4 / 23
陰陽師
3—Boss—
しおりを挟む
ルーの願いを請け負った後、一日が経った今日。【完全援助】の助けも借りて、待ち合わせの場所まで来ていた。暫く待つと、ルーが小さな姿で降りて来て、肩の上に止まった。
〈待たせた。では早速移動する事にしよう。…そう言えば、お主。陰陽術の力を持っていない様だが、大丈夫か?〉
「あーそうだな。別の力を持っていると言ったら…信じるか?」
〈信じない事も無い。ただの陰陽術なら、陰陽術に抗体の有るこの体をあっさりと治癒出来る筈が無いしな。ただ、見るまでは、なかなか信じられないな。〉
なるほど。ルーって陰陽術に強いのか。と言うか、そんなに抗体が強くしても治癒出来無いなら意味無くね?…いや、そうか。そもそも傷をつけれるのが少ないんだろうな。
「っと、着いたぞ。ここが今回の決闘の場だ。」
そう言って、ルーが立ち止まった場所は、一つの壁の前だった。壁は、なんの変哲もないレンガで出来ている。……ついにボケたか。ルーって結構歳食ってそうだしな。そろそろボケ始める時期かも____
〈レン、流石にそれ以上考えると流石の我も怒るぞ?雰囲気から感じなくても顔で分かる。〉
また、顔で分かるって言われた…。これ、もう手遅れじゃね?もう何しても治らない気がする。努力は報われなかった様だな。
とまぁ、余計な事を頭から追放するとして。これ、どこに決闘ができるスペースが有るのだろうか。
《どうやら、壁の斜め下の方にかなり広い空間がある様です。おそらく、そこでは無いでしょうか。》
〈さて、ここで長々話をするのも終わりにしよう。『我の前に道を開けよ』〉
ルーが呪文の様なものを唱えると、壁が動き出した。レンガでの一部がずれていき、その中に階段があった。…なんか、ロマンを感じる設計だな。
〈では、入ろうか。足元には気をつけてくれ。それと、身元がバレたく無いなら仮面でも被っておけ。〉
促された通りに入って行き後ろを振り返ると、壁が戻って行く所だった。…あれ、本当にどんな仕掛けなんだろうか。自動ドアじゃ無くて、レンガが一つ一つ動くって…いや、出来そうだな。現代技術でも。それと、今のうちに言われた通り、相違認識という認識する姿を変える魔法で、仮面の形を認識させる。
〈ここだ。入るぞ。〉
ルーがその言葉を発すると共に、両開きの巨大ドアがひとりでに動き出した。…謎技術。扉の奥は、巨大な闘技場になっていた。っと、何か薄い膜があったな。なんだろ?
《おそらく、結界でしょう。どうやら不完全な力で作られた、内部修復の効果がある様です。この闘技場、何度か破壊された跡があります。》
ヘル、優秀。聞くまでも無く教えてくれるとは。今日も絶好調の様だ。
「初めまして。雨月家当主の雨月 水明です。驟雨様と今回の協力者様、星野様で間違い無いでしょうか?」
え、ルーってそんなにすごい名前だったの?そして、自分の家に忘れられてるって…
〈レン、我は別に忘れられてる訳では無いぞ。おそらく、体の大きさのせいであろう。…ほれ、これでどうだ。〉
「驟雨様で間違いありません。申し訳ありません。…では、星野様、こちらへ。我々からの参加者との顔合わせと致しましょう。」
先程来た成人男性(?)が、俺たちを案内し始めた。大人しく着いていくと、そこには、意外な人が居た。
「初めまして、雨月 美津です。こちらは雨月 美奈です。今回、協力して下さると聞きました。よろしくお願いします。」
そう、俺の幼馴染である白鷺美津である。何かあると思ったら…そう言うことか。まぁ、信頼されてなかった感があって切ないが、今は考えないでおくか。
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
俺の挨拶が終わると同時に、審判の様な人物が、闘技場の中心で声を張り上げた。
「では、霹靂神家,雨月家の両家の参加者は、闘技場に出てください。これより決闘を始めます。」
よし。じゃあ早速行こうか。【零階位・空間移動】
瞬間的に、闘技場の中心に移動さた俺は、指示された位置に出た。敵、味方の参加者が、位置についたが、誰一人として喋らなかった。うん、気まずいな。
その後、戦闘開始という言葉が、審判が言い切るかどうかの時…敵が行動に出た。三人で俺のところに向かって来たのだ。雨月姉妹は、急展開に判断が遅れた様だ。ま、この方が楽か。
「後悔するなよ?【轟】」
【コトノハノコトワリ】の言葉によっておこされた衝撃で、俺を襲った三人は地に伏した。…え?弱くね?これ、一文字の言葉だから位置付けでは一番下の術なんだが…この様子じゃ【紫電】とか他の候補じゃなくて良かったな。多分、すごい事になる。
「……勝者雨月家。これで決闘が終了しました。」
審判が、長い沈黙の後、勝者を宣言した。…納得でき無いけど、まあ帰るか。この後のことは面倒ごとらしいしな。
「ルー、俺は帰る。」
〈お、おう…って待て!ちょ…
現実は無情なり。【空間移動】
俺は、家に転移した後、さっさと風呂に入って寝た。明日もいい一日になるといいなぁ…
〈待たせた。では早速移動する事にしよう。…そう言えば、お主。陰陽術の力を持っていない様だが、大丈夫か?〉
「あーそうだな。別の力を持っていると言ったら…信じるか?」
〈信じない事も無い。ただの陰陽術なら、陰陽術に抗体の有るこの体をあっさりと治癒出来る筈が無いしな。ただ、見るまでは、なかなか信じられないな。〉
なるほど。ルーって陰陽術に強いのか。と言うか、そんなに抗体が強くしても治癒出来無いなら意味無くね?…いや、そうか。そもそも傷をつけれるのが少ないんだろうな。
「っと、着いたぞ。ここが今回の決闘の場だ。」
そう言って、ルーが立ち止まった場所は、一つの壁の前だった。壁は、なんの変哲もないレンガで出来ている。……ついにボケたか。ルーって結構歳食ってそうだしな。そろそろボケ始める時期かも____
