29 / 37
観光
しおりを挟む「これいけてんのかな?」とボソリと言うとJが、「すごいね安心かんあるー」と答えた。
「そろそろ倒そうか」とコーパスが声をかけてきたので。
バリアのまま接近して、コーパスが大剣で切り倒した。
黒い霧のようなものが散っていく。その後には大きな山犬が一体倒れていた…
なんだったんだろ?と思いつつも、とりあえず魔石を取って、空間に山犬と魔石を収納した。
その後も細々とした魔獣たちが出たが。順番に対処した。
ギルドに戻り報告をする。
山犬が邪気を放っていた、そして駆除完了だと。
「普通の山犬、スライム.ゴブリンの魔石3個ずつと、邪気を放ってたやつ1個もらいますね。あとはお願いします」
と受付のお姉さんに言った。「わかりましたでは用意致しますのでお待ちください」
と言われた…
昨日はすぐに解体場に通してくれたのに。
しばらくすると「どうぞ」と解体場の入り口から1番遠いところに通され数人のがたいの良い人たちが並んでいる…
どんどん出していく。
ボーンラビット8 オーク2
スネーク7、ミノタウロス1
コカトリス4、巨大カエル2
スライム8、ゴブリン10、山犬8
ゴブリンだけは魔石だけを持ち帰るがあとはそのまま持ち帰ることが多い。
山犬の毛皮は防寒に適しているし、スライムは燃やすとよく燃えるので燃料になるあとは、肉になったり薬になったり…
今日はとりあえずご飯を食べて、部屋に戻る事にした。
「疲れたーお腹すいたー」と動きたくないと言っている体を引きずり食堂に向かう。
「明日はもっと美味しいものが食べたいよー」となげきたがら食事をして。部屋に戻った。
疲労回復が発動して一気に楽になる。
そうなると、あちこちにクリーンをかけまくってJも綺麗にして。部屋着に着替え…
魔石を手にした。スライム、ゴブリン、山犬の魔石にそれぞれ、バリアを書き込む。
魔力を通して発動させるとパリンと魔石が割れてしまった…
Jが、「ダメだったねー?」と首を傾げている。コーパスはそれを見ながら、見守りスタイルで床で荷物の整理をしていた。
使わなくて良いならと思っていたが仕方ない。大きい山犬の魔石も割れるかなーとビクビクしつつ、書き込み魔力を通してみる。
バリアが発動できた。部屋いっぱいのバリアだ。少しだけ魔力を流しただけなので15分ほどでバリアが溶けた。
「次は、どれだけの魔力量で何時間かって検証かな?」と言いながら達成感に
ベッドの上でドーンと大の字で、次の日を迎えるのであった。
「おはようと足元で寝ているJに向かって声をかける」「おはよう」
たまに抱き枕になっていたJは、街を出てから横で寝ず足元で寝るようになったのだ。
「おはよう」と横からも声がかかる。「お、おはよう」ともじもじとしながら返事をして笑い合う。
「さて、今日こそ観光だな?」とコーパスが微笑みかけた。
「はい!いろんなところ見に行きましょ」
と答え。コーパスがくれた一般着に着替える。
お気に入りのネックレスを身につける。
朝食を済ませ早速観光に。まずは、中央通りの噴水を見にいく事にした。
「わー綺麗だねー」何かわからないが噴水がキラキラしていて、子供たちがその周りで遊んでいる。
「この噴水は、魔石でできていて。魔力を年に1度貯める祭りがあって、それが確か明日だ」とコーパスが話してくれる。
「明日!?ぜひ見に来ましょう!?」
と子供のように目を輝かせてしまう…
コーパスと、Jの視線を感じながら1人噴水に駆け寄り水に触れた。
「これ、水に魔力が入ってるからキラキラしてるんだ?」と呟くと
近くにいたお婆さんが。「よくわかったわね?魔石に浄化の魔法がかけられていてね水が常に浄化されているのよ。今では、浄化の魔法を付与できる人がいないからすごく貴重な噴水なの」
と教えてくれた。
「へー浄化って聖なる魔法的なやつですよね?」と話していると、1人の青年がお婆さんを迎えに来て行ってしまった。
追いついてきたコーパスとJに「子供みたい」と言われながら、横道に入ると建物から建物にロープが通されタオルなどが干されている。なんかの写真で見たような風景だ…
まったりお散歩をしていると、急に大きな音がして、そちらを向くと火の玉が飛んできた!
