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矢島、拉致られる
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城の中庭に、グス調査隊の面々と転移すると早速警備の衛兵に囲まれた。
「うむ。中々の練度だ」
マリアは思わず嬉しくなった。
「何者!此処を何処だと心得ている!
えっ?マ、マリアンヌ様!失礼しました」
「良い、中々の練度あっぱれであった。
陛下もお喜びであろう」
「ははっ!有難き幸せでございます!」
後ろから一人の男が前に出て名乗りを挙げる。
「ガストー様より命を受け賜り調査を終えました。グスであります」
「おお、山脈の向こうでの異変の調査だったな、話は聴いている」
「ガストー様は今はどちらでしょうか?」
「陛下がお戻りになられたので陛下の執務室であろう」
「ありがとうございます!これから報告に参ります」
「うむ、ご苦労であった」
「ところでマリアンヌ様、先程のは転移魔法で御座いましょうか?」
「流石は騎士団長ですね。分かりましたか
その通り転移魔法です」
「あの、失われた神代魔法ですか?
神代魔法が使えるのですかー!
どうしたら使えるのですか?
ああー!もう一回見せてくださいー!」
目が血走り完全にヤバイ奴になった団長がにじり寄る。
「分かったからそう興奮するな、貞操結界の餌食になるぞ」
「はっ!失礼しました!」
「後で見せてやる。気が向いたらな」
「ははっー!お待ちしております!」
私はグス調査隊隊長と共に陛下の執務室に向かった。
陛下の執務室に近づくにつれ男の悲鳴と争うような声が聞こえてくる。
「これは、マリアンヌ様……」
「ガストー殿だな、ロウ様の声も聞こえる。
一言で言えば修羅場だろう」
「修羅場ですか?」
「では、入るぞ」
「えっ?修羅場中に」
「マリアンヌ マスカレードだ。陛下がお戻りになられていらっしゃると聴いたが」
「これは、マリアンヌ様、陛下にお伺いをいたします」
ドアをノックし大きな声で「失礼致します。マリアンヌ マスカレード様がお見えでございます」と衛兵がお伺いを立てる。
「ん、マリアか入ってもらえ」
これは、ロウ様の声か。
グス調査隊隊長を引き連れて執務室に入ると陛下とロウ様が一緒にソファに座りお茶をしていた。
「お、マリアさっきぶりだな、その人は?」
「はっ!突然ですが失礼致します!
自分は山脈の向こうでの巨大火球破裂事件を解明する為、ガストー様よりの命により調査隊を遣わされたグスと申します」
「巨大火球破裂事件?」
「アズサ殿のファイヤボールですよ」
「あー!あの野郎本気でぶち込んで来たからな、逆貧坊っちゃま晒してしまったじゃないか!ん?マリア顔が赤いぞどうした?」
「な、何でもありません!」
??
「その調査報告をガストー様に伝えに来たのですが……」
「ガストーならそこの部屋の隅にいるぞ」
「えっ?」
ガストーは体育座りで膝に顔を伏せてヒックヒックとまだ泣いている。
「ガストー様……」
「よい、グスよ、その件は余も知っておる、余が皆に伝えよう」
「はっ!至極恐悦でございます!」
「疲れただろう下がって休むと良い」
「はっははー!有難きお言葉に心が震えてしまいました」
「うむ、」
「陛下失礼致します」
「チョット待て、ガストーも連れて行け」
「御意!」
二人は退室して行った。
首根っこを掴んだり肩に背負っていくと思ったが、まさかお姫様抱っことは……やれやれだぜ。
「何故ガストー殿があの様な姿を?」
「アイツな前からオリビアが好きだったんだ。だが、ぽっとでの俺にオリビアをNTRられたショックでああなったんだ。まあ、襲われたのは俺の方だけどな」
「ロウよあまり人前で言うのではないぞ」
「分かってるって」
「いけませんー!陛下は面談中でございます!あっ!やめて下さいー!ふんぎゃ!」
ドゴッとドアが開き警備の衛兵が部屋の中に蹴り飛ばされて来た。
「敵襲かー!」
「なっ!母上!」
「祖母様と曾祖母様?」
母ちゃんとばあちゃんとひいばあちゃんが衛兵を吹っ飛ばして俺の前に現れた!
「ひぃ!オリビア俺ヤられるー!!」
一番歳上そうなエルフの女性が俺を一瞥する。人間であれば50代位だろうか。
「此奴なのか?」
「なんじゃ、貧相だのう確かなのか」
「はい、間違いありません。お母様お祖母様、わたくしとアンジュリアは婿殿によって女にさせられました」
「その時の気持ち良さは天にも昇る幸せでした。うふ、だ・ん・な・さ・まシュキ!」
ぽっと頬を赤らめて上目遣いに俺を見てくる。オリビアとクリスの母ちゃんとマリアの、母ちゃんだ。
「ひぃ!」
俺はオリビアに抱きついた。
「そうか、オリビアよ婿殿を少し借りて行くぞ!」
「あ、曾お婆様を待ちを……」
「待てん!お主らずらかるぞ!」
「「「へい!」」」
「あー!オリビアーー!」
「ロウーー!」
「アーレェーーーー!」
ロウの悲鳴が辺りに響き渡る。
ドダドダとロウを肩に担ぎ通路を駆けていく足音が遠ざかっていった。
「陛下!」
「大丈夫じゃ、きっとロウに返り討ちにあい白目を剥くだろう……だが……」
「陛下何か気になる事があるのですか?」
「いや、気にしすぎだろ」
頭を横に振るオリビアは、頭の中の良からぬ思いを振り払った。
「うむ。中々の練度だ」
マリアは思わず嬉しくなった。
「何者!此処を何処だと心得ている!
