とある剣士の異世界転生!〜極大魔法?超越魔法?要りませんよ。ただの基本魔法で十分です……コピーもできますし?〜

朱雀

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新たな街と冒険者と森の異変

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 ち、やはりその魔法を使えたか。

「ガイアス、今から奴は永遠に魔法を使えると思え!さっきの魔法は魔力をほぼ無限にする魔法だ!…だが、良い事もあった。《魔力の泉》。」
「了解。」
「何⁉︎なぜ人であるお前がその魔法を使える⁉︎」

 魔力の泉という魔法は、その名の通り、己の使える魔力を増幅させ、同時にその出力を上げる魔法だ。これで増やせる魔力は、最上位の魔法を一時間連射し続けても切れないほどだ。…とは言っても、俺のスキル【魔法陣カスタム】で見れば魔法陣の練りが甘い感じだから、恐らくそこまでの強化はされないだろう。

「好きだらけだ。うおおおおおおおお!」
「五月蝿いですわ。」

 ガイアスが、驚いているところを攻撃するが、フローラは腕一振りでそれを吹き飛ばす。…っておいおい、それは生物の出せる膂力じゃ無いだろ…。このままじゃ、本気を出さないといけなくなるぞ。む、ガイアスは落ちた気絶したか。

「ふっ、お前一人になったようですけど。大丈夫ですわ。お前は殺しません。研究材料モルモットにさせてもいただきましょう…」
「お断りだな。どうやら見ている人はいなさそうだし、俺の領分剣術で戦ってやろう。…1分は持てよ?」

 ガイアスを吹き飛ばして調子に乗っているフローラを、俺の脅威と見做し攻撃する。その時俺は初めて、フローラに殺意を向けた。どうせ、俺の目的の魔法もコピーしたしな。こいつを放っておくと、ちょっとまずい事になるかも知れないし、ここでころさせて貰おう。

「ヴォルデザード、出番だ。スゥ………」
《イエス、マイマスター》

 【青の太刀・晴天霹靂】

「ちょっ、今のは何ですか⁉︎人族の出せる速度じゃ無いでしょう!」
「あいにく、俺は普通の人じゃ無いんでね。」

 【赤の太刀・大焔煉獄だいえんれんごく

「ぐっ。…よくもこの私に傷をつけましたね⁉︎殺して差し上げましょう。《星よ、落ちろ スター…ぐうっ。」
「わざわざ待ってやるとでも思ったか?」

 【桃の太刀・夢見草】

「なっ!どこに…ぎぃっ。き、さ、貴様ァアああああああああ。二度までも私に傷をおおおおおおお。」
「…今のも見切れんのか。三流以下だな。この世界の強者がそこまで弱いのか。…いや、1分持っただけでもマシか。」
「なぁにを終わったよ…うに?」

 フローラの首が落ちる。桃の太刀は、縮地を利用した剣である。この剣術を使うと、刀の振り方、反射、刀の立て具合で、刀身が一瞬だけ桃色に光るところから、夢見草桜の花と名付けた。これは、俺のオリジナルの型である。

「おーい、ガイアス。大丈夫かー。」
「…おう。だが、そんな棒読みでは心配しているようには見えんな。」
「黙れ、狸。お前、俺がとどめを刺すちょっと前には起きていただろうが?なんで来んかった?」
「あの戦いに入ろうとする奴がいたら、俺は正気を疑うな。」

 後から聞いたところ、最後のはガイアスにも見えなかったらしい。…Sランクが?一応あれ、結構手加減していたんだが。というより、本気で桃の型をすると、この辺一体の木が全滅していた所だが…。

「まだ本気じゃ無いという目だな。とりあえずお前、Sランクに昇格な。お前がその実力でそれはマジで詐欺すぎる。つーかいっそSSランクに行くか?」
「いや、Sランクでいい。SSランクまで上がると、国のお偉方。からの指名依頼を必ず受けないといけなくなるんだろ?」
「ちっ、知っていたか。どうせなら我が支部でSSランクを出そうと思ったが…」
「そうかそうか。ガイアス。取り合えず、斬ってもいいか?」
「ちょっと止めい。さすがに今は、その攻撃は受け切らん。すと、ストーップやーめーてーくーれー。」
「あ、お前を俺がSSランクに推薦すればいいんか。」
「それは洒落んならんぞ…」

 そんなこんなで街に戻り、冒険者ギルドに報告。とは言え、ギルマスであるガイアスが徹夜残業で処理してくれるらしいので、後ろから聞こえる不憫なおっさんの声は無視して宿への道を進む。…それにしても、なんであんな所に高位の吸血鬼が居たんだ?何かあったのかな…でも、悪い気配はしなかったがなぁ。それと、俺の剣についても衰えが無かった事は嬉しいな。あの呼吸は普通なら何度も練習しないと肺が潰れるんだが…その辺の耐性はあの神様あたりがサービスしてくれたんだろうな。

「!シンさん。お帰りなさっていたのですか。」
「ああ。今町に戻ったばかりでな。ちょっと早いが、夕食を頼む。」
「わかりました!少々お待ちを。」

 取り敢えず、ここで生きて行く目処はたった。目標は今んとこ特に無いが、この世界を満喫しようかな?まだ興味のある国もあるしな。魔導国とか、剣の国とか。獣人国も気になるな。今度行ってみるとしよう。取り敢えず今は、目の前に出てきた夕食を、何処かで社畜のように働くギルマスに合掌しながら楽しむとしよう。…あっちには明日にでも差し入れを持っていこうかな。

 いただきます。

 
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