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葉菜花、旅立ちました編
34・出発しました。
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春の風吹く森の中、ロンバルディ商会の馬車が街道を進む。
馬車は神獣ダンジョンに迎えに来てくれたものより大きく、幌付きだった。
大きな茶色い馬に引かれている。
御者は交代制で、今はルイスさんが受け持っていた。
馬車の中には人しかいない。
荷物は全部イサクさんの『アイテムボックス』に仕舞われているのだ。
そのイサクさんは胡坐を掻いて自分の武器を磨いている。
イサクさんの武器はミスリル銀の手袋から飛び出る鋭い爪だ。
薄い手袋のどこに爪が収納されているのかわからない。
マジックアイテムってヤツなんだろうな。
黄金の爪じゃないから、モンスターは呼び寄せないと思います。
バルバラさんも自分の剣を手入れしている。
亡くなったお父さんから受け継いだ剣なのだという。
ジュリアーノさんは杖を抱いて座っている。
目を閉じていても眠っているわけではなさそうだ。
頭の中で『回復』魔術について考えているのかもしれない。
マルコさんは眠っている。
夜の見張りを担当するためだ。
ルイスさんとイサクさんは御者の役目もあるので、交代で見張りをする。
ニコロ君は……幌の上にいた。
高い視点から広く世界を見ることで『索敵』のスキルを磨くのだと言っていた。
旦那様のロレンツォさんは羊皮紙に魔道具のペンを走らせている。
魔道具のデザインとかかな?
ロンバルディ商会はワリティアから魔道具の核を輸入して、独自の装飾を施して完成させたものを販売している。ラトニーではかなり名が知られていて、豊富な資産で個人工房や商店などの支援もおこなっていた。
昨夜シオン君が言っていたように今回の仕事の中心はロレッタちゃんなので、旦那様は付き添いのようなものらしい。
色を変えたダンジョンアントの魔石が大量生産できるようになったら、魔道具の装飾に利用する計画もあるという。
「ふんふふーん」
「わっふふー」
ラケルを抱っこしたロレッタちゃんは、馬車の後ろに腰かけて足を揺らしている。
わたしは彼女の隣で、前世では馴染みのない深い森を見つめていた。
髪を揺らして吹き抜けていく風が気持ちいい。
森の向こうにはまだラトニー王国の都サトゥルノの城塞が覗いている。
街道は王都と神獣ダンジョンをつなぐものよりも広く、馬車や人の行き来も盛んだった。
ケルベロス様のいる神獣ダンジョンとは向かう方向が違う。
港町マルテスは王都から南東に位置していた。
各国からの積み荷が降ろされ人が集まる町は王都よりも大きく賑やかだという。
「葉菜花ちゃん」
「なぁに?」
「今日のお昼はなんにするの?」
わたし達は昼前に王都を出ていた。
今日はオヤツなしで、遅い昼食を摂る予定です。
「ピザの予定です」
昨夜ふたりと旅中のメニューを考えていたときに、新しい料理も何点か作ってみたのだ。
ピザはパスタと一緒で、具によって付与効果が変わる。
セットは見つけられなかったけど、初日だからこれでいいかな、って。
みんなで大きなピザを囲んで、それぞれが好きなのを取って食べるのっていいよね。
ピザもインウィ料理にあるそうです。
「ピッツァ?」
『異世界言語理解』で自動翻訳されていても、ロレッタちゃんがすごくいい発音なのはわかった。
声質とか抑揚とかはそのままみたいです。
「インウィ料理ですよね。わたしの故郷のものは土地に合わせて改造されてるんですが、美味しいのは変わりないと思いますよ」
「ロレッタはラトニー風のピッツァ好きよ。赤ちゃんのころにこっちへ来たから、インウィ風のピッツァは知らないし。うふふ、楽しみー」
「わふふ」
ラケルも嬉しそうだ。
……そうだね。前世で宅配ピザや冷凍ピザを食べるとき、みんながチーズを千切ろうとして悪戦苦闘した末に落とす具を狙ってたもんね。
今日は魔石ごはんなので、ちゃんと一切れずつ取り分けてあげよう。
「どんなピッツァ?」
「マルガリータ、と……」
固有名で言っても意味合いまで伝わるのだが、そこまで言ってわたしは言葉に詰まる。
改造された和風のピザばっかり食べてたから本格的なピザ知らない!
見慣れない具でも大丈夫かな。
この馬車にいる人は、ジュリアーノさん以外は食いしん坊のラトニー人じゃなかったよ。
シオン君とベルちゃんなら、なんでも食べてくれるんだけどなあ。
「シーフードピザとホワイトソース、と……照り焼きチキンとか」
シーフードとホワイトソースは、なんかきちんとした名称がありそうな気がする。
昨夜はあと、餅明太子ピザも作った。
シオン君も慣れたもので、ピザを作っていたら「で、明太子は?」と聞いてきたのだ。
彼は、どんな料理でもたらこや明太子を入れてみる日本人の性質に気づいている。
でもお餅は白い悪魔だから、慣れない人にはやめておこう。
美味しいけど。お餅はとっても美味しいけど!