えっ?マ、マリアンヌ様!失礼しました」
「良い、中々の練度あっぱれであった。
陛下もお喜びであろう」
「ははっ!有難き幸せでございます!」
後ろから一人の男が前に出て名乗りを挙げる。
「ガストー様より命を受け賜り調査を終えました。グスであります」
「おお、山脈の向こうでの異変の調査だったな、話は聴いている」
「ガストー様は今はどちらでしょうか?」
「陛下がお戻りになられたので陛下の執務室であろう」
「ありがとうございます!これから報告に参ります」
「うむ、ご苦労であった」
「ところでマリアンヌ様、先程のは転移魔法で御座いましょうか?」
「流石は騎士団長ですね。分かりましたか
その通り転移魔法です」
「あの、失われた神代魔法ですか?
神代魔法が使えるのですかー!
どうしたら使えるのですか?
ああー!もう一回見せてくださいー!」
目が血走り完全にヤバイ奴になった団長がにじり寄る。
「分かったからそう興奮するな、貞操結界の餌食になるぞ」
「はっ!失礼しました!」
「後で見せてやる。気が向いたらな」
「ははっー!お待ちしております!」
私はグス調査隊隊長と共に陛下の執務室に向かった。
陛下の執務室に近づくにつれ男の悲鳴と争うような声が聞こえてくる。
「これは、マリアンヌ様……」
「ガストー殿だな、ロウ様の声も聞こえる。
一言で言えば修羅場だろう」
「修羅場ですか?」
「では、入るぞ」
「えっ?修羅場中に」
「マリアンヌ マスカレードだ。陛下がお戻りになられていらっしゃると聴いたが」
「これは、マリアンヌ様、陛下にお伺いをいたします」
ドアをノックし大きな声で「失礼致します。マリアンヌ マスカレード様がお見えでございます」と衛兵がお伺いを立てる。
「ん、マリアか入ってもらえ」
これは、ロウ様の声か。
グス調査隊隊長を引き連れて執務室に入ると陛下とロウ様が一緒にソファに座りお茶をしていた。
「お、マリアさっきぶりだな、その人は?」
「はっ!突然ですが失礼致します!
自分は山脈の向こうでの巨大火球破裂事件を解明する為、ガストー様よりの命により調査隊を遣わされたグスと申します」
「巨大火球破裂事件?」
「アズサ殿のファイヤボールですよ」
「あー!あの野郎本気でぶち込んで来たからな、逆貧坊っちゃま晒してしまったじゃないか!ん?マリア顔が赤いぞどうした?」
「な、何でもありません!」
??
「その調査報告をガストー様に伝えに来たのですが……」
「ガストーならそこの部屋の隅にいるぞ」
「えっ?」
ガストーは体育座りで膝に顔を伏せてヒックヒックとまだ泣いている。
「ガストー様……」
「よい、グスよ、その件は余も知っておる、余が皆に伝えよう」
「はっ!至極恐悦でございます!」
「疲れただろう下がって休むと良い」
「はっははー!有難きお言葉に心が震えてしまいました」
「うむ、」
「陛下失礼致します」
「チョット待て、ガストーも連れて行け」
「御意!」
二人は退室して行った。
首根っこを掴んだり肩に背負っていくと思ったが、まさかお姫様抱っことは……やれやれだぜ。
「何故ガストー殿があの様な姿を?」
「アイツな前からオリビアが好きだったんだ。だが、ぽっとでの俺にオリビアをNTRられたショックでああなったんだ。まあ、襲われたのは俺の方だけどな」
「ロウよあまり人前で言うのではないぞ」
「分かってるって」
「いけませんー!陛下は面談中でございます!あっ!やめて下さいー!ふんぎゃ!」
ドゴッとドアが開き警備の衛兵が部屋の中に蹴り飛ばされて来た。
「敵襲かー!」
「なっ!母上!」
「祖母様と曾祖母様?」
母ちゃんとばあちゃんとひいばあちゃんが衛兵を吹っ飛ばして俺の前に現れた!
「ひぃ!オリビア俺ヤられるー!!」
一番歳上そうなエルフの女性が俺を一瞥する。人間であれば50代位だろうか。
「此奴なのか?」
「なんじゃ、貧相だのう確かなのか」
「はい、間違いありません。お母様お祖母様、わたくしとアンジュリアは婿殿によって女にさせられました」
「その時の気持ち良さは天にも昇る幸せでした。うふ、だ・ん・な・さ・まシュキ!」
ぽっと頬を赤らめて上目遣いに俺を見てくる。オリビアとクリスの母ちゃんとマリアの、母ちゃんだ。
「ひぃ!」
俺はオリビアに抱きついた。
「そうか、オリビアよ婿殿を少し借りて行くぞ!」
「あ、曾お婆様を待ちを……」
「待てん!お主らずらかるぞ!」
「「「へい!」」」
「あー!オリビアーー!」
「ロウーー!」
「アーレェーーーー!」
ロウの悲鳴が辺りに響き渡る。
ドダドダとロウを肩に担ぎ通路を駆けていく足音が遠ざかっていった。
「陛下!」
「大丈夫じゃ、きっとロウに返り討ちにあい白目を剥くだろう……だが……」
「陛下何か気になる事があるのですか?」
「いや、気にしすぎだろ」
頭を横に振るオリビアは、頭の中の良からぬ思いを振り払った。
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