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新しいSSランク冒険者と、「覚醒者」
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王様の謁見から二日後、俺は城の宝物庫に来ていた。…王様の使者がギルドに来た時にちょっと騒ぎになったらしく、フォルテームさんに「先に言え」と言われたのはご愛嬌だろう。
それはともかく…
「これ、全部から一つ…?え、全部見てたら一日は要りそうだが…。」
「えぇ。上からはそう言われています。…あ、ではカタログを持って来ましょうか?」
「…カタログがあるなら先に言って…。…持って来てくれ。」
「わかりました。」
この人は、この王城で働く文官の長。宰相の次の位に着いている者らしい。…本当は宰相が来るはずだったらしいのだが、どこかの貴族が問題を起こして、しかもそれがかなり位の高い貴族だからそっちの対応に追われているらしい。…まぁ、俺には関係ないんだが…。
「はい、これです。あ、カタログはそれしかないので、破れたりしないようにしていただけると、非常に助かります。」
「わかった。」
…この文官長、表情が動かなすぎて怖い。何を考えているのかさっぱりわからんのだが…。
「それは訓練を受けているからですよ。」
「へ?」
なんでわかった…?さてはそういうスキルか…?
「スキルではありませんよ。私は少し、他の人の表情を読むのが得意というだけです。」
…少し?うん、あまり考えないようにしとこうかな…。よし、思考を戻そう。
「…う~ん、お金とか宝石系は要らないんだよなぁ…。何かアーティファクトでもあればなぁ…。」
「…ありますよ?アーティファクト。」
「え?」
アーティファクトとは、古代に栄えた古代帝国の技術で作られた………とかではなく、どちらかというと呪われたり聖なる力を持っているという、現在人では作れないオーパーツという感じのものだ。ちなみに、俺が持っている【聖天の鎧】や、【ヴォルデザード】などもこの一種である。
「でもアレはかなり危険で…。」
「ん~…まぁ、大丈夫だろ。」
「わ、わかりました…。では、おいてある場所まで案内させていただきます。どうぞこちらへ…。」
ふむ…今まで表情を動かさなかった文官長がここまで表情に恐れを出すとは…何があるか楽しみだな。怖くもあるが。
「こ、こちらになります。」
「これは…指輪?えっと…。」
文官長が案内してくれた場所にあったのは、アーティファクトだと言う指輪だった。うん。これじゃなんの効果があるかわからないな。
「実はこれはですね…今までの装着を試した者が、はめた瞬間気絶する、という厄介な者でして…この指はを入れている箱は封印用の箱ですね…。あまりに危険だったので、専門家に掛けてもらったのです。」
「そうか…っ!これをもらう、それでいいな!?」
「は、はい。これも持っていいものの対象内になるので…。」
「そうか、じゃあ俺はもう行くよ。王様には「『素晴らしい物をありがとう』と言っておいてくれ。」
「はい。承知いたしました。案内のものは必要ですか?」
「いや。道は覚えた。じゃあな。」
俺は、手の中にある、素朴で、だがどこか毅然とした印象のあるデザインの指輪を見た。実は、これを手に取った時、ヴォルデザードの声が聞こえた。
《報告。真マスターの神魔具級のアーティファクトの接触を確認。魔具名、“???”に同期。指輪をつけている時に限り、スキル【降霊術】、【霊体使役】、【神域】の使用が可能。…【ヴォルデザード】、【聖天の鎧】により、魔具【???】が、神魔具【六神天】に進化。それにより、【降霊術】が【六神召喚】に、【霊体使役】が【六天使役】に、【神域】が【神化霊域】に、それぞれ進化しました。詳細は………》
と、まぁ、いろいろ言っていたのだ。詳細に関しては、大事な部分以外聞き流した。と言うか、今も流れているのだが。にしても、また何やら癖の強い道具を得たようだ。…あの、今思ったけど、俺の周辺の武力高すぎじゃね?てかもう多分、魔王きても殺れると思う。正直、魔王は貴族階級魔族の特殊進化形や、魔族の突然変異体がなるのもだからな…特殊なところはあるけど、そこまで強さは変わらない。ちなみに、この世界に魔王はいるが、完全に国から出てこないだから、この世界は平和である。
…前言撤回。この世界の魔王、フットワークが軽すぎる。
「こんにちは。現在、今代の魔王をやってるわ。よろしくね。」
家の居間に入ると居た、見覚えのない女性にこんなことを言われた俺は…
「はぁああああああああ!?」
と、返すのだった。…勇者の次は魔王か…。ラスボス戦かなぁ…?
それはともかく…
「これ、全部から一つ…?え、全部見てたら一日は要りそうだが…。」
「えぇ。上からはそう言われています。…あ、ではカタログを持って来ましょうか?」
「…カタログがあるなら先に言って…。…持って来てくれ。」
「わかりました。」
この人は、この王城で働く文官の長。宰相の次の位に着いている者らしい。…本当は宰相が来るはずだったらしいのだが、どこかの貴族が問題を起こして、しかもそれがかなり位の高い貴族だからそっちの対応に追われているらしい。…まぁ、俺には関係ないんだが…。
「はい、これです。あ、カタログはそれしかないので、破れたりしないようにしていただけると、非常に助かります。」
「わかった。」
…この文官長、表情が動かなすぎて怖い。何を考えているのかさっぱりわからんのだが…。
「それは訓練を受けているからですよ。」
「へ?」
なんでわかった…?さてはそういうスキルか…?
「スキルではありませんよ。私は少し、他の人の表情を読むのが得意というだけです。」
…少し?うん、あまり考えないようにしとこうかな…。よし、思考を戻そう。
「…う~ん、お金とか宝石系は要らないんだよなぁ…。何かアーティファクトでもあればなぁ…。」
「…ありますよ?アーティファクト。」
「え?」
アーティファクトとは、古代に栄えた古代帝国の技術で作られた………とかではなく、どちらかというと呪われたり聖なる力を持っているという、現在人では作れないオーパーツという感じのものだ。ちなみに、俺が持っている【聖天の鎧】や、【ヴォルデザード】などもこの一種である。
「でもアレはかなり危険で…。」
「ん~…まぁ、大丈夫だろ。」
「わ、わかりました…。では、おいてある場所まで案内させていただきます。どうぞこちらへ…。」
ふむ…今まで表情を動かさなかった文官長がここまで表情に恐れを出すとは…何があるか楽しみだな。怖くもあるが。
「こ、こちらになります。」
「これは…指輪?えっと…。」
文官長が案内してくれた場所にあったのは、アーティファクトだと言う指輪だった。うん。これじゃなんの効果があるかわからないな。
「実はこれはですね…今までの装着を試した者が、はめた瞬間気絶する、という厄介な者でして…この指はを入れている箱は封印用の箱ですね…。あまりに危険だったので、専門家に掛けてもらったのです。」
「そうか…っ!これをもらう、それでいいな!?」
「は、はい。これも持っていいものの対象内になるので…。」
「そうか、じゃあ俺はもう行くよ。王様には「『素晴らしい物をありがとう』と言っておいてくれ。」
「はい。承知いたしました。案内のものは必要ですか?」
「いや。道は覚えた。じゃあな。」
俺は、手の中にある、素朴で、だがどこか毅然とした印象のあるデザインの指輪を見た。実は、これを手に取った時、ヴォルデザードの声が聞こえた。
《報告。真マスターの神魔具級のアーティファクトの接触を確認。魔具名、“???”に同期。指輪をつけている時に限り、スキル【降霊術】、【霊体使役】、【神域】の使用が可能。…【ヴォルデザード】、【聖天の鎧】により、魔具【???】が、神魔具【六神天】に進化。それにより、【降霊術】が【六神召喚】に、【霊体使役】が【六天使役】に、【神域】が【神化霊域】に、それぞれ進化しました。詳細は………》
と、まぁ、いろいろ言っていたのだ。詳細に関しては、大事な部分以外聞き流した。と言うか、今も流れているのだが。にしても、また何やら癖の強い道具を得たようだ。…あの、今思ったけど、俺の周辺の武力高すぎじゃね?てかもう多分、魔王きても殺れると思う。正直、魔王は貴族階級魔族の特殊進化形や、魔族の突然変異体がなるのもだからな…特殊なところはあるけど、そこまで強さは変わらない。ちなみに、この世界に魔王はいるが、完全に国から出てこないだから、この世界は平和である。
…前言撤回。この世界の魔王、フットワークが軽すぎる。
「こんにちは。現在、今代の魔王をやってるわ。よろしくね。」
家の居間に入ると居た、見覚えのない女性にこんなことを言われた俺は…
「はぁああああああああ!?」
と、返すのだった。…勇者の次は魔王か…。ラスボス戦かなぁ…?
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