「ほほう」
ロレッタちゃんの反応は悪くない感じ。
「今日はオヤツの時間を取らないので、甘いピザも作りましょうか」
ちゃんと昨夜作って、シオン君に『鑑定』してもらったメニューがある。
「甘いピッツァってどんなの?」
「チョコバナナとか、ハチミツとチーズとか」
バナナやチーズがトロっとするのが美味しいんだよねー。
「チョコってなぁに?」
あ、ロレッタちゃん知らないんだ。
うーん。この世界にはまだチョコがないみたい。
エルフやドワーフがいて魔術もあって、前世とはかなり違う世界なんだけど、食材は似てるというか、ほとんど同じっぽい。モンスター関係以外は、ですが。
前世でなんか聞いた気がする。
すごく離れたところで進化していても、環境や食物連鎖での役割によって似た形になるとか……お母さんが好きだった動物番組かな?
この世界でもどこかにカカオが自生しているといいなあ。
「チョコというのはですね……甘くて、苦くて……」
わたしの説明を聞いて、ロレッタちゃんの眉間に皺が寄っていく。
「甘いのはいいけど苦いの?」
「はい。その苦いのが甘さを引き立てるというか……あ、そうだ。ラケル」
「わふ?」
ラケルにお皿を出してもらう。
ちょっと小さめの丸皿です。『黄金のケルベロス亭』から買い取ったお皿は綺麗でおしゃれなんだけど、もっと気楽に使える素朴なお皿もどこかで買っておきたいかも。
ピザはまだ早いけど、食べきれそうなチョコのお菓子を出せばいいよね。
ダンジョンアントの魔石からガトーショコラ(魔攻上昇)を変成する。
チョコを知らない人にガトーショコラだけってハードル高いよね。
ちゃんと変成のときにイメージして、添えてあるクリームを多めにしました。
王都へ戻ったら、お皿がなくても良さそうなブラウニーやチョコクッキーも作ってシオン君に『鑑定』してもらおう。
悪影響がないかどうかだけなら、ラケルのふんふんでも大丈夫かな?
悪い付与効果があったときに食べたらダメな理由を言えないから、即興で作るのはやっぱりダメかな。
「ふわふわクリーム!」
ロレッタちゃんの笑顔を見て、勝手にお菓子をあげたらいけないんじゃないかと気づく。
「だ、旦那様、ロレッタちゃんにオヤツをあげていいですか?」
「……うーん……」
旦那様は羊皮紙から顔を上げない。
魔道具のペンを動かすのに夢中なようだ。
「えっと……」
「葉菜花ちゃん。お父様は、うんって言ったから食べてもいいのよ?……いい匂い」
チョコの香りはお気に召したらしい。
「旦那様……」
「……」
今度は声も帰ってこなかった。
「……魔石ごはんは体に悪いものではないから平気でしょう」
「マルコさん」
昼寝していたはずのマルコさんが、ロレッタちゃんに言う。
「あとでお昼もちゃんと食べますよね、お嬢様」
すべての根源である魔力を高めるから、お菓子でも食事でも魔石ごはんなら栄養が摂れるんだけど……それを言ったらお菓子しか食べなくなっちゃうよ。
わたしも日々誘惑されている。
付与効果を気にしなければ、なにを食べてもいいんじゃないかって思っちゃうんだよね。
「もちろんなのよ。さあ葉菜花ちゃん、ラケルちゃんとそのケーキを取り換えっこしましょう?」
ちらりと見ると、バルバラさんとイサクさんも頷いてくれたので、わたしはロレッタちゃんにガトーショコラを献上した。
わたしの膝に飛び乗ったラケルが出してくれたフォークもロレッタちゃんに渡す。
「ふむふむ……美味しい! なるほど、確かに苦みが甘さを引き立ててるのよ。すごく濃厚で深みのある味わいなの。クリームをつけてもつけなくても美味しいわ!」
気に入ってもらえてなによりです。
「葉菜花さん、僕にはラーメンをお願いします」
「揺れる車内では汁物はやめたほうがいいと思います。ラーメンは明日の朝作るので」
「……」
マルコさんはしょんぼりした顔で、握りしめていたコップを床に降ろした。
さっきから何度も後続の馬車に追い抜かれてるほどゆっくりした進み具合だから、言うほど揺れてはいない。
とはいえ、いくら栄養満点な魔石ごはんでも同じものばっかり食べるのは良くないと思うの。
車体に『祝福』(状態異常予防と身体強化小の効果)の魔術をかけてもらっているとのことなので酔うことはなさそうです。
──お昼のピザは好評でした。
馬車は神獣ダンジョンに迎えに来てくれたものより大きく、幌付きだった。
大きな茶色い馬に引かれている。
御者は交代制で、今はルイスさんが受け持っていた。
馬車の中には人しかいない。
荷物は全部イサクさんの『アイテムボックス』に仕舞われているのだ。
そのイサクさんは胡坐を掻いて自分の武器を磨いている。
イサクさんの武器はミスリル銀の手袋から飛び出る鋭い爪だ。
薄い手袋のどこに爪が収納されているのかわからない。
マジックアイテムってヤツなんだろうな。
黄金の爪じゃないから、モンスターは呼び寄せないと思います。
バルバラさんも自分の剣を手入れしている。
亡くなったお父さんから受け継いだ剣なのだという。
ジュリアーノさんは杖を抱いて座っている。
目を閉じていても眠っているわけではなさそうだ。
頭の中で『回復』魔術について考えているのかもしれない。
マルコさんは眠っている。
夜の見張りを担当するためだ。
ルイスさんとイサクさんは御者の役目もあるので、交代で見張りをする。
ニコロ君は……幌の上にいた。
高い視点から広く世界を見ることで『索敵』のスキルを磨くのだと言っていた。
旦那様のロレンツォさんは羊皮紙に魔道具のペンを走らせている。
魔道具のデザインとかかな?
