最強の大魔導師は静かに隠居生活がしたい

がい

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14話 ???

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「あのクソアマがぁッ!!」

ワイングラスを勢いに任せて床に叩き割る。

最大派閥を誇るウォーデン派、その筆頭であるこの俺をあのクソアマが有象無象の前でコケにしやがった!

「クソがクソがクソがクソがぁッ!!」

「ぎぎゃあああああああああ!!」

怒りが収まらない俺は、メイドにその怒りを火魔法に変えてぶつける。
メイドの断末魔に少しだけ満足し、椅子に乱暴に腰掛けると俺はワインをラッパ飲みした。

「ぷはっ、はぁ…はぁ…、この俺があんな小さな派閥の女だが娶ってやると言ってやったのにあのクソアマッ!!雑魚には興味ないだと!?薄汚い孤児の分際で調子に乗ってんじゃねーぞクソがッ!!」

再び再燃した怒りに任せ、机を思い切り殴る。

先日、学院でこの俺が直々に俺の妾にしてやると言ってやったのに、あの女…メリルは事もあろうに拒否するだけでなく侮辱しやがった。

「またメイドを殺したんですか?後始末が大変だからやめてほしいって言ったはずですが?」

仮面を身に付けた男が音も出さずに現れ、指をパチンと鳴らすとメイドの死体が魔法陣の中に沈んでいった。

「おお!貴殿か!…すまない、あの女が…メリルが悪いのだよ。この俺が子種をくれてやると言ってやってるのにあの女ッ!クソがッ!!」

怒りが溢れて止まらない。
今すぐにでもあの女を縊り殺してやりたい、奴の全てを壊して絶望している所を見たい。

何が蛇炎の魔術師だ!
S級魔法が使えるからと下賤な生まれの癖に調子に乗りやがって!

「もう少しで全ての準備が整うのですから、それまで大人しくしていてくれると嬉しいんですがね」

感情を感じる事が出来ない無機質な声で仮面の男が呟く。

「クックック、やっと…やっと邪魔なあのマリーダ派を潰せるのか!魔導師の弟子などという嘘で取り入った女狐の派閥など、徹底的に潰す事こそが王国の為に必要なのだッ!」

「あと数日で準備が整います。その時こそ貴方はウォーデン派だけでなく王立魔導師団の頂点に立つのですから、計画遂行後に余計な問題を残さないように大人しくしといて下さいね?」

仮面の男の姿が消える。
この俺に命令するなど万死に値するが、今は有能な男なので俺が団長になるまでは我慢して使ってその後に消せばいいのだ。

「もうすぐだ、もうすぐ俺が王国魔術師のトップになる事が出来る…クックック、その後に後悔するがいいさ!メリル!」
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