とある剣士の異世界転生!〜極大魔法?超越魔法?要りませんよ。ただの基本魔法で十分です……コピーもできますし?〜

朱雀

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聖霊メイドと勇者襲来

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 リンという少女に会った次の日、ギルドに来た俺は、俺は目の前にいる冒険者姿のガイアスオッサンを宥めるのに、苦戦していた。…どうしてこうなった…?

 時間は、数分前に巻き戻る。

「ん~。昨夜はいい眠りだったな。今日、大暴走の件の報酬が配られるみたいだから、俺たち参加した冒険者にお金が配られることになっている…だったよな?今日の朝にそれを伝えに来てくれたはずだが…寝ぼけていたみたいだな。あまり覚えてない。」

 そんなことを呟きながらギルドに入ると、そこでは、入り口から入って五、六歩歩いたところでガイアスが仁王立ちしていた。

「…どうしたんだ?顔が悟りを開きそうで開けなかった残念なやつみたいなことになってるぞ?」
「…どんな顔だ、それ?…まぁ、いいか。これはだな、今回の大暴走の報酬を渡した後に、俺が冒険者に現役復帰する祝いだ。…ついでに、ここで入ってきた新米冒険者たちに元ギルマスの威厳を…あだっ」
「見せつけないでいいですわよ。全く、私にギルマスの仕事を押し付けてからに…貴方は、頭を冷やしなさい。」

 新たな第三者である、ガイアスの妻、フォルテームさんに目を向ける。…つか、こんな目立つところでこんな騒ぎをすると、当然目立つ。というわけで、ギルドに併設してある酒場に移動することになった。…フォルテームさんが、ガイアスを引きずっていっているのが微妙に怖い。やはり、この人に逆らったらダメだな。キレたらやばいタイプの人だ。というか、なぜガイアスを弾きずれるかだが、フォルテームさんは元SSランク冒険者だからだ。…俺の知り合い、高ランク冒険者が多くね?ガイアスは言うまでもなく、そのほかに依頼とかの話をする知り合いの先輩冒険者も、最低ランクはBだ。ちょっと前にガイアスにも、「お前の交友関係異常じゃね?」と言われたことは、記憶に新しい。

「ごめんなさいね。来てもらって早々あんなモノを見せられるなんて。」
「あ、ああ。大丈夫だ。」
「そう言ってくれると嬉しいわ。ああ、そうね。報酬を渡すのは、あと10分ほど待ってもらうわ。ほんとうにごめんなさい。せっかく来てもらったのに。最終決算が終わっていないの。」
「それも問題ない。と言うか、俺が遅れないように言われた時間より早く来ただけだからな。」
「ん、ありがとう。とりあえず、さっきの行動のことなんだけど…今日から、私がここのギルマスをすることになるわ。ガイアスはなんか燃え出したみたいでね~。もう40に近いんだけど…。」

 …そういえば、ガイアスの外見が前より若くなってるな。…しかも、体力などがみなぎってる。気づかなかったな。色々とショックで。特に、ギルドに入った瞬間見えた、むさいおっさんの姿による。

「外見のことだけど、この人、エルフの秘薬約虹貨五枚の超高級品を買ったみたいでね~。私にも言わずに。」

 おお、威圧が漏れてる。つーか、ガイアス。仮にもSSランクの実力があるなら、端っこでプルプルしてないで、戻ってきてほしい。…いや、そんな涙目されても、これはお前が悪い。約五億円を予告なしに出すのは流石にないと思うぞ、俺も。だがら、フォルテームさん。俺にそんなさっきを向けられても、俺は無実だぞ?

「何か関係ないと思っているみたいですけど…貴方も同罪ですけどね。なんでも、これが言うには、貴方の戦う姿を見ていたら追いつきたいっむぐむぐ。」
「な、なんでもないぞ。…なんだ、シン?そのニヤニヤは?」
「ん?いや、どこかの元ギルマス(40歳近く)にも、子供(13歳)に憧れることというのがあるんだなと。感心してな。」
「感心するにしては悪意があったみたいだが…?」

 に、してもだ。さすがにこの展開を予想してなかった俺は、ガイアスのついて行きたいコールを聞かされる。まぁ、要は、ガイアスが俺の力に憧れて、追いかけよう云々で騒ぎになっているのだ。…なんて人騒がせな。

「あーもうわかった。いいだろう。ついてきていいぞ。だから、ちょっとその口を閉じろ。」
「本当か⁉︎感謝する。まぁ、損はさせん。俺は、ほぼ全ての国の上へのコネを持っているしな。…まぁ、お前の場合、コネとかなくても威圧で脅すだけでなんとかなりそうな気はするが。」

 ガイアスよ。俺は別に、どこでも力を執行するわけじゃないぞ?必要な時に必要なだけ出すから。…結局、必要な時に出すのには変わりないけど。まぁ、持っていないよりマシ…って思考がずれたな。とりあえず、コネは手に入れたな。

「なんか俺、考えてみるとコネしかないな。武力入らんし、名声はお前のほうが上だし…。はぁ…。」

 おお、ガイアスが黄昏たそがれてる…。しかも、俺の考えたことを的確についている…。とりあえず、宥めるか…と言うわけで今に至る。

「おい、そろそろ気分を戻せ。あ、フォルテームさん。まだか?」
「…いえ、もう終わったようですわね。いきましょうか。」

 そして、俺たちは三人で、ギルドの二階にある大会議室に向かった。…ちなみに、しょぼくれて動かなかったガイアスは、襟首を捕まって強制的に連れ行かれている引き摺られている。…何と言うか、面白いな、この二人。ただやっぱ、フォルテームさんには逆らわないようにしておこう。

「ん、ギルド長。きたのか。」
「ええ。遅くなありましたか?」
「いや、そこまでではない。それより、報酬の話をしよう。」
「そうですわね。ああそうですわ。シンさん、このかたは、この王都にいる二人のSランク冒険者のうち一人ロクソンですわ。ロクソンさん、こちらは…何ランクでしたっけ?」
「…Fランク冒険者、シンだ。よろしく。」
「ああ。今回の王都防衛ではお前に助けられたよ。ありがとう。」
「あ、そういえば、シンさん、Fランクでしたね。というか、単騎で王都を焦土にでいる方ですのに、まだそんなランクでしたので、自分の記憶が信じられません…」

 …確かに俺、この王都くらいなら数秒あれば焦土にできるな。ニ、三分くれれば、王都に人をなで斬りにできるな。しないけど。しかも、俺の持つヴォルデザードや、聖天の鎧もおそらく本来の力を十全に発揮出来ていないだろう。この間の王都防衛で最後の魔物どもを刀で殲滅を倒した時のでも五割もでていたら良い方だろう。

「よし、シン。お前SSランク昇格な?」
「ん。…ん!?はぁ!?復活した瞬間妙なこと言い出すなよ、ガイアス!?」
「いや、SSランクは、伝説的なことをした者が、どこかの国の王都の商業ギルド、木工ギルド、冒険者ギルド、王様、騎士団長、魔導隊団長、Sランク以上の冒険者二人以上のうち、三人の許可を得たらなれる。で、お前は、ギルドは三つとも、王様からの許可もあるし、騎士団、魔導隊の団長も許可している。何なら、俺とロクソンで許可したら完全コンプだな。」

 いや、何でこの世界にコンプとかいう言葉があるんだよ…まぁ、そんな世界の謎は置いとくにしても、SSランク冒険者ってそんな簡単になれるのか?つか、伝説的なことって何?俺なんかした?と、ガイアスに聞くと、即答された。

「いや、数時間で王都が陥落しそうな規模のスタンビートを収めた上に、古竜討伐、少なくともBランク以上の魔物が少なくとも二千以上を数分で殲滅。これが伝説級と言わずに何と言う?あ、そうだな。英雄譚や、勇者の大活躍となら言えるかもしれんな。」

 だ、そうだ。まぁ、今自分で聞いてみると、確かにすごいことしたな~俺。まぁ、魔力という要素があるから、前世より身体能力が激増しているのもあるしな。強化前の前世でも、千と何百人の銃弾を防いだり切ることのできる化け物達相手と、刀一本で喧嘩殺し合いしたことがあるくらいだしな。意外と、俺は普通じゃないのかもしれん。
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