最強の大魔導師は静かに隠居生活がしたい

がい

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4話 公爵一家と大魔導師

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リーフェンの街には当然ながらすんなり入る事が出来た。
まぁ、領主の馬車と騎士団が一緒だったから当たり前なのだが。

街の中でも一番の高台にある立派な御屋敷で馬車が止まり、僕とローガンさんの馬も止まって久々に地に足がついた。

「先ずは馬車の御子息様達に挨拶して欲しい。あの場では危険だったから省略したが、マルクス殿に興味津々でな…」

よっぽどせがまれたのか、ローガンさんが申し訳なさそうに言ってきた。

「全然構いませんよ?子供は好きですからね!」

僕がそう答えると、助かるよと一言残して馬車へと向かう。
流石に兵士とウォーベアーの死体が転がる中で公爵の子供を外に出す訳ないしね。

ローガンさんが馬車に向かってすぐに呼ばれる。

「こちら、先程の戦闘で助けていただいた魔術師、マルクス殿です。マルクス殿、こちらがボルジャーノン家の長男で次期当主様であられるアレックス・ボルジャーノン様、そのお隣が長女のリーシア・ボルジャーノン様です」

二人共、綺麗な金色の髪をしている可愛らしい兄妹だ。
お兄さんは15歳ぐらいだろうか、流石は貴族の御子息なのでしっかりしてそうな顔をしてる。
妹さんは12歳ぐらいかな?
こちらも将来美人さんになるだろう顔立ちで、綺麗な長い髪が似合っている。

「ご挨拶が遅れて申し訳ありません。魔術師のマルクスと申します。皆様がご無事で何よりで御座います。」

僕が片膝を付いて礼をすると、アレックス君が慌てて声を掛けてきた。

「貴方は命の恩人なんですから、堅苦しい挨拶は抜きにしましょう!改めて今回の件、ありがとうございました!妹共々感謝しています!」

「マルクス様!あの時使った魔法はなんという魔法なんですか!?後で詳しく教えて下さい!」

「こらリーシア!…すいません、リーシアは魔法の事になると少々暴走しがちで…お礼の事も含めて先ずは屋敷へ行きましょう!父と母が待っているはずです!」

「いえいえ、僕には魔法しかありませんのでお役に立てるなら!とは言え先ずは御当主様に挨拶ですね!行きましょう!」

そろそろお腹も減ってきたし!

屋敷に通されて応接室に向かうと、獅子の様な印象を受ける金色の髪の武人と、これまた美しい金色の髪の華奢な婦人がまっていた。

「マルクス殿、よく来てくれた。俺がレオン・ボルジャーノン公爵で、こっちが妻のリリー・ボルジャーノンだ。今回の件、本当に感謝しきれぬ程だ。ありがとう。」

「本当に、本当にありがとうございます。お話を聞いた時、気が遠くなって倒れてしまいましたわ。きっと三魔公様達が祈りに答えて下さったのだわ。」

うん、あながち間違いではないね!
ただ、性格的に祈りに答える様な奴は一人もいないのは黙っておこう!

「いえいえ、僕は偶然戦闘に居合わせただけですので。礼なら命懸けで御守りしていたローガンさん達にしてあげて下さい」

僕は再び片膝を付いて一礼する。
やっぱり貴族相手はあまり得意じゃないけど、情報とご飯の対価と考えれば我慢出来るってもんだ。

「そうだな。ローガンや騎士団の者にはしっかりと礼をさせてもらおう。さて、マルクス殿の活躍は食事をしながらゆっくり聞かせてもらうとしようか。子供達も楽しみにしているだろうしな?」

その言葉を待ってました!と、心の中でガッツポーズをする僕だった。



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