ロンバルディ商会はワリティアから魔道具の核を輸入して、独自の装飾を施して完成させたものを販売している。ラトニーではかなり名が知られていて、豊富な資産で個人工房や商店などの支援もおこなっていた。
昨夜シオン君が言っていたように今回の仕事の中心はロレッタちゃんなので、旦那様は付き添いのようなものらしい。
色を変えたダンジョンアントの魔石が大量生産できるようになったら、魔道具の装飾に利用する計画もあるという。
「ふんふふーん」
「わっふふー」
ラケルを抱っこしたロレッタちゃんは、馬車の後ろに腰かけて足を揺らしている。
わたしは彼女の隣で、前世では馴染みのない深い森を見つめていた。
髪を揺らして吹き抜けていく風が気持ちいい。
森の向こうにはまだラトニー王国の都サトゥルノの城塞が覗いている。
街道は王都と神獣ダンジョンをつなぐものよりも広く、馬車や人の行き来も盛んだった。
ケルベロス様のいる神獣ダンジョンとは向かう方向が違う。
港町マルテスは王都から南東に位置していた。
各国からの積み荷が降ろされ人が集まる町は王都よりも大きく賑やかだという。
「葉菜花ちゃん」
「なぁに?」
「今日のお昼はなんにするの?」
わたし達は昼前に王都を出ていた。
今日はオヤツなしで、遅い昼食を摂る予定です。
「ピザの予定です」
昨夜ふたりと旅中のメニューを考えていたときに、新しい料理も何点か作ってみたのだ。
ピザはパスタと一緒で、具によって付与効果が変わる。
セットは見つけられなかったけど、初日だからこれでいいかな、って。
みんなで大きなピザを囲んで、それぞれが好きなのを取って食べるのっていいよね。
ピザもインウィ料理にあるそうです。
「ピッツァ?」
『異世界言語理解』で自動翻訳されていても、ロレッタちゃんがすごくいい発音なのはわかった。
声質とか抑揚とかはそのままみたいです。
「インウィ料理ですよね。わたしの故郷のものは土地に合わせて改造されてるんですが、美味しいのは変わりないと思いますよ」
「ロレッタはラトニー風のピッツァ好きよ。赤ちゃんのころにこっちへ来たから、インウィ風のピッツァは知らないし。うふふ、楽しみー」
「わふふ」
ラケルも嬉しそうだ。
……そうだね。前世で宅配ピザや冷凍ピザを食べるとき、みんながチーズを千切ろうとして悪戦苦闘した末に落とす具を狙ってたもんね。
今日は魔石ごはんなので、ちゃんと一切れずつ取り分けてあげよう。
「どんなピッツァ?」
「マルガリータ、と……」
固有名で言っても意味合いまで伝わるのだが、そこまで言ってわたしは言葉に詰まる。
改造された和風のピザばっかり食べてたから本格的なピザ知らない!
見慣れない具でも大丈夫かな。
この馬車にいる人は、ジュリアーノさん以外は食いしん坊のラトニー人じゃなかったよ。
シオン君とベルちゃんなら、なんでも食べてくれるんだけどなあ。
「シーフードピザとホワイトソース、と……照り焼きチキンとか」
シーフードとホワイトソースは、なんかきちんとした名称がありそうな気がする。
昨夜はあと、餅明太子ピザも作った。
シオン君も慣れたもので、ピザを作っていたら「で、明太子は?」と聞いてきたのだ。
彼は、どんな料理でもたらこや明太子を入れてみる日本人の性質に気づいている。
でもお餅は白い悪魔だから、慣れない人にはやめておこう。
美味しいけど。お餅はとっても美味しいけど!
「ほほう」
ロレッタちゃんの反応は悪くない感じ。
「今日はオヤツの時間を取らないので、甘いピザも作りましょうか」
ちゃんと昨夜作って、シオン君に『鑑定』してもらったメニューがある。
「甘いピッツァってどんなの?」
「チョコバナナとか、ハチミツとチーズとか」
バナナやチーズがトロっとするのが美味しいんだよねー。
「チョコってなぁに?」
あ、ロレッタちゃん知らないんだ。
うーん。この世界にはまだチョコがないみたい。
エルフやドワーフがいて魔術もあって、前世とはかなり違う世界なんだけど、食材は似てるというか、ほとんど同じっぽい。モンスター関係以外は、ですが。
前世でなんか聞いた気がする。
すごく離れたところで進化していても、環境や食物連鎖での役割によって似た形になるとか……お母さんが好きだった動物番組かな?
この世界でもどこかにカカオが自生しているといいなあ。
「チョコというのはですね……甘くて、苦くて……」
わたしの説明を聞いて、ロレッタちゃんの眉間に皺が寄っていく。
「甘いのはいいけど苦いの?」
「はい。その苦いのが甘さを引き立てるというか……あ、そうだ。ラケル」
「わふ?」
ラケルにお皿を出してもらう。
ちょっと小さめの丸皿です。『黄金のケルベロス亭』から買い取ったお皿は綺麗でおしゃれなんだけど、もっと気楽に使える素朴なお皿もどこかで買っておきたいかも。
ピザはまだ早いけど、食べきれそうなチョコのお菓子を出せばいいよね。
ダンジョンアントの魔石からガトーショコラ(魔攻上昇)を変成する。
チョコを知らない人にガトーショコラだけってハードル高いよね。
ちゃんと変成のときにイメージして、添えてあるクリームを多めにしました。
王都へ戻ったら、お皿がなくても良さそうなブラウニーやチョコクッキーも作ってシオン君に『鑑定』してもらおう。
悪影響がないかどうかだけなら、ラケルのふんふんでも大丈夫かな?
悪い付与効果があったときに食べたらダメな理由を言えないから、即興で作るのはやっぱりダメかな。
「ふわふわクリーム!」
ロレッタちゃんの笑顔を見て、勝手にお菓子をあげたらいけないんじゃないかと気づく。
「だ、旦那様、ロレッタちゃんにオヤツをあげていいですか?」
「……うーん……」
旦那様は羊皮紙から顔を上げない。
魔道具のペンを動かすのに夢中なようだ。
「えっと……」
「葉菜花ちゃん。お父様は、うんって言ったから食べてもいいのよ?……いい匂い」
チョコの香りはお気に召したらしい。
「旦那様……」
「……」
今度は声も帰ってこなかった。
「……魔石ごはんは体に悪いものではないから平気でしょう」
「マルコさん」
昼寝していたはずのマルコさんが、ロレッタちゃんに言う。
「あとでお昼もちゃんと食べますよね、お嬢様」
すべての根源である魔力を高めるから、お菓子でも食事でも魔石ごはんなら栄養が摂れるんだけど……それを言ったらお菓子しか食べなくなっちゃうよ。
わたしも日々誘惑されている。
付与効果を気にしなければ、なにを食べてもいいんじゃないかって思っちゃうんだよね。
「もちろんなのよ。さあ葉菜花ちゃん、ラケルちゃんとそのケーキを取り換えっこしましょう?」
ちらりと見ると、バルバラさんとイサクさんも頷いてくれたので、わたしはロレッタちゃんにガトーショコラを献上した。
わたしの膝に飛び乗ったラケルが出してくれたフォークもロレッタちゃんに渡す。
「ふむふむ……美味しい! なるほど、確かに苦みが甘さを引き立ててるのよ。すごく濃厚で深みのある味わいなの。クリームをつけてもつけなくても美味しいわ!」
気に入ってもらえてなによりです。
「葉菜花さん、僕にはラーメンをお願いします」
「揺れる車内では汁物はやめたほうがいいと思います。ラーメンは明日の朝作るので」
「……」
マルコさんはしょんぼりした顔で、握りしめていたコップを床に降ろした。
さっきから何度も後続の馬車に追い抜かれてるほどゆっくりした進み具合だから、言うほど揺れてはいない。
とはいえ、いくら栄養満点な魔石ごはんでも同じものばっかり食べるのは良くないと思うの。
車体に『祝福』(状態異常予防と身体強化小の効果)の魔術をかけてもらっているとのことなので酔うことはなさそうです。
──お昼のピザは好評でした。
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