強制無人島生活

デンヒロ

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1日目

1-3 食料調達

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次は寝床の準備。
天候が悪くなるかもだし夜は冷えるかもしれない。
だから、しっかりと対策する。
俺は鞄の中からサバイバルシェルターを取り出した。
二人用のチューブテントで雨も風も雪も凌ぐことができる。
これを森の入り口付近に設けた。

「これでよし」

シェルターの中に入り食料を確認。
乾パンや缶詰など……
それと一口チョコやスナック菓子など……
多少の持ち合わせはある。
だが、これらは本当にヤバくなった時のために残して置くことにした。

「少し森を探索してみるか」

白い軍手と熊よけの鈴を装着。
ビニール袋と図鑑を持って森へ向かった。

「これは食べれる……これは食べれない……」

図鑑を見ながらキノコ狩りをする。
プロでも見抜くことが難しい物は排除し、毒がない物だけをビニール袋を入れた。
キノコ以外にも食べれる木の実や野草も採取する。
小一時間で二つのビニール袋がパンパンになった。
この島は思った以上に自然の恵みが多いようだ。

「飢えで死ぬことはなさそうだな」

シェルターに戻って火の準備を始めた。
木の枝と石と落ち葉を集めてかまど作成。
砂浜を歩いている最中に拾ったライターで着火した。
そして、枝にキノコを刺して焼く。

「こんなものか」

いい具合に焼けたキノコをパクり。
肉厚で美味しい。
しかし、何か物足りなさを感じる。

「醤油がほしい……」

とぼやく。
ないものねだりをしても仕方がない。
俺はキノコを食べ続けた。
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