元OLの異世界逆ハーライフ

砂城

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第三章 ルーセット編

三つめの『お初』

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 で、そんなこんなで更に特訓 (??)の日々は続き、次第に入れられるビーズのサイズが大きくなり――初めて後ろで快感を覚えてから数えて十日目になるのかな? 連日、後ろを触られ続けるのは私のメンタル的に無理だったし、途中で講義の初日もあったりしたから、休みを挟みつつ――本日、やっと。

「あっ、で……でる……ああっ、イ……くぅ、っっ!」

 思いっきり背筋を逸らし、両手の指がきつくシーツを握りしめる。それでいて下半身にはなるべく力を入れないようにするという、かなり難度の高い状況の中で、丸くて硬いものが腸壁を擦りながら引き出される感覚に、私は感極まった声を上げていた。

「ひっ、ぅ……ん、ぅっっ」

 肺の中に有った空気の最後の一CCまでを絞り出すようにして、長く尾を引く私の嬌声に混じり、ぽとりと最後の一個が体内から排出される。
 ニワトリの卵よりもやや大きめの、最終目的である三名のナニに近いサイズ(流石にそこまで大きいのは売ってなかった模様)のビーズ――というか、もうこれはビーズっていう大きさじゃないね――を受け入れ、且つ、それで感じることが出来るようになっていた。というか、なっちゃった。尚、指なら三本までオーケーです。絶対に無理だと思っていたのに、人体の可能性、マジハンパない。
 てか、切れてないよね? まぁ、切れててもヒールで治せるんだけどさ……。

「レイちゃん、大丈夫か?」

 サイズがサイズだから、入れられてる時の圧迫感も半端ない。シーツの上にマグロ状態で転がってたのはもっと早い段階で卒業していて、今は手足をついて自分で体を起こせるようになってたんだけど、それがガクガクと震えている。半分は快感で、もう半分はやはり受け入れるべきでないところに受け入れさせられた反動だろう。

「な……な、んとか……」

 荒い呼吸の下から、ガルドさんの問いに切れ切れに応じる。
 腸壁を圧迫するモノが無くなって、ほっと息をついて腕の力を抜いて上半身を横たえる。快感に火照った肌に、シーツの冷たさが気持ちがいい。ただ、腰だけはしっかりとガルドさんの腕に支えられてるから、上げたまま――ものすごいポーズを取らさせているのだけど、ここのところずっとこうだったもんで、羞恥心も鈍って来てます。

「痛みもなかったか?」
「……うん、大丈夫……」

 流石にあのサイズを四つ(驚異だよね)を入れられる最中は、苦しくて息をするのもきついんだけど、その分、抜いてもらった後の解放感がすごい。すっかりとお馴染みになったジンジンと疼くような余韻と共に、うっかりその感触を脳内で反芻してしまうくらいだ。
 ……どうも、M属性に加えてHENTAI属性まで追加されてる気がする。年頃の乙女として、これでいいのだろうか?
 そんなことを思いつつぼんやりしていると、背後にいるガルドさんの声が聞こえた。

「んじゃ、そろそろ……本番、いけそうか?」

 本番? なんじゃそりゃ――と、いささかぼけた頭で考えたところで、思い出した。
 そうだよ、これがゴールじゃないんだ。今までのは、ものすごく時間がかかったけど、単なる準備に過ぎない。
 後ろで三人を受け入れて、且つ、自分も気持ちよくなれるかどうか。
 前者については大丈夫だと思うけど、後のは実際にやってみないと分からない。やっぱ、ほら……ただの物と、血の通ってるモノはちがうじゃない?

「どうだ、レイちゃん?」
「……うん」

 ここまで来て、それはまた明日の夜にしましょう、とかは流石に言わない。私も頑張ったけど、三人もそれなりに頑張ってくれた――我慢という形で。後ろを弄られた夜は、私が本当に抱かれるのは一人だけっていう、暗黙の了解みたいなのが出来てたんだよね。ローテーションを組んで、三日に一度は順番が回って来るのだけど、目の前であれこれと致されるのを見てるだけ(若干の手出しはあったけど、基本的には我慢してくれてた)って言うのは、かなりつらかったはずだ。
 今回の件について言い出したのが男性陣の方からなんだから、それくらいは耐えろとも言いづらい……お預け組が、必死で顔に出さないようにしつつもガン見して来る視線も痛かったし、当初の予定ではここまで長引くとは思わなかったからね。ここで更に一日順延、『待て』を続行というのは可哀想だ。
 特にガルドさんは、最初から今まで慣らす役目を一人でやってくれていた。常に私の痴態を一番近くで見ていたから、我慢の度合いも他の二名よりも大きかったと思う。その見返りって言う訳でもないのだけど、最初はガルドさんが、というのはかなり早い段階から皆の合意を得ていた。

「いいよ、ガルドさん――きて?」

 ようやく息も整ってきて、覚悟もばっちり決めてそう告げると、ごくりと唾液を飲み込む音がした。
 そして間をおかず、背後に逞しい体の重みがかかる。

「レイちゃん……」

 のどに絡んだような、わずかにかすれた声で名を呼ばれると、その声音に含まれた欲望の気配にこちらも思わず緊張してしまう。
 いよいよ……今まで受け入れてきたのとは違う、体温を伴った固いモノが擦り付けられるのが感じられて、私も同じく固唾をのむ。
 しかし――ぬるり、とその先端でなぞられたのは、後ろのすぼまりではなくて、てらてらと淫液で濡れ光っていた襞の方だった。

「……え?」

 戸惑いの声を上げる私に、ガルドさんが苦笑交じりに言う。

「んなガッチガチになってっと、いくら慣らしたからっつっても辛いぜ? とりあえず、もっかい気持ちよくなってから……な」

 さっきの、飢えた猛獣みたいな気配を見事に隠しきった口調に、こんな時だけど惚れなおす。
やっぱ、私達の中で一番大人なのはガルドさんだなぁ。実際に年齢も上ではあるんんだけど、それでいうなら私なんか元アラサーなのに、なんでこう……って、今はそう言うことを考えてる場合じゃなかった。

 私の上にぴったりと重なったガルドさんが、ゆるゆると腰を動かすと、襞の間にたまっていた液体がその太い肉棒を濡らしていく。最初に施された準備に加え、先程イったおかげで、改めて愛撫の必要もないほどにそこは蕩けてしまっていた。滑る肉襞の間にすりつけるようにして、自身に存分にいやらしい液体をまとわせる間にも、ツンととがった突起や物欲しげにヒクついている入り口に刺激が走り、熱い吐息が漏れてしまう。

「……あっ!」

 やがてその切っ先が亀裂の中心に宛がわれたかと思うと、ずるりと奥まで一気に貫かれ、同時に後ろにも指が入り込む。

「ああんっ!」

 その双方がゆるゆると出入りを繰り返す。前をいっぱいにされた状態で、後ろのお腹の方にある感じる部分を指先でなぞられると、息が止まりそうなほどの快感が下腹部から沸き上がった。奥からどっと熱い液体があふれ出し、内部の襞がぎゅぅっとガルドさんを締め付ける。後ろもヒクヒクと痙攣を繰り返している。マジで凄い――直ぐにもイってしまいそうだ。
 けど、その直前に私のナカを満たしていた質量が抜き取られ――喪失感と、イけなかった失望に声を上げるよりも早く、糸を引くほどに濡れそぼったソレが、指と交代するようにして後ろへと入ってきた。

「う、ぁ……ああ……っ」

 熱い――まず最初に感じたのはそれだった。無機質な道具とは全く違う、生身の感触。
 しっかりと準備を施されたそこは、思ったよりも順調にガルドさんを飲み込んでいく。けど……流石に大きい。先ほどのビーズよりもさらに一回り太いモノが、本当にぎりぎりのところまで後ろを押し広げているのが分かる。ちょっとでも余分な力を入れたら、そこから裂けてしまいそうだ。大きく開けた口でハッハッと小刻みな呼吸を繰り返しながら、必死で力を抜く。
 慎重に、ゆっくりとした速度で進んでくるモノの圧迫感が、ほんの一瞬緩み――恐らくは先端にあるくびれの部分までを飲み込めたという事だろう。

