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2話 森のくまさんと大魔導師
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数百年振りに旅行気分で森の隠れ家を出発した僕は、絶賛迷子になって森を彷徨っています。
「これだけ時間が経てばそりゃ地形も変わるかー…僕が知ってる国、下手したら全部滅んでるんじゃない?」
冗談にならなそうな冗談を呟きながら、黙々と記憶を頼りに森を進み続ける。
転移魔法を使うか考えたけど、変な所に出てトラブルに巻き込まれるのは御免なので却下。
飛翔で空からすっ飛んで行くって手もあるけど、現代の魔法レベルが分からないから見られるとまずいので却下だ。
なので、今は身体強化を使って走り続けている。
「はぁ…帰りは流石に転移しよう…しかし、こんなに深い森だったかなぁ?そろそろ抜けてもいいと思うんだけども」
因みに魔法にはランクがあり、例えば飛翔はB級付与魔法だ。
このランクが魔術師のランクに直結していて、飛翔が僕の使える最高ランクの魔法だった場合、B級の付与魔術師とランク付けされる。
まぁ、現代ではどうか分からないけどね。
暫く走っていると、正面に火の光が見えて一気に視界が開けた。
「抜けたぁ~!」
一応は整備、といっても王都付近の街道とは違うが、道には出たので人里には辿り着きそうだ。
数時間も鬱蒼と茂った森だったので、陽の光が気持ちいい。
「道に出てとりあえず一安心したし、ご飯にしよう。おいで、ファウスト」
僕の影から影狼のファウストが飛び出して来た。
「主人、とっとと俺を呼んでいればもっと早く森を抜けれたんですけどね…」
「あ」
…すっかり忘れてた。
僕は煙草を取り出して火を付ける。
「フゥ…まぁ、偶には運動も悪くないと思ってね?それに久々の旅だから、全て分かった道を進んでも面白くないだろう?」
「主人、せめて俺の目を見て言って下さい…」
ファウストが呆れた口調で言ってくる。
やめてくれ、今の俺にそれは効く。
「まぁ死ぬ訳じゃないし大丈夫大丈夫!それよりどっちに行こうか?」
吸い殻を魔法で燃やし尽くし、右か左どちらに進むかファウストに尋ねた。
「主人、手紙の魔力は右から感じます」
流石の嗅覚、という所か。
特にファウストの魔力探知は優秀で、僕でも感知出来ない魔力の残滓を感じ取れるから便利だ。
「よし、それじゃファウストの嗅覚を信じて出発しますか」
それから暫くの間、特に何事も無く道なりに進んでいると、ファウストが唸り声をあげながら警告してきた。
「主人!この先で戦闘です!どうやら人間が襲われている様ですが、どうしますか?」
まだ僕では感じ取れない距離の様だ。
晩ご飯をどうするか考えていたので丁度良い。
「よし、盗賊の類じゃなければ助けようか。晩ご飯ぐらいは奢ってくれるでしょ?」
身体強化を発動し、常人ではあり得ない速度で駆ける。
森とは違い一応整備された道なので、森の中よりもずっと速度が出た。
駆け出して数分後、遠くに馬車が見えた。
僕の魔力探知だと、人間と思われる反応が徐々に減ってきていたので速度を上げる。
「あの馬車かな?敵は…ウォーベアー3匹だね」
冒険者なのか、数人がウォーベアーと戦闘しているのが見える。
群れと遭遇したのだろう、数匹のウォーベアーの死体が転がっていた。
「大丈夫ですかー?やばいなら助けますよー」
一応、獲物の可能性も考えて先に声を掛けてみる。
向こうもこちらに気付いた様で返答してきた。
「来るな!!いや、俺達が抑えてる間に馬車を逃がしてくれ!!礼なら弾むぞ!!」
恐らく群れのボスと戦闘中の剣士が叫ぶ。
馬車は無事の様子で、どうやら護衛任務らしい。
「面倒なんでそいつら始末した方が早いですね。氷槍」
右手を構えると掌から魔法陣が展開し、氷で出来た槍が十本出現してウォーベアー達を襲う。
「グォアアアアアアアッ!!」
それぞれ頭と胴体などに突き刺さり、最後の雄叫びをあげながらウォーベアー達は倒れた。
「嘘、だろ…?」
自分達が死闘を繰り広げた相手を数秒で、まるでゴブリンでも相手している様に片付けたのを見て、剣士と数人の兵士達は白昼夢を見ているかの様に、呆然と立ち尽くすしか出来なかった。
「これだけ時間が経てばそりゃ地形も変わるかー…僕が知ってる国、下手したら全部滅んでるんじゃない?」
冗談にならなそうな冗談を呟きながら、黙々と記憶を頼りに森を進み続ける。
転移魔法を使うか考えたけど、変な所に出てトラブルに巻き込まれるのは御免なので却下。
飛翔で空からすっ飛んで行くって手もあるけど、現代の魔法レベルが分からないから見られるとまずいので却下だ。
なので、今は身体強化を使って走り続けている。
「はぁ…帰りは流石に転移しよう…しかし、こんなに深い森だったかなぁ?そろそろ抜けてもいいと思うんだけども」
因みに魔法にはランクがあり、例えば飛翔はB級付与魔法だ。
このランクが魔術師のランクに直結していて、飛翔が僕の使える最高ランクの魔法だった場合、B級の付与魔術師とランク付けされる。
まぁ、現代ではどうか分からないけどね。
暫く走っていると、正面に火の光が見えて一気に視界が開けた。
「抜けたぁ~!」
一応は整備、といっても王都付近の街道とは違うが、道には出たので人里には辿り着きそうだ。
数時間も鬱蒼と茂った森だったので、陽の光が気持ちいい。
「道に出てとりあえず一安心したし、ご飯にしよう。おいで、ファウスト」
僕の影から影狼のファウストが飛び出して来た。
「主人、とっとと俺を呼んでいればもっと早く森を抜けれたんですけどね…」
「あ」
…すっかり忘れてた。
僕は煙草を取り出して火を付ける。
「フゥ…まぁ、偶には運動も悪くないと思ってね?それに久々の旅だから、全て分かった道を進んでも面白くないだろう?」
「主人、せめて俺の目を見て言って下さい…」
ファウストが呆れた口調で言ってくる。
やめてくれ、今の俺にそれは効く。
「まぁ死ぬ訳じゃないし大丈夫大丈夫!それよりどっちに行こうか?」
吸い殻を魔法で燃やし尽くし、右か左どちらに進むかファウストに尋ねた。
「主人、手紙の魔力は右から感じます」
流石の嗅覚、という所か。
特にファウストの魔力探知は優秀で、僕でも感知出来ない魔力の残滓を感じ取れるから便利だ。
「よし、それじゃファウストの嗅覚を信じて出発しますか」
それから暫くの間、特に何事も無く道なりに進んでいると、ファウストが唸り声をあげながら警告してきた。
「主人!この先で戦闘です!どうやら人間が襲われている様ですが、どうしますか?」
まだ僕では感じ取れない距離の様だ。
晩ご飯をどうするか考えていたので丁度良い。
「よし、盗賊の類じゃなければ助けようか。晩ご飯ぐらいは奢ってくれるでしょ?」
身体強化を発動し、常人ではあり得ない速度で駆ける。
森とは違い一応整備された道なので、森の中よりもずっと速度が出た。
駆け出して数分後、遠くに馬車が見えた。
僕の魔力探知だと、人間と思われる反応が徐々に減ってきていたので速度を上げる。
「あの馬車かな?敵は…ウォーベアー3匹だね」
冒険者なのか、数人がウォーベアーと戦闘しているのが見える。
群れと遭遇したのだろう、数匹のウォーベアーの死体が転がっていた。
「大丈夫ですかー?やばいなら助けますよー」
一応、獲物の可能性も考えて先に声を掛けてみる。
向こうもこちらに気付いた様で返答してきた。
「来るな!!いや、俺達が抑えてる間に馬車を逃がしてくれ!!礼なら弾むぞ!!」
恐らく群れのボスと戦闘中の剣士が叫ぶ。
馬車は無事の様子で、どうやら護衛任務らしい。
「面倒なんでそいつら始末した方が早いですね。氷槍」
右手を構えると掌から魔法陣が展開し、氷で出来た槍が十本出現してウォーベアー達を襲う。
「グォアアアアアアアッ!!」
それぞれ頭と胴体などに突き刺さり、最後の雄叫びをあげながらウォーベアー達は倒れた。
「嘘、だろ…?」
自分達が死闘を繰り広げた相手を数秒で、まるでゴブリンでも相手している様に片付けたのを見て、剣士と数人の兵士達は白昼夢を見ているかの様に、呆然と立ち尽くすしか出来なかった。
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