16 / 97
<第一巻:冷酷無慈悲の奴隷商人>
閑話3 :パオリーアの秘め事
しおりを挟む「お前は何人族だ?」
このときが、初めて私に興味を持ってもらえた瞬間でした。
ニート様に何度かご奉仕させていただいたことはありましたが、私の名前も聞いてくださらないし、興味すら持ってもらえなかったので、とても嬉しくって。
いつもイライラしていて、眉間にしわを寄せて怒っているニート様ですが、今日はとてもご機嫌がいいのか、時々ですが私の名前を呼んでくださいます。
また鞭打たれるのでは、と恐怖を感じていたのですが今日は誰もぶたれたり、鞭打たれる女の子がいなくて、ニート様にもそんな日があるのだと、安心しました。
いつも怒っているので、きっとこの方は寂しい方なのだろうと思っていましたが、何かの心境の変化でしょうか。私のような下賎な者にはわからないことですが、ニート様が上機嫌ということは私たちも安泰ということはわかります。
水浴びをさせていただいた代償に、部屋の掃除や糞壺を運ぶ仕事を命じられましたが、ずっと狭い小屋に入れられていた私にとっては、とても楽しい時間でした。
みんなで、雑巾を絞って床を拭くのも、いつしか競争になっていたり、高いところを拭くために肩車をしたりして、楽しく過ごすことができました。
五人組に掃除をする部屋を分けましたが、私は年長者ですので年少者の多い部屋に入ることにしました。
綺麗で大きなお部屋で、こんなお屋敷に住んでみたいって憧れていたので、お掃除する機会をくださったニート様に感謝しかありません。
しかも、その後に掃除した部屋で寝泊まりしても良いと仰って……夢かと思ったくらいです。
部屋には大きなベッドが三つありました。これはきっとお客様用で私たちはこのベッドは使わせていただけないだろうから、ベッドとベッドの間の床を五人で分けました。
私は年長なので、少し広いスペースをいただいちゃったのですが、それくらいは許されますよね。
床の上に直接寝るとせっかく新しい服を支給してくださったのに汚したくなくて、私たちは裸になって寝転んでみました。
ひんやりとした木の感触は、ちょうど心地よくて、みんなで裸になってゴロゴロしていたんです。楽しそうに笑っていた女の子たち。あの子たちの笑顔を見るのは初めてかもしれません。
アルノルトさんが入ってきたときは、驚いてしまったのですが、ニート様が私を呼んでいるということで、急いで身なりを整えました。
ニート様は、たまに私たちのおっぱいやお尻をじっと見てくるときがあるので、気持ち悪いって思うこともあるのですが、今日のニート様がとても素敵に思えて、お呼ばれしたときは、なぜか嬉しかったのです。
お部屋に行くとき、アーヴィアとマリレーネも一緒でした。
アーヴィアがニート様のお気に入りなのだと思います。よく夜のご奉仕にも呼ばれていたようだし、今日も何かとお呼びがかかっていて、ちょっと嫉妬してしまいました。
ニート様のお部屋に行くと、ご奉仕のため呼ばれたと思っていたのですがアルノルトさんとお話があるみたいでした。私たちは、お話の後でご奉仕なのだと理解し、三人で静かに待つことにしたのですが、ソファに座るように仰って……あのときは、思わず変な声が出てしまいました。
だって、ビックリしたんですもの。
今まで生きてきた中でソファに座る機会なんてなかったので、ふわふわした感触がとても気持ちよくて、何度も立ったり座ったりしてしまいました。
「パオリーアは、何族?」
ニート様が私のことを聞いてくださったときは、胸がドキドキしてしまいまして、胸の鼓動がニート様に聞こえないかと心配したくらい。
しかし、その後にもっとドキドキしてしまうことがありまして……
「犬人族の尻尾はどう言う形なのだ? 見せてくれないか?」
そう仰ったのです。私はアーヴィアのような立派な尻尾ではないし、兎人族の子達のような小さくて可愛い尻尾でもないので、恥ずかしくって。
でも、ニート様が私の尻尾が見たいとお望みならと、頑張って服をめくってお尻を出しました。
あのときは、本当に恥ずかしくて顔が熱くなってしまって。
後でマリレーネが私の真似をしてニート様にお尻を見せようとしたもんだから、もう恥ずかしくって、恥ずかしくって。
でも、綺麗な尻尾って褒めていただいて、自分の尻尾に劣等感を持っていたので、とても嬉しくて涙が出そうでした。
実はさらに、嬉しいことがあったのです。ニート様が私にお役目をくださったのです。
「パオリーアはみんなに毎朝起きたらベッドメイクをすること、部屋の掃除を毎日することをみんなに徹底させてくれ」
ニート様からの直々のお役目をいただいたのですから、これは一大事です。
急いで後でみんなに説明して回らなければと思っていましたが、どうしてもお聞きしたいことがあったので勇気を出して尋ねてみました。
今日のニート様はお優しいお顔をされているので、ご気分を害さないかと少々怖かったんですが。
「あの……ベッドも使ってよろしいんでしょうか?」
このとき、変なことを聞く奴隷だと思われなかったでしょうか?
厚かましい女だと思われていなかったかと、少し不安です。
しかし、ニート様は、こう仰ったのです。
「ああ、かまわないよ。仲良くみんなで使っておくれ。でも、壊さないようにな」
ああ、なんてお優しい言葉でしょう。まるで人が変わったかのようです。ニート様がおっしゃった言葉は、私にはこのように聞こえたのです。
その後、ニート様に夜のご奉仕をさせていただく機会をいただいて、恥ずかしいのですがニート様が私のおっぱいをよく見てきていたので、頑張っておっぱいを堪能していただきました。
赤ん坊のように、吸い付いたり、手で押したりこねたりする姿も可愛らしくて。
今までこんな風にニート様を思ったことがなかったので、自分の感情に驚いてしまいました。
私のおっぱいでよければ、毎日でもお触りいただきたいと思ってしまいました。
はしたない女と思われていないでしょうか?
きっと、あのときの私はどうかしていたんです。
だって、ニート様がお眠りになってから、アーヴィアとマリレーネを部屋に返した後、そっと私もニート様のモノをお口に含んでしまったのですから。
起こしてしまわないかと、ヒヤヒヤしましたが、アーヴィアたちの行為を見よう見まねでやってみました。
すると、ムクムクと再び大きくなってお口いっぱいになったときは嬉しかった。
今まではとても嫌なお口での奉仕だったのに……苦しいだけだったのに……どうしちゃったのでしょう、私。
もし起こしてしまっては、せっかくご満悦でお休みになっておられるのに、怒られてしまいます。
でも、いつか私もお口で果てていただきたいです。
だからアーヴィアちゃんには負けないように、お口のご奉仕も練習するつもりです。
いつか、今のお優しいニート様に添い寝させていただく機会があったら、精一杯ご奉仕しようと思います。
そのような機会が、きっと来ると信じて、まずは雑用や家事のお役目をしっかりしていかないと……
また折檻されてしまいますから。
鞭打たれるときは、どんな優しい顔をしたニート様でも恐ろしい悪魔のような形相になってしまわれるのです。
いつまでも優しいニート様でいてほしいです。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる