余命半年のはずが?異世界生活始めます

ゆぃ♫

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人質?

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それもそのはず、全く敵意が感じないこの男の人が、何かをするとは思えないので。
着いて行って話を聞いて見るか?

「わかりました」と男の人に声をかけて、ジェイとコーパスに、『また噴水で』とテレパシーした。

2人は頷き一歩下がったすると男が私の手を引っ張り走り出す。
バランスを崩しながら着いていくと…海辺のボロボロの建物に連れてこられた。

「すまなかった怖い思いをさせて」と謝罪を受ける。
「何があったんですか?」と問いかけると俯いたまま、話さない…
しばらく様子を見ていると。隣の部屋から少女が出てきた。
「パパ?帰ってきたの?その人誰?」

男はハッ!とした顔をしてこちらを見た。
「こんにちは、キョーカって言います。パパのお手伝いをしにきたの」と少女に答えた。
「ニナはねニーナって言うの」と嬉しそうに答えてくれた。

「ニナ、朝も熱があったんだ寝てなさい」と男が言うと女の子は悲しそうにしながら部屋に戻って行った。

「娘がずっと病気で薬がいるんだ…先日仕事がなくなってしまって」とポツポツと話し始めた。

「お金に困って、人の物に手を出してしまった」ギュッと膝に置かれた手が強く握られる。

「火属性が得意で、焼却場で仕事をしていたんだが今はもう仕事がなくて、解雇されてしまった」

と今にも崩れ落ちそうだ…火魔法って何あるのかな?

「火属性が使えると言う長所しかない、他は何もないんだ」

「鍛冶屋とか料理屋さんとかはどうですか?あれも火を使いますよね?」

「修行をしてなる物で俺はもう若くはないから雇ってくれるところがなくて…」

「そうでしたか…とりあえずある物ですが」
そう言って空間から保存食やらなんやらの食べ物を机の上に出した。
「こんなにたくさんの食べ物をもらってしまってもいいんですか!?」と男は泣き出してしまった。
「あと、娘さんと少し話をしてもいいですか?」
「はい、もちろんです」
涙を拭い娘を呼ぶ。「ニナ少しいいか?」「いいよーなに?」返事が聞こえたので中に入る。

「少しお話いいですか?手を貸して欲しいんです」と言いながら手を差し出すと、すっとその上に手を乗せてくれる。

いつも自分が回復する時のイメージをしながら、その手の先に伝えるようにイメージする。

【回復発動、内臓修復】と頭の中にアナウンスが聞こえる。

「おねーちゃん、なんだかとても暖かいポカポカしてキラキラしてる」

とニーナちゃんがすごく嬉しそうな声をあげた。
「ニナちゃん、病気がね治るおまじないをしたんだけど元気になったかな?」と聞いて見ると。
「うん!胸のところがねいつもギューって痛かったりドキドキして苦しかったりしたのでも今は何もないよ」と笑顔で答えてくれる。

「えっと、お名前聞き忘れてましたね?」と男に声をかけて「傷てきなものは修復されましたが病気が治りきったかはわからないので、調子が良くてもしばらくようすを見てあげてください」

と言うと泣きながら「聖女様だったのですか?何という行いをしてしまったのか、本当に申し訳ありませんでした。私はショーンと申します」
泣き崩れ、そのまま土下座をした形で何かを拝み出した…

「聖女ではないですが、今日はもう行きますね。また何かあればギルドを通してもらえれば伝達してもらえますから」

と言ってその場を出ようとすると。「ありがとうございますこの恩は必ず返します」
と泣きながら、見送ってくれた。

急いで噴水まで行くと。コーパスとジェイがつまらなそうに座っていた。

「お待たせ」と声をかけて近寄ると「何だったの?」と言われた、状況説明をしながら散策をする。

「へーなんか、かわいそうだね」とジェイが全く興味ないけど、という感じで言った。

店を転々と回り、お昼は少し高級なパスタ屋さん?のようなところに入った。
一つ一つが個室でとてもきれいだし、味もいいらしい。

「ふーなんか疲れたなー」と椅子にだらしなく座る。そこに定員さんがノックと共に入ってくる。

慌てて座り直すと、ジェイとコーパスがくすくすと笑い出した。

店員さんは何だ何だ?という感じで様子を伺いながら飲み物を出してくれる。
「ご注文お決まりでしたらお伺いします」
と可愛い笑顔でキョロキョロしている。

「じゃー今日の、おすすめ3人分」とコーパスが答えた。

「かしこまりました」と部屋から出て行った。
「キョーカビビりすぎじゃない?」とジェイに言われる。

「だって、こんなに早く入ってくると思わなかったから~」と再び項垂れた。

「そんなにかしこまらなくてもいいだろ」とダラリと背筋よく座っているコーパスがそこにいる。

「なによーコーパスは、育ちがいい感じ漂わせちゃって」とプリプリ起こりながら笑い合った。

何と言うことのないこの瞬間がとても幸せに感じる。

美味しい食事をゆっくり食べて、そろそろ行こうかな?と思った時。

ドアをノックされた。「失礼致いたします」お上品な感じで噴水で見かけたお婆さんだった。

「もっと早く来ようと思ったのだけど、あっちの店で問題があったのよ?ほんと困っちゃうわ」

と言いながらにこりと微笑んだ。
「あら!噴水のお嬢さん?」とその時気がついたようで驚いた顔をする。
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