1 / 2
序
しおりを挟む
――この世は,目に見えているものばかりが存在しているわけではない。
怨み・嫉妬・劣等感。――人間に後ろ暗い感情が存在する限り,そこに巣食う「魔」は必ず生まれるのだ。
それは時に「妖怪」として姿を現し,人間に牙をむくこともある。死してのち,「悪霊」となる人間もいる。
また逆に人畜無害な妖怪もいる。その者達は,時に人の手となり足となり働きもする。
――当事務所は,目に見えないものによる摩訶不思議な現象にお困りの方々に手を差し伸べるべく,開設した「よろず相談所」である。
嵯峨野よろず相談所代表 嵯峨野大我
****
――それは堀田美咲にとって,まさに"青天の霹靂としかいいようのない出来事だった。
「――堀田さん,……ちょっといいかな?」
アルバイト先であるカフェでの勤務中に,店長の大橋から声をかけられたのは,二〇歳になって間もない四月半ばのこと。
「はい。何ですか?」
美咲はレジで女性客三人グループの会計の対応をしていたが,手が空いたので彼と一緒に店のバックヤードまでついて行った。
大橋店長はまだ二十五歳。この大手カフェチェーンの正社員として大卒で入社し,美咲が高卒でアルバイトを始めた昨年の四月に店長として着任してきた。
顔がイケメンで(本人曰く、某人気若手俳優に似ている……らしい),スラっとした細身のシルエットなので,店の女性客からも女性スタッフからもモテる。
ただ,美咲には全然その気はないのだが。
今は恋愛よりも,まず生きていくことが大事なのだ。恋愛なんかにうつつを抜かしている場合ではないのである。
――それはさておき。
(あたし,なんで呼ばれたんだろう?)
美咲は大橋店長の後ろで,こっそり首を傾げた。
働き始めて一年,自分では咎められる理由は何ひとつないと思っている。
少し茶色がかっているロングヘア―(ちなみに地毛である)は仕事中ちゃんと束ねているし,その他の身だしなみもキチンと守っている。
それに,仕事だって真面目にやっている。
お客様とトラブルを起こしたことは一度もないし,他のスタッフとの人間関係も良好だ。
だから,マイナスな原因で呼ばれる理由に全く心当たりがないのだが……。
気になったのは,彼の表情だった。
困っているような,それでいて美咲のことを哀れんでいるような表情を見せられたら,いい理由で呼ばれたとはどうしても考えにくいのだ。
(この状況って,普通に考えたらクビ宣告だよね……。どう考えても)
たとえ本人に思い当たるフシがなくても,他人の目からは分かる解雇理由があるかもしれない。
美咲は覚悟を決めた。
どうせ解雇を言い渡されるなら,言われる側の人間もそれなりに心構えをしておいた方が受けるダメージは少なくて済む。
それに……。美咲は高校まで空手部に所属し,高三の夏までは主将を務めていた。
勝負の世界に身を置いていた者として,土壇場でうろたえるようなみっともないことはしたくない,というのが彼女の性分でもあるのだ。
「――で,店長。あたしを仕事中に読んだ用件って何なんですか?」
やっと人気の少ない休憩室まで来て,美咲の方から大橋店長に訊ねた。
「えーっとね,非常に言いにくいんだけど……。堀田さん,来月から君との契約を継続できなくなりました」
「は?」
"やっぱりな"と思うのと同時に,美咲は唖然となる。
そんな遠回しに言わなくても,言わんとしていることは分かっているのだ。
「申し訳ないけど,今月いっぱいで辞めてもらえるかな?」
「つまりクビ……ってことですか。解雇される原因は?」
どんな理由があるにしろ,ちゃんと話してもらわないことには納得して退職,というわけにはいかない。
「堀田さんに悪いところがあったとか,そういうことじゃないんだ。会社側の都合っていうのかな。人員削減っていうか……」
「要するに,"リストラ"ってことなんですね」
美咲の中では最悪のパターンだった。
自分に非があっての退職勧告なら,すんなり「はい,そうですか」と後腐れなく辞めてもいい。
でも,会社の都合によるリストラとなると,もう「仕方ない」と諦めるしかない。何を訴えても決定が覆ることはないのだろうから。
(でも,なんであたしなの?)
ふと湧いた疑問をぶつけてみようかとも思ったけれど,ムダだと思ってやめた。
リストラとは,得てして理不尽なものなのである。
「――まあ,あと二週間くらいあるし。その間はキチンと働いてもらって,次の就職先はゆっくり探せばいいよ」
他人事みたいに言う店長に,美咲は内心カチンときた。
("ゆっくり"? 冗談じゃないよ! こっちは生活かかってるのに!)
美咲は高校を卒業してから,池袋の賃貸アパート(間取りは1DK)で一人暮らしをしている。
実家からの仕送りはほとんどなく,この店でのアルバイトの収入だけで生活していた。そのために自分の体力の限界ギリギリまでシフトを詰め,この一年やってきたのだ。
その収入が,今月で終わってしまう。来月一〇日に給料が振り込まれたら,それで最後。次の仕事だって,見つかってもすぐに収入があるわけではない。
(もう,"あと二週間"なんて悠長なこと言ってられない! 一刻も早く,次の手を打たないと!)
アルバイト従業員をリストラするのに,次の就業先も世話してくれないような薄情な会社だ。こんなところ,さっさと辞めてしまうに限る!
「店長,もう仕事に戻っていいですか?」
「ああ,そうだね。――仕事中に呼び出して悪かったね,堀田さん」
美咲は「いえ」と取り繕った笑顔で応えて仕事に戻ったけれど,内心では「早く次の仕事を見つけてこんな会社とはおサラバしてやる!」と固く決意していた――。
****
――翌日。この日は美咲のバイトは休み。
前日の固い決心が揺るがないうちに,彼女は職探しをすべく,朝から部屋でノートPCと向き合っていた。
「ハローワークもあんまりアテになんないしなあ……。ネットで探すのが一番手っとり早いよねえ」
美咲はあらゆる求人情報を網羅しているという総合求人サイトを,片っ端からチェックしていた。
できることなら,自分の特技を仕事に活かしたい。――高校卒業前から,そう思って就職活動をしてきた。
実は彼女,中学時代からパソコンに精通しており,WEB関係の仕事に就きたいと思って就職活動に勤しんでいたのだ。
ところがそれはうまくいかず,生活のためにとりあえず始めたカフェでのアルバイトだけで手いっぱいになり,そちらの方はすっかり諦めかけていたのだった。
とはいえ,カフェでの仕事もおざなりにしていたつもりはなかったのだが――。
「――ん? よろず……相談所?」
美咲がその求人情報に目を留めたのは,果たして偶然だったのか,必然だったのか。
『よろず相談所 アシスタント募集
日給七,〇〇〇円 別途交通費支給
PCのスキル有りの人・武道有段者優遇
嵯峨野よろず相談所』
――まさに,美咲のためにあると言っていいほどの好条件である。
ただ,この内容だけでは肝心の仕事内容がどんなものなのか,全くもって分からない。
さしずめ,「詳細は面談で」ということだろう。――つまり,面接を受けなければこの求人情報の謎は解けないということだ。
けれど,美咲にとっては"渡りに舟"だった。思い立ったが吉日というし。
「こういう職種なら,応募する人少ないだろうし。簡単に採用されそう♪」
美咲の指は,ためらうことなくキーボードの上を滑った。
名前・現住所・連絡先などの必要事項と,特技として〈PC操作・実戦空手三段〉と打ち込み,求人に載っているメールアドレス宛てにメールを送信した。
まるで誰かの意志で動かされているかのように,一連の動作は淀みなく行われた――。
怨み・嫉妬・劣等感。――人間に後ろ暗い感情が存在する限り,そこに巣食う「魔」は必ず生まれるのだ。
それは時に「妖怪」として姿を現し,人間に牙をむくこともある。死してのち,「悪霊」となる人間もいる。
また逆に人畜無害な妖怪もいる。その者達は,時に人の手となり足となり働きもする。
――当事務所は,目に見えないものによる摩訶不思議な現象にお困りの方々に手を差し伸べるべく,開設した「よろず相談所」である。
嵯峨野よろず相談所代表 嵯峨野大我
****
――それは堀田美咲にとって,まさに"青天の霹靂としかいいようのない出来事だった。
「――堀田さん,……ちょっといいかな?」
アルバイト先であるカフェでの勤務中に,店長の大橋から声をかけられたのは,二〇歳になって間もない四月半ばのこと。
「はい。何ですか?」
美咲はレジで女性客三人グループの会計の対応をしていたが,手が空いたので彼と一緒に店のバックヤードまでついて行った。
大橋店長はまだ二十五歳。この大手カフェチェーンの正社員として大卒で入社し,美咲が高卒でアルバイトを始めた昨年の四月に店長として着任してきた。
顔がイケメンで(本人曰く、某人気若手俳優に似ている……らしい),スラっとした細身のシルエットなので,店の女性客からも女性スタッフからもモテる。
ただ,美咲には全然その気はないのだが。
今は恋愛よりも,まず生きていくことが大事なのだ。恋愛なんかにうつつを抜かしている場合ではないのである。
――それはさておき。
(あたし,なんで呼ばれたんだろう?)
美咲は大橋店長の後ろで,こっそり首を傾げた。
働き始めて一年,自分では咎められる理由は何ひとつないと思っている。
少し茶色がかっているロングヘア―(ちなみに地毛である)は仕事中ちゃんと束ねているし,その他の身だしなみもキチンと守っている。
それに,仕事だって真面目にやっている。
お客様とトラブルを起こしたことは一度もないし,他のスタッフとの人間関係も良好だ。
だから,マイナスな原因で呼ばれる理由に全く心当たりがないのだが……。
気になったのは,彼の表情だった。
困っているような,それでいて美咲のことを哀れんでいるような表情を見せられたら,いい理由で呼ばれたとはどうしても考えにくいのだ。
(この状況って,普通に考えたらクビ宣告だよね……。どう考えても)
たとえ本人に思い当たるフシがなくても,他人の目からは分かる解雇理由があるかもしれない。
美咲は覚悟を決めた。
どうせ解雇を言い渡されるなら,言われる側の人間もそれなりに心構えをしておいた方が受けるダメージは少なくて済む。
それに……。美咲は高校まで空手部に所属し,高三の夏までは主将を務めていた。
勝負の世界に身を置いていた者として,土壇場でうろたえるようなみっともないことはしたくない,というのが彼女の性分でもあるのだ。
「――で,店長。あたしを仕事中に読んだ用件って何なんですか?」
やっと人気の少ない休憩室まで来て,美咲の方から大橋店長に訊ねた。
「えーっとね,非常に言いにくいんだけど……。堀田さん,来月から君との契約を継続できなくなりました」
「は?」
"やっぱりな"と思うのと同時に,美咲は唖然となる。
そんな遠回しに言わなくても,言わんとしていることは分かっているのだ。
「申し訳ないけど,今月いっぱいで辞めてもらえるかな?」
「つまりクビ……ってことですか。解雇される原因は?」
どんな理由があるにしろ,ちゃんと話してもらわないことには納得して退職,というわけにはいかない。
「堀田さんに悪いところがあったとか,そういうことじゃないんだ。会社側の都合っていうのかな。人員削減っていうか……」
「要するに,"リストラ"ってことなんですね」
美咲の中では最悪のパターンだった。
自分に非があっての退職勧告なら,すんなり「はい,そうですか」と後腐れなく辞めてもいい。
でも,会社の都合によるリストラとなると,もう「仕方ない」と諦めるしかない。何を訴えても決定が覆ることはないのだろうから。
(でも,なんであたしなの?)
ふと湧いた疑問をぶつけてみようかとも思ったけれど,ムダだと思ってやめた。
リストラとは,得てして理不尽なものなのである。
「――まあ,あと二週間くらいあるし。その間はキチンと働いてもらって,次の就職先はゆっくり探せばいいよ」
他人事みたいに言う店長に,美咲は内心カチンときた。
("ゆっくり"? 冗談じゃないよ! こっちは生活かかってるのに!)
美咲は高校を卒業してから,池袋の賃貸アパート(間取りは1DK)で一人暮らしをしている。
実家からの仕送りはほとんどなく,この店でのアルバイトの収入だけで生活していた。そのために自分の体力の限界ギリギリまでシフトを詰め,この一年やってきたのだ。
その収入が,今月で終わってしまう。来月一〇日に給料が振り込まれたら,それで最後。次の仕事だって,見つかってもすぐに収入があるわけではない。
(もう,"あと二週間"なんて悠長なこと言ってられない! 一刻も早く,次の手を打たないと!)
アルバイト従業員をリストラするのに,次の就業先も世話してくれないような薄情な会社だ。こんなところ,さっさと辞めてしまうに限る!
「店長,もう仕事に戻っていいですか?」
「ああ,そうだね。――仕事中に呼び出して悪かったね,堀田さん」
美咲は「いえ」と取り繕った笑顔で応えて仕事に戻ったけれど,内心では「早く次の仕事を見つけてこんな会社とはおサラバしてやる!」と固く決意していた――。
****
――翌日。この日は美咲のバイトは休み。
前日の固い決心が揺るがないうちに,彼女は職探しをすべく,朝から部屋でノートPCと向き合っていた。
「ハローワークもあんまりアテになんないしなあ……。ネットで探すのが一番手っとり早いよねえ」
美咲はあらゆる求人情報を網羅しているという総合求人サイトを,片っ端からチェックしていた。
できることなら,自分の特技を仕事に活かしたい。――高校卒業前から,そう思って就職活動をしてきた。
実は彼女,中学時代からパソコンに精通しており,WEB関係の仕事に就きたいと思って就職活動に勤しんでいたのだ。
ところがそれはうまくいかず,生活のためにとりあえず始めたカフェでのアルバイトだけで手いっぱいになり,そちらの方はすっかり諦めかけていたのだった。
とはいえ,カフェでの仕事もおざなりにしていたつもりはなかったのだが――。
「――ん? よろず……相談所?」
美咲がその求人情報に目を留めたのは,果たして偶然だったのか,必然だったのか。
『よろず相談所 アシスタント募集
日給七,〇〇〇円 別途交通費支給
PCのスキル有りの人・武道有段者優遇
嵯峨野よろず相談所』
――まさに,美咲のためにあると言っていいほどの好条件である。
ただ,この内容だけでは肝心の仕事内容がどんなものなのか,全くもって分からない。
さしずめ,「詳細は面談で」ということだろう。――つまり,面接を受けなければこの求人情報の謎は解けないということだ。
けれど,美咲にとっては"渡りに舟"だった。思い立ったが吉日というし。
「こういう職種なら,応募する人少ないだろうし。簡単に採用されそう♪」
美咲の指は,ためらうことなくキーボードの上を滑った。
名前・現住所・連絡先などの必要事項と,特技として〈PC操作・実戦空手三段〉と打ち込み,求人に載っているメールアドレス宛てにメールを送信した。
まるで誰かの意志で動かされているかのように,一連の動作は淀みなく行われた――。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる