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心を開いた相手
アオイが修道院を逃げ出したと知らせがあった後、ステーリアの北側の国境に面するオルランド領を中心にひそかに捜索が続けられていたが、その行方は依然としてつかめないままだった。
フィリップは念の為に隣国に知らせを送り王子の所在も含めて確認をしたようだったがやはり隣国の王子一行が数日内にアオイと出会ったという事実は確認できなかった。
「リンカ、アオイはもう3年の間修道院で大人しくしていた。その間何も問題を起こさなかったしステーリアから出て行ったというのならばこれ以上探し出す必要はないんだ。ただお前がアオイに会いたいというのならばもう少し捜索を続けるが…。」
「私の我儘の為に沢山の人を動かし続けることはないと思う。だからステーリアとしての捜索が終わったならもうそれで…。」
「いいんだな?」
「えぇ。」
凛花はダニエルとともに呼び出された王太子の執務室でコーヒーを飲んでいた。紅茶よりコーヒー党だった王太子は凛花が今まで見たこともないような高そうな器具を使って淹れた香り高いコーヒーをふるまってくれた。おまけにと出されたケーキまでもが豪華すぎて気後れするほどだ。
「昨日ダニエルと話していて気づいたんだけど、私、日本の記憶が少しずつ薄くなってきてる気がするの。」
「家族のことを思い出せないらしい。」
「ほう、家族の記憶?そんな根幹に関わる記憶が薄れたりするものなのか?」
「……覚えてないんだからそういうことだと思う。」
凛花はケーキの上に飾られたクリームを見ながらもう一度記憶の底をたどってみた。誕生日にケーキを囲んでロウソクを吹き消したことがあったはずだ。一度や二度ではなく何度も。笑いあってプレゼントを開けた記憶…。クリスマスケーキを囲んで友達と騒いだ記憶…。部分的に思い浮かぶ光景のそのどこにも思い出されるべき顔がない…。
「顔だ…。顔が記憶から消えてる…。」
凛花の言葉にフィリップとダニエルは顔を見合わせ、何と言葉を掛ければいいのか分からないとでもいうように、揃ってコーヒーに手を伸ばした。
「アオイは前世の記憶を持ったままこちらに生まれ変わったのだと、そう言っていたのだから記憶は薄れていないのかもしれないな。」
「…それは本人にしか分からない。フィルは捜索を続けて凛花をアオイに会わせたいのか?」
「リンカが望むならそうすべきだろう。この件に関しては私たちではどうしようもない事だから。」
「アオイに会ったところで記憶を取り戻す方法なんて分かるはずないじゃないか。せいぜい日本の記憶を共有してそれで終わりだ。」
「ダニエルはリンカをアオイに会わせるのは反対なんだな?」
「あぁ、反対だ。」
「あの……ごめん、私こんなこと話さなきゃよかった。いいの、もしアオイが見つかったら、その時少し話がしたいだけで急がないから。見つからないならそれでも構わない。」
「…そうか、ならいい。」
凛花はケーキに手を伸ばすとそれを大きくすくい一口で食べた。視線を感じダニエルをちらっと見ると微笑みながらそれを見られていたことに気付く。
「凛花にはステーリアでやりたいことが見つかったらしい。きっとそっちの方が気になってるんだろ?」
「…それもあるけど。ほら、日本の事ってもう私には要らない情報なんだと思うことにしたの。だから忘れていってるのよ、きっと。私はここで生きていくって決めたから、今度はここの情報を沢山頭に詰め込むことにしたの。」
「ニホンに帰るのは諦めたのか?」
「そうらしい。」
凛花は今度は冷たくなったコーヒーをぐびっと飲むとカップを持ったままダニエルに顔を向けた。
「ダニエルが私はもう少しゆっくりした方がいいって言ったでしょ?でもね、私、会いに行きたい人がいる。」
「何だ、職人ならまだ……」
「違う、そうじゃなくて。ダニエルの妹さんに会ってみたいの。」
「エリーに?そうか、そういえばリアムの件以来エリーは領地に帰ったままだったな?王都にはいないんだろう?」
「あぁ。両親と共に領地でいる。」
「そうか。婚約したというのにリンカをまだ両親にも会わせてないんだろう?」
ダニエルは苦笑するとフィリップに向けて頷いた。
「急な婚約だったからな。それにいろいろと仕事を任される身だから休む暇も婚約者とゆっくり過ごす暇もないんだ。」
「嘘つくな。最近ダニエルは帰るのが早くなったと騎士団で噂されてるぞ?」
「時々俺の偽物が邸に入り込むらしくてね。警戒してるんだよ。」
「……一回だけだ。」
──やっぱり、なんだかんだ言ってこの二人仲良いんだ。しかも息ぴったりだし。
「あ、そういえば噂で思い出した。」
「何だ?」
「どうした?」
凛花はゆっくりと双子のような二人を見比べると、なるほどと一人頷いた。ダニエルの妹もきっとこの二人とよく似た美形に違いない。
「王太子殿下とその側近が21歳にもなって揃って婚約者がいないのは二人が仲が良すぎるからなんだって噂、知ってた?」
「それは…」
「仲が良すぎる…?」
フィリップとダニエルは嫌そうにお互いの顔を眺め合うと慌てて眉をしかめた。
「ほら、そういうとこもそっくり。ほんと仲良いのね、双子みたい。」
「リンカ…」
「俺にはもう婚約者がいるからそんな噂関係ない。」
「卑怯だぞ?私が先にリンカに会っていれば立場が逆転していたかもしれないのに。」
「凛花は顔で選んだわけじゃない、そうだろ?」
「え…?」
「……なんだ、やっぱり顔じゃないのか?」
「違うって!顔も含めてのダニエルだから、ね?」
「凛花…」
フィリップは大げさにため息をつくとダニエルに向かって追い払う仕草をして見せた。
「ダニエル、もういい。お前の顔も見たくない。今すぐ私の前から消えて領地にでも行って来い。その代わり──」
凛花は見覚えのあるその光景に思わず首を傾げた。
フィリップは念の為に隣国に知らせを送り王子の所在も含めて確認をしたようだったがやはり隣国の王子一行が数日内にアオイと出会ったという事実は確認できなかった。
「リンカ、アオイはもう3年の間修道院で大人しくしていた。その間何も問題を起こさなかったしステーリアから出て行ったというのならばこれ以上探し出す必要はないんだ。ただお前がアオイに会いたいというのならばもう少し捜索を続けるが…。」
「私の我儘の為に沢山の人を動かし続けることはないと思う。だからステーリアとしての捜索が終わったならもうそれで…。」
「いいんだな?」
「えぇ。」
凛花はダニエルとともに呼び出された王太子の執務室でコーヒーを飲んでいた。紅茶よりコーヒー党だった王太子は凛花が今まで見たこともないような高そうな器具を使って淹れた香り高いコーヒーをふるまってくれた。おまけにと出されたケーキまでもが豪華すぎて気後れするほどだ。
「昨日ダニエルと話していて気づいたんだけど、私、日本の記憶が少しずつ薄くなってきてる気がするの。」
「家族のことを思い出せないらしい。」
「ほう、家族の記憶?そんな根幹に関わる記憶が薄れたりするものなのか?」
「……覚えてないんだからそういうことだと思う。」
凛花はケーキの上に飾られたクリームを見ながらもう一度記憶の底をたどってみた。誕生日にケーキを囲んでロウソクを吹き消したことがあったはずだ。一度や二度ではなく何度も。笑いあってプレゼントを開けた記憶…。クリスマスケーキを囲んで友達と騒いだ記憶…。部分的に思い浮かぶ光景のそのどこにも思い出されるべき顔がない…。
「顔だ…。顔が記憶から消えてる…。」
凛花の言葉にフィリップとダニエルは顔を見合わせ、何と言葉を掛ければいいのか分からないとでもいうように、揃ってコーヒーに手を伸ばした。
「アオイは前世の記憶を持ったままこちらに生まれ変わったのだと、そう言っていたのだから記憶は薄れていないのかもしれないな。」
「…それは本人にしか分からない。フィルは捜索を続けて凛花をアオイに会わせたいのか?」
「リンカが望むならそうすべきだろう。この件に関しては私たちではどうしようもない事だから。」
「アオイに会ったところで記憶を取り戻す方法なんて分かるはずないじゃないか。せいぜい日本の記憶を共有してそれで終わりだ。」
「ダニエルはリンカをアオイに会わせるのは反対なんだな?」
「あぁ、反対だ。」
「あの……ごめん、私こんなこと話さなきゃよかった。いいの、もしアオイが見つかったら、その時少し話がしたいだけで急がないから。見つからないならそれでも構わない。」
「…そうか、ならいい。」
凛花はケーキに手を伸ばすとそれを大きくすくい一口で食べた。視線を感じダニエルをちらっと見ると微笑みながらそれを見られていたことに気付く。
「凛花にはステーリアでやりたいことが見つかったらしい。きっとそっちの方が気になってるんだろ?」
「…それもあるけど。ほら、日本の事ってもう私には要らない情報なんだと思うことにしたの。だから忘れていってるのよ、きっと。私はここで生きていくって決めたから、今度はここの情報を沢山頭に詰め込むことにしたの。」
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凛花は今度は冷たくなったコーヒーをぐびっと飲むとカップを持ったままダニエルに顔を向けた。
「ダニエルが私はもう少しゆっくりした方がいいって言ったでしょ?でもね、私、会いに行きたい人がいる。」
「何だ、職人ならまだ……」
「違う、そうじゃなくて。ダニエルの妹さんに会ってみたいの。」
「エリーに?そうか、そういえばリアムの件以来エリーは領地に帰ったままだったな?王都にはいないんだろう?」
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「それは…」
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