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二匹目!+一羽目

※ダンジョンわんこ日記 四十五日目

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 今日はサンゴのダンジョンへニコを迎えに行った。
 マスターと吾が見つめる中、ニコは目を覚まし、きゃふきゃふと喜んだ。
 ニコは吾のことを『タロ兄様』と呼ぶことにしたようだ。ん。良い呼び方なのだ。

 マスターのご用事が済んでから、神社へ転移する。
 神社の狛犬は二匹いるので、吾とニコでお揃いなのだ!
 ……ふう。大家が認めてくれて、こんな風に二匹仲良く暮らせると良いのだが。

 ニコはこの世界に複製コピーされてからの五年間、マスターのいない暴走生活を送っていた。
 その苦しみを少しでも和らげるため、大家が一匹しかダメだと言ったときは、吾がダンジョンで暮らそうと決意している。
 ニコよ、案ずるな。兄が守ってやるからな。……兄が守ってやるから、すれ違う人に歯茎を剥き出して唸ってはダメなのだー。

 大家はニコを受け入れて、二匹で暮らすことも許してくれたぞ!
 ん。ニコはすべすべでフワフワだから当然だな。
 ニコも大家に懐いたようだ。帰り道みたいに、ぐるぐる言って威嚇し出したら、どうしようかと思ってたけど、何事もなく収まって良かったのだ。

 ニコはちゃんと群れの仲間を認識した。
 春人や冬人はもちろんのこと、お隣マザーやお隣ファーザーにも懐いたぞ。
 お隣ファーザーは、勤めているケーキ屋の定休日で家にいたのだ。いつもは朝早くから出勤しているぞ。春人にそっくりなのだ。冬人はお隣マザー似かな?

 冬人は、とてもニコを気に入ったようだ。
 こっそりお隣に連れて帰ろうとまでしていたぞ。
 ニコは吾の妹だからダメなのだー!

 部屋の中に入ってからは、マスターが夕食の支度をしている間、吾が案内してやった。
 んむ。やはり洗濯籠の中は、マスターの匂いがしていて良いよな?
 吾のオモチャ箱(首輪やリード、ぬいぐるみなどが入っている)にあったフリスビーを見て、ニコはすごく興味を持っていた。今日はごはんの後であの動画を見て、明日ダンジョンでフリスビーをしたらいいのだ。……マスターは投げるの下手だから、吾が『騒霊ポルターガイスト』で投げてやろうかな?
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