驚きつつ避けると同時に人も飛び出して来てぶつかった!?と思ったら羽交締めにされていた…
「な、なんですか!?」
街中でこんな展開になるとは思ってなかったので武装もしていなければ武器は持ってるけど…油断していた。
「黙ってついてくれば殺しはしない」と言われ状況がわからないまま連れられる…
後から追って来ていた、兵隊さん?って感じの人がいた。
「その子を放して投降しろもう街から逃げられはしない」
と叫んでいる、どうしたものか?
Jとコーパスを見ると、Jは威嚇はしているがこちらの様子を見ているようだ。コーパスは完全にこちらを見てどうする?という感じで特に助けようという意思はないようだ…
それもそのはず、全く敵意が感じないこの男の人が、何かをするとは思えないので。
着いて行って話を聞いて見るか?
251
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
なんでもアリな異世界は、なんだか楽しそうです!!
日向ぼっこ
ファンタジー
「異世界転生してみないか?」
見覚えのない部屋の中で神を自称する男は話を続ける。
神の暇つぶしに付き合う代わりに異世界チートしてみないか? ってことだよと。
特に悩むこともなくその話を受け入れたクロムは広大な草原の中で目を覚ます。
突如襲い掛かる魔物の群れに対してとっさに突き出した両手より光が輝き、この世界で生き抜くための力を自覚することとなる。
なんでもアリの世界として創造されたこの世界にて、様々な体験をすることとなる。
・魔物に襲われている女の子との出会い
・勇者との出会い
・魔王との出会い
・他の転生者との出会い
・波長の合う仲間との出会い etc.......
チート能力を駆使して異世界生活を楽しむ中、この世界の<異常性>に直面することとなる。
その時クロムは何を想い、何をするのか……
このお話は全てのキッカケとなった創造神の一言から始まることになる……
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
昭和生まれお局様は、異世界転生いたしましたとさ
蒼あかり
ファンタジー
局田舞子(つぼたまいこ)43歳、独身。
とある事故をきっかけに、彼女は異世界へと転生することになった。
どうしてこんなことになったのか、訳もわからぬままに彼女は異世界に一人放り込まれ、辛い日々を過ごしながら苦悩する毎日......。
など送ることもなく、なんとなく順応しながら、それなりの日々を送って行くのでありました。
そんな彼女の異世界生活と、ほんの少しのラブロマンスっぽい何かを織り交ぜながらすすむ、そんな彼女の生活を覗いてみませんか?
毎日投稿はできないと思います。気長に更新をお待ちください。
【完結】憧れの異世界転移が現実になったのですが何か思ってたのと違います
Debby
ファンタジー
【全話投稿済み】
私、山下星良(せいら)はファンタジー系の小説を読むのが大好きなお姉さん。
好きが高じて真剣に考えて作ったのが『異世界でやってみたい50のこと』のリストなのだけど、やっぱり人生はじめからやり直す転生より、転移。転移先の条件として『★剣と魔法の世界に転移してみたい』は絶対に外せない。
そして今の身体じゃ体力的に異世界攻略は難しいのでちょっと若返りもお願いしたい。
更にもうひとつの条件が『★出来れば日本の乙女ゲームか物語の世界に転移してみたい(モブで)』だ。
これにはちゃんとした理由があって、必要なのは乙女ゲームの世界観のみで攻略対象とかヒロインは必要ないし、もちろんゲームに巻き込まれると面倒くさいので、ちゃんと「(モブで)」と注釈を入れることも忘れていない。
──そして本当に転移してしまった私は、頼もしい仲間と共に、自身の作ったやりたいことリストを消化していくことになる。
いい年の大人が本気で考え、万全を期したハズの『異世界でやりたいことリスト』。
なんで私が転移することになったのか。謎はいっぱいあるし、理想通りだったり、思っていたのと違ったりもするけれど、折角の異世界を楽しみたいと思います。
----------
覗いて下さり、ありがとうございます!
2025.4.26
女性向けHOTランキングに入りました!ありがとうございます(๑•̀ㅂ•́)و✧
7時、13時、19時更新。
全48話、予約投稿しています。
★このお話は旧『憧れの異世界転移が現実になったのでやりたいことリストを消化したいと思います~異世界でやってみたい50のこと』を大幅に加筆修正したものです(かなり内容も変わってます)。
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる