重に管理されており、限られた者しか学ぶことができない。たとえば「連絡員」と呼ばれる人たちは世界中を飛び回り、こうした魔法を使って人知れず魔法使いたちの世界の秩序と安全を守っている。
だが、こうしたことを魔法使いでない人たちに説明するのは骨の折れることだったし、そもそも時間の無駄である。
だから言ってやった。
「金使うより魔法使うほうが楽だと思ったら大間違いですよ」
黙らせる魔法もないわけじゃないけど、生憎、「魔法使いでないものに魔法は効かない」というのは魔法使いと普通の人間、お互いの常識だ。
タクシーのラジオからは、「結界の少女」CMが聞こえてくる。
「私は、逃げない」。
燃えるような赤毛の少女「カリア」が、アトランティスの海に向かって叫ぶ、お約束の台詞だ。
魔女狩りが始まった12世紀頃だったか、欧州中の魔法使いは力を結集して北大西洋に陸地を造り、そこに魔法使いだけの国を作り上げた。
大陸魔法国家「アトランティス」と呼ばれるその大陸は、魔法使いを集めて保護し、またその強力な魔法力で空間を閉じるために「この世の何人も入るべからざる」結界を作りあげてその存在を隠したという。
こうして魔女狩りの撃退は成功したアトランティスだったが、12世紀末に大西洋に突如として現れて以来、大きな戦争のたびに出現と消失を繰り返して歴史を動かし、現在では世界中の魔法使いを管理している。
その最初の出現を描いた定番の映画が、『結界の少女』だ。
そこには、今でも衛生面を除いては文明とは無縁の中世の生活が残っているという。魔法を究めたい、あるいは社会に適応できない魔法使いの聖地になっている。
上級の魔法使いから選抜される連絡員は世界中にいる。両親もそれを目指していたらしく、そのせいか子供のころから厳しく鍛えられた。
まず、世界中の魔法学校に共通の学科試験と実技試験を受けて、専門の大学、そして大学院に進学しなければならない。そこで最低、「魔法修士《マジックマスター》」の称号を得られれば、養成機関への選抜資格が得られる。
そこで厳しい訓練を受けて内部で淘汰され、ようやく採用ということになる。
世界中の魔法使いを守るために働く連絡員は並外れた能力と器量を持つ者として、普通の人間たちにさえも一目置かれている。
でも。
そんなもんなれやしない、というか、何にもなりたくないと思っていた。
なんで魔法使いなんかに生まれたんだろ、と思いはじめていた。
魔法使いの力は、その気になれば訓練で捨てられる。実際に、そうやって「普通の人間」として暮らしている人たちも大勢いる。
だけど。
タクシーの運転手は、やっぱりうるさい。
「もう何回リメイクされましたかね」
僕は、そんな世間話など聞いてはいない。
幼い頃から両親に何度となく見せられた、その映画のストーリーを思い出す。
夏休み。
蝉がしょわしょわと鳴く7月末のことだった。
自宅の2階にある勉強部屋の窓から差し込む、昼近くの日差しが眩しい。
窓を閉め切った部屋に満ちているはずの冷房の効果は、すっかり相殺されてしまっていた。
これもまた自然の摂理で、たとえ魔法を使ったってどうにかできるものではない。
そのくらい、今年の夏は暑いのだ。
テレビを見ながら古典の宿題テキストをノートに書き写す手を止めた僕が、カーテンを閉めようかと思いながら
立ち上がれないでいると、階下から父が呼んだ。
「クモン、トレセン行くぞ」
魔法技能トレーニングセンター、略してトレセンに通い始めてもう10年以上になる。もう、生活の一部と言っていい。
だから言われなくても行くつもりだったが、僕だってもう高校2年生だ。いちいち親に付き添われるのには正直、うんざりしていた。
とはいえ、物心ついた頃からシゴかれてるので、逆らってもムダだということはよく分かっている。
雨が降ろうが雪が降ろうが、たとえ伝説の「隕石落下《メテオ・ストライク》」で大気圏外から火の雨が降り注ごうと、サボることも、自分ひとりで練習することも許されないだろう。
「はあい、ただ今、参りまあす」
嫌味を込めて大声で叫んだが、たぶん父には通じない。
教科書を閉じると、革表紙には複雑なイラクサの模様で焼き印が押され、厳めしいルーン文字で「古典《エンシェント》B」と書かれている。
普通高校で使う、当たり障りのないデザインとはずいぶんと違うのだということは最近知った。
しぶしぶ夏の制服に着替える。第2学年を示す肩章には、楓の葉に箒のついた独特の校章がついている。
これがないと、いかに中学、高校と国内外の大会でタイトルを荒らしてきた芳賀《はが》公文《くもん》とはいえども、日本魔法協会のトレーニングセンターには入れないのだ。
日本魔法協会は、日本に住む魔法使いが人間たちの中で暮らす上でトラブルが起こらないようにサポートする団体だ。
世界中に魔法使いはたくさんいるし、普通の人間たちに混じって、ごく当たり前の生活を送っている。
昔は魔女狩りなんかで弾圧されたってことは小学校の頃から歴史の授業で習った。でも、今はごく当たり前の近所づきあいなんかして、子どもの頃は一緒に遊んだりしたものだ。
もっとも、小学生のうちに家や学校で教えてもらえるのはせいぜい、おまじないや手品くらいだったから、他の子どもとそんなに変わらない。むしろ、不思議な出来事を起こしてみせられたから、けっこう人気者でいられた。
とはいえ、中学校に上がる頃になると、法律的にも行政的にも経済的にもきっちり区別されていることが分かってくる。
たとえば、僕たちには国籍がない。魔法使いは魔法使いとして扱われる。だから選挙権がないし、日本国民としての保護は受けられない。お金だって一応、日本の通貨を使っているけど、それは魔法銀行の為替窓口で「買う」のだ。
そんなわけで、僕たちは「日本人」とは別の世界で生きている。そんなにしょっちゅうじゃないけど、差別や偏見、ときには暴力にさらされることもある。
だから、管理する施設に入る際のチェックはすごく厳しい。
まず、服装。偽物でないか、本人のものか、手練れの魔法使いが「顕示」の呪文で確認する。
少しでもウソがあれば、その箇所が光り輝くのだ。
ちょっと見ると異世界ファンタジーの軍人みたいな魔法高校の制服のデザインは、コスプレでも人気があるらしい。卒業生の中にも不届きものがいて、ときどき本物が流出したりもするけど、そんなのが使われた場合には、着ている本人の服が光り輝く。
その光は一昼夜の間は消えないので、侵入者は大恥をかくことになるらしい。
さて、僕が通うのは、楓ヶ谷学園高等部。魔法対抗戦の数ある分野での名門校だ。
中等部はないわけではないが、学費はものすごく高い。だから僕は公立の中学校から推薦で入学した。
中3のとき、高校生と一緒に出場した全日本U-18応用魔法コンテストでの団体優勝が合格を決めたんだろうと思っている。
なんとなくつけていたテレビからは、「結界の少女」CMが流れている。
やはり魔法使いであるところの、魔法使いたちの間で人気のユニットが歌うテーマソングが聞こえた。
それをバックに、水平線に並ぶ白帆の船影に向かって「私は、逃げない!」という可愛らしい声が叫ぶ。
この映画の「お約束」である眩いオーロラがゆらめき、そのカーテンを船団が抜けてくる……。
そこへ正午前のニュースが流れる。
海の上を漂流しているのを保護された、身元不明の少女の報道だった。
「また魔法使い関係かよ」
テレビ画面の中で、ニュースのインタビューを受けたオッサンがぼやいている。
ごくまれではあるが、魔法使いは互いの「夢」に引かれ、時空を超えて現れたり、突然消えたりするのだ。
遠い昔には、魔法使いでない遠くの人が死ぬ間際に思うことと共感することで、呼び寄せることもできたらしい。
そんな魔法使いは、現代の魔法使いが身元を保証して面倒を見ることになっているし、いなくなっても魔法使い同士で探し出さなければならない。
特に、時代を超えて現れた者は、失われた記録や未来の危機を知っているうえに、言語の違いを越えて意思疎通ができるらしい。
ある者は頼りにされ、ある者は気味悪がられている。だが、どちらも例外なく、魔法使いでない人々も含めた「国家権力」や「富裕層」に保護されるという。
先行ってて、と父に告げる。
トレセンで待つ母は、ほっとけばいい。
父が去るのを見届けてから、僕は玄関を出た。
タクシーを呼び止めて、「身元不明者確認センター」に向かう。
夢に引かれて現れた魔法使いで、どこの誰だか本人が覚えていない、あるいは調べても分からない者は、ここで寝泊まりさせられたり、聞き取り調査をされたりする。
身元が分かったり、あるいは心当たりのある者が申し出たりした場合には、関係者がここに呼ばれて引受人としての最終確認を受けなければならない。
運転手が話しかけてきた。
「面会ですか? 魔法使いさんなら狭間隠しで……」
うるさい!
空間を捻じ曲げて遠い場所を引き寄せる、瞬間移動の魔法が「狭間隠し」だ。使うのにたいへんな気力と体力を消耗するだけではない。使い方によっては魔法使いだけではなく、そうではない人たちも巻き込んだ騒乱をもたらしかねない。
こうした呪文は上級の魔法使いたちによって厳重に管理されており、限られた者しか学ぶことができない。たとえば「連絡員」と呼ばれる人たちは世界中を飛び回り、こうした魔法を使って人知れず魔法使いたちの世界の秩序と安全を守っている。
だが、こうしたことを魔法使いでない人たちに説明するのは骨の折れることだったし、そもそも時間の無駄である。
だから言ってやった。
「金使うより魔法使うほうが楽だと思ったら大間違いですよ」
黙らせる魔法もないわけじゃないけど、生憎、「魔法使いでないものに魔法は効かない」というのは魔法使いと普通の人間、お互いの常識だ。
タクシーのラジオからは、「結界の少女」CMが聞こえてくる。
「私は、逃げない」。
燃えるような赤毛の少女「カリア」が、アトランティスの海に向かって叫ぶ、お約束の台詞だ。
魔女狩りが始まった12世紀頃だったか、欧州中の魔法使いは力を結集して北大西洋に陸地を造り、そこに魔法使いだけの国を作り上げた。
大陸魔法国家「アトランティス」と呼ばれるその大陸は、魔法使いを集めて保護し、またその強力な魔法力で空間を閉じるために「この世の何人も入るべからざる」結界を作りあげてその存在を隠したという。
こうして魔女狩りの撃退は成功したアトランティスだったが、12世紀末に大西洋に突如として現れて以来、大きな戦争のたびに出現と消失を繰り返して歴史を動かし、現在では世界中の魔法使いを管理している。
その最初の出現を描いた定番の映画が、『結界の少女』だ。
そこには、今でも衛生面を除いては文明とは無縁の中世の生活が残っているという。魔法を究めたい、あるいは社会に適応できない魔法使いの聖地になっている。
上級の魔法使いから選抜される連絡員は世界中にいる。両親もそれを目指していたらしく、そのせいか子供のころから厳しく鍛えられた。
まず、世界中の魔法学校に共通の学科試験と実技試験を受けて、専門の大学、そして大学院に進学しなければならない。そこで最低、「魔法修士《マジックマスター》」の称号を得られれば、養成機関への選抜資格が得られる。
そこで厳しい訓練を受けて内部で淘汰され、ようやく採用ということになる。
世界中の魔法使いを守るために働く連絡員は並外れた能力と器量を持つ者として、普通の人間たちにさえも一目置かれている。
でも。
そんなもんなれやしない、というか、何にもなりたくないと思っていた。
なんで魔法使いなんかに生まれたんだろ、と思いはじめていた。
魔法使いの力は、その気になれば訓練で捨てられる。実際に、そうやって「普通の人間」として暮らしている人たちも大勢いる。
だけど。
タクシーの運転手は、やっぱりうるさい。
「もう何回リメイクされましたかね」
僕は、そんな世間話など聞いてはいない。
幼い頃から両親に何度となく見せられた、その映画のストーリーを思い出す。
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