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11話 大魔導師、お持ち帰りする
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バタン!
「えっ?」
僕が呆気に取られていると、同じく呆気に取られていたお姉さんが先に目を覚ました。
「ち、ちょっとメリル!?アンタしっかりしなさいよ!ちょっとお兄さん!?メリルに何したの!?」
あれ?これって僕が悪いの?
「いやいや、この子の探し人が僕なんです!手紙を貰って会いに来たら魔導学院で門前払いされちゃって、言伝だけ頼んで来たら今ここで偶然出会ったんです!」
自分で話してて嘘くさいとは思ったが、事実なのだからしょうがない。
他の客達が騒ついて来たので、とりあえずメリルには目を覚ましてもらうしかないか。
「とりあえずメリルが先ですね。気絶回復」
メリルの顔に手をかざし発動すると、意識を回復したようだ。
「う~ん…痛つつ…。あれ?確か私、ご飯食べに来て…」
「メリル!アンタ何してんのさ!まったくもう、怪我はない?」
どうやら無事のようで一安心だ。
「頭にコブが出来てるかもね。ほら、頭を出して。中級回復」
僕が回復魔法を唱えると、頭の痛みはなくなったようで安心した。
「あ、ありがとうございます…。あっ!私…」
そこまで言った所で止めさせる。
流石に王都内でマリーダの弟子から手紙みたいに大師父様!なんて言われたらパニックだ。
「その件は後にしようか。先ずはお姉さんに誤解を解いてもらってもいいかい?このままじゃ僕は出禁になりそうだ」
僕の言葉にハッとしたメリルは、お姉さんに説明してくれる。
「あの、さっき話してた探し人の方です!ちょっとびっくりしちゃって…心配おかけしました!」
メリルが立ち上がりぺこりと一礼すると、誤解が解けたようでお姉さんが安堵の溜め息をついた。
「本当に驚いたわよ!…しっかし、へぇ~?魔法にしか興味ないと思ってたけど、メリルのお見合い相手?アンタと釣り合うレベルって事は凄い魔術師さんなんでしょ?」
とんでもない事を言い出した。
別の誤解が生まれそうなので、顔まで真っ赤になったメリルの為に弁明する事にする。
「いやいや、メリルの師匠と知り合いで弟子が優秀だから見に来いと言われましてね。山奥の田舎から王都旅行ついでに来ただけですよ。ね?メリルさん?」
こくこく、と頭が取れそうな程に頷くメリルを見てお姉さんが笑い出した。
「アッハッハ!ま、そういう事にしときますかね!じゃあ、奇跡の出会いを果たせたって事でもう一杯どうだい?私が奢るよ!ほら、メリルには薄めた蜂蜜酒だよ!」
ドン!と勢いよく置かれた酒につい笑ってしまった。
なるほど、本当に良い店で良かった。
「ならお姉さんも付き合って下さいよ。僕の奢りです」
「良いのかい?なら遠慮なくいただくよ!」
その後、何故か酔っ払った他の客達にも何度か乾杯されて久しぶりの楽しい酒席を味わった。
「それじゃ、メリルを送って来ます。本当に良い店だったんで、帰る前にまた寄らせてもらいますね?」
蜂蜜酒で酔い潰れたメリルを背負い、お姉さんに挨拶する。
「お酒ありがとね!お兄さんならうんとサービスするから、またメリルと一緒に顔出して!うちの常連達も喜ぶよ!」
僕が行こうとすると、お姉さんに引き留められた。
「待って!…メリルは孤児なんだ。私と同じ孤児院で育ってね。だから、お師匠様があの子の親代わりだったんだと思う。お兄さんは優しそうだから、あの子がもし悩んだり苦しんでたら力になってあげてほしいんだ。頼むよ!」
お姉さんが真面目な表情で頭を下げた。
孤児か…僕も似たような物だしマリーダや他の子達も孤児だったから、マリーダも孤児から才能ある子を弟子にしたんだろうと思う。
マリーダ、弟子を取った後の君と一緒に酒を飲みながら色々と話したかったよ。
「勿論です。あいつが育てたなら、この子も僕の弟子、いや、僕の子供と同じですからね!」
そう言い残し、僕はメリルを背負い直して歩き出した。
「えっ?」
僕が呆気に取られていると、同じく呆気に取られていたお姉さんが先に目を覚ました。
「ち、ちょっとメリル!?アンタしっかりしなさいよ!ちょっとお兄さん!?メリルに何したの!?」
あれ?これって僕が悪いの?
