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華やかカップケーキ
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「随分と飾り立てたものだな…。」
呆れたように呟くジークフリートの視線の先にはフルーツやチョコレートで可愛らしく飾られたカップケーキが鎮座している。
「商店街に新しくできたカップケーキ専門店っていうのがあるらしくてね。そこから届けさせたんだ。」
「そんな専門店まであるのか…。エリックと言ったか?あの騎士の情報か?」
「これはエリックじゃなくてなんとリア様の侍女情報だよ。女の子に人気がある店らしいからね。」
「世の女性は菓子ならば何でもいいのだな…。」
否定はできない。商店街の店の入れ替わりは確かに激しいものがあるがそれでも常に一定数の菓子屋がある。人気が集中するのはオープンしたての新しい店なのだがその人気もあっという間に次の店へと移ろっていく。
「こういう一つで全部食べれるのが嬉しいんじゃない?あと可愛い見た目だろうね。」
チョコレートには紫やピンクの色が付けられている。きっと前に料理長に試させてもらったことがあるホワイトチョコレートに色を付けているのだろう。気温がもう少し低くなれば、このカップケーキの上にはひょっとしたら色とりどりのホイップクリームが載せられるのかもしれない。秋になったらもう一度取り寄せよう…。
「…レジーはリアの為にわざわざ菓子を取り寄せてくれているのか?」
「え?何?そんな事気にしてたの?」
「そんな事って…前は菓子を取り寄せたり厨房で料理人と一緒に作ったりしていなかっただろう?」
「そりゃ、ジークは食べないんだからさ。家で取り寄せて食べてただけだよ?」
「家で一人で菓子を取り寄せていたのか?そうなのか?」
「…まぁ、今ほど頻繁にしてた訳じゃないけどね。」
何やらジークフリートは衝撃を受けたようだ。
「ジーク様?レジー様、何かあったのですか?」
部屋に入ってきたところだったセシリアは机で項垂れている様子のジークフリートを見て心配そうにしている。
「何かね、俺の知らなかった一面を知って衝撃を受けたらしい。」
「…それは…聞いてもよろしい事なのでしょうか?」
「知りたい?」
黙ってレジナルドを見つめ返す濃紺の瞳が困惑している。
「レジー、からかうのもその辺りにしておけ。リア、私はただレジーが以前は家で一人で菓子を取り寄せて食べていたと聞いて驚いただけだ。」
ジークフリートに手を取られてソファーに座りながら、カップケーキに視線を向けていたセシリアの動きが止まった。
「いつもじゃないよ?たまにだって、たまに。」
「私…以前からレジー様はこうしてお茶を楽しんでおられたのだとばかり思っていました…。」
「小さい頃はそうだったけど。リーナ様が学園に通われるようになった頃からかな?だんだん王宮で茶会をしなくなったのは。」
「そうだな。レジーと二人で茶を飲むときも私は甘いものをあまり食べないからな。」
「そう。だからここに取り寄せることまではしなかったんだ。もちろん出されたものは喜んで食べるけどさ。だから今は俺幸せなんだ。ありがとね、リア様。」
緑のチョコレートはミントのような気がするから避けて白いチョコレートのかかったカップケーキを自分の皿に取る。セシリアにはジークフリートが既に一番可愛らしいケーキを取ってやったようだ。
「私も、幸せです。」
ジークフリートもいつになく穏やかな顔で紅茶を手に取る。
可愛らしくて華やかな気持ちにさせてくれる存在は王宮にこそぴったりだ。
呆れたように呟くジークフリートの視線の先にはフルーツやチョコレートで可愛らしく飾られたカップケーキが鎮座している。
「商店街に新しくできたカップケーキ専門店っていうのがあるらしくてね。そこから届けさせたんだ。」
「そんな専門店まであるのか…。エリックと言ったか?あの騎士の情報か?」
「これはエリックじゃなくてなんとリア様の侍女情報だよ。女の子に人気がある店らしいからね。」
「世の女性は菓子ならば何でもいいのだな…。」
否定はできない。商店街の店の入れ替わりは確かに激しいものがあるがそれでも常に一定数の菓子屋がある。人気が集中するのはオープンしたての新しい店なのだがその人気もあっという間に次の店へと移ろっていく。
「こういう一つで全部食べれるのが嬉しいんじゃない?あと可愛い見た目だろうね。」
チョコレートには紫やピンクの色が付けられている。きっと前に料理長に試させてもらったことがあるホワイトチョコレートに色を付けているのだろう。気温がもう少し低くなれば、このカップケーキの上にはひょっとしたら色とりどりのホイップクリームが載せられるのかもしれない。秋になったらもう一度取り寄せよう…。
「…レジーはリアの為にわざわざ菓子を取り寄せてくれているのか?」
「え?何?そんな事気にしてたの?」
「そんな事って…前は菓子を取り寄せたり厨房で料理人と一緒に作ったりしていなかっただろう?」
「そりゃ、ジークは食べないんだからさ。家で取り寄せて食べてただけだよ?」
「家で一人で菓子を取り寄せていたのか?そうなのか?」
「…まぁ、今ほど頻繁にしてた訳じゃないけどね。」
何やらジークフリートは衝撃を受けたようだ。
「ジーク様?レジー様、何かあったのですか?」
部屋に入ってきたところだったセシリアは机で項垂れている様子のジークフリートを見て心配そうにしている。
「何かね、俺の知らなかった一面を知って衝撃を受けたらしい。」
「…それは…聞いてもよろしい事なのでしょうか?」
「知りたい?」
黙ってレジナルドを見つめ返す濃紺の瞳が困惑している。
「レジー、からかうのもその辺りにしておけ。リア、私はただレジーが以前は家で一人で菓子を取り寄せて食べていたと聞いて驚いただけだ。」
ジークフリートに手を取られてソファーに座りながら、カップケーキに視線を向けていたセシリアの動きが止まった。
「いつもじゃないよ?たまにだって、たまに。」
「私…以前からレジー様はこうしてお茶を楽しんでおられたのだとばかり思っていました…。」
「小さい頃はそうだったけど。リーナ様が学園に通われるようになった頃からかな?だんだん王宮で茶会をしなくなったのは。」
「そうだな。レジーと二人で茶を飲むときも私は甘いものをあまり食べないからな。」
「そう。だからここに取り寄せることまではしなかったんだ。もちろん出されたものは喜んで食べるけどさ。だから今は俺幸せなんだ。ありがとね、リア様。」
緑のチョコレートはミントのような気がするから避けて白いチョコレートのかかったカップケーキを自分の皿に取る。セシリアにはジークフリートが既に一番可愛らしいケーキを取ってやったようだ。
「私も、幸せです。」
ジークフリートもいつになく穏やかな顔で紅茶を手に取る。
可愛らしくて華やかな気持ちにさせてくれる存在は王宮にこそぴったりだ。
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