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146話 隠し事 12
しおりを挟む「見えるか? 坂北くん。」
南原さんは、気まぐれに俺に向かって筒みたいな道具の中を見せつけてきた。
中は、不規則にうねっていて、ひだや突起のようなものがいくつも付いている。痒みと媚薬効果のある薬がたっぷり入れられたそこは、テラテラと光ってなんだか厭らしく見えた。
「ん、く、これ...何ですか...? 」
痒みに耐えながら恐る恐る聞いてみる。
「やはり知らないか。これはオナホと言って、ここに被せて遊ぶんだ。面白そうだろう? 」
ここ、と言って南原さんが指差したのは、悩ましげにヒクつく俺のモノ。
被せて遊ぶ...って...まさか、そんなこと。
恐怖で一気に血の気が引いていった。
「嫌だ! やだ! 」
「嫌? そんなわけないだろう? 痒くて熱いココは、触ってほしいに決まっている。」
だからこそ、そんなものを被せられたらどうなってしまうのかわからなくて怖いのに。
南原さんは、オナホという道具の入り口を、俺の先端に吸い付かせた。
「ああもちろん、お前が素直になるまでイかせてやるつもりはないからな。」
「いや、いやあっ...! あ、く、んぅ 、ふっううううぅう!!! 」
薬によって滑りが良くなっているそこへ、俺はゆっくりと焦らされるように呑み込まれていく。ぐちゅう、と厭らしい水音を響かせながら、無数のひだや突起の中へ割り込んで行けば、そのひとつひとつが欲望の塊を満遍なく刺激していき、大きすぎる快楽が俺を襲った。
たまらず、背中をこれ以上ないくらいに仰け反らせ、喉の奥から絞り出すようなあえぎ声を上げさせられる。
「あ、が...は、は、む...り...」
全てを呑み込んだところで一旦南原さんの手は止まったが、俺はたった一回挿れただけで、息も絶え絶えになり懸命に浅い呼吸を繰り返していた。
性器との隙間から、オナホいっぱいに入れられていた薬がトロトロとこぼれてくる。少しするとそれは、会陰をつぅーと流れていき、尻の谷間で息づく蕾へと到達した。
「ククッ、さて、坂北くんはどこまで耐えられるかな? 」
南原さんの目が、ぎらりと光って細められる。
俺は縛られた体の僅かに動く部分をひっきりなしに暴れさせ、なんとか快感を逃がしていた。
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