8 / 30
新たな街と冒険者と森の異変
6
しおりを挟む
2日目、早めに起きた俺たちは、野営の片付けを終えて再び探索を始めていた。昼ごろまでは、散策中に話し合える位に余裕を持てていた。異変に気づいたのは飯を食い終わったお昼頃だった。
「…なぁ、なんか魔物のランクが低くないか?」
「そうだな。これは、なにか起きている可能性が高いな。気をつけて進むぞ。」
森の奥の方に入った俺たちの前に現れたのは、Cランクの魔物、オーガやDランク魔物バトルコッコだった。森の外周に出るのも珍しい程ランクの魔物達だった。戦闘自体は危なげなく終わるが、これは少し変だ。ガイアスの言う通りに最大限警戒して進むか。
「…さて、これはもう異変確定だな。」
ガイアスがそういって足を止める。その奥にあったのは、濃い毒々しい紫の霧に包まれている森だった。ガイアスの足一歩分位のの頃よりこちらには来ていない事より、なにか変な事が起こっているのは確実である。
「どうする?このまま帰ってもいいが…進むか?」
「いや、帰る。こんな毒々しいところに入りたくはない。」
「だよなぁ…だが、俺の立場的にここを覗かないとなんだよな。ここで待っとくか?」
「…ではついて行こう。どうせこの霧の効果を知らないだろうし。」
この紫の霧はその見た目通り、人に害のあるモノだ。正式名称を穢気と言い、触れた者に「毒」「腐食」「自滅の呪い」「真なる怨念」などなど、危険なデバフを大量に付与するモノだ。なぜ分かったのか。それは、この穢気が魔法から生み出されているからである。俺のスキルは魔法を完全にコピーするモノであり、その力でこの魔法が俺のものになったからだ。ちなみに、この魔法から逃れるには触れなければいい為、内側に正常な空気を作る結界を展開しておけばいい事である。
それらの事を話すと、結局俺がついて行く事になるだろうし、最初からついて行くことにした。それと、この異変の主犯に大体の見当はついた。恐らく「あの種族」だろうな。
「さって、行きますか。」
「待て。結界を張り終わっていない。」
「は?結界?」
「ああ、実は……………と言う事なんだ。」
「…つまり、今俺がそのままこれに突っ込んでいたら…。」
「溶けて跡形も無くなっていただろうな。」
そんな状態になった自分の姿を想像したのか、めぐるましく顔色を変えるガイアスを横目に魔法を構築し、展開する。この結界は完全に密閉されているが、風魔法によって遥か上空から正常な酸素を包んで、ここに入れる仕組みになっていて、この中で酸欠になることはない。
「さ、いくぞ。ガイアス。」
「ああ。」
ガイアスを先に立たせ、俺は魔法を隠しながら展開する。もし本当に「あの種族」が出て来るのだとしたら、この魔法がないと、対処がきついかもしれないからだ。
はぁ、この奥にあった強大な気配がこちらに接近しているのが感じられる。これはちょっと面倒臭い戦いなりそうだなぁ…。
「お前たち、よくも私の下僕達を倒してくれましたわね!?この私、公爵級吸血鬼が一番娘フローラ・ブロードの名においてあなたたちを殺してあげましょう!《氷よ、閉ざせ 氷の棺》《踊れよ踊れ 獄炎の小人》。」
飛翔してきた吸血鬼は自分の言いたいことだけ言うと、さっさと上位の攻撃魔法を放ってきた。迫り来る氷の棘と高熱の炎を前に俺は少し慌てて、準備していた魔法を起動、並列起動でバリアを起動し、打ち消した。だが、あの魔法も小手比べだったらしく、同じランクの魔法を数十発も連続して放たれる。これは、このままではまずいな。
相手の攻撃に流されると、こちらが防御に専念するしかないので、1億ぐらい重ねた《火球》を100位放った。だが、相手も普通の火球と思われずに全て回避されてしまった。火球はそのまま空高く登っていき、巨大な爆発を何発も起こした。ここら辺を覆っていた霧も今の振動で消しとばしてしまう位の大爆発で、火球が爆発したところにあった雲は一欠片も残らずの消し飛ばされてしまった。
「やりますわね。ですが、それ位では私には勝てませんわよ。《闇よ、深き深淵の闇よ、我が______っと。邪魔しないでくださいな。」
「無理な話だ。極大魔法を放たれるのは勘弁だ。」
「そうですの。でも、すぐに食らうことになりますわよ。《我が命に応じ、顕現せよ 魔力の泉》」
フローラの詠唱を魔法を撃つことで中断させ、軽口を叩く。ち、やはりその魔法は使えたか。
「…なぁ、なんか魔物のランクが低くないか?」
「そうだな。これは、なにか起きている可能性が高いな。気をつけて進むぞ。」
森の奥の方に入った俺たちの前に現れたのは、Cランクの魔物、オーガやDランク魔物バトルコッコだった。森の外周に出るのも珍しい程ランクの魔物達だった。戦闘自体は危なげなく終わるが、これは少し変だ。ガイアスの言う通りに最大限警戒して進むか。
「…さて、これはもう異変確定だな。」
ガイアスがそういって足を止める。その奥にあったのは、濃い毒々しい紫の霧に包まれている森だった。ガイアスの足一歩分位のの頃よりこちらには来ていない事より、なにか変な事が起こっているのは確実である。
「どうする?このまま帰ってもいいが…進むか?」
「いや、帰る。こんな毒々しいところに入りたくはない。」
「だよなぁ…だが、俺の立場的にここを覗かないとなんだよな。ここで待っとくか?」
「…ではついて行こう。どうせこの霧の効果を知らないだろうし。」
この紫の霧はその見た目通り、人に害のあるモノだ。正式名称を穢気と言い、触れた者に「毒」「腐食」「自滅の呪い」「真なる怨念」などなど、危険なデバフを大量に付与するモノだ。なぜ分かったのか。それは、この穢気が魔法から生み出されているからである。俺のスキルは魔法を完全にコピーするモノであり、その力でこの魔法が俺のものになったからだ。ちなみに、この魔法から逃れるには触れなければいい為、内側に正常な空気を作る結界を展開しておけばいい事である。
それらの事を話すと、結局俺がついて行く事になるだろうし、最初からついて行くことにした。それと、この異変の主犯に大体の見当はついた。恐らく「あの種族」だろうな。
「さって、行きますか。」
「待て。結界を張り終わっていない。」
「は?結界?」
「ああ、実は……………と言う事なんだ。」
「…つまり、今俺がそのままこれに突っ込んでいたら…。」
「溶けて跡形も無くなっていただろうな。」
そんな状態になった自分の姿を想像したのか、めぐるましく顔色を変えるガイアスを横目に魔法を構築し、展開する。この結界は完全に密閉されているが、風魔法によって遥か上空から正常な酸素を包んで、ここに入れる仕組みになっていて、この中で酸欠になることはない。
「さ、いくぞ。ガイアス。」
「ああ。」
ガイアスを先に立たせ、俺は魔法を隠しながら展開する。もし本当に「あの種族」が出て来るのだとしたら、この魔法がないと、対処がきついかもしれないからだ。
はぁ、この奥にあった強大な気配がこちらに接近しているのが感じられる。これはちょっと面倒臭い戦いなりそうだなぁ…。
「お前たち、よくも私の下僕達を倒してくれましたわね!?この私、公爵級吸血鬼が一番娘フローラ・ブロードの名においてあなたたちを殺してあげましょう!《氷よ、閉ざせ 氷の棺》《踊れよ踊れ 獄炎の小人》。」
飛翔してきた吸血鬼は自分の言いたいことだけ言うと、さっさと上位の攻撃魔法を放ってきた。迫り来る氷の棘と高熱の炎を前に俺は少し慌てて、準備していた魔法を起動、並列起動でバリアを起動し、打ち消した。だが、あの魔法も小手比べだったらしく、同じランクの魔法を数十発も連続して放たれる。これは、このままではまずいな。
相手の攻撃に流されると、こちらが防御に専念するしかないので、1億ぐらい重ねた《火球》を100位放った。だが、相手も普通の火球と思われずに全て回避されてしまった。火球はそのまま空高く登っていき、巨大な爆発を何発も起こした。ここら辺を覆っていた霧も今の振動で消しとばしてしまう位の大爆発で、火球が爆発したところにあった雲は一欠片も残らずの消し飛ばされてしまった。
「やりますわね。ですが、それ位では私には勝てませんわよ。《闇よ、深き深淵の闇よ、我が______っと。邪魔しないでくださいな。」
「無理な話だ。極大魔法を放たれるのは勘弁だ。」
「そうですの。でも、すぐに食らうことになりますわよ。《我が命に応じ、顕現せよ 魔力の泉》」
フローラの詠唱を魔法を撃つことで中断させ、軽口を叩く。ち、やはりその魔法は使えたか。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
転生魔竜~異世界ライフを謳歌してたら世界最強最悪の覇者となってた?~
アズドラ
ファンタジー
主人公タカトはテンプレ通り事故で死亡、運よく異世界転生できることになり神様にドラゴンになりたいとお願いした。 夢にまで見た異世界生活をドラゴンパワーと現代地球の知識で全力満喫! 仲間を増やして夢を叶える王道、テンプレ、モリモリファンタジー。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる