余命半年のはずが？異世界生活始めます

知り合いの知り合いは知り合い

にこりと微笑んだ。
「あら！噴水のお嬢さん？」とその時気がついたようで驚いた顔をする。

「先ほどはどうも」と返事をしてコーパスを見ると。
「お久しぶりです、シズばぁお元気でしたか？」とコーパスが、親しげに声をかける。

「初めて連れてきた子がこんなに可愛いお嬢さんとはね？、もうお付き合いはしているの？」

と嬉しそうにきかれ、恋人になった事を思い出し赤面してしまう。
「昨日okをもらったばかりなんだ。彼女のキョーカ。キョーカ、シズバァは、父方の祖母だ」
「よ、よろしくお願いします」と慌てて挨拶をした。
「よろしくね、シズバァって呼んでちょうだいね」

と優しい笑顔で挨拶を返してくれる。
そしてコーパスは次にＪジェイを紹介する。
「その横に座ってるのがキョーカの契約獣のＪジェイ」

「こんにちは、よろしく」とＪジェイは嬉しそうに挨拶をする。
「あら、お話しできるのね？こんにちは。よろしくね」

と挨拶をして口元を手で押さえオホホとシズバァはお上品に笑った。

「座ってお茶でも飲むか？ところで問題って何かあったのか？」とコーパスがシズバァに声をかける。

「そうね？良いかしら？」とこちらを見て許可を求めた。
「はい、ぜひ」と答えると、定員さんに全員分のコーヒーを頼んだ。

「そうなのよ、今の時期は仕事が立て込んでいるのに職人さんが怪我をしてしまったんですってそれでね、人手が欲しいって言われてギルドに行ってみたんだけど、後日になるって言われてねこちらの店に人出がないかと見にきたのよ、本当に困ったわー」といかにも困っていると言うようにため息をついた。

「あのー、すぐにでもと仕事を探してる人知ってるんですが」

と小さく手を挙げて発言すると。「あーそーだな、良いんじゃないか？」
とコーパスも賛同する。

今日あった出来事を話したところ。「そうね困っているのね、すぐに連れて行ってくださる？」と返事をもらったので、コーヒーをちょうど飲み終えたので、向かう事にした。

馬車が用意されており、乗り込み海辺の家まで行く。

ノックをして声をかけた「ショーンさん？いる？」

「はい！キョーカ様！？どうしたんですか！？」
と返事がくる。
「お仕事探してたよね？紹介できるんだけどどうかな？」と言うと。
「ほ！本当ですか！？ぜひお願いします」
と頭を９０度に下げた。
「頭あげてください、あなたの事を紹介したいの。シズバァ、彼が話していたショーン」と紹介をした。

「ショーンさん、明日にでも来てもらいたいんだけど。今からお話しする時間あるかしら？」とシズバァが、キリッとした仕事モードの顔をして話している。

「キョーカ、俺たちはそろそろ行こうか？
」とコーパスに声をかけられた。
コクリと頷き、軽く会釈してその場をさった。

「さてさて？次どこ行くの？」とＪジェイがなんだか楽しそうにしている。

「お店屋さん巡りをしよ？都会にはどんなものが流行ってるのかな？」
と私はウキウキである。

まずは、雑貨屋さんに入り色々見てみると。
売っているものがほとんど魔法がかかっていない。
付けペンに、可愛いレターパックは、あるが魔力を込めて送ることも、インクの補充もできない。
魔石のライトもすごく高価で、普段使いはスライムに火をつける提灯のようなものや。
蝋燭を立てるものなどが置いてある。ちなみに蝋燭に見えるそれはスライムを筒に詰めて作ったものらしい。

魔石自体は、装飾品として売られているようだ。魔力を練り込んでいる形跡はない。

街で買った、ネックレスが高価で珍しいものだとわかる。

ついなんとなくつけているネックレスをそっと握りしめた。
「それ、気に入ってる様でよかった」と、コーパスがこちらに向かいにこりと微笑む。
「とても気に入ってるのありがとう。街には沢山付与されたネックレスがあったのにココにはないの？」
と聞いた。

「そうだな、街道が昨日まで塞がってたから商人がべアズタウンに出入りできなかったからだろうな？街では珍しくない魔法付与もここじゃ珍しい代物だよ」

「そうなんだ、ライトとか手紙とか普通に魔法でどうにかなってたから、新鮮だなー」
と言いつつ懐かしさを感じる。
魔法のない世界で当たり前だった事を思い出す。

電気はあったし便利なことは沢山あったが、沢山の人が携わり仕事して快適を得られていた、ボタン一つで食べ物や日用品が届く生活…

そんなのは無いが、街では魔法で不自由しないくらいに過ごせていたと思う。

「どうした？切ない顔して？」とコーパスに肩をもたれびっくりして自分の世界から帰ってきた。
「ついつい、物思いに耽っちゃってた」

「思い出してたの？昔のこと？」とＪジェイが悪戯っぽく笑った、それにコーパスは首を傾げながらこちらを少し不安げに見た。

「ホテルに帰って少しお話ししましょう？その前に美味しそうな飲み物を見つけたので、買って帰りませんか？」コーパスを覗き込むようにニコリと笑った。