〈レン、流石にそれ以上考えると流石の我も怒るぞ?雰囲気から感じなくても顔で分かる。〉
また、顔で分かるって言われた…。これ、もう手遅れじゃね?もう何しても治らない気がする。努力は報われなかった様だな。
とまぁ、余計な事を頭から追放するとして。これ、どこに決闘ができるスペースが有るのだろうか。
《どうやら、壁の斜め下の方にかなり広い空間がある様です。おそらく、そこでは無いでしょうか。》
〈さて、ここで長々話をするのも終わりにしよう。『我の前に道を開けよ』〉
ルーが呪文の様なものを唱えると、壁が動き出した。レンガでの一部がずれていき、その中に階段があった。…なんか、ロマンを感じる設計だな。
〈では、入ろうか。足元には気をつけてくれ。それと、身元がバレたく無いなら仮面でも被っておけ。〉
促された通りに入って行き後ろを振り返ると、壁が戻って行く所だった。…あれ、本当にどんな仕掛けなんだろうか。自動ドアじゃ無くて、レンガが一つ一つ動くって…いや、出来そうだな。現代技術でも。それと、今のうちに言われた通り、相違認識という認識する姿を変える魔法で、仮面の形を認識させる。
〈ここだ。入るぞ。〉
ルーがその言葉を発すると共に、両開きの巨大ドアがひとりでに動き出した。…謎技術。扉の奥は、巨大な闘技場になっていた。っと、何か薄い膜があったな。なんだろ?
《おそらく、結界でしょう。どうやら不完全な力で作られた、内部修復の効果がある様です。この闘技場、何度か破壊された跡があります。》
ヘル、優秀。聞くまでも無く教えてくれるとは。今日も絶好調の様だ。
「初めまして。雨月家当主の雨月 水明です。驟雨様と今回の協力者様、星野様で間違い無いでしょうか?」
え、ルーってそんなにすごい名前だったの?そして、自分の家に忘れられてるって…
〈レン、我は別に忘れられてる訳では無いぞ。おそらく、体の大きさのせいであろう。…ほれ、これでどうだ。〉
「驟雨様で間違いありません。申し訳ありません。…では、星野様、こちらへ。我々からの参加者との顔合わせと致しましょう。」
先程来た成人男性(?)が、俺たちを案内し始めた。大人しく着いていくと、そこには、意外な人が居た。
「初めまして、雨月 美津です。こちらは雨月 美奈です。今回、協力して下さると聞きました。よろしくお願いします。」
そう、俺の幼馴染である白鷺美津である。何かあると思ったら…そう言うことか。まぁ、信頼されてなかった感があって切ないが、今は考えないでおくか。
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
俺の挨拶が終わると同時に、審判の様な人物が、闘技場の中心で声を張り上げた。
「では、霹靂神家,雨月家の両家の参加者は、闘技場に出てください。これより決闘を始めます。」
よし。じゃあ早速行こうか。【零階位・空間移動】
瞬間的に、闘技場の中心に移動さた俺は、指示された位置に出た。敵、味方の参加者が、位置についたが、誰一人として喋らなかった。うん、気まずいな。
その後、戦闘開始という言葉が、審判が言い切るかどうかの時…敵が行動に出た。三人で俺のところに向かって来たのだ。雨月姉妹は、急展開に判断が遅れた様だ。ま、この方が楽か。
「後悔するなよ?【轟】」
【コトノハノコトワリ】の言葉によっておこされた衝撃で、俺を襲った三人は地に伏した。…え?弱くね?これ、一文字の言葉だから位置付けでは一番下の術なんだが…この様子じゃ【紫電】とか他の候補じゃなくて良かったな。多分、すごい事になる。
「……勝者雨月家。これで決闘が終了しました。」
審判が、長い沈黙の後、勝者を宣言した。…納得でき無いけど、まあ帰るか。この後のことは面倒ごとらしいしな。
「ルー、俺は帰る。」
〈お、おう…って待て!ちょ…
現実は無情なり。【空間移動】
俺は、家に転移した後、さっさと風呂に入って寝た。明日もいい一日になるといいなぁ…
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【収納】スキルでダンジョン無双 ~地味スキルと馬鹿にされた窓際サラリーマン、実はアイテム無限収納&即時出し入れ可能で最強探索者になる~
夏見ナイ
ファンタジー
佐藤健太、32歳。会社ではリストラ寸前の窓際サラリーマン。彼は人生逆転を賭け『探索者』になるも、与えられたのは戦闘に役立たない地味スキル【無限収納】だった。
「倉庫番がお似合いだ」と馬鹿にされ、初ダンジョンでは荷物持ちとして追放される始末。
だが彼は気づいてしまう。このスキルが、思考一つでアイテムや武器を無限に取り出し、敵の魔法すら『収納』できる規格外のチート能力であることに!
サラリーマン時代の知恵と誰も思いつかない応用力で、地味スキルは最強スキルへと変貌する。訳ありの美少女剣士や仲間と共に、不遇だった男の痛快な成り上がり無双が今、始まる!
ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~
エース皇命
ファンタジー
学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。
そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。
「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」
なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。
これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。
※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる