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<第一巻:冷酷無慈悲の奴隷商人>
第十話 :奴隷商の息子は夜のご奉仕を受ける
しおりを挟む俺はベッドに仰向けになったまま、これは公私混同ではないのかと、しばらく考えていた。
これっていいのだろうか?
この世界での奴隷の扱いは、これで合っているのか……
分からないけど深く考えないでおこう。だって気持ちいいんだもん。
モゾモゾと俺の下半身に乗った裸の女の子二人が、俺の息子をご奉仕中。前世ではピンサロにもよくお世話になっていたが、この状況に戸惑っている。
だが、俺が憑依する前から毎晩こういうご奉仕サービスがあったのだとしたら、前の俺が築いたこのサービスは、ありがたく俺も引き継がせてもらおう。
ピチャピチャ……レロレロ……
モグモグモグ……うぐっうぐっ……
下半身への二人同時の口撃に、至福の時間を感じていた俺。
「どうぞ、こちらもお召し上がりくださいませ」
横を向くとパオリーアがベッドに上半身を投げ出して俺の上に覆いかぶさる。
大きな二つのおっぱいが目の前にぶら下がり、先っぽがゆらゆらと誘惑してくる。
うはっ、これまた見事なおっぱいだね。
「ニート様、まずは左からどうぞ」
「へ?……ふぁっ!」
答える間も無く、口の中にパオリーアちゃんの先っぽを押し込まれる。
さらに、おかわりをどうぞと右のお山が押し付けられて、ああぁいい 塩梅だぁー!
◆
翌朝、俺が目を覚ますとすでに彼女たちの姿はなかった。
あれは夢だったのか……いや、かすかに残り香があるぞ。
俺はガバッと起き上がり自分の息子を見下ろす。
満足そうにくつろいでいる我が息子。良かったね。
タイミングよく、ノックの音が聞こえる。
「入れ!」
脱いだズボンを慌てて履いてから答えると、アルノルトが入って来た。
「おはようございます。ニート様、朝食のご用意ができました」
「あい、わかった」
朝食は、サラダに芋を蒸したもの。それから木の実、果物が並ぶ。この世界に来てから、朝と夕食どちらも菜食が多い気がする。肉っ気がないけど、たまたまだろうか。
こんなに葉っぱや豆ばかり食ってると、虫になってしまいそうだよ。
しかし、朝食には卵が無いと始まらないので、アルノルトにゆで卵か卵焼きはないかと聞いた。
「本日、卵はご用意しておりません」
「なんだとっ! 卵が無いってどう言うことだ!」
思わずカッとなり怒鳴り付けてしまった。立場が人を作るって言うけど、俺もだんだん偉そうになって来たみたいだ。自重しなくては。
突然怒鳴り付けたもんだから、速攻土下座のアルノルトは、謝りつつも言いにくそうに答える。
「以前ニート様が、卵は嫌いだから見たくないと。卵を出したら容赦しないと仰っておられたので……」
まぁ、そうだろうな。
とことん前の俺とは気が合わないみたいだ。そろそろ、以前の俺を払拭したい。
「それが急に大好物になった。だから朝には卵が食べたいんで明日からよろしく頼む」
「かしこまりました!」
親父が目を細めて、うんうんと頷く。なに見てんだよ、親父さん。
「ところで、奴隷たちの食事はどのようにしているのですか?」
俺は親父に尋ねる。サラダを口に運ぶ途中の親父は食べ損ねてぽろぽろと机の上に落としていた。
おいおい、落ち着いて食べようね。
「奴隷たちは一日一食を出してやっている。奴隷たちは、一日中座って過ごしているからそれで十分だろう」
「一日一食ですか……。ですが、これからは奴隷にも使用人と同じく屋敷の掃除や洗濯、その他雑用をしてもらうことにしました。ただ座らせておくのはもったいないですからね」
「使用人なら、すでにデルトやコラウス、アルノルトがいるではないか」
「この大きな屋敷で、三人しかいないのですよ。掃除が行き届いていないところも多いし、そもそも奴隷を閉じ込めていたら病気になってしまいます」
俺は、奴隷を働かせることで健康になり、屋敷も綺麗になると同時に、家事全般ができるように奴隷を躾けることできる。奴隷の状態が良くなると高く売れるのだと力説した。
ゲームで、奴隷エルフの健康管理、技能を上げるとレベルアップしていたもんなぁ。まあ、ゲームと現実は違うんだろうけど、あながち間違ってないと思う。
俺の説明を聞いた親父はそれもそうだと、納得したようだ。
俺はずっと気になっていたことがあった。初めてアーヴィアを見た時にやせ細った手足に、幼児体型のような腹。そして虫に噛まれたあとが多い足。
栄養不足と筋力不足、そして不衛生な環境だ。おそらく、奴隷小屋の掃除もずいぶんしていなかったはずだ。匂いもきつい上に不潔だとしたら奴隷にとっても生きた心地がしないだろう。
それに、実際この屋敷は掃除が行き届いていなかった。昨日この異世界に来たばかりの俺がこんなことを言うのはおかしいのだが、風呂はカビが多く、台所にもカビが生えていた。
ようするに、三階の親父の部屋と俺の部屋以外は、掃除ができていなかった。
「そんなわけで、今日から奴隷たちに仕事を命じましたので、ご承知おき下さい」
「わかった。ニートがそう言うのなら私はかまわんよ」
親父に感謝しつつ、もう一つ気になっていることを尋ねた。
「奴隷たちの名簿か、一覧になったものがあれば見せていただきたいのですが」
俺は、奴隷たちがどういった経緯で売られたのかわからない。もし名簿があるのなら書いてある可能性もある。また、それぞれが得意不得意があったり、字が読めるのか、特技があるのかなど履歴書的なものがあるのではないかと期待して言った。
「そんなものはないよ。奴隷を売りに来る奴らから、年齢を聞くくらいだ。あとは見た目と種族を判断して金額を決めている。売れた者は奴隷環を外して引き渡すだけだからな」
俺はそれを聞いて、案外ずさんな管理なのだと思った。王都から許可をもらってるのも本当かな?
そもそも商売人なのに、名簿がなくてよく管理ができるもんだ。
いや、実はあるんじゃないだろうか。昨日、何か書き物をしていたような気がするし……。
ところで、足首についているブレスレットのような魔法具が奴隷環だったな。あれが付いていると奴隷は逃げられないから行動を管理する必要がないのだろう。
どうりで、奴隷小屋は施錠されていなかったし、檻に入れられてもいなかった。
「父さん、いろいろ教えていただきありがとうございます」
「いや、いいんだ。そうやって商売に興味を持ってくれて父さんはうれしいぞ」
泣きそうになった親父を見て、かなりの親不孝者だった前の俺は、俺になってから親孝行できるようになって良かったのかもしれない。
もし、前の俺が俺よりもできの良い奴だったら、きっと今ごろ俺はボンクラ扱いされてしまっていただろう。
ありがとう、鬼畜ニートくん。
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