「レイちゃん……痛くねぇか?」

 気づかわし気に問いかけられるが、とてもじゃないが返事などできない。それでもわずかに首を横に降って、大丈夫だと伝える。
 後ろが熱い。ガルドさん自身から伝わってくる体温以上に、そこが熱を持っている。
 前に比べて傷つきやすい腸壁を、じわじわと押し広げながら奥へと進んでくる感触に背筋がぞわりと泡だった。

「あ……ああ……お、ぁ……」
「ぅ、く……ぁっ」

 喉の奥から声が漏れる。それに、ガルドさんの苦し気なうめき声が重なった。
 締め付けている圧力は、前のそれの比ではないから、それも無理からぬことだろう。けど、それに耐えて、あくまでもゆっくりと進んできて――やがて、ようやく、やっと。

「は……あ……」

 私のお尻に、ガルドさんの硬い下腹の感触が当たる。
 本当に全部……入った?

「……すげぇ、ぜ。レイちゃ……っ」

 ついに根元までを飲み込ませ、背後から覆いかぶさるような姿勢で、息を荒げながらガルドさんが言う。シーツについた手が小刻みに震えているのは、私が押しつぶされないように自分の体を支えているからだけじゃないのは明白だ。背中にポトリと汗が滴り、その微かな感触にさえ感じてしまい、ふるりと全身が震えた。

「っ! う……っぁっ!」
「ひっ……や、ぁあっ」

 たったそれだけの動きだったのに、ガルドさんが悲鳴じみた声を上げ――ついに我慢の限界に来たのか、ゆっくりと、だが断固とした様子で腰を使い始めた。

「うぁっ……は、ぁ……ふぁ、あっっ」

 ヌチヌチとした小刻みな動きで腸壁を擦られて、開きっぱなしの口から唾液と共に、あられもない声が零れ落ちる。快感とは断言しがたい感覚だが、動かれるたびに喉の奥から――もしかしたらもっと奥なのかもしれないが――形容しがたい何かが湧き上がって来て、声が出るのが止められない。圧迫感も勿論、凄い。けれど、そうやって動かれることで、次第にソコがガルドさんの大きさになじんでくる。締め付ける力がわずかながらも緩んだことで、それがガルドさんにもわかったのだろう。頃合いと見たのか、その動きが変化する。

「ひっ……いんっ!」

 ズルリ、と腸壁をまとわりつかせたまま、その固い竿が大きく引かれる。完全に抜けてしまう一歩前、くびれたから先だけが内部に残る感覚に、ぞわりと総毛だつ。ビーズを抜かれる時に感じる、あの感覚だ。これがもっと強くなれば、それが後ろで感じる快感になる。そのことはガルドさんも当然知っていて、もう一度、それを味わわせるために、再度奥へと入り込んでくる。

「ひっ……ぃ、ぁ……うぁ、お……お……」

 こちらが焦れてしまうほどにゆっくりと、何度も太くて熱いモノが出入りを繰り返す。
 奥まで満たされると息ぐるしいほどの圧迫感があるのに、抜かれるとホッとするよりも喪失感の方が強い。
 柔らかな腸壁を擦られ、また抜き去られる感覚は、回を増すごとに明確になって、今はもうまぎれもない快感に変わっていた。
 すごい……と、開きっぱなしの口からこぼれる唾液が、顎を伝ってシーツまで滴っているのにも気が付かず、唇の動きだけで告げる。声に出して言いたくても、出てくるのは獣じみた喘ぎ声ばかりだ。
 あまりの快感に、前からも大量の熱い液体が溢れだしている。そのすぐ上にある突起も赤く膨れ上がり、緩やかなガルドさんの動きに連れてシーツに擦れて、疼くような快感を伝えてくる。
それをもっと強く感じたくて、つい自分から擦りつけるように腰をうごめかすと、慌てたようなガルドさんの声が聞こえた。

「レイちゃんっ! それ……ヤベ……っ」

 いきなり肩が引かれて、シーツから起き上がらされた。濡れそぼった部分が新たな空気に触れて、一瞬、ひんやりとした感触を覚える。が、そちらに気を取られる間もなく、ガルドさんの逞しい手が背後から羽交い絞めにするようにして、私の上半身を拘束する。

「く、ぁっ!」

 突然、膝立ちの体勢を取らされ、背後で受け入れていたモノを締め付けてしまう。私のお尻とガルドさんの鼠蹊部が密着していて、普通ならば無理のある体勢なのだが、後ろで受け入れている分には何ら問題はない。

「う、ぁ……ん、ぁああっ!」

 受け入れる角度が変わったことにより、今までとは違う部分に圧力がかかる。背中側の粘膜に先端が擦れる感触に、知らず背筋がのけぞった。ガルドさんの胸に後頭部を擦り付け、縋りつくように伸ばした腕は片方はガルドさんの首に、もう片方は私の体をがっちりと支えている太い腕へと巻き付ける。その間にもゆっくりと挿入を繰り返す腰の動きは止まることなく、私の快感を煽り、高めていっている。
 見ようによっては、私が自らすがって、強請っているようにも見えるだろう。そして、先程からの乱れ様に加えて、汗まみれの裸身を見せつけているようなこのポーズは、お預け組の二人には少々どころではなく刺激が強かったようだ。

「くそっ……ガルドっ!」
「ああ、レイ殿……俺も、もう……っ」
「お前、ら……ちっ! しかた、ねぇっ」

 三名の声が交錯したかと思うと、唇が熱くぬめる物にふさがれた。それがロウの唇だと気が付く前に、フルフルと震えている胸の膨らみが強く揉みしだかれる。

「んんーっ!」

 そして、達する前に放置され、未だ未練がましくてらてらといやらしい液体を溢れさせている部分にも、ぬるりとした熱くぬめった感触が感じられる。視界の隅でかすかにピコピコと動いているのは、ターザさんの耳だろう。
 後ろのガルドさんだけでも受け止めかねていたところへの、いきなりの二人の参戦だ。ただでさえ感じ過ぎ気味だったのが、更に二つ、刺激される場所が増えたのではたまったものではない。

「う……うぅ、ふぁ……んぅぅっ」
「っ……レ、イっ!」

 背後のガルドさんから腕を外し、前にいるロウにしがみ付く。すぐにきつく抱きしめかえされて、口づけの合間に熱く名前を呼ばれた。たったそれだけの事で、下腹に新たな熱が生まれ、とプリと溢れだした液体は、すぐにターザさんの舌で舐めとられてしまう。

「ああ、レイ殿……」

 熱に浮かされたようなターザさんの声が耳に届く。尖らせた舌先で突起をはじかれ、ヒクンッと大きく体が痙攣した。

「レイ、ちゃ……んっ、そろそろ……っ!」

 そして後ろを抉り続けているガルドさんの、最終通告にも似た台詞がその後に続いたかと思うと、その動きが切羽詰まった様子で速くなっていく。
 ずにゅっ、ぬぷっと粘膜を擦られる音が絶え間なく響き、何かが喉元までこみあげてくる。大きく熱い塊のようなその感覚に、うなじから天頂部までの毛根がすべて立ち上がるような感覚に襲われる。

「っ……ぐ、がっ……あ、ぐ……ぅっ!」

 ガルドさんの動きには、すでに最初の頃のためらいがちな気配は毛ほども残っていなかった。獣みたいな唸り声を上げつつ、たたきつけるようにして私の後ろを穿っていく。余りの勢いにガクガクと私の体も揺れるが、それはすべてロウが受け止めてくれている。
 後ろがきつく締まり、そこを擦られ、抜き取られ、また満たされ――苦しさと強い快感の入り混じった感覚に、理性はとうに焼き切れている。ロウに唇をふさがれていなければ、私の口からもガルドさんのそれに似た声が漏れていたはずだ。

「んんっ……っっ、っ……っ!」

 抜かれた固い肉棒が、またも体内に戻される時、その先端が内部のとある部分を擦りあげるのと、ロウの手が胸の尖りをきつく抓みあげたのはほぼ同時だった。そこからほんのわずかに遅れたタイミングで、ターザさんの唇が小さな突起を強く吸い上げ、ひっきりなしに熱い液体を溢れさせている前にも指が挿れられ、グイッと強くそこを刺激される。
 呼吸を合わせたわけでもないのだろうが、三か所――いや、四か所か?――複数の場所からの刺激に、快感が延髄を焼きながら、脳裏で白い閃光となって爆発する。その余波は体の隅々、手足の指の一本一本まで怒涛の勢いで押し寄せていく。

「かっ……は……っ」

 その強烈さと裏腹に、私の喉から洩れたのはあえかな吐息にも似た声だった。全身からとめどなく汗が噴き出す。
 凄まじい高みで達して――余りのその強烈さに、私の神経は耐えられなかったようだ。
 ふ……、とも、は……、ともつかない小さな小さな自分の声が聞こえたのを最後に、まるで夜中に突如として停電したかのような真っ黒い闇の中へと、一瞬のうちに意識が堕ちていった。




「……動け、ません……」

 マジで、神経がどうにかなっちゃったんじゃないかと思う。これまでなら、前夜、どれほどイかされて、数えきれないほど昇天させられても、朝になればどうにかそれなりに動けていたというのに。
 今朝に限っては、目は覚めているものの、指一本すら動かすのが辛いってどういう事よ。いや、辛いというか、どこにどう力を込めたら体が動くのか、わからんようになってると言ったほうが良いかもしれない。

「今日も商会に講義にいかないとならないのに……どうしよう?」
「つってもうごけねぇんだろ? 休みにするしかねぇなぁ」
「知らせを走らせるか」
「なら、俺が――レイ殿、行ってきます」
「……くれぐれも、ほんとのことは言わないでね?」

 イかされ過ぎて動けなくなりました、なんてことを言われたらたまらない。ターザさんはちょっとばかり天然系な所があるから、要注意だ。

「最近、忙しくて根を詰めていたから、体調が思わしくねぇ――くらいでな、ターザ」
「了解した」

 あ、ガルドさんの指導が入った。これなら、大丈夫だろう。安心して、再度シーツに沈み込む。寝返りすら打てないというのは、結構つらい。せめてお昼くらいには、できるようになってるといいんだけど……。

「……まぁ、なんだ。レイちゃんのこの状況は想像してなかったけどよ。とりあえず、お試しは大成功ってことでいいよな? でもって、レイちゃん」
「はい?」
「レイちゃんのお初、確かに頂いた。これで俺も、ロウやターザの仲間入りができたぜ。ありがとうな」
「……は?」

 なんのこっちゃ? と疑問符を顔に貼り付けていたら、ガルドさんが苦笑しつつ説明してくれた。
 要するに、私のお初(ヴァージン)の相手はロウだ。そして、ターザさんのお初(童○)も私である。これを私でなく、相手の立場から見た場合、ロウは私のお初をもらったわけで、ターザさんは反対にお初をもらってもらったってことになる。
 別にそのことでロウやターザさんに文句を言う気はないが――というか、言われても二人とも困るだろう――何とはなしに、自分だけがそういう体験をしていないのは、寂しいというか、何とはなしにつまはじきにされたような気になってしまっていた、とのことだ。

「……ガルドさん」

 ガルドさんって、ロウみたいに独占欲をむき出しにしたりしないし、ターザさんとは比べるべくもなく世間慣れしているしで、全体的なイメージとしては三人の中でも一番『大人』って感じだったのに、そんなことにこだわっていたとは……意外だよ。子供っぽいとは言わないが、そういう一面も持ってたんだねぇ。

「あんまりまじまじと見てくれるなって。照れちまうぜ」
「あ、ごめんなさい」

 あれ? 謝るところか、ここは?
 まぁ、それはさておき、これで晴れてガルドさんにも私の『お初』をもらってもらったってことになるんだよね。
 そういえば、こっちの結婚のルールを教えてもらった時に、ロウが言ってたっけ。あれは確か『複数の配偶者を持つ者は、常にそれらを平等に扱わねばならない』だったよね。
 とすれば、新しい扉を開いちゃった私と、開かせちゃったガルドさん(とロウとターザさん)との関係は、(いろんな意味で)これまで以上に確かなものになったわけだ。
 うん、いろいろと頑張った甲斐がありました。
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