転生したよ…地球に〜陰陽術の世界の中で魔法を使います〜

朱雀

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陰陽師

3—Boss—

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 ルーの願いを請け負った後、一日が経った今日。【完全援助】ヘルの助けも借りて、待ち合わせの場所まで来ていた。暫く待つと、ルーが小さな姿で降りて来て、肩の上に止まった。

〈待たせた。では早速移動する事にしよう。…そう言えば、お主。陰陽術の力を持っていない様だが、大丈夫か?〉

「あーそうだな。別の力を持っていると言ったら…信じるか?」

〈信じない事も無い。ただの陰陽術なら、陰陽術に抗体の有るこの体をあっさりと治癒出来る筈が無いしな。ただ、見るまでは、なかなか信じられないな。〉

 なるほど。ルーって陰陽術に強いのか。と言うか、そんなに抗体が強くしても治癒出来無いなら意味無くね?…いや、そうか。そもそも傷をつけれるのが少ないんだろうな。

「っと、着いたぞ。ここが今回の決闘の場だ。」

 そう言って、ルーが立ち止まった場所は、一つの壁の前だった。壁は、なんの変哲もないレンガで出来ている。……ついにボケたか。ルーって結構歳食ってそうだしな。そろそろボケ始める時期かも____

〈レン、流石にそれ以上考えると流石の我も怒るぞ?雰囲気から感じなくても顔で分かる。〉

 また、顔で分かるって言われた…。これ、もう手遅れじゃね?もう何しても治らない気がする。努力は報われなかった様だな。

 とまぁ、余計な事を頭から追放するとして。これ、どこに決闘ができるスペースが有るのだろうか。

《どうやら、壁の斜め下の方にかなり広い空間がある様です。おそらく、そこでは無いでしょうか。》

〈さて、ここで長々話をするのも終わりにしよう。『我の前に道を開けよ』〉

 ルーが呪文の様なものを唱えると、壁が動き出した。レンガでの一部がずれていき、その中に階段があった。…なんか、ロマンを感じる設計だな。

〈では、入ろうか。足元には気をつけてくれ。それと、身元がバレたく無いなら仮面でも被っておけ。〉

 促された通りに入って行き後ろを振り返ると、壁が戻って行く所だった。…あれ、本当にどんな仕掛けなんだろうか。自動ドアじゃ無くて、レンガが一つ一つ動くって…いや、出来そうだな。現代技術でも。それと、今のうちに言われた通り、相違認識という認識する姿を変える魔法で、仮面の形を認識させる。

〈ここだ。入るぞ。〉

 ルーがその言葉を発すると共に、両開きの巨大ドアがひとりでに動き出した。…謎技術。扉の奥は、巨大な闘技場になっていた。っと、何か薄い膜があったな。なんだろ?

《おそらく、結界でしょう。どうやらで作られた、内部修復の効果がある様です。この闘技場、何度か破壊された跡があります。》

 ヘル、優秀。聞くまでも無く教えてくれるとは。今日も絶好調の様だ。

「初めまして。雨月家当主の雨月 水明うげつ すいめいです。驟雨しゅうう様と今回の協力者様、星野様で間違い無いでしょうか?」

 え、ルーってそんなにすごい名前だったの?そして、自分の家に忘れられてるって…

〈レン、我は別に忘れられてる訳では無いぞ。おそらく、体の大きさのせいであろう。…ほれ、これでどうだ。〉

「驟雨様で間違いありません。申し訳ありません。…では、星野様、こちらへ。我々からの参加者との顔合わせと致しましょう。」

 先程来た成人男性(?)が、俺たちを案内し始めた。大人しく着いていくと、そこには、意外な人が居た。

「初めまして、雨月 美津みつです。こちらは雨月 美奈みなです。今回、協力して下さると聞きました。よろしくお願いします。」

 そう、俺の幼馴染である白鷺美津である。何かあると思ったら…そう言うことか。まぁ、信頼されてなかった感があって切ないが、今は考えないでおくか。

「こちらこそ、よろしくお願いします。」

 俺の挨拶が終わると同時に、審判の様な人物が、闘技場の中心で声を張り上げた。

「では、霹靂神家,雨月家の両家の参加者は、闘技場に出てください。これより決闘を始めます。」

 よし。じゃあ早速行こうか。【零階位・空間移動】

 瞬間的に、闘技場の中心に移動さた俺は、指示された位置に出た。敵、味方の参加者が、位置についたが、誰一人として喋らなかった。うん、気まずいな。

 その後、戦闘開始という言葉が、審判が言い切るかどうかの時…敵が行動に出た。三人で俺のところに向かって来たのだ。雨月姉妹は、急展開に判断が遅れた様だ。ま、この方が楽か。

「後悔するなよ?【轟】」

 【コトノハノコトワリ】の言葉によっておこされた衝撃で、俺を襲った三人は地に伏した。…え?弱くね?これ、一文字の言葉だから位置付けでは一番下の術なんだが…この様子じゃ【紫電】とか他の候補じゃなくて良かったな。多分、すごい事になる。

「……勝者雨月家。これで決闘が終了しました。」

 審判が、長い沈黙の後、勝者を宣言した。…納得でき無いけど、まあ帰るか。この後のことは面倒ごとらしいしな。

「ルー、俺は帰る。」

〈お、おう…って待て!ちょ…

現実は無情なり。【空間移動】

 俺は、家に転移した後、さっさと風呂に入って寝た。明日もいい一日になるといいなぁ…

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