彷徨うペンギン

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固くてキラキラした何か

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 いくら考えても分からなかったペンギンは、再び地面を掘ることにした。

 考えても分からないのだ。分からないのなら行動するしかない。
 ペンギンは、とにかく掘り続けた少しずつでも。コツを掴み、段々と掘るスピードも速くなっていった。
 そしてついに、固い物にぶつかった。

 ペンギンは混乱した。
 地面の下には水がある。
 その常識をいとも簡単に覆されたからからだ。

 ペンギンは、とりあえず掘り当てた固い物を取りだした。
 それは、太陽の光に照らされてキラキラと光っていた。

 ペンギンは少しの間、その光るものに見とれていたが、腹の音が鳴りやまないために、すぐさまそれが食べられるものか確かめるために、踏んだり、ペタペタ触ったり、投げてみたりした。

 しかし、キラキラしているだけで、その他には特に何もない。
 限界だったペンギンはその光るものを食べることにした。

 くちばしでつまみ、後一息で飲み込もうとした。

 「待て―――――!」

 何かが、叫んだ。
 その叫びにびっくりしたペンギンは、そのまま光るものを飲み込んでしまった。

 キラキラしていたものは、喉の奥に引っ掛かりながらも、ペンギンの腹の底に沈んだ。

 叫びながら近づいてくる何かを見たペンギンは悟った。

 あぁ、こういう事なのかと。
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