「いやいや、この子の探し人が僕なんです!手紙を貰って会いに来たら魔導学院で門前払いされちゃって、言伝だけ頼んで来たら今ここで偶然出会ったんです!」
自分で話してて嘘くさいとは思ったが、事実なのだからしょうがない。
他の客達が騒ついて来たので、とりあえずメリルには目を覚ましてもらうしかないか。
「とりあえずメリルが先ですね。気絶回復」
メリルの顔に手をかざし発動すると、意識を回復したようだ。
「う~ん…痛つつ…。あれ?確か私、ご飯食べに来て…」
「メリル!アンタ何してんのさ!まったくもう、怪我はない?」
どうやら無事のようで一安心だ。
「頭にコブが出来てるかもね。ほら、頭を出して。中級回復」
僕が回復魔法を唱えると、頭の痛みはなくなったようで安心した。
「あ、ありがとうございます…。あっ!私…」
そこまで言った所で止めさせる。
流石に王都内でマリーダの弟子から手紙みたいに大師父様!なんて言われたらパニックだ。
「その件は後にしようか。先ずはお姉さんに誤解を解いてもらってもいいかい?このままじゃ僕は出禁になりそうだ」
僕の言葉にハッとしたメリルは、お姉さんに説明してくれる。
「あの、さっき話してた探し人の方です!ちょっとびっくりしちゃって…心配おかけしました!」
メリルが立ち上がりぺこりと一礼すると、誤解が解けたようでお姉さんが安堵の溜め息をついた。
「本当に驚いたわよ!…しっかし、へぇ~?魔法にしか興味ないと思ってたけど、メリルのお見合い相手?アンタと釣り合うレベルって事は凄い魔術師さんなんでしょ?」
とんでもない事を言い出した。
別の誤解が生まれそうなので、顔まで真っ赤になったメリルの為に弁明する事にする。
「いやいや、メリルの師匠と知り合いで弟子が優秀だから見に来いと言われましてね。山奥の田舎から王都旅行ついでに来ただけですよ。ね?メリルさん?」
こくこく、と頭が取れそうな程に頷くメリルを見てお姉さんが笑い出した。
「アッハッハ!ま、そういう事にしときますかね!じゃあ、奇跡の出会いを果たせたって事でもう一杯どうだい?私が奢るよ!ほら、メリルには薄めた蜂蜜酒だよ!」
ドン!と勢いよく置かれた酒につい笑ってしまった。
なるほど、本当に良い店で良かった。
「ならお姉さんも付き合って下さいよ。僕の奢りです」
「良いのかい?なら遠慮なくいただくよ!」
その後、何故か酔っ払った他の客達にも何度か乾杯されて久しぶりの楽しい酒席を味わった。
「それじゃ、メリルを送って来ます。本当に良い店だったんで、帰る前にまた寄らせてもらいますね?」
蜂蜜酒で酔い潰れたメリルを背負い、お姉さんに挨拶する。
「お酒ありがとね!お兄さんならうんとサービスするから、またメリルと一緒に顔出して!うちの常連達も喜ぶよ!」
僕が行こうとすると、お姉さんに引き留められた。
「待って!…メリルは孤児なんだ。私と同じ孤児院で育ってね。だから、お師匠様があの子の親代わりだったんだと思う。お兄さんは優しそうだから、あの子がもし悩んだり苦しんでたら力になってあげてほしいんだ。頼むよ!」
お姉さんが真面目な表情で頭を下げた。
孤児か…僕も似たような物だしマリーダや他の子達も孤児だったから、マリーダも孤児から才能ある子を弟子にしたんだろうと思う。
マリーダ、弟子を取った後の君と一緒に酒を飲みながら色々と話したかったよ。
「勿論です。あいつが育てたなら、この子も僕の弟子、いや、僕の子供と同じですからね!」
そう言い残し、僕はメリルを背負い直して歩